ポケモンパーティ構築(シングル)
【レギュB シングル】火力押し付け目標サイクル
構築の要約
- 「エースの体力を残す代わりに体力を使うポケモン」と「エースとしてあるタイミングのある行動まで体力を残すポケモン」を分けて進めるサイクルの立ち回りをしていくことで、試合に段取りを作る
- (構築を思いついた段階ではスナノケガワとハッサムを同時に出すつもりではなかった一方、使ってみた結果の話として)「とんボル」や「壁などで場を整えて積む」といった『刺さる相手にはそれだけで勝ちうる強い動き』を1つの選出に2つ組み込む対戦を繰り返す
といった具合ですが、いずれの動きにもポケモン一体一体に求める活躍の量が大きいので、役割に適切なポケモンを見つけたり、そのポケモンの強さをなるべく余さない技量を得るために対戦数が必要だと感じました。
完全に個人的な話になりますが、数をこなすという点においてはいつもより気持ち頑張って取り組んだシーズンになったという振り返りができます。
役割分担の簡易説明
カイリューやクエスパトラを使って試合を終わらせる方に向かうべく、スナノケガワの技だったりハッサムだったりで場を作るとか、先発しやすいスナノケガワorサイクルの動きを作りやすいハッサムにパワーで相手を崩せるハバタクカミキノガッサのいずれかを合わせてサイクルを有利にできるよう働きかけるとかする動きを目指します。
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使用ポケモン
- スナノケガワ@きあいのタスキ(ひかえめ)こだいかっせい
- HP:4 / 特攻:252 / 素早:252
- /
- 実数値:161-77-117-190-105-153 / 個体値:31-0-31-31-31-31
- ステルスロックマッドショットボルトチェンジひかりのかべ
ステルスロックを撒きながら相手のアーマーガア入りへ圧をかけれるポケモンとして、前期最終5位の方が使っていたひかえめCS(ステロ/ボルチェン/大地/ミラコ)を参考に採用しました。
ミラーコートは、最初の段階で、自分が5桁や4桁にてよく使う並びで潜っているときに当たる相手のハバタクカミ等の使用対象が普通にこちらを殴ってくる確証がなかったため、ボルトチェンジで後続を展開する動きと合わせやすいひかりのかべで代用していました。
これによって、アタッカーカイリューや眼鏡ハバタクカミ、テラスなしでの安定運用が難しいHAキノガッサの活躍の幅がシンプルに広がったので、自分の並びにはこちらでの使用が適していたと思います。
だいちのちからに関しては、これがないとキョジオーンドオーの崩しやすさがかなり変わってしまいますが、
- 相手の先発にくる速いアタッカーにマドショ→ステロしたい場合も多いこと
- こちらにクエスパトラやキノガッサといった受け崩しを用意してあれば先発で無理に頑張る必要がないこと
- vsキラフロルにて毒化粧させずに耐久クエスパトラで上からみがわりできるように調整できること
- テラス切っていないキョジオーンくらいならなんだかんだでB振りかD振りかギリ判別できる(けど残飯込みで確実に受けきられるからここはそんな強くない)こと
など、変更するだけの理由があると踏んで、最終的にマッドショットで使っていました。
相手がキラフロルやハバタクカミから始まる攻撃寄りの動きで選出してくる際には、相手が先制技を持ちうるテツノツツミなどである場合を除いて(マッドショット→)ステロ→ひかりのかべで裏を展開することを目指すか、ハッサムでスナノケガワの体力を切るタイミングを計りつつ(ステロ→)ボルトチェンジによるダメージレースを仕掛けて最後の一体を通しにいくかという動きをします。
(vsカイリュー等のステロの優先度が高い相手に前者のスナノケガワが初手から頑張るムーブを、それよりも特定の相手にボルトチェンジしたいような試合なら後者のムーブをとるというイメージです)
受け寄りの相手に出す際は、ステロとボルチェンをメインにして、主にキノガッサ+カイリューやキノガッサ+クエスパトラを通しにいきます。
- ハッサム@とつげきチョッキ(いじっぱり)テクニシャン
- HP:252 / 防御:148 / 特防:108
- /
- 実数値:177-165-139-x-114-85 / 個体値:31-31-31-x-31-31
