はじめに
こんにちは。ほんまつと申します。
育成論初投稿なため、拙い点、分かりづらい点があるかと思います。ご指摘頂けると幸いです。
注意点
- この育成論では非公式の用語を使用しています。他の育成論と同程度です。またテラスタルは「TS」と略させて頂きます。
- 出てくるポケモンは全て6Vと考えます。
- ダメージ計算はVS SVのダメージ計算機を使用させて頂きました。
- この育成論は2022年12月〜2月のランクマを想定しています。準伝説、パラドックスポケモンについては考慮していません。ご了承ください。
※12/19
「技構成」の選択枠に「ジャイロボール」を追加、「ナイトヘッド」を削除しました。
それに伴い、「性格、努力値と調整」欄の変更、「与ダメージ計算」に役割対象への与ダメを追記しました。
採用理由と役割
ランクマ解禁されてから潜り始め、りゅうのまいを積むドラゴンタイプのエースアタッカーが非常に多いことに気づきました。特にセグレイブセグレイブが非常に重い!!TSも鋼と地面の2通りあり、抜群を突いて倒すor一撃耐えるのがとても難しく、幾度となくパーティを壊滅させられ、強い憤りを感じていました…
そんなセグレイブを駆逐しようと安定して受けることの出来るポケモンを探した結果、
ドータクンドータクンにたどり着きました。
ドータクンは起点作りやトリルのイメージが強いかと思いますが、鋼+ふゆうという独自の耐性を活かし、竜、氷、地面、鋼を全て半減以下に抑えることができ、安定して打ち勝つことができます。同じく積みエースとして採用されやすい
カイリューに対しても有利に戦えます。
また、サイクルの途中で出てこられても仕事ができるよう、こうこうのしっぽトリック(以下:こうこうトリック)を採用しています。相手の引き先にこうこうトリックを仕掛けることで、サイクルを優位に進めることもできます。
相手のエースのドラゴンポケモンにお困りの方に是非おすすめしたい一体です。
持ち物
こうこうのしっぽで確定です。ドラゴンと対面した時の安定択になります。
特性
ふゆうで確定です。鋼打点をじしんに頼っているセグレイブや
カイリュー
ボーマンダに対して優位に立てます。
性格・努力値と調整
のんき H252 B252 D4
物理ドラゴンに対して役割を持ちたいのでぶっぱです。余りは特殊竜のだいもんじを耐える確率を少しでも上げるためにD推奨です。
Sは選択技のジャイロボールを採用する場合、最遅個体を用いる必要があります。そのため性格はのんき推奨です。
ですが、もともとこのポケモンは確定枠の技3つで役割遂行していくため、最遅でなければ使えない、ということはありません。
まずは確定枠3つ+αで使ってみて頂きたいです!
最遅個体以外で使用する場合は、性格はわんぱく推奨です。(抜けるようになる具体的な相手はいませんが…)
種族値33と惜しいラインではあり、無補正の場合28振れば4振りキョジオーン
ヘイラッシャ抜き、52振れば4振り
オリーヴァ抜きにできます。
しかし、上記のポケモン達はいずれも役割対象ではないため、Sを振る必要はないと考えます。
技構成
基本的に役割対象に対しては、確定枠の3つで役割が完了します。
- 確定枠(3枠)
てっぺき
役割対象のドラゴンに対しての耐久力増加、ボディプレスの威力増加のための優秀な積み技です。急所は勘弁してください。
ボディプレス
てっぺきを積んだ後のウェポンになります。てっぺきとのシナジーを考え採用していますが、丁度よく格闘タイプなので、鋼テラスタルしたドラゴンにぶっ刺さります。セグレイブにも抜群ですね。偉い。
トリック
こうこうのしっぽを押し付けます。ラス1同士の対面でも上から技が打てるようになり、更に相手の火力アップアイテムやタスキを回収することができます。
また交代で呼びやすいウルガモスを機能停止させることも可能です。
ラウドボーンも呼びますが、大抵食べ残しを奪えるので美味しいです。引き先はきちんと用意しておきましょう。
こだわりアイテムやとつげきチョッキを貰ってしまうと置物と化します。特にこだわっていることが多いサザンドラには気をつけましょう。
サーフゴーがいる場合も安直に打たないほうがいいですね。
- 選択枠(1枠)
ジャイロボール
ボディプレスが通らない、ゴーストへの打点になります。せっかく鉄壁を積むことができたのにミミッキュ
ドラパルトで止まるのは勿体無いです。ほぼこの2体ピンポイントですが、環境にわらわらいるのでこの技を搭載する意味は非常に大きいです。
ステルスロック
サイクル途中でドラゴンに繰り出した際、交代の隙に相手への負担をかける為に使います。役割対象のセグレイブ
カイリュー
ボーマンダあたりはみんなステロが美味しく入ります。
とおせんぼう
サイクルの途中でドラゴンに対して決まれば、そのまま役割を遂行できます。しかし大抵の場合逃げられてしまうor居座ってくる場合はだいもんじなどの有効打をもっているので微妙です。
テラスタル
鋼を採用しています。物理ドラパルトや
ミミッキュ
マスカーニャに対して、弱点を消すことができます。色々と試してみましたが、他のタイプにTSしてしまうと本来の役割対象である
セグレイブ
カイリュー
ボーマンダへの遂行ができなくなるため、一択だと考えます。
当たり前ですがふゆうがあるのでじめん無効のままなのも使いやすいです。
立ち回り例
- サイクルの途中でドラゴンが出てきた場合に後投げすることも可能です。こうこうトリックすることで、ゴリ押そうとしてくる相手にも、引いてくる相手にも優位に立つことができます。
- また地味に
キラフロルに非常に強く、受け出しが安定します。まともに通る(?)技がパワージェムくらいしかありません。おきみやげも怖くないですね!
