コンセプトと役割
耐久がある程度あり、『どくどく』や『いたみわけ』で相手のhpをじわじわと削っていくのが得意分野になります。特に、環境上位にいる『ハバタクカミ』や『マスカーニャ』に対してかなり強く、ほとんどの型を対策することができます。
持ち物
進化前のポケモンなので、防御と特防が1.5倍になる『しんかのきせき』を採用しています。
特性
タイプ相性上、『チオンジェン』にも有利なため、あのポケモンが多用してくる『ギガドレイン』などの吸収技に対応できる、『ヘドロえき』にしています。
性格・努力値と調整
このポケモンの最大の強みは、環境トップに位置する『ハバタクカミ』の対策ができることです。ハバタクカミがよく使う技としては、『シャドーボール』や『サイコショック』がありますが、この調整であれば、相手が『こだわりメガネ』を持っていないかぎり、ほぼ確実に2発は耐えられます。その間に『どくどく』を撃ってしまえば、あとは相手との読み合いに勝つだけです。
また、もうひとりの対策対象である『マスカーニャ』に関しては、ほとんどの型はどくタイプが半減できる草や格闘、そこまで火力のない悪の技しか撃ってこない上、こちらの『ベノムショック』が効果抜群で入るため、ハバタクカミ以上に対策は容易です。ただ、相手が『とんぼがえり』を持っていた場合、そのまま、こちら側が不利なはがねタイプや地面タイプなどを出してくることが多いので、その場合は素直に交代しましょう。
技構成
ダメージ源となる『どくどく』は必須です。また、努力値をhpに全振りしているものの、そこまで高いわけではないので、相手とhpを分けることができる『いたみわけ』も有効な手段として活用できます。
テラスタル
じめんタイプへの対策として、ひこうテラスタルを採用しています。相手が地面技をうってきた場合、その次も同じようにうってくる可能性が高いため、そのタイミングでテラスタルを使えば実質的に地面技を2発耐えられる計算になります。とはいえ、テラスタルはアタッカーに使ったほうが良いので、積極的にテラスタルを使うことはおすすめしません。
立ち回り例
最初は相手にどくどくを使い、その後は時間稼ぎをするためのいたみわけや『まもる』を使いながら、『ベノムショック』と毒ダメージによってとどめを刺す、といった具合です。相手がまもるを貫通してくる『ウーラオス(いちげき)』などでないなら、
どくどく→まもる→いたみわけ→まもる→ベノムショック、というようなまもるとその他の技を交互に出すような立ち回りが強いです。相手が交代してくる予想ができたときは、まもるは使わずにいたみわけやどくどくを使いましょう。
与ダメージ計算
どくどくのダメージは、1/16、2/16、3/16とどんどん増えていくため、どくどくを出したターンを1ターン目とすると、6ターン目には確実に相手は瀕死になります。ベノムショックやまもるなどを駆使して、その猶予を縮めたり、時間稼ぎをしていくことが必要になります。
被ダメージ計算
耐久はそれなりにあるため、圧倒的な火力を持つポケモンと対面しないかぎり、1発で落とされることはほぼありません。
苦手なポケモン
はがねタイプやどくタイプのポケモンは、どくどくが効かないので勝ち目がありません。どくタイプに対して効果抜群となる、地面、エスパーに関してはテラスタルを使ったり持ち前の耐久力である程度粘ることは可能です。
相性の良い味方・構築例
どくタイプとの相性補完に優れるのは悪タイプや草タイプであるため、『チオンジェン』や『マスカーニャ』、あるいは毒の効かないはがねタイプやどくタイプ対策の、『ガブリアス』などとあわせて使うと良いと思います。