- バレットパンチとんぼがえりどろぼうインファイト
セグレイブやテツノブジン、クエスパトラなど、このハッサム以外で撃ち合ってもあまり得しない相手を削ったり交代させたりできる受けクッション兼削り役として採用しています。
「攻守のタイプで不利をとらない相手に投げ、序盤中盤の展開の中で雑に受けつつ切るかとんぼかで裏の味方につなぐ」動きと「終盤に何気なくこちらのエースの技をミリ耐えする相手をバレパンで倒しきる」動きの2種の活躍が見られました。
- ハバタクカミ相手は最後にカイリューかクエスパトラを通せるようにバレットパンチを撃ち、交代されたときは相手の交代先に対して後攻でとんぼを撃つ(後続ウルガモス等の例外あり)
- セグレイブ相手は相手のテラスや裏をちょっと意識しつつ、できるならインファ以外で相手を殴り、交代されたときは、相手の交代先とハッサムの体力次第で素引きかとんぼか切りかを選ぶ
- 相手のアーマーガアやサーフゴーに対して後攻でとんぼがえりして半ば無理矢理な交代をしつつ裏のポケモンを刺しにいく
などといった使い方をすることができ、このポケモンを出し際でビシッと決めることができると有利な展開につなぐことができたのでとても頼もしかったです。
選出の説明にてもう少々の追記をしようと思います。
意地HBD振りは前期7位のさにーさんが「チョッキなら」という感じで記事に載せていたものを真似しています。主にガブリアスとハバタクカミの数値を意識した調整ラインらしいです。
剣盾の頃にさにーさんの調整でスカーフランドを使って感動した思い出がありますが、今回のハッサムも、味方の体力を管理できるクッションのポケモンとしてかなり好きです。
- ハバタクカミ@こだわりメガネ(おくびょう)こだいかっせい
- HP:20 / 防御:164 / 特攻:132 / 特防:4 / 素早:188
- /
- 実数値:133-54-96-172-156-196 / 個体値:31-0-31-31-31-31
- ムーンフォースシャドーボールパワージェムほろびのうた
サイクル要素を含む構築にこのポケモンを入れないのは舐めプだと思ったため入れていました(個人の感想です)
選出する際は、スナノケガワやハッサムから着地して相手を削りつつ、カイリューかハッサムの辺りで詰めることができる試合展開に貢献してもらうことを目指しました。
技構成は前期最終1位のミルクパのスカーフハバタクカミのものを真似してみたところ、パワージェム滅びすげえ!となったのでずっとそれで使っていました。
努力値は、某美少女系の方が前期レート2000を達成されたスカーフトドロクツキ+眼鏡ハバタクカミの並びのものを参考にしており、テツノカイナを意識した耐久ラインとハバタクカミミラーをある程度考察したすばやさラインになっているそうです。
シーズン3や4の序盤では、雑に使って強いうえに
- カイリューのしんそくやドラテをキャンセルしつつ強い殴りができる
- ボディプレス軍団にサイクルで優勢になれるような相手の並びもいる
- 壁やステロと合わせてトリル等のギミックに絡む特殊アタッカーになんだかんだ勝てる
等々の副産物的長所を発揮していたのが、4の中盤以降辺りで、いうて雑に投げたい感じは消えたけどなんとなく痒い所に手が届きそう感だけ残るし、相手の選出を数パターンに絞れる見た目の力があるしで、あんまり出さないけど変える気にはならない枠として残り続けたという印象を受けていました。
- キノガッサ@いかさまダイス(いじっぱり)テクニシャン
- HP:252 / 攻撃:252 / 素早:4
- /
- 実数値:167-200-100-x-80-91 / 個体値:31-31-31-x-31-31
- マッハパンチタネマシンガンつるぎのまいテラバースト
催眠しない系の一般テクニシャンち〇こ。
体力とパワーで相手と渡り合いますが、主な仕事は耐久を使って物理を止めに来るポケモンを起点に相手を崩すことで、技で剣を振り、テラスで蝋燭攻めすることで受けにきた相手をイカせます。
いかさまダイスで4回以上当たるテクニシャンのタネマシンガンは、攻撃実数値200からタイプ一致威力150(50%で187)を毎ターン発射できるので、刺さる相手に出せば火力廚になれます。ただし、H振りとはいえ、サイクルでの有利対面作りや壁貼り、テラスのタイミングによるお膳立てがあるか否かで活躍の量が変動するため、ちょっと考えてから気持ちよくなるタイプの広告がウザいスマホゲームみたいな使用感となっています。