苦手なポケモン
-ほのおタイプウルガモス
ラウドボーン
ヒートロトムあたりを強く呼びます。何も出来ず燃やされるのでさっさと交代しましょう。交代際にトリックを打つことで
ウルガモスは機能停止にできますが、
ヒートロトムはこだわりアイテムをもっていることが多く注意が必要です。
サーフゴーサーフゴー
天敵です。ボディプレスもトリックも通りません。起点にされること必至です。
鋼テラして弱点を消そうとしてもシャドボで普通に倒されます。裏での対策が必須です。
キョジオーンキョジオーン
しおづけが痛く、こちらのボディプレスは受け切られてしまいます。なんなら霊TSされてしまうと完全にカモです。どう足掻いても勝てないので交代しましょう。
交代際にこうこうトリックが決まると、素早さ低下の恩恵は薄いですが、食べ残しをもぎ取ることによって耐久を少しだけ削ぐことができます。さらにこちらの耐久も上がるため悪くないです。
- 炎TS、特殊型ドラゴンタイプ
カイリューや
ボーマンダ
ドラパルトが特殊型だった場合、だいもんじが痛いです。こうこうトリックができれば最低限の仕事はできます。
また自分は当たりませんでしたが、セグレイブが炎TS&テラバーストしてきた場合は受けられません。現環境にはほとんどいないと思われますので、今回は育成論全体を通して考慮していません。
サザンドラサザンドラ
あくのはどうやだいもんじで弱点をつかれます。こだわりアイテムをもっていることが多く、トリックしてもこちらが機能停止してしまいがちです。基本的には不利ですが、一応てっぺきを1回積めていれば交代際のボディプレスで倒すことはできます。鋼TSされていても一貫するのもいいですね。
- あく、ゴーストタイプ
上記以外のミミッキュ
マスカーニャ
ドドゲザンあたりです。弱点を付かれます。
鋼TSを切れば受けられます。あくタイプにはボディプレスが抜群で通ります。ミミッキュにはジャイロボールで対抗しましょう。
相性のいい味方
ドラミドロドラミドロ
イチオシのポケモンです。相性補完が良く、呼ぶほのおタイプに繰り出すことができます。こうこうトリックとも相性がよく、低い素早さを補うことができます。上からりゅうせいぐんを叩き込みましょう。キョジオーンも相手にすることができます。しかし
サーフゴーは厳しいので注意です。
サザンドラサザンドラ
こちらも相性補完が良いです。サーフゴーにも強く出ることもできます。
ドータクンはTSの優先度が高くないので、こちらにTSを切りやすいのもポイントです。
マリルリマリルリ
サザンドラに強いです。ほのおタイプも受けられますが、
ウルガモスはギガドレインをもっていることも多く注意が必要です。
本末転倒ですがセグレイブにも強いですね。後述します。
被ダメージ計算
セグレイブA特化
きょけんとつげき
鉄壁0 いのちのたま 29.3〜35.0%(乱数3発)
鉄壁0 22.4〜27.0%(乱数4発)
鉄壁1 11.4〜13.7%(乱数8発)
鉄壁2 7.4〜9.1%(乱数11発)
セグレイブA特化 竜舞1積み
きょけんとつげき
鉄壁0 いのちのたま 44.2〜52.2%(乱数2発)
鉄壁0 33.9〜40.2%(確定3発)
鉄壁1 17.2〜20.6%(乱数5発)
鉄壁2 11.4%〜13.7%(乱数8発)
つららばり5発のほうが威力がでますが、イカサマダイスを奪える関係上、連続で5発を引く確率は低いのでこちらで計算しています。
持ち物はイカサマダイスや弱点保険、いのちのたまを想定していますが、トリックで奪えます。初撃のみいのちのたま込みも想定しました。
特化いのちのたま持ち、かつりゅうのまいを1積みした個体だと、TSのタイプ次第では突破される可能性がわずかにあります。
鉄壁を1度積んでから、きょけんとつげきに合わせてボディプレスをする必要があります。
カイリューA特化
げきりん
鉄壁0 21.8〜25.8%(乱数4発)
鉄壁1 10.9〜13.2%(乱数8発)
鉄壁2 6.8〜8.6%(乱数12発)
鉄壁3 5.1〜6.8%(乱数15発)
