はじめに
本育成論では序盤ブタポケモンのグルトングルトンを活躍させたいと思い筆を取りました。
ふざけていません。大真面目に考察しております。
少しでも気になった方々、目を通してみてはいかがでしょうか。
注意点
- H ,A ,B ,C ,D,Sなどの非公式の呼称を使わせていただきます。
- ダメージ計算はポケモンソルジャー様を利用させていただきました。
- なるべく避けてはいますが、技や道具がひらがな表記ではない箇所があるかもしれません。
コンセプトと役割
技構成を見ていただけるとわかる方も多いと思いますが、きあいのタスキで耐え、その後がむしゃらを入れる算段です。しかし、それでは他のポケモンにも可能ですので、グルトンならではの強みを活かした器用な立ち回りを考察してみました。
- がむしゃら
仕様としては少々ややこしい技ですが、相手のHPを自分のHPと同じ数値にする技ととらえていいでしょう。
つまり、きあいのタスキでHPが1になった状態で使うと、相手のHPを1まで削れます。
採用理由と立ち回り
【採用理由】
あくび、がむしゃらの両方を覚えられるポケモンは現状10匹ほどいますが、その中でもグルトングルトンを採用した一番の理由は特性がアロマベールである点です。
アロマベールによりこの型の敵であるちょうはつ、アンコールに強く出ることができます。
また、同じくアロマベールである進化先のパフュートン♀パフュートン♀との差別化点としては、耐久がより低いため、きあいのタスキラインまで持っていくことが容易になります。
これによりがむしゃらのダメージ上昇、どろぼうの有効化(後述)を狙えます。
【立ち回り】
- 1ターン目の行動:まずこちらはあくびをします。特性で効かない相手を除いて確定です。
- 2ターン目の行動:1ターン目に相手が攻撃をしてきたら、タスキで耐えてがむしゃらを押します。
連続技は考慮しません(※1ターン目にステルスロックなどを撒いてきた場合、まもるを選択することで様子を見ることができます。その場合、交代先を相手にもう一度あくびから入ります。) - 大半のポケモンは眠るのを嫌い、交代を選択してきます。交代先にがむしゃらをいれ、あわよくば受けポケモンをHP1にするのが理想展開です。
マルチスケイルのムーミンカイリューであろうが、耐久おばけ
ヘイラッシャ
キョジオーン
ディンルーであろうがHPを1まで削れます。
- この型の強いところは、2ターン目に もし居座られても、相手を眠らすことができる点です。最低限の仕事を、特性と合わせてより確実に行えます。
- とんぼがえりやクイックターンなど交代技を押してきそうな場合は、最初からがむしゃらを選択します。(というのは無茶なので、まもるから入って様子を見た方が良いです)
- 基本的にゴーストタイプ相手に何もできないように見えますが、タスキ消費からどろぼうを選択することで最低限の仕事を期待できます。お相手にゴーストタイプが多い場合は2ターン目にがむしゃらより泥棒を選択するとより確実です。
持ち物
きあいのタスキ
コンセプト上確定です。
特性
アロマベール
こちらも確定です。グルトングルトンならではの個性です。
性格・努力値と調整
【努力値】
実を言うと無振りでも構いません。どろぼうでのダメージや、成功率を高めるためにASに252ずつふっています。
【個体値】
どろぼうなどのサブウェポンのためにASだけを理想個体値とします。
逆に、耐久は低ければ低いほど理想となります。
【性格】
性格はせっかち(S↑B↓)です。Sを上げることでどろぼうの役割対象を増やし、耐久を下げることでタスキの消費確率を高めます。
性格補正をSに振ることで無振りの75族(グレンアルマグレンアルマなど)まで抜くことができます
また、Aに性格補正をかけることでH12振りハバタクカミのみがわりを突破することができるため、みがわり読みであくび以外の技を打てる方はこちらをお勧めします。しかし、みがわりを持っているハバタクカミは耐久に振っていることが多いと感じるため、実用的かと問われると微妙です。
技構成
- 確定枠
あくび
使用した次のターンに相手を確定で眠らせます。
これによりがむしゃらができずとも仕事をすることが可能です。特に対面ゴーストタイプはできるだけ流したいので、初手はあくびから入ります。
がむしゃら
ゴーストタイプ以外の全てのポケモンに「相手のHPを、自分のHPと同じにする」だけのダメージを与えます。
