状態異常「まひ」「やけど」「ねむり」「どく」「こおり」の効果と対策

状態異常とは、ポケモンがかかる疾患のような状態で、『まひ』『どく』『やけど』『ねむり』『こおり』の5つの状態が存在します。状態異常は2種類以上が重複してかかることはありません。 『まひ』『どく』『やけど』状態は、道具・技・特性・ポケモンセンターなどで回復させない限り、自然に回復することはありません。

また、前述の5つとは別に『こんらん』状態もあり、これも「状態異常」に含めて呼ばれることもあります。『こんらん』状態は、他の状態異常と重複できます。

まひ(麻痺)

  • 毎ターン25%の確率で「体がしびれて動けない」となり、技が使えない。
  • 『すばやさ』の実数値が半分(第6世代までは1/4)になる。
  • ターン経過や戦闘終了では回復しない。
  • でんきタイプのポケモンは『まひ』状態にならない(第6世代以降)。

『まひ』の使い方

「すばやさ」を半分にしてしまう効果が非常に強力で、『おいかぜ』などとは別の視点で、しばしば素早さ操作として用いられます。

『まひ』状態にする技としては『でんじは』が有名ですが、じめんタイプにも有効で命中率100%の『へびにらみ』という強力な技もあります。また、攻撃技でありながら、追加効果で100%『まひ』状態にできる『ほっぺすりすり』も超優秀。

ダブルバトルでは、素早さの高い味方のポケモンが『でんじは』を使用して相手を『まひ』状態にし、味方のポケモンの行動順を上げるテクニックが使われます。

『まひ』の対策

どく(毒)

  • 毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを受ける。
  • 技『どくどく』などによる『もうどく』状態が存在し、毎ターン受けるダメージが最大HPの1/16、2/16、3/16……と増えていく。最初のターンに受けるダメージが少なく、だんだんとダメージが大きくなるのが特徴で、それ以外は『どく』とすべて同じ振る舞いをする。ポケモンを交代すると、カウントは1/16からにリセットされる。
  • ターン経過や戦闘終了では回復しない。
  • 通常、どくはがねタイプのポケモンは『どく』『もうどく』状態にならない。(特性『ふしょく』を持つポケモンの攻撃は例外)

『どく』の使い方

通常の『どく』状態よりも、『もうどく』状態がよく利用されます。耐久力の高いポケモンで『どくどく』を使ったあと、HPを回復したり、相手の攻撃を読んで相性の良い受けポケモンに交代しながら、相手をじわじわ削っていく戦法です。

どくどく』の他に、相手の場に『どくびし』を設置する戦法もたまに見受けられます。

『どく』の対策

やけど(火傷)

  • 毎ターン終了時に最大HPの1/16(第6世代までは1/8)のダメージを受ける。
  • 『こうげき』の実数値が半分になる。(特攻はそのまま)
  • ターン経過や戦闘終了では回復しない。
  • ほのおタイプのポケモンは『やけど』状態にならない。

『やけど』の使い方

おにび』が有名。相手の『こうげき』を半減する効果が非常に強力で、物理アタッカーの対策として頻繁に採用されます。相手が交代しても効果が続くのが、ランクを下げる戦法よりも優位な点です。

また、特性『こんじょう』『ねつぼうそう』や『ふしぎなうろこ』のポケモンが『かえんだま』で自ら『やけど』状態となり、特性の効果を得る戦法もあります。

『やけど』の対策

ねむり(眠り)

  • 数ターンの間、眠ってしまい、技が使えなくなる。
  • さいみんじゅつ』などの通常の技の場合、『ねむり』状態になったときにターン数が第5世代以降は2〜4ターン(第4世代までは2〜7ターン、第1世代は2〜8ターン)でランダムに決定され、毎ターン行動のときにカウントが減っていき、0になったときに『ねむり』状態を回復し目が覚め、行動できるようになる。つまり、実際に行動できないのは1〜3ターン(第5世代以降の場合)。
  • 技『ねむる』を使って『ねむり』状態になった場合は、3ターン(実質2ターン)固定。
  • 技『ねごと』『いびき』は、自分が『ねむり』状態の時でも使用できる。

『ねむり』の使い方

眠らせて、その間に積み技を使って起点にしたりなど、相手を『ねむり』状態にできれば圧倒的優位に立てます。

有名なのは、命中率が100%の『キノコのほうし』。しばしば『キノガッサ』が使用します。また、『ねむりごな』も、命中率が75%で使われることがよくあります。

『ねむり』の対策

こおり(氷)

  • 氷が溶けるまで技が使えなくなる。
  • 毎ターン、技を使おうとすると25%(第4世代以降)の確率で『こおり』状態が回復する。
  • ほのおタイプの技を受けると回復する。
  • こおりタイプのポケモンは『こおり』状態にならない。
  • 天気が『にほんばれ』の時は、『こおり』状態にならない。
  • 自分が『こおり』状態の時でも使用できる技がある。また、これらの技は相手の『こおり』状態も治す。

『こおり』状態の対策

そもそも『こおり』状態になることが極まれなため、あまり意識した対策は行われません。運が悪かったと思いましょう。

こんらん(混乱)

  • 1〜4ターンの間、1/3(第6世代までは1/2)の確率で、技が使えず自分自身を攻撃する。
  • 自傷ダメージは、自分の『こうげき』と『ぼうぎょ』で威力40の物理技のダメージ計算をし、ランク補正の影響を受ける。
  • ポケモンを交代して手持ちに戻すと回復する。

『こんらん』の使い方

物理アタッカーではないポケモンに対して、『いばる』で攻撃ランクを2段階あげて『こんらん』させ、自傷ダメージを大きくする戦法があります。

また、『まひ』状態と合わせて『こんらん』状態にすると、相手が行動できない確率は62.5%まで高まります。

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