ほのおのパンチ
鉄壁0 36.7〜43.6%(乱数3発)
鉄壁1 19.5〜22.9%(乱数5発)
鉄壁2 12.6〜16.0%(乱数7発)
鉄壁3 10.3〜12.6%(乱数8発)
ほのおのパンチがあると対面からだと少し厳しいですね。げきりんが最高打点であれば余裕です。
ボーマンダA252 A1段階上昇
げきりん
鉄壁0 いのちのたま 37.9%〜45.4%(確定3発)
鉄壁0 29.3〜35.0%(乱数3発)
鉄壁1 14.9〜17.8%(乱数6発)
鉄壁2 9.7〜12.0%(乱数9発)
じしんかじょうかりゅうのまいを想定しています。
初ターンのみいのちのたまの効果が乗ることも想定してみました。
キラフロルC特化
パワージェム
18.9〜22.4%(乱数5発)
役割対象とは少しずれますが、キラフロルからの最大打点はこのくらいです。
マスカーニャA252
はたきおとす
(TS無しアイテムあり)56.3〜66.6%(確定2発)
(TS無しアイテムなし)37.9〜45.9%(乱数2発)
(鋼TSアイテムあり)28.1〜33.3%(確定4発)
(鋼TSアイテムなし)18.9〜22.9%(乱数5発)
鋼テラスタルしたほうがいいです。トリックしないように注意です。
ミミッキュA252 いのちのたま
シャドークロー
(鋼TS)22.9〜27.5%(乱数4発)
(鋼TS 鉄壁1)12.0〜14.3%(乱数7発)
かげうち
(鋼TS) 13.2〜16.6%(乱数7発)
(鋼TS 鉄壁1)6.8〜9.1%(乱数11発)
上記+相手が霊TSの場合
シャドークロー
(鋼TS)31.6〜37.3%(乱数3発)
(鋼TS 鉄壁1)16.6〜19.5%(乱数6発)
かげうち
(鋼TS)17.8〜22.4%(乱数5発)
(鋼TS 鉄壁1) 9.1〜12.0%(乱数9発)
耐久無振りのアタッカー型かつ鉄壁を積んだ状態であれば、ジャイロボールで相手にできます。が、TSは必須ですね。
- (参考)特殊竜のだいもんじ
ドラパルト C252 眼鏡
80.4〜95.4%(確定2発)
ボーマンダC252 眼鏡
85.0〜101.1%(低乱数1発)
サザンドラC252
いのちのたま
80.4〜95.4%(確定2発)
眼鏡
93.1〜110.3%(中乱数1発)
サザンドラであっても一撃耐える場合がありますね。
特殊型だったとしてもこうこうトリックが安定択になることが分かります。
与ダメージ計算
- ボディプレス
セグレイブH252
鉄壁0 45.0〜53.1%(乱数2発)
鉄壁1 89.1〜105.4%(乱数1発)
鉄壁2 133.3〜157.6%{確定1発}
セグレイブTS地面 H252
鉄壁1 44.5〜52.7%(乱数2発)
鉄壁2 66.6〜78.8%(乱数2発)
地面テラしてくる場合、鉄壁を2回積むほうが良いです。
H60振りの個体までなら1段階目で確定2発で落とせます。カイリューH252 マルスケ無し
12.1〜14.6%(乱数7発)
24.2〜28.7%(乱数4発)
鉄壁2 36.3〜42.9%(確定3発)
鉄壁3 48.4〜57.0%(乱数2発)
カイリューはこうこうのしっぽを渡すことで、はねやすめによるマルスケの維持が厳しくなります。
鉄壁を最大まで積んでからボディプレスを連打しましょう。
ボーマンダH252
鉄壁2 41.0〜48.5%(確定3発)
鉄壁3 54.4〜64.3%(確定2発)
Hに振っていなければ鉄壁2回で確定2発です。
鉄壁を2回積んでボディプレスを打ちましょう。
ガブリアスH4
鉄壁1 52.4〜62.2%(確定2発)
鉄壁2 78.6〜92.8%(確定2発)
鉄壁3 104.9〜124.0%(確定1発)
ガブリアスにも役割が持てますね。たいてい先発で出てくるので受け出しても逃げられてしまいますが。
キラフロルH252
鉄壁0 26.8〜31.5%(確定4発)
鉄壁1 53.1〜62.6%(確定2発)
対特殊で唯一安全に鉄壁が積めます。が、タスキをもっていることも多いので注意です。ジャイロボールなら鉄壁を積むより1ターン早く倒せます。
