はじめに
初めまして、今回が初の育成論投稿となります。
ウオチルドンウオチルドンの育成論を投稿させていただきます。
ウオチルドン単体での考察のためトリックルーム、ステルスロック等は考慮していません。
・ダメージ計算には、ポケマス様をお借りしています。
・個体値は今回はトリックルームを考慮しないためすべて31とします。
ウオチルドン
ウオチルドンについて
ガラル地方の化石ポケモンの1体でみず/こおり複合タイプ。
同タイプにパルシェン、ラプラスの2匹がガラル地方に生息しています。
この2匹はそれぞれ異なる長所を持っておりその使いやすさからおおくのトレーナーに使用されています。
ウオチルドンも「エラがみ」という先制で使用することで超火力を発揮できる技を覚えるものの素早さが低く火力を上昇させる技も覚えないため使いづらいという印象を持たれています。
また、その素早さもトリックルーム運用には使いづらく他のポケモンを使用する方が有利になります。
同タイプの2匹との違い(マイナス)
ラプラスラプラスと比較される点
ラプラス 130 85 80 85 95 60 535
ウオチルドン 90 90 100 80 90 55 505
ウオチルドンは
ラプラスと比較したとき
・ダイマックスを使用するならHの高いラプラスのほうが強い。
・「あられ」がないとオーロラベールを張れない。
・わざのタイプの範囲が広い。
・一撃必殺が撃てない。
・先制技を撃てない。
・種族値がラプラスのほうが30高い。
パルシェンパルシェンと比較される点
パルシェン 50 95 180 85 45 70 525
ウオチルドン 90 90 100 80 90 55 505
・強力な積み技がない。
・特性のスキルリンクにより常に威力125でタスキ無効の攻撃を放つことができる。
・圧倒的な物理耐久。
・先制技がない。
・早い。
などが挙げられます。
同タイプの2匹との違い(プラス)
マイナスの点だけ見ればウオチルドンを使用する利点は無いと思えますが
ウオチルドンの利点として、
素早さ以外のすべての種族値が高い水準であることがいえます。
また、壁を破壊することができる技である「サイコファング」を覚えることができます。
そして2匹では覚えることのできない「エラがみ」による85×2×1.5=255の高威力な水物理技を使用することができます。
調整
H124 A156 C228性格はゆうかんA↑S↓ (修正しました。)
C228はH4ギャラドスをフリーズドライで一撃で倒せる数値というだけで、個人によって数値は変わると思います。
特性
ちょすい、アイスボディの2つが有りますが、どちらであっても有利に働く場合が考えられ、ウオノラゴンの様に火力の変化は無いため手持ちにより好きな方を選択出来ます。
今回は水無効、回復のちょすいを選択しました。
持ち物
特殊耐久を上げることのできるとつげきチョッキを採用します。
もしくは高威力の物理技が多い岩、格闘、パワーウィップ対策の草の半減実も選択肢に入ります。
レッドカードの強制交代はラプラス、
トゲキッス、
アーマーガアを狙えるパッチルドン
パッチルドンのほうが有利に働きます。
技構成
ゆきなだれ(推奨)
・必ず後攻になりますが元々遅いので気にならない。
・攻撃さえ受ければ威力2倍で一致180の物理技は魅力的。
・とんぼがえりだと2倍にならない。
フリーズドライ(推奨)
・みずタイプにこうかばつぐんになる氷技。ギャラドス等4倍になるポケモンも多い。
・特殊なので、物理耐久、やけどに強い。
・この技を見たエルフーンエルフーンはサイコファング、エラがみと合わせてただの置物となる。
・10%の確率で凍る。
・C228の努力値振りはH4振りギャラドス確定1発ラインで調整しています。
エラがみ(選択)
・先制できれば一致255の水物理技。
・交代した場合も2倍になる。
・とんぼがえりでも2倍になる。
・この技を覚えること自体が脅威になる。
・この技を覚えずとも交代制限という最低限の仕事はしてくれるので選択としておく。
サイコファング(選択)
・壁を破壊できる。相手へのダメージは期待しない方がいい。
・そもそも相手はウオチルドン対面で壁を張るのだろうか?
