はじめに
※今回の育成論はグルメスパイザーとの関連性はございません。あと菓子は手で粉砕して下さい。
今回私が考えたポケモンはオーガポンです。
オーガポンについて
何故かレギュレーションEに先立って使えてしまうこのオーガポンですが持ち物によって4つのタイプを使用することが可能であり、それぞれ別の特性を所持しています。
その中で、草タイプのオーガポンオーガポンは他3タイプと違って単タイプではありますが持ち物の制限がありません。
つまり他のフォルムと比較してより柔軟な戦い方が可能なフォルムといえます。(他フォルムはタイプ一致高火力技を使用できるようになるので、一概に草単タイプのフォルムが勝っているという訳ではありません。)
そしてこのオーガポンは固有のテラスタルを有しています。テラスタル時には特性が変化し、フォルムによって別のステータスが1段階上昇し、1度手持ちに引っ込めても場に出た際に再度上昇します。イェーイ!ザシアン君ザマゼンタ君見ってるぅ〜?
この特性によってオーガポン草単タイプのフォルムは素早さが1段階上昇し、努力値を他のステータスに回すことのできる強力な特性です。
コンセプト
A120という高めの攻撃と専用技「ツタこんぼう」によって高火力、テラスタル時の特性による素早さ上昇、「とつげきチョッキ」を採用することで耐久力を上げつつも4枠全て攻撃技を採用することで、
高速高火力広範囲高耐久という(理論上は)最強ポケモンに仕上げようという理論です。今回は「とんぼがえり」を採用しているので対面操作のできる高速高火力チョッキアタッカーというのが今回のコンセプトです。
持ち物
- とつげきチョッキ
コンセプトとなる持ち物です。特防を1.5倍することで撃ち合いを有利に進めます。
- その他
今回のコンセプトとはズレますが、「ツタこんぼう」の火力を追求した「こだわりハチマキ」、打ち分け可能な「いのちのたま」などのアグレッシブな持ち物や「やどりぎのタネ」を絡めた「たべのこし」や「ゴツゴツメット」での耐久型など多くの運用方法が挙げられますので色んな型を試してみるのも面白いと思います。
特性
テラスタル前
- まけんき
自分の能力を下げられた時、逆にAが2段階上昇します。主にランドロス(霊獣)の「いかく」で逆にAを1段階上げることが可能です。
テラスタル後
- おもかげやどし
テラスタル時にステータスを1段階上げます。草単タイプのオーガポンはSが1段階上がります。
「まけんき」が発動してAを上げた後テラスタルすればSも上昇し、実質1ターン目から「りゅうのまい」を積んだ状態から対戦を始めることができます。
しかし、テラスタルした後は「まけんき」が消えるのでハバタクカミの「あまえる」には骨抜きにされ、「いかく」によってAが下がるだけになってしまいますのでテラスタルを切るタイミングは考える必要があります。
テラスタイプ
オーガポンのテラスタイプは固定されており、食堂で変更することもできません。
努力値
H188
A252
B4
D4
S60
いじっぱり
高火力で殴りたいのでA特化
「おもかげやどし」でSが上昇した後に最速ツツミ(S実数値206)を抜ける調整です。
偶数HPがちょっと嫌だったので188振っていますが、H196B0D0でも問題は無いかと思われます。
技構成
- ツタこんぼう
威力100命中100の神技です。
フォルムによってタイプが変化します。今回のオーガポンは草単タイプなのでこの技も草タイプです。
- とんぼがえり
対面操作が可能な技です。
相手のパオジアンにテラスを切って上から打ったり、テラスを様子見する為の技となります。
- はたきおとす
適当に打っても強い神技。
「ブーストエナジー」を消費されるとダメージが減るのは痛いです。
- じゃれつく
「ツタこんぼう」の通らないカイリュー等に打ちます。
- ばかぢから
高火力の格闘技が欲しい場合。
打った後は「とんぼがえり」で起点とされるのを防ぎましょう。
- にどげり
対パオジアン特化技。
タスキがあっても安心です。
汎用性が低いのは悩みどころです。
- ウッドホーン
更に耐久に寄らせたり、「とつげきチョッキ」以外の持ち物を持たせる場合積んで殴って回復といった流れができます。
- その他
「あまえる」、「やどりぎのタネ」、「こうごうせい」、「ニードルガード」で耐久型や「アンコール」「みがわり」「つるぎのまい」で自ら起点を作ることも。
「ちょうはつ」「まきびし」で先発にも。
多彩な技による型の匿名性は高いですが、テラスタイプがフォルム依存なので耐性を変更することが出来ない点が少し痛いです。
与ダメージ計算
- ツタこんぼう
無振りハバタクカミ 142 ~ 168 (109.3 ~ 129.3%) 確定1発
無振りパオジアン 108 ~ 127 (69.7 ~ 82.0%) 確定2発
無振りテツノツツミ 162 ~ 192 (123.7 ~ 146.6%) 確定1発
無振り水ウーラオス(れんげき) 180 ~ 212 (102.9 ~ 121.2%) 確定1発
H252ディンルー 150 ~ 176 (57.3 ~ 67.2%) 確定2発