物理受け性能があるカバルドンやヘイラッシャに対して出す際にその味方のサーフゴーと対面したら、炎テラバを切りたくなるかもしれませんが、相手からもらうダメージが壁込みでもそこそこ大きい反面、こちらのテラバはだいたい耐えられてしまうのもあり、ハッサムにいったん引いて裏と合わせた展開の組み立てをした方がおいしい場面が多いです。
(その動きだと相手サーフゴーがわるだくみ+じこさいせいを両持ちしていた場合が厳しいので、そもそも、サーフゴーにはスナノケガワを絡めた動きで優勢を作れないキノガッサ+ハッサム+ラスト1体の選出をする段階で試合を若干切り気味のつもりで進めるべきですが)
また、vsモロバレル入り受けパにスナノケガワ+キノガッサ+(カイリューorクエスパトラ)で戦う際は、壁+キノガッサで剣舞から展開し、
という使い分けをすることで、広い対応範囲をとることができます。
このように、裏のポケモンを含めた流れで丁寧に有利状況を作る択のとり方が必要で、なんだかんだプレイヤーもテクニシャンにならないといけませんでしたが、難しいなりに火力を押し付けることができたときは楽しくなれるポケモンを先発の後攻とんぼや壁でうまく長生きさせるギミックに割とうまく組み込めたと思うので満足です。
- カイリュー@ラムのみ(ようき)マルチスケイル
- HP:4 / 攻撃:252 / 素早:252
- /
- 実数値:167-186-115-x-120-145 / 個体値:31-31-31-x-31-31
- りゅうのまいテラバーストじしんしんそく
龍舞とバランスのいい攻撃技、とりわけ火力のエグい飛行テラバを活かすためにASぶっぱです。すばやさ1回上昇でハバタクカミやテツノツツミを抜くために陽気にしています。
もともとは、サイクル+ハバタクカミを押し付ける構築として使っていたので、カイリューもHAに厚く振ったノーマルテラスの羽休め持ちにして運用していましたが、
- 相手のチョッキセグレイブにつららを5回当てられなけらば、相手に与えた削り+サイクルによりハバタクカミで詰めきれる試合で普通に5回当てられて、試合のタイミング的にも耐久で使うのがアホらしくなった
- 運負けどうこう以前に、おそらく前期1位のアーマーガアの影響で、アーマーガアそのものとアーマーガアに強そうな「ゴーストテラスする物理硬めポケモン」が増えた感があり、そこに巻き込まれる形でしんそくとじしんのみのカイリューが淘汰されている感が20日前後に漂い始めた
- 環境的な話でいうと、そもそもハバタクカミを刺しつつ羽カイリュー@1でサイクルする動きがそんな強くなくなっていった感があった
といったところを引き金としてカイリューの型を変えることにしました。
しんそくの性能は残して使いたかったことから、スナノケガワのステロorひかりのかべと合わせて強い「積みからの制圧」を行える型を選択。
これにクエスパトラの裏選出的な立ち位置を与えたらちゃんと強い動きになったので、これを使って引き続き潜りました。
壁と合わせてハバタクカミやテツノツツミに対して動く回数を増やしたことで明らかに優勢にできる場面も一定以上の頻度の出くわしたので、某初代四天王が改造してまでバリアーカイリューを使ったのも頷ける強さでした。
持ち物はとりあえずのラムが結構発動するし、火力耐久も立ち回りでなんとかなるので、ノマテラでも飛行テラでもずっとラムで使っていました。
- クエスパトラ@たべのこし(ひかえめ)かそく
- HP:52 / 防御:108 / 特攻:156 / 特防:92 / 素早:100
- /
- 実数値:177-58-94-155-92-138 / 個体値:31-0-31-31-31-31
- めいそうみがわりテラバーストアシストパワー
サイクル寄りの構築だった頃にキョジオーンで使っていた枠です。
この記事で紹介する形の構築になってから採用した、カイリューと対をなす詰めエース的なポジションのポケモンとなります。
技や努力値について、前期に色々な方がレート2000を達成した調整内容になっています。
