はじめに
- HABCDS等、非公式な略称を使用します。
- 個体値は31を前提とします。
- ダメージ計算にはポケモンソルジャー様 https://sv.pokesol.com/calc のものを利用させていただきます。
イルカマンについて
イルカマンとは、今作から新たに登場したみずタイプの高火力アタッカーです。
固有の特性マイティチェンジにより、1度場に出したあと控えに引っ込めることで
ナイーブフォルムイルカマン(ナイーブ)からマイティフォルムイルカマン(マイティ)に変身、その種族値が大きく強化されることが特徴的であり、
そのイルカマン(マイティ)種族値は
H100-A160-B97-C106‐D87-S100 であり、合計種族値は脅威の650。
そこから繰り出される高火力・高性能な技の数々はあまりにも脅威的です。
その運用方法については、
- 先発にイルカマンイルカマン(ナイーブ)を出す
- いくつかの手段を用いてすぐに交代をし、早いタイミングから強力なマイティフォルムイルカマン(マイティ)を使えるようにする
という動きが一般的になってるように思われます。
コンセプト
変身したイルカマンイルカマン(マイティ)は確かに脅威的ですが、バトル開始時のナイーブフォルムイルカマン(ナイーブ)の種族値は
H100-A70-B72-C53-D62-S100 合計457
と、フォルムチェンジ後と比べるとかなり優しいです。
そこから、イルカマンを交代させず、ナイーブフォルムのままの相手を上から火力で叩き倒し切ることを対策のひとつとして考えることにしました。
しかしイルカマンにはこだわりスカーフを持たせる型も多く、だからといって露骨にSが高く有効打を持ち得るポケモン達ドラパルトマスカーニャパーモットにスカーフを巻いて対面させたところで、
警戒されて手動で交代されてしまうか、仮に居座られたとしても火力補助アイテムを持たせられないことから高めの耐久で耐えられてしまうこともあります。
ところで、
イルカマンの交代方法としては主に、
・クイックターン(みず版とんぼがえり、こだわり系アイテムと相性がいい)
・だっしゅつパック+インファイト(能力下降を伴う技で道具の効果発動)
・手動で交代
の三つが考えられます。
このうち上2つは、技のダメージを受けないか、「だっしゅつボタン」を持たせたポケモンでその攻撃を受けることで、技もしくは脱出パックの交代効果をキャンセルする仕様で対策することができます。
そこで、今回
- 手動交代をしないといけない、と思われるほど警戒されないであろう1体目のポケモンクエスパトラで交代を防ぎつつ体力を削ってボタンで脱出
- 2体目のポケモンダグトリオで相手イルカマン(ナイーブ)を逃がさず一撃で倒す
という型(組み合わせ?)を考えてきました。
クエスパトラクエスパトラの採用理由
- 高いすばやさと「かそく」
S種族値が105あり、加速を採用し初手守るでSを1段階あげることで、スカーフを持たせた最速イルカマンイルカマン(ナイーブ)の上をとることができます。
- 「とびつく」と「バトンタッチ」
クエスパトラクエスパトラは今作新たに実装された技「とびつく」を覚えます。
「とびつく」は威力50、命中100のむしタイプの物理攻撃で、命中した相手のSを1段階下げる効果を持ちます。イルカマンがスカーフを持っていた場合でも、上から1発とびつくを打つことで相手のSをスカーフ無しと同等の状態まで落とすことができます。
また、「バトンタッチ」を採用することで、イルカマンを倒した後、もしくは相手の選出にイルカマンがいなかった場合でも加速で上げたSを味方にバトンタッチする仕事をもつことができます。
持ち物
- だっしゅつボタン
コンセプトより、これで確定です。
相手の交代を防ぎながら後続に交代します。
特性
- かそく
夢特性です。採用理由よりこれで確定です。
性格・努力値と調整
ようき H36 A252 S220
加速1回で最速スカーフイルカマンイルカマン(ナイーブ)を抜けるように、性格補正+S220まで振りましょう。
とびつくの火力をあげつつ耐久を落とさないために陽気を採用しAに252、余った36をHに振ります。
技構成
まもる
加速を積むために必須です。
とびつく
相手の体力を削りつつ、ダグトリオダグトリオがスカーフを巻かなくても最速スカーフイルカマンイルカマン(ナイーブ)を抜けるようにするため必須です。
サイコショック
守るのターンに相手がインファイトを打ち、脱出パックを持っているようであった時に使います。
能力下降や怯みを発生させずそこそこ火力が出る攻撃ということでの採用です。
