はじめに
剣盾に引き続き、SVでは初めての育成論投稿となります、ある程度の略称を使いますが、分かりにくければコメントください。また、コメント返信は遅れることがあることと、育成論に関係ないコメントは予告なく消去することがありますので、ご了承ください。
イダイナキバについて、及び考察経緯
イダイナキバというポケモンの強さ、地面・格闘という広範囲の複合タイプであり習得技がとても優秀な点、優秀な物理耐久及び、そこそこの素早さ種族値87という数値を持つ。
イダイナキバの型を考察する上で注目するべきは優秀な素早さだが、素早さ種族値87 サーフゴー各種ロトムを抜ける数値かつ、優秀なS操作技を覚えるが耐久や火力方面との両立が不可能なため、本論ではS操作をしてアタッカー運用するイダイナキバではなく、イダイナキバの優秀な範囲と対面性能を意識した特殊耐久に振り対面範囲を広げた型の考察を行う。
持ち物
こだわりハチマキ
リーチを伸ばすためにハチマキ採用、打ち分け可能な持ち物だと「いのちのたま」や「ブーストエナジー」等があるが、本論で使う対面思考のイダイナキバとの相性を考え「こだわりハチマキ」による落とせる範囲と負荷のかけやすさを優先した。
また本論のAD振りという意図と、「とつげきチョッキ」との明確な差別化点となる火力と耐久を両立可能な持ち物の為確定。
特性
こだいかっせい
特性がこれしかないので確定、ひでりコータスの「ステルスロック」から繰り出すと相性がいいが、本論の型よりも「こうそくスピン」等で全抜きを狙うイダイナキバで運用したほうがまず強いので基本的に活きない特性と考えてよい。
性格・努力値と調整
性格 いじっぱり
努力値 H4 A252 D252
実数値 H191 A201 B151 D105 S107
まず素早さに触れるが、サーフゴー84族ウォッシュロトム86族イダイナキバ87族 無振りの場合意識すべきはこのラインだが、本論の育成コンセプトを考えた上で素早さのイタチごっこをするよりも耐久の確保を優先した。
- S操作技を採用する場合
S12振りすることで最速96族ミミッキュ抜き。
S28振りすることで最速98族サザンドラ抜き。
S36振りすることで最速100族ウルガモス抜き。
S52振りすることで最速102族ガブリアス抜き。
注目すべきはS12振りで対面からミミッキュに有利が取れるのでS操作技を採用する場合は調整候補に。
殴り合いと後続への負担を重視したA特化。
Dにぶっぱすることで、電気タイプのサブウエポンやテラバーストを耐えてアドバンテージを得たり、特化サザンドラの流星群を耐えたりが可能になる。
Bは無振りですが、マスカーニャのトリックフラワー確定耐え、特化マリルリのアクアブレイク確定耐えと無振りでも充分打ち合える耐久があります。
細かい耐久調整やS調整はパーティと相談してください。
余りはHに振ることで実数値191、ちょうど16n-1に。
H振りではなく、D振りから入る理由についての追記
初心者の方向けの追記の為、ご理解している方とは差異が生じる可能性がございます、ご理解している方は読み飛ばしていただけると幸いです。
結論から言いますと、H振りでは実現できない特殊耐久を実現出来るという点です。
長くなってしまうので簡略化して説明します。
H=B+DかつB=Dを実現することが、総合耐久が最も効率よくなる組み合わせなのですが。
H×B=物理耐久
H×D=特殊耐久
イダイナキバはHが高く、Bが高く、Dが低い種族値をしているので、
仮にここではH=10、B=10、D=5、とし
そして努力値で好きな数値に+5出来るとして、
Hに+5した場合
(10+5)×10=物理耐久150
(10+5)×5=特殊耐久 75
総合耐久
150+75=225
Dに+5した場合
10×10=物理耐久 100
10×(5+5)=特殊耐久 100
総合耐久
100+100=200
H=B+Dの法則通り、両方に影響のあるH振りの方がイダイナキバの総合耐久的には効率が良いです。
しかし、Dが低いイダイナキバの場合 B=Dの法則に近ずくため総合耐久的にもD振りのコスパがかなり良いと言えます。
小難しいことを書きましたがわかりやすいように極端に表すと以下のようになります。
H=9、B=9、D=1のポケモンに努力値で+1出来るとして。
(9+1)×9=物理耐久90
(9+1)×1=特殊耐久10
総合耐久100
9×9=物理耐久81
9×(1+1)=特殊耐久18
総合耐久99
総合耐久ではH振りですが、イダイナキバのようなポケモンの場合だとD振りで特殊耐久が一気に固くなります、本論でやっているのはざっくりとこういう意図があるんだなと伝われば幸いです。
技構成
じしん・インファイト・アイススピナー・選択技
- じしん
タイプ一致技、威力100、命中100の安定技、打ち終わりにBDが一段階下がるデメリットのある威力120のぶちかましとの選択になるが、後述する与ダメの通りじしんで落とせない範囲も存在するため好みで選択となります。
- インファイト