がんせきふうじ(選択)
・Sを1段階下げることは先制することか出来るようになるだけでなく、倒れた後の後続のポケモンを有利にすることもできる。
・こごえるかぜも同じ効果を持ちますが同じ特殊、氷技のフリーズドライがあるのでこちらの方がいいと思います。
ふぶき
・相手が積み技を使用するのならゆきなだれの威力2倍は発動しない。
・命中率の欠点に目をつぶれば採用もありうるが、こごえるかぜでSを下げて後続につなぐ方が有利になるかもしれない。
ストーンエッジ、ロックブラスト
・パルシェン、
バタフリー、
ヌケニン対策に。
・パルシェンを倒すには相手がからをやぶるを選択してBをさげた上でダイマックスを使用し砂嵐で倒すことになる。
いかりのまえば
・HPを半減させる技。ステルスロックを設置した後しおみずで高威力の技にできる。
しかし、今回はウオチルドン単体の考察で行うので提案のみしておく。
みがわり、オーロラベール
・持ち物がチョッキ以外なら充分選択肢に入る技。
・特にみがわりはドヒドイデ、
ヌオー、
トリトドンのどくどく耐久ポケモンに圧倒的に有利になる。
(ドヒドイデ以外の2匹にはフリーズドライで十分とも考えられますが…)
戦術
このポケモンの強みは交代すれば威力2倍のエラがみ、攻撃すれば威力2倍のゆきなだれ、積み技ならばがんせきふうじのS低下、サイコファングの壁破壊と、相手がどのような選択を行おうともこちらが有利になる状況が存在するということです。
つまり、相手のとんぼがえりによる後出しを許さず、ミミッキュのような積み技の後にダイマックスする戦術をSの低下で弱体化させます。
そのため選出するならば先発、相手のサザンドラ、
ドラパルト、
トゲキッス、サイコファングを覚えているなら
エルフーンに合わせるように選出して相手の技を読み高威力の技で攻撃していく、もしくはSを下げていくことになります。
しかし、エラがみはドラゴン相手に半減になるため相手の行動を予想できないならそれほど強いとはいえず水タイプを半減するタイプすべてに抜群をとれるフリーズドライを使用した方がいいと考えることもできます。
なのでエラがみは覚えずゆきなだれとフリーズドライの2つを主力として戦い、がんせきふうじのS低下と存在しないエラがみで相手の交代を制限するというのもありなのかもしれません。(理想としては両方を覚えておくことなのですが)
また、物理、特殊の両方を使えるためやけどを受けても戦うことができるという強みがあります。
相性のいい味方
サニーゴ(ガラル)サニーゴ(ガラル)
ウオチルドンの物理耐久は高いが努力値を振っていないため効果抜群の物理技を受けきることは出来ません。
しかし、サニーゴ(ガラル)なら物理耐久は高く、格闘を無効化でき、鬼火、ステロ、更にはあまごいまで使用できるため非常に相性がいいポケモンといえます。ごりむちゅう
ヒヒダルマ(ガラル)や
バンギラス相手に後出しできます。
サニゴーンサニゴーン
同じく格闘を無効化するということで低リスクで後出しでき、C145の特殊技を撃つことができます。
さらに、きあいのタスキを持たせて物理を受ければくだけるよろいで素早さ2倍になります。
パッチラゴンパッチラゴン
弱点の電気を0.25倍で受け止めます。
こごえるかぜでSを下げていればほとんどのポケモンはでんげきくちばしで一撃です。
ドリュウズドリュウズ
電気を無効化する上にドリュウズの弱点である水は
ウオチルドンのちょすいで回復できます。
戦ってはいけない相手
タチフサグマタチフサグマ
まけんきでがんせきふうじでS低下からの攻撃2段階上昇ならまだ後続で勝ち目はありますが、根性からげんきを止められません。サニーゴ(ガラル)に交代してもはたきおとすで持ち物を失います。
タチフサグマが見えた時点で選出は控えるべきです。
弱点をつけず設置技を使う足の速いポケモン
