エンペルト - ポケモン育成論DS

シンオウ地方御三家の１匹。
鋼＋水の固有タイプによりタイプ耐性が１２個と多い為、繰り出し性能も中々。
特攻種族値も111と高くアタッカーとして優秀だが、覚える特殊技のレパートリー
の少なさが残念なところ。
(どの型を見ても確定欄の技にあまり変動がありません。)
そして素早さ種族値60と鈍足で多くのポケモンに先制を許してしまいます。

まず高速移動型とスカーフ型では何が違うのかを比較しましょう。

【高速移動型】
・素早さ164振りで、最速130族を抜かせる。
・スカーフとは違い、持ち物が固定されない。
・拘りアイテム持ちじゃないので、技が縛られない。
・僅かながら努力値を耐久に振れる。
・高速移動を１度積む事が望ましいので、後出しよりは死に出し安定。
・１度引いてしまうと、ステータスが元に戻る為繰り出し難くなる。
・技に高速移動が必ず入らなければならない。

【スカーフ型】
・素早さ252振りでも、最速115族までしか抜かせない。
・持ち物が固定され、火力増強系アイテムや木の実等の他アイテムが持たせられない。
・仮想敵により変わるが、耐久に努力値をまわすのは難しい。
・拘ってるので、技が縛られる。＝金縛りに弱い。流され易い。
・死に出し安定に変わりないが、後出しからでも相手に負担をかけられる。
・１度引いても、ステータスはそのままなので再度繰り出す機会がある。
・高速移動の必要がないので、技スペが１つ空く。

【結果】
高速移動型は、死に出しが出来て、抜き性能にも重点が置かれる終盤に適している。
スカーフ型は、序盤・中盤において相手に負担を掛けるのに適している。

ちなみに序盤・中盤において相手に負担を掛けるなら眼鏡型の方が優秀です。
しかし終盤の抜き性能に適しておらず、序・中盤で傷ついたエンペルトは先手を取られるのが怖いです。
スカーフ型は高速移動型には劣るものの、積まずに最速115を抜ける点で終盤にも活かせます。
終盤でも役割を持つことより相手に負担を掛けることに重点がおかれますが、
終盤の負担は勝負の勝敗を分かつ１手になります。

※ただし終盤の抜き性能はこの子に一任出来ません。火力増強系アイテムを持たせられない事や、特攻ステータスに性格補正が掛けられない点で火力不足に陥ります。あくまで負担を掛けられる程度に考えた方が良いでしょう。

臆病　HP:4　特攻:252　素早:252
(臆病　HP:8　特攻:248　素早:252)

性格は臆病確定です。
控えめだと素早さに極(252)振りしても、最速100族までしか抜かせないので。
102族のガブリアスは抜かしておきたいところです。

努力値は素早さに極振り。最速115族抜きになります。
特攻は目覚めるパワー使用時＝248振り
目覚めるパワー未使用時＝252振りとなります。
目覚めるパワー使用時に248振りになるのは、候補に挙がる目覚めるパワーの
理想個体値が特攻30(＝U)になる為です。
残りを耐久に。

意地っ張りA252ボーマンダ＠命の珠　ドラゴンダイブ　乱数２(43~51%)
うっかりやC252ボーマンダ＠命の珠　流星群　乱数２(46~55%)
うっかりやC252ボーマンダ＠命の珠　大文字　確定２(53~63%)
【うっかりやH6ボーマンダ　冷凍ビーム　確定１(152~180%)】

控えめC252グレイシア＠命の珠　冷凍ビーム　乱数５(17~20%)
控えめC252グレイシア＠命の珠　吹雪　乱数４(21~26%)
【控えめH6グレイシア　目覚めるパワー炎　確定２(53~63%)】
【控えめH6グレイシア　ハイドロポンプ　確定２(68~80%)】

意地っ張りA252メタグロス＠命の珠　コメットパンチ　乱数５(21~25%)
意地っ張りA252メタグロス＠命の珠　バレットパンチ　乱数10(8~10%)
意地っ張りA252メタグロス＠命の珠　思念の頭突き　確定３(33~39%)
【意地っ張りH6メタグロス　目覚めるパワー炎　確定２(50~60%)】
【意地っ張りH6メタグロス　ハイドロポンプ　確定２(64~72%)】

せっかちA252アブソル＠気合いの襷　不意打ち　乱数４(23~28%)
【せっかちH6アブソル　シグナルビーム　確定２(81~96%)】
【せっかちH6アブソル　シグナルビーム　乱数１(97~114%)】