打ち終わりにBDが一段階下がる、タイプ一致、威力120、命中100のかくとう技、じめん技との範囲がとても優秀で、飛行以外の地面が効かないポケモンに関しては脳死で押していける。
- アイススピナー
地面×格闘の範囲で厳しい飛行タイプに対しての打点、岩技との選択になるが現環境で強い竜タイプカイリューガブリアスに対して生きる場面が多いと思い採用。
- はたきおとす
ハチマキの火力と格闘×地面×氷の範囲が取れているので、正直範囲に関しては困っていないので安定技として採用、風船サーフゴーや飛行テラスに対して迷ったら押していける。
- ほかの候補技
アイアンヘッド ヘビーボンバー
鋼テラスを採用する場合候補に、フェアリーに対し強くフェアリーテラスも多いので割とありな選択肢です、イダイナキバの体重は320kg、その1/5ということは64kg以下で最大威力、106kg以内であれば威力だけなら損が無いので役割を考えるならヘビーボンバーのほうが利点を感じますが、一概にどちらがいいと断言できるほどではないので選択。
じゃれつく
フェアリーテラスの場合候補に、地面×格闘の範囲に対してフェアリーの等倍範囲が広いので安定技になりうる。
きしかいせい
本論のコンセプトとの相性は良いが、不安定かつインファイトで事足りる。
ストーンエッジ当たらないので威力0です
現環境では竜環境なこともあり氷技を採用したが、ウルガモスに対して強くなれることや技威力を優先するなら氷技の代わりとして。
がんせきふうじ じだんだ
相手のSを一段階下げる技、後続に対して繋ぎやすくなったり、S関係を逆転して切り返したりできるが本論のハチマキとは相性があまり良くない。
ステルスロック
チョッキではないため一応採用は出来るが、ハチマキとの相性が悪く勿体ない、しかし現環境はステロの価値が重いかつ技構成に空きがあれば一考の余地あり。
テラバースト
格闘×地面×氷の範囲が優秀なため、明確にその範囲をカバーできるテラスタルや明確な受け崩しなど目的あれば採用候補。
電気テラスや水テラスの場合は候補に挙がるかもしれない。
テラスタル
じめん
本論ではじしんのダメージ上昇を優先、および みず・くさ・こおり の弱点範囲であれば大体耐えて切り返しが可能なため地面テラスを採用している、厳選が楽な点やボルチェンサイクルのカットと使用感が変化しない点も良い。
はがね
耐性面が安定し打ち合い性能の向上、自身が鋼技を覚えることもあり相性も良い。
でんき
弱点数が少なく、イダイナキバの苦手な水タイプに強くなれる。
くさ
弱点は多く、苦手な水タイプに強くなれるが氷タイプには弱いまま、主に粉技無効のメリット以外では採用は見送り。
立ち回り例
電磁波やボルチェンを無効にできる地面枠として繰り出し、広範囲かつ高火力技でサイクル崩壊を狙い相手に択を押し付けていく。
また、対面的な扱いをし相手のポケモンを先に倒す→死に出しからラス1対面に持っていくような使い方や、先発エースとして繰り出します。
最低限サイクル介入できる耐久や素早さもあるので柔軟な立ち回りも可能です。
苦手なポケモン
技構成とテラスタル次第では大体のポケモンに対し打ち合えますが、テラスタルがない状況下ですと、ウォッシュロトムミミッキュセグレイブテツノツツミ等の弱点を突いてくるポケモンは基本的に厳しいです。
相性の良い味方・構築例
本論のイダイナキバは対面性能を意識した型のため、対面構築の1枠としてイダイナキバを採用する。
ステロやあくびによる対面操作、水タイプに一貫に目をつぶればタイプ補完共に優秀です。
最後に
本論を最後までお読みいただきありがとうございます。
自分としましては、もう少しAD振りの利点及びハチマキの火力という点の、メリット・デメリットを明確に記述できたらと思っているので今後時間があれば加筆修正していきたい所存です。
長くなったためダメ計は以下に↓
与ダメージ計算
- 物理特化サーフゴー
じしん
234 ~ 276 (120.7 ~ 142.3%) 確定1発
はたきおとす
136 ~ 162 (70.2 ~ 83.6%) 確定2発
はたきおとす(アイテムなし)
92 ~ 110 (47.5 ~ 56.8%) 乱数2発 : 86.32%
- 特化特化飛行テラスサーフゴー
はたきおとす
68 ~ 81 (35.0 ~ 41.8%) 確定3発
アイススピナー
112 ~ 134 (57.8 ~ 69.1%) 確定2発
はたき+アイススピナー
180 ~ 215 (92.8 ~ 110.9%) 瀕死率 : 66.79%
- H252カイリュー型が多すぎるので参考値として
アイススピナー
158 ~ 188 (79.8 ~ 95.0%) 確定2発
- H4サザンドラ
372 ~ 438 (217.6 ~ 256.2%) 確定1発
- H4ドラパルトはたきおとす
232 ~ 274 (141.5 ~ 167.1%) 確定1発
- H220 B20マリルリじしん
165 ~ 195 (81.3 ~ 96.1%) 確定2発
- B4ガブリアス
インファイト