みがわりをしている相手にも、攻撃として当たります(みがわりが壊れるなどの通常の計算が入ります)
- 選択枠
まもる(推奨)
ほぼ確定枠と言っていいでしょう。あるとないのでは安定感が桁違いでした。
あくびを打ったターンにHPが削られなかったとき、相手が明確に変化技を使ってきそうな時に使えます。
唯一必要じゃなくなるのは、自分より遅いポケモンが多い時かと思われます。
どろぼう(推奨)
威力60、命中100の悪タイプ技。持ち物を持っていない場合に限り、相手の持ち物を奪うことができる。
こちらもほぼ確定です。威力は低いながらも、がむしゃらの効かないゴーストタイプに抜群を取れること、タスキを消費した後にもうワンチャンス仕事ができる点などから推奨しています。本音を言うならはたきおとすが欲しかった無効にされるタイプがないのも大きいですね。
あわよくば受けポケモンのオボンの実を貪り食った後に退場したいものです。
その他候補技
じならし(追加効果でS1段階ダウン)、ひやみず(追加効果でA1階ダウン)しっぽをふる(B1段階ダウン)、など。
どろぼうはタスキを消費していないと失敗するため、より確実な最後っ屁が欲しい場合はこちらが候補となります。
実戦で使ってみた感じだとじならしがある程度有能でしたが、ロトムウォッシュロトムや飛行タイプに透かされるデメリットもあります。
先制攻撃技が欲しかったなぁ
テラスタル
基本的に何でも構いません。そもそもグルトンにテラスを切ったら負けです。
天敵ねこだましを透かせるため、ゴーストを採用しています。
がむしゃらで1まで削られた鉢巻カイリューカイリューが、ありもしない先制技を警戒してしんそくでこだわってくれないかな、という淡い希望もあります。
何があるかわかりませんからね。
ドラパルトドラパルトのドラゴンアローでのタスキ貫通を防ぐ目的でフェアリーも候補かと思います。仮にHP1で残った時に、拘ってるドラゴンとかに後投げもできるかもしれません。かなり薄い線ですが。
何かしらのタイプを無効にできるテラスタイプにしておけば、もしかしたら、最後に残されてしまったとしても、もしかするかもしれません。今のところ一度もテラスタルを使ったことはないです。
与ダメージ計算
【A252振りどろぼう】
- 無振りハバタクカミ
ハバタクカミ:30 ~ 36 (23.0 ~ 27.7%) 乱数4発 : 68.81%
- 無振りサーフゴー
サーフゴー:40 ~ 48 (24.7 ~ 29.7%) 乱数4発 : 99.87%
- 無振りクエスパトラ
クエスパトラ:56 ~ 68 (33.0 ~ 40.0%) 乱数3発 : 99.97%
※性格補正をかけることでH12振りハバタクカミハバタクカミ:33 ~ 39 (25.0 ~ 29.5%) 確定4発
苦手なポケモン
対面であくびが効かないポケモン:交代でがむしゃら先に流れて来る分には問題ありません。
ゴーストタイプ:がむしゃらが当たりません。
つまりサーフゴー:豚に真珠、グルトンに富豪。もはやなすすべなしといったところでしょうか。こいつのためだけにじならしを採用しかけました。
各々との個別での苦手というよりは、選出負けや後投げで損することの方が多いです。
相性の良い味方・構築例
グルトンの残したHP1を削る先制技や、それを警戒した交代を読んで積めるポケモンがいると、彼ら自身もまた立ち回りやすいです。
- ディンルー
ディンルーグルトンで手に負えないゴースト相手に強く出れたり、ステロ+吹き飛ばしで後詰めできたりなど。
- エクスレッグ
エクスレッグ、しんかのきせきアチゲータ
アチゲータなどでカジュアルで旅パ偽装もなかなか楽しいですよ^^。
終わりに
さて、いかがだったでしょうか。思っていたよりもグルトングルトンならではの動きというものを追求できたような気がしています。
序盤のブタを舐めるなよ。
しかしまだまだ彼は可能性に満ちています。たくさんのご意見、考察、コメントにてお待ちしております。評価の方も今後の参考になりますのでよろしくお願いいたします。
タスキならパオジアンでいいじゃんという意見だけはお待ちしておりません。可愛さではこちらが上です。手のかかる子ほど可愛いものです。
可愛さといえば、どろぼうの代わりにほしがるを採用すると、とても可愛い豚ちゃんを見ることができます。まぁゴーストに何もできなくなりますが。
どんなポケモンだってそれぞれ強みを活かせば、妥協ではなく前線で輝けると信じ、これからも逆張りポケモンを探求するつもりです。皆様、良いトレーナー生活を。