ポケモンパーティ構築(シングル)

　粉みがわり型のエルフーンです。こと、ダイマックスを枯らすことにかけては、エルフーン型の中で随一です。
　運用上の注意点は、枯らした後の、対戦の形勢に運要素が強くなることです。光の粉はあくまで、本来の命中率の0.9倍になるに過ぎず、命中率100%の技の場合、非ダイマ下にあっては、約60%の確率で、全数技を当ててくることになります。
　そのためこの型にあっては、命中率の低い技を持つ、ダイジェットエースの前面に出すか、先発が呪いなどのスリップダメージを入ることが重要となってきます。
　ともあれ、ダイマを確実に枯らしてくれるこの型は、初手ダイマに対してとても頼りになる型です。相手が技を外しさえすれば、がむしゃらや追い風で次の仕掛けにつなげることが可能であり、その点でも優れた型です。

　汎用性のある、鈍足エルフーンです。ある意味、各エルフーンの良いところ取りをしたエルフーンです。
　低耐久で抜群が取れる相手に対してのムーンフォース、悪タイプに対しても最低限の仕事が可能な追い風、ダイジェット相手の、下からのがむしゃらと上からの置土産。
　持ち物や特性、技構成で、どのような相手に対しても、最低限の仕事がこなせる点が、この型のエルフーンの長所です。
　相手のダイマターンが１ターン残ってしまいますが、こちらのダイマエースで切り返せる火力にまで落とした状態で、対面させやすいものと考えます。

　ＨＢ特化襷トリルおきみやげ型のエルフーンです。
　この型の長所は、挑発を入れられない限り、サイコフィールドや悪タイプ、連続技持ち相手に対しても、ある程度安定して仕事が出来る点です。
　トリックルームの技の仕様上、先制は取れないため、特性がいたずらごころである必要性はなく、またダイジェットエースの相手をする場合、すばやさで下を取られる（トリル下で上を取られる）可能性は少ないと考えます。
　トリル成功後は、おきみやげの起点作成とがむしゃらの速攻の２つの選択肢をとることができ、こちらの後続のダイマエースのトリルの切れ間での、Ｓランクを工夫すれば、そのまま上を取り続けることも可能かと思います。

　後攻の尻尾すりかえ型のエルフーンです。この型は、ダイジェットエースに対する役割破壊の究極系の１つであり、みがわりでダイジェットを枯らしたあと、悪タイプ以外の対象のダイジェットエースを確実に無力化するのが特徴です。
　反面、襷による行動保証の恩恵を受けないため、起点作成はし難い面を持っています。　

　脱出ボタンすりかえ型のエルフーンです。
　奇策の部類に入ると考えますが、同時に応用も利かせやすい持ち物であると考えます。
　最大の特徴は、ダイマ中であっても、後続の先制技によって相手を強制交代させられる点にあり、これによりダイマターンを最大２ターン削ることが出来ます。
　また、ダイマックスをみがわり連打で枯らした後、　こちらのダイマエースが耐えうると判断できる場合、こらえるにより、自身にだっしゅつボタンを使うことで、おきみやげ役として温存することが可能です。
　局面によってユニークな使い方の出来る型です。

　鈍足の悪戯心エルフーンと技構成は同じ。
　ただしこちらの特性は、すりぬけであり、努力値配分も大きく異なっています。
　多くの面で、悪戯心エルフーンの方が優れていますが、ある１点、悪タイプダイジェットエースに置土産を撃ち込めるという１点において、悪戯心型よりも優れています。
　初手は追い風から入ります。後続のダイマエース耐えられると判断すればがむしゃら、耐えられなければ置土産を、悪タイプであっても、安定して選択できます。
　挑発を撃たれたとしても、相手が悪戯心持ちでない限り、こちらの追い風が先になることが多く、次のムーンフォースで最低限の削りを入れられます。
　相手があくタイプのダイマで油断している中での奇襲は、個人的に好きな手の１つです。