どくびしも踏みません!偉い。
サザンドラH4
鉄壁0 61.0〜71.8%(確定2発)
鉄壁1 120.9〜142.5(確定1発)
鉄壁さえ積めていれば、交代際にボディプレスを打って倒すことができます。
マスカーニャH4
鉄壁0 82.1〜96.6%(確定2発)
惜しくも確定1発とはならないです。ジャイロボールはこれよりダメージが劣るため、こちらが最大打点となります。
- ジャイロボール
ボディプレスを無効化してくるミミッキュ
ドラパルトにピンポイントで通す技になります。
ミミッキュ霊TS H4 最速
鋼TS 76.3〜90.0%(ばけのかわ込み低乱数2発)
ミミッキュにTSが残っていた場合、相手が耐久無振りかつ最速でも低乱数2発になります。
剣舞持ちの相手のエースとしてのミミッキュであれば対抗することはできそうです。しかし、こちらが消耗した状態で出てこられると分が悪いです。みがわり、のろいなどの絡め手型はこの
ドータクンで見るのは難しいですね。
ドラパルトH4 最速
鋼TS 79.2〜93.9%(確定2発)
耐久無振りかつ最速で確定2発です。
鉄壁さえ積んでいれば、物理型ならカモれます。
キラフロルH4 最速
TS無し 79.2〜94.3%(確定2発)
鋼TS 105.6〜125.7%(確定1発)
キラフロルH4 準速
TS無し 72.9〜86.7%(確定2発)
鋼TS 98.1〜115.7%(高乱数1発)
キラフロルH252 S無振り
TS無し 47.3〜56.8%(乱数2発)
鋼TS 63.1〜75.7%(確定2発)
耐久無振りの個体はタスキを持っていることが多く、大抵2発かかると思われます。しかしキラフロル側も有効打がないため、撃ち合いになれば押し勝てます。
そもそもキラフロルがラストまで残ることが稀なため撃ち合いにはなり辛いですが…
セグレイブH4 最速
TS無し 63.8〜76.4%(確定2発)
セグレイブには鉄壁ボディプレスで攻めたほうがよいです。TSされると抜群で通らなくなり、安定しません。
サザンドラH4 最速スカーフ
鋼TS 67.0〜80.2%(確定2発)
鋼TSしてもサザンドラは落とせません。鉄壁無積みボディプレスでも落ちないため、分が悪いですね。。他で対処しましょう。
ライバルとの差別化
アーマーガアアーマーガア
鋼、ひこうタイプで、ドータクンと同じくドラゴン、じめん、鋼の技範囲を受けられます。
しかし、アーマーガアは氷タイプへの耐性がありません。仮に1度りゅうのまいを積んだ、イカサマダイス持ちセグレイブに後出しした場合、B特化していてもつららばりで52.6〜80.4%のダメージを受けるため受けられません。
りゅうのまいを1度積んだセグレイブへの後出しが安定しやすい点で差別化できるかと思います。
マリルリマリルリ
こおり、ドラゴンタイプに耐性があります。しかしセグレイブが鋼テラスタルをしてきた場合、
セグレイブH4鋼TS
じゃれつく 26.8%〜31.5%
アクアテール53.6〜63.6%
と2発で倒せません。
対してセグレイブ側は
マリルリH252
じしん 39.6〜46.8%
じしん(竜舞1積み)58.9〜69.5%
となります。こちらも竜舞を積まれていると安定しません。
鋼テラスタル、地面テラスタルの両方に対して後投げが安定する点で差別化ができます。
また、ドータクンはハチマキしんそく
カイリューに強く出れるのも大きなポイントです。
終わりに
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
凶暴なドラゴン達が暴れる環境を生き抜くのに非常におすすめできるポケモンです。
得意不得意が分かれるポケモンですので、出す相手をしっかり見極めれば3タテしてくれることさえある頼もしいポケモンです。
つたない部分が多いかと思いますので、是非ご意見やご感想頂けるとありがたいです。(初投稿故お手柔らかにお願い致します…笑)
ありがとうございました。