意地っ張りA252ラグラージ＠拘り鉢巻き　滝登り　確定３(35~41%)
【意地っ張りH252ラグラージ　草結び　乱数１(86~102%)】

陽気A252ギャロップ＠命の珠　フレアドライブ　確定２(77~91%)
陽気A252ギャロップ＠拘り鉢巻き　フレアドライブ　乱数１(89~105%)
【陽気H6ギャロップ　ハイドロポンプ　確定１(156~185%)】

控えめC252ヘルガー＠命の珠　悪の波動　確定４(26~31%)
控えめC252ヘルガー＠命の珠　大文字　確定２(81~95%)
【控えめH6ヘルガー　ハイドロポンプ　確定１(146~172%)】

臆病C252スターミー＠命の珠　サイコキネシス　確定４(25~30%)
臆病C252スターミー＠命の珠　ハイドロポンプ　確定３(33~40%)
臆病C252スターミー＠命の珠　10万ボルト　確定２(74~87%)
【臆病H6スターミー　草結び　確定２(69~82%)】

意地っ張りA252ドサイドン＠拘り鉢巻き　ストーンエッジ　確定２(51~60%)
意地っ張りA252ドサイドン＠拘り鉢巻き　メガホーン　確定３(41~48%)
【意地っ張りH252・HRドサイドン　草結び　確定１(132~156%)】
【意地っ張りD252・HRドサイドン　草結び　確定１(108~128%)】
※草結び＜ハイドロポンプの為、ハイドロポンプについての記載は無。

【ハイドロポンプ】
タイプ一致で威力180のメインウェポン。
命中難ではありますが、波乗りでは火力不足なので、こちらで確定。

【冷凍ビーム】OR【吹雪】
竜に対する牽制・遂行技。竜意外にも草・飛行タイプ等にも刺さります。
冷凍ビームでも十分に役割を遂行出来るので、冷B推奨。

【草結び】
水タイプで止まらなくする為に。
ヌオーやラグラージ等の地面持ちにも刺さるので使い易いです。

【目覚めるパワー】
ほとんど、ハイドロポンプで事足りる為、必要性はいまいち。
ご使用時は仮想敵を絞ってご使用下さい。

・めざパ電気
理想個体値HABCDS＝31・31・31・30・31・31
同タイプの水にも刺さりますが、草結びの方が優秀。ギャラドス・ピンポイント
意地っ張りH6ギャラドス　乱数１(85~100%)

基本めざパは必要なさそうです。

【あくび】
優秀な流し技。カゴの実・ラムの実持ちや特性:不眠持ちに刺さりませんが、
それ以外には一貫していて使い易いかと。
ただし交代読み交代を強いられます。

【はたき落とす】
相手の決定力や回復の手立てを削ぐのに使えます。
拘りアイテムを持っているからこそ、選択出来る技。

【凍える風】
100％素早さをワンランクダウンさせます。
ただし、特性:クリアボディには利きません。

【フェザーダンス】
物理アタッカーに打ちます。
これも、特性:クリアボディには利きません。

【毒毒】
エンペを受けに来た相手に。
鋼・毒タイプには利きません。

【ステルスロック】
スカーフ型には流し性能もあるので、流した相手の交代先に刺さります。
６６の使用を考えるなら。

性格:臆病
S188振り＝最速102族抜き
S204振り＝最速105族抜き
S220振り＝最速108族抜き
S252振り＝最速115族抜き

エンペルトの竜に対する性能を他・対竜スカーフ持ちと比較し検証します。
比較対象はバンギラス・メタグロス・ヒードランです。(コメント欄・A研究室様よりご提供)

【陽気H6AS252バンギラス＠拘りスカーフ】
臆病C252ラティオス＠命の珠の流星群を低乱数１にまで抑え、他の技も確定２発圏であるのに対し、ラティオスはバンギラスの噛み砕くで確定１、交換時追い打ちで確定１。
バンギラスはラティオスを流す事が出来、流し際の追い打ちによりラティオスを仕留める事が出来ます。
しかしラティオスが追い打ちを読んで引かなかった場合、帰り打ちに合う事もあります。(交換無での追い打ち：55~65%)
またラティオスが拘り眼鏡持ちだった場合、繰り出し難くなります。
(流星群：102~121%)(波乗り：93~110%)

他の氷４倍竜については、陽気A252ガブリアス＠命の珠の地震は耐えられませんが、うっかりやA6C252ボーマンダ＠命の珠の地震・ドラゴンダイブを確定２発に抑えます。
冷凍パンチで確定１圏内のポケモン達なので、タイプ不一致であれば地震読みでも繰り出し役割を持つ事が出来ます。