ドラピオンなど早くて設置技を使うポケモンに対しては確実に仕事をされてしまいます。
ダイマックスについて
ウオチルドンのダイマックスは耐久力の増加、フリーズドライ、サイコファングの威力の増加程度の恩恵しかなく自分の能力を上昇させることが出来ません。わざわざダイマックスする必要はなく他のポケモンにダイマックスさせた方がいいでしょう。(あられダメージで落とせる場合もあるのでダイマックスしないではなく指定しないに変更しました。)
パッチルドン
パッチルドンとの差別化
ここまで書かれていることはでんげきくちばしを覚えるパッチルドンでも使用することが出来ます。
しかし、パッチルドンは弱点が地面であり、
ドリュウズと対面した場合耐久寄りの努力値配分にしなければ地震で一撃で倒されてしまいます。
耐久寄りにした場合特攻に振る努力値は無くなってしまいます。
また、電気タイプは今の環境ではラプラス、
トゲキッス、
アーマーガア、
ドヒドイデなど強力なポケモンが弱点を持っておりそれらを引きずり出し、一撃で倒せるレッドカードの方が有利に働くため十分差別化は出来ていると考えています。
ダメージ計算(攻)
ゆきなだれ
H4サザンドラ(104.7~125%)確定1発
H4ドラパルト(124.3~146.3%)確定1発
H4トゲキッス104.3~124.2%)確定1発
H4 ばけのかわ破壊後ミミッキュ(86.2~100%)乱数1発(6.2%)
フリーズドライ
H4ギャラドス(100.5~121.6%)確定1発
H252 D4ドヒドイデ(42~49.6%)確定3発
H252 D252トリトドン(71.5~84.4%)確定2発
エラがみ(先制)
B252カビゴン(50~58.8%)確定2発
H244B140ヨクバリス(45.1~53.5%)乱数2発(38.6%)
H252B252カバルドン(75.3~89.3%)確定2発
エラがみ(後攻)
H4ドリュウズ(91.3~109.6%)乱数1発(56.2%)
H4エースバーン(92.3~108.9%)乱数1発(56.2%)
H252ヒートロトム(68.7~81.5%)確定2発
ダメージ計算(守)
A252性格補正エースバーンのとびひざげり(76.6~91.1%)確定2発
A252性格補正ドリュウズのじしん(48.8 ~ 58.3%)乱数2発(97.2%)
A252性格補正ゴリランダーのドラムアッタック(81.1 ~ 96.6%)確定2発
A252性格補正、A2段階上昇、いのちのたまミミッキュのじゃれつく乱数1発(68.7%)
C252性格補正こだわり眼鏡サザンドラのりゅうぜいぐん(65.5~77.2%)確定2発
C252性格補正ヒートロトムのほうでん(80 ~ 94.4%)確定2発
まとめ
ウオチルドンはポケモン対ポケモンの力比べで勝負するのではなく、トレーナー対トレーナーの読み合いでこそ真価を発揮する非常にテクニカルなポケモンであると言えます。
その能力は
・交代読み、交代制限のエラがみ、フリーズドライ
・攻撃読みのゆきなだれ
・剣舞ダイマックス抑制のがんせきふうじ
・壁破壊のサイコファング
などが挙げられます。
おわりに
ウオチルドンは同じタイプに使いやすい2匹がいて相対的にこのポケモンは弱いなどといわれることの多いポケモンですが弱いわけではありません。そして、この2匹の劣化でもありません。
交代すれば威力2倍のエラがみ、攻撃すれば威力2倍のゆきなだれ。これら2つをタイプ一致で放つことが出来るのはウオチルドンだけですし、サイコファングで壁破壊を来るのも
ウオチルドンだけです。
ただこれらをうまく使用できる技術を持ったトレーナーが少ないため弱いと言われているだけで、ウオチルドンの能力は非常に高いと考えられます。
しかし、ゆきなだれの元々の威力60は正直弱いと思います。ぜひ次回作では改善して頂きたいものです。(せめて威力65だったならミミッキュを倒すことも出来たのに…)