HB特化ディンルー 110 ~ 132 (42.0 ~ 50.4%) 乱数2発 : 0.39%
無振りランドロス(霊獣) 145 ~ 172 (88.5 ~ 104.9%) 乱数1発 : 31.25%
(まけんき発動込み)
HB特化ランドロス(霊獣) 102 ~ 121 (52.1 ~ 61.8%) 確定2発(まけんき発動込み)
HB特化ヘイラッシャ 116 ~ 140 (45.2 ~ 54.5%) 乱数2発 : 50.39%
HB特化キョジオーン 108 ~ 128 (52.2 ~ 61.9%) 確定2発
- テラスタル時
HB特化ハバタクカミ 124 ~ 146 (76.6 ~ 90.2%) 確定2発
無振りパオジアン 144 ~ 170 (93.0 ~ 109.7%) 乱数1発 : 56.25%
H252ディンルー 200 ~ 236 (76.4 ~ 90.1%) 確定2発
HB特化ディンルー 148 ~ 176 (56.5 ~ 67.2%) 確定2発
無振りランドロス(霊獣) 194 ~ 230 (118.3 ~ 140.3%) 確定1発(まけんき発動込み)
HB特化ランドロス(霊獣) 136 ~ 162 (69.4 ~ 82.7%) 確定2発(まけんき発動込み)
HB特化ヘイラッシャ 156 ~ 188 (60.8 ~ 73.2%) 確定2発
HB特化キョジオーン 144 ~ 172 (69.6 ~ 83.1%) 確定2発
ツタこんぼうの火力が他の技と比較して飛び抜けているのでダメ計はここまでとさせて頂きます。
被ダメージ計算
テツノツツミ
C252フリーズドライ 80 ~ 96 (44.7 ~ 53.7%) 乱数2発 : 23.82%
C252眼鏡れいとうビーム 152 ~ 182 (85.0 ~ 101.7%) 乱数1発 : 12.5%
ハバタクカミ
C252ムーンフォース 58 ~ 69 (32.5 ~ 38.6%) 乱数3発 : 97.02%
C252眼鏡テラスムーンフォース 114 ~ 136 (63.7 ~ 76.0%) 確定2発
パオジアン
A252つららおとし 212 ~ 252 (118.5 ~ 140.8%) 確定1発
A252ふいうち 87 ~ 103 (48.7 ~ 57.6%) 乱数2発 : 94.53%
水ウーラオス(れんげき)
A特化アイススピナー 116 ~ 138 (64.9 ~ 77.1%) 確定2発
カイリュー
A特化しんそく 60 ~ 71 (33.5 ~ 39.7%) 確定3発
A特化鉢巻テラスしんそく 133 ~ 157 (74.4 ~ 87.8%) 確定2発
A特化飛行テラバースト 240 ~ 284 (134.1 ~ 158.7%) 確定1発
イーユイ
C特化あくのはどう 70 ~ 84 (39.2 ~ 47.0%) 確定3発
C特化かえんほうしゃ 158 ~ 188 (88.3 ~ 105.1%) 乱数1発 : 31.25%
サーフゴー
C特化眼鏡テラスゴールドラッシュ 158 ~ 186 (88.3 ~ 104.0%) 乱数1発 : 25%
苦手なポケモン
カイリュー
「じゃれつく」を採用するとはいえ、Sを上げても「しんそく」で問答無用で上から殴ってきますし、「飛行テラバースト」で一撃で飛ばされてしまいます。
イーユイ
相手が「こだわりメガネ」である分にはSを上げて殴っていけば問題ありませんが、「こだわりスカーフ」だった場合上から「かえんほうしゃ」で落とされる可能性があります。
最後に
個人的にオーガポンを使ってみたくて育成論を考えましたが、上からの超高火力には弱いかわいい面も持ち合わせているようです。しかし、習得する技は多彩で、可能性は広いポケモンだと思っています。技構成を変えても戦っていけるポケモンだと思いますので残り少ないレギュレーションDでレギュレーションEに向けてロケットスタートを切ってみるのはいかがでしょうか。
追記(9/16) オーガポンはお面を持っている状態のみ技の火力が1.2倍になる隠し仕様が明らかになりました。
この仕様によりオーガポンの立場は悪化するのではないかと考える方もいらっしゃると思います。 しかし、私はそれでもオーガポンを使う理由は充分にあると考えています。
まず、最も使用率の多い面が「かまどのめん」であり、「おもかげやどし」ではAが上昇します。それにより「こだわりスカーフ」を所持した水ウーラオス(れんげき)には上から「すいりゅうれんだ」を打たれてしまい苦しい展開を強要されてしまいます。
それに対してオーガポンは「おもかげやどし」でSを上げることができるため、S調整を施せば「こだわりスカーフ」ウーラオス(れんげき)の上から攻撃をすることができます。
更にオーガポンは「ツタこんぼう」が草タイプであるためウーラオス(れんげき)に止まらず、ヘイラッシャやキョジオーンのテラスを強要させることができ大きくアドバンテージを取ることが可能です。既に育成論でお話した通りオーガポンは炎や岩、水のお面よりも火力こそ劣りますが、素早さ上昇により他のフォルムには足りない素早さや持ち物自由による型の多さは優れている点だと考えています。是非とも皆様の好きな型を自由に使って頂きたいと思います。