構築の内容をスナノケガワカイリューを中心に攻め寄りに変える際に、最初は見せポケ程度に入れておいたポケモンですが、5桁の相手はだいたい舐めた選出をしてきて「出しとけばイージーウィンあったな〜」が結構あったのでちゃんと出しやすいやつをちゃんと出すようにしました。正直このポケモンを使うならハバタクカミで起点を作るタイプのギミックパに寄せきって立ち回りのパターンも少数精鋭にしたら一定のレートまでは全然すぐ上がるみたいな話も聞きますが、そんなんいわれたらレート別にいいもんってなるガキなので逆張りで構築ごとは変えませんでした。
耐久に寄せるタイプのみがわりアシパクエスパトラということで、初速が気を抜いてると抜かれやすいラインであったり、相手の毒菱だったり、気を付けるべきものが見えるようになってしまえば、今回の構築の動きにある程度合っていたのもあって使いやすかったです。
相手のセグレイブがほぼフル体力のまま瞑想1回積みだけのクエスパトラで対面してしまったら試合展開としては厳しめですが、テラス+みがわりで相手の「特化つららばりが2回で止まる」「きょけんとつげきを撃たれる」「積み技を押される」(まずありえないけど「交代される」)のいずれかの行動を引くことができれば巻き返せる点にもなんだかんだで助けられることがありました。
戦術と解説
選出パターン概要
スナノケガワでどの技を撃っておくことが一番後続のサポートになりうるのか、スナノケガワとハッサムをそれぞれどう削りながら展開していくかなど、序盤を上手く形作って相手を崩しにいきます。それができれば@1で選んだ相手に刺さっているカイリューorクエスパトラ(orキノガッサorハバタクカミ)は基本的に相手をなぎ倒してくれる筈です
2. キノガッサ→ハッサム+@1
(@1:カイリュー>クエスパトラ>スナノケガワ>ハバタクカミ)
カバルドンがいる相手にはこうしないといけない場合がほとんどだと思っています。
@1をカイリューにすると先制技三銃士がそろうのである種の安定感がありますが、相手に刺さるかちゃんと考える必要があります。
ハバタクカミが刺さりやすい状況を生んでから相手を崩してカイリュー辺りで締める選出です。場合によってラストクエスパトラもあるかもしれません。
ハッサムを使う動きがいまいちピンとこないなど、消去法的に選ぶ際の選択肢として使っていましたが、そのシチュエーションで選べば割としっくりくることもありました(ここのところうまく説明できないのすみません)
受け構築に対する出し方です。
vs受けでハッサムを出すこともなくはないですが、基本は火力の押し付けを最大限にできるこちらでいくべきと思います。
2の選出でもそうですが、相手のハバタクカミやテツノツツミと対面したらハッサムに下げる気マンマン選出だったりもします。
- ハッサムがバレパン以外の仕事を見込めない体力になるまでに、相手の物理アタッカーと受け系もろともこちらのエース+@でまくれるようにしておく意識
- アーマーガア入りの相手だけどカイリュー投げたいときに最後までカイリューを隠しつつスナノケガワとハッサムでうまいこと相手のアーマーガアに体力を使わせるなど、なんだかんだでエースは詰めで使うをできる限り実行した方がよさげであること
辺りも意識して試合できると楽しかったりします。
厳しめの相手
ガブリアスやカバルドンといったハイスペック地面
…ハバタクカミかキノガッサを上手く刺しながら展開を考えないといけないが、相手の取り巻き次第になってしまうことも多いです
不意のアンコール系
…先発サイクラーを切り気味にエースを展開するタイプの構築でこれはキツめだと思うしキツかったです
カイリュー入りの受け系(毒菱昆布など)
…選出歪めないと勝てないと思うます
正直他にも結構あるはずですが、如何せん自分自身が強くなくてずっと完璧な選出と立ち回りをできていたわけじゃないし、シーズン4をある意味気長にやっていた部分があるので、弱い部分をちゃんと言語化するのにもうちょっと時間をください(誰に言ってるん)
さいごに
シーズン3からステロ+@を色々と使ってきて、自分的に腑に落ちるラインに持ってくるのに少々時間を要しましたが、思い入れのあるポケモンが増えたり、もうちょっと使ってみたい戦い方を見つけたり、色々とよかったことがあるので、引き続きポケモンをやっていきたいと改めて思いました。
ここまでの閲覧ありがとうございます。
投稿日時 : 2023/04/02 07:43
最終更新日時 : 2023/09/27 02:00
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