【陽気A252D100S156メタグロス】
臆病C252ラティオス＠命の珠の流星群を乱数２、＠拘り眼鏡の流星群を確定２発に抑えます。
ちなみに上記の努力値振りだと眼鏡ラティオスの目覚めるパワー炎ですらも確定２発です。
陽気H6AS252メタグロスでも眼鏡ラティオスの目覚めるパワー炎が低乱数１で、他は確定２発圏となります。
メタグロスからの攻撃では、追い打ち・冷凍パンチ共に確定２発となります。
ラティオスに対しては狩ることよりも流す・牽制する力の方が強いです。

氷４倍竜については、バンギラスと同じくガブリアスの地震は耐えられませんが、うっかりやボーマンダの地震は１発耐えます。
しかし、タイプ耐性が優秀なメタグロスは竜技読みで繰り出し、そこから役割を持つことが可能です。
上記ボーマンダのドラゴンダイブが乱数３発。堅いですね。サブウェポンの大文字・タイプ一致の地震に弱いが竜にはそこそこの役割が持てそうです。

【おっとりC100D228S180ヒードラン】
臆病C252ラティオス＠命の珠・拘り眼鏡の流星群を共に確定３発に抑えます。
「控えめH158C116S236ヒードラン」でも臆病C252ラティオス＠命の珠の流星群を確定３発、＠拘り眼鏡の流星群を乱数２発に抑えます。
ラティオスを十分に受けきる事が出来て、そのまま流す事が十分に可能です。
相手が突破して来ようものなら返り打ちにも出来ます。
ラティオスに対して大きな役割を与える事が出来ます。

氷４倍竜についてはガブリアスの地震どころか、ボーマンダのボーマンダの地震が確定１発になります。自身が地面４倍なので仕方がありませんが。
しかしボーマンダのドラゴンダイブを乱数３発に抑えられ、おっとりC100ヒードランの竜の波動でボーマンダ・ガブリアス等を確定２に、控えめC116ヒードランの目覚めるパワー氷で確定１となります。
地面(と水)技以外の技を読んで繰り出せれば、安定して役割を持てます。

【臆病H6CS252エンペルト】
臆病C252ラティオス＠命の珠の流星群を乱数２、＠拘り眼鏡の流星群を確定２発に抑えます。
ただし雷において確定１発で倒されてしまうのに対し、エンペルトからの冷凍ビームで相手は確定２発なので、エンペルトはラティオスに対して役割が持たせ難いです。
冷凍ビームを打ってる限りラティオスは寄ってきませんが、そんなに都合よく冷凍ビームを・・・牽制が出来る(？)
相手が拘り眼鏡持ちでなければ相手に出来ません。

４倍竜に関してはボーマンダ・ガブリアスの地震を耐える事が出来ません。
しかし意地っ張りボーマンダのドラゴンダイブを乱数２、うっかりボーマンダのドラゴンダイブを確定３にまで抑えます。
地面タイプ以外の技を読んで繰り出せば役割を持たせる事が出来ます。

【結論】
・他３体に比べてエンペルトはラティオスに対して役割を持たせる事が出来ない。
・タイプ耐性として４体とも地面タイプの技に弱いがバンギラス・メタグロスのようにタイプ不一致でも地面タイプ技を耐えることもエンペルトには難しい。
・しかし地面タイプ技以外の技を読んで繰り出せれば、４倍竜には役割が持てる。
・対４倍竜意識ならエンペルトにも十分一任出来ますが、ラティオスを意識すると他３体に劣ります。

※参考文献
・ラティオス
dp/4796　(カスザメ様)
dp/5192　(超甘党様)
・バンギラス
dp/4315　(Rune様)
・メタグロス
dp/5141　(ネイチェル様)
dp/3664　(Rune様)
・ヒードラン
dp/5348　(サイファー様)
dp/4664　(フロスト様)

みがヤタ激流型　dp/2704
(桜野くりむ様)


終盤意外に絶対あり得ない　dp/4687
(ネイチェル様)
どちらの育成論も高速移動型です。
エンペルトの素晴らしい育成論です。

シングル６６・ステロ撒き　dp/5873
(超甘党様)
タイプ耐性を活かしたステロ撒き要員としての育成論。
こちらも素晴らしい育成論です。

爆発的眼鏡エース　dp/5053
(角様)
拘り眼鏡により、エンペルトの高い火力を活かした
素晴らしい育成論です。