タネばくだんの方がイルカマンイルカマン(ナイーブ)相手にはダメージが出ますが、ダグトリオダグトリオの調整はどちらの技を採用してもほとんど変わらないようだったのでより広い相手にダメージを出せるサイコショックを採用します。
バトンタッチ
対イルカマンで使うことはありませんが、加速と守るを覚えているので覚えておいて損は無いでしょう。
テラスタル
使いません。何タイプでもいいです。
第二の主役・原種ダグトリオダグトリオ
クエスパトラクエスパトラの交代先です。(実質)スカーフ無し最速イルカマンイルカマン(ナイーブ)を素で抜くことができるS種族値120と、手動交代を許さない特性「ありじごく」を両立できる現状唯一のポケモンです。
- ダグトリオダグトリオの型
持ち物:きせきのタネ じしゃく 他
特性:ありじごく
性格:いじっぱり
努力値の例:H ~124 A 164~ S 220
確定技:テラバースト(草or雷)
選択技:すなじごく おきみやげ じならし ステルスロック じしん がんせきふうじ ふいうち きしかいせい 等
テラスタイプ:くさorでんき
クエスパトラクエスパトラから脱出ボタンで交代したあと、水に強いタイプにテラスタルしてテラバーストで一撃でイルカマンを倒す役割を持っています。
テラスタイプは、相手が命の珠を持っていた時に攻撃最大ジェットパンチを食らっても耐えられるようくさが候補に上がりますが、裏にぺリッパー{ぺリッパー}がいた場合でんきも刺さります。
性格補正無しのS220振りで(実質)スカーフ無しイルカマンイルカマン(ナイーブ)を抜くことができます。そこからAを振り、余りをHにまわしましょう。
H252イルカマンまで想定するとA164振りにタイプ強化系アイテムを持たせることになりますが、
H4までのみ想定してA148振りにし、タイプ強化の代わりにその後の起点作りに役に立つ粘りのかぎづめや気合いの襷を持たせたり、
逆にA252まで振った上で力のハチマキや命の珠を持たせて、その後も戦えるアタッカーとして活用することもできます。
立ち回りの例
相手が先発でイルカマンイルカマン(ナイーブ)を繰り出し、クエスパトラを前にして1ターン目と2ターン目の両方に手動での交代以外の動きをしてくることを前提としています。
- 相手の攻撃を「守る」で回避する。
- 加速が発動し相手を抜くので攻撃する。前ターンの攻撃が「クイックターン」であれば、スカーフの可能性を高く見て「とびつく」を選択する。それ以外の行動であれば、脱出パック警戒兼火力優先で「サイコショック」を選択する。
- 後攻で攻撃を受けて、脱出ボタンでダグトリオダグトリオに交代する。相手は交代しない。
- ダグトリオでテラスタルした後テラバーストを撃ち、イルカマンイルカマン(ナイーブ)を倒す。
- ダグトリオでの攻撃や起点作り、アタッカーへの加速バトン等残りの2体を削っていく。
ダメージ計算
- クエスパトラクエスパトラの耐久
イルカマン(ナイーブ)
いじっぱりA252 こだわりハチマキ
テラスタルクイックターン:
クエスパトラB36(63.6 ~ 75.3%) 確定2発
…交代方法として想定される最高火力。
- ダグトリオダグトリオの耐久
イルカマン(ナイーブ)
いじっぱりA252
テラスタルジェットパンチ
:ダグトリオ(草)H無振り時 (40.0 ~ 47.3%) 確定3発
イルカマン(ナイーブ)
いじっぱりA252
テラスタルジェットパンチ 命の珠
:ダグトリオ(草)H無振り時 (51.9 ~ 61.9%) 確定2発
イルカマン(ナイーブ)
いじっぱりA252
テラスタルジェットパンチ 命の珠
:ダグトリオ(雷)H124(90.5 ~ 107.2%) 乱数1発 : 37.5%
攻撃
イルカマン(ナイーブ) H252
とびつく+A164磁石テラバースト:瀕死率100%
イルカマン(ナイーブ) H252
とびつく+A180テラバースト:瀕死率100%
イルカマン(ナイーブ) H4
とびつく+A148テラバースト:瀕死率99.21%
イルカマン(ナイーブ) H252
サイコショック+A148テラバースト:瀕死率100%
イルカマン(ナイーブ) H252
とびつく+A252テラバースト:瀕死率41.4%
イルカマン(ナイーブ) H252
サイコショック+A252テラバースト:瀕死率100%
イルカマン(ナイーブ) H252
とびつく+A252力のハチマキテラバースト:瀕死率96.09%
さいごに
初めて育成論を投稿させていただきます。
至らない点も多くあると思われますが、読んでいただきありがとうございました。