177 ~ 208 (96.8 ~ 113.7%) 乱数1発 : 81.25%
アイススピナー
316 ~ 372 (172.7 ~ 203.3%) 確定1発
- HB特化ガブリアス
インファイト
127 ~ 150 (59.1 ~ 69.8%) 確定2発
アイススピナー
224 ~ 268 (104.2 ~ 124.7%) 確定1発
- B4マスカーニャ
アイススピナー
200 ~ 236 (132.5 ~ 156.3%) 確定1発
草タイプマスカーニャ インファイト
223 ~ 264 (147.7 ~ 174.9%) 確定1発
フェアリーマスカーニャ じしん
186 ~ 220 (123.2 ~ 145.7%) 確定1発
- HB特化フェアリーテラスラウドボーン じしん
102 ~ 121 (48.4 ~ 57.4%) 乱数2発 : 93.35%
- HB特化ウルガモス じしん
133 ~ 157 (69.3 ~ 81.8%) 確定2発
- H252ドドゲザンじしん
242 ~ 288 (117.0 ~ 139.2%) 確定1発
- H252飛行テラスジバコイル
アイススピナー
136 ~ 160 (76.9 ~ 90.4%) 確定2発
はたきおとす
82 ~ 97 (46.4 ~ 54.9%) 乱数2発 : 64.45%
はたきおとす(アイテムなし)
55 ~ 65 (31.0 ~ 36.8%) 乱数3発 : 67.55%
はたきおとす+はたきおとす(アイテムなし)
137 ~ 162 (77.5 ~ 91.6%)
- HB特化ウォッシュロトム
はたきおとす
63 ~ 75 (40.2 ~ 47.8%) 確定3発
インファイト
118 ~ 139 (75.2 ~ 88.6%) 確定2発
- H252コノヨザル じしん
169 ~ 201 (77.9 ~ 92.7%) 確定2発
- H252セグレイブ インファイト
362 ~ 428 (163.1 ~ 192.8%) 確定1発
- H4地面テラスセグレイブ インファイト
181 ~ 214 (93.3 ~ 110.4%) 乱数1発 : 62.5%
- H4トドロクツキ
じしん
186 ~ 220 (101.1 ~ 119.6%) 確定1発
インファイト
446 ~ 528 (242.4 ~ 287.0%) 確定1発
被ダメージ計算
- 特化サーフゴーゴールドラッシュ
132 ~ 156 (69.2 ~ 81.7%) 確定2発
- 特化ハチマキカイリューしんそく
93 ~ 109 (48.7 ~ 57.1%) 乱数2発 : 90.23%
- 特化サザンドラりゅうせいぐん
135 ~ 160 (70.7 ~ 83.8%) 確定2発
- 特化ドラパルトドラゴンアロー
72 ~ 86 (37.7 ~ 45.1%) 確定3発
- 特化マリルリアクアブレイク
144 ~ 170 (75.4 ~ 89.1%) 確定2発
- 特化ガブリアス
じしん
76 ~ 90 (39.8 ~ 47.2%) 確定3発
げきりん
90 ~ 106 (47.2 ~ 55.5%) 乱数2発 : 72.65%
じしん+げきりん
166 ~ 196 (87.0 ~ 102.7%) 瀕死率 : 5.46%
- 特化マスカーニャトリックフラワー
144 ~ 170 (75.4 ~ 89.1%) 確定2発
- 特化ラウドボーンフェアリーテラバースト
152 ~ 182 (79.6 ~ 95.3%) 確定2発
- 特化ウルガモスギガドレイン
112 ~ 132 (58.7 ~ 69.2%) 確定2発
- 特化+二段階上昇ドドゲザン
アイアンヘッド
123 ~ 145 (64.4 ~ 76.0%) 確定2発
ふいうち
54 ~ 63 (28.3 ~ 33.0%) 確定4発
アイヘ+ふいうち
177 ~ 208 (92.7 ~ 109.0%) 瀕死率 : 56.64%
ドゲザン+ふいうちの場合そうだいしょう込みで確定耐え
142 ~ 168 (74.4 ~ 88.0%)
- Aぶっぱミミッキュじゃれつく
98 ~ 116 (51.4 ~ 60.8%) 確定2発
- 特化ジバコイル
ラスターカノン
87 ~ 103 (45.6 ~ 54.0%) 乱数2発 : 43.75%
飛行テラバースト
174 ~ 206 (91.1 ~ 107.9%) 乱数1発 : 50%
- 特化ウォッシュロトムハイドロポンプ
204 ~ 242 (106.9 ~ 126.8%) 確定1発
- 特化コノヨザルふんどのこぶし(威力100)
69 ~ 82 (36.2 ~ 43.0%) 確定3発
- 特化セグレイブつららおとし
138 ~ 164 (72.3 ~ 85.9%) 確定2発
- Aぶっぱこだいかっせいトドロクツキ
げきりん
110 ~ 133 (57.9 ~ 70.0%) 確定2発
持ち物なしアクロバット
138 ~ 164 (72.7 ~ 86.4%) 確定2発
修正点
1/23日
誤字の修正
1/30日
余り4をHに振る理由を追記、およびD振りの意図についての追記。