- 前置き
こんにちは、のらりくらりです。
今回は、前回のオノノクスでリクエストをいただいたカイロスの育成論を考察していきたいと思います。
個体値はすべて理想値を前提とし、HABCDSの略称を使います。
ダメージ計算はトレーナー天国様のダメージ計算機を使用しています。
スカーフカイロスは既出ですが、技構成や努力値配分が違うことを理由に投稿させていただきます。
- カイロスとは
初代からいる虫単色のポケモンです。合計種族値は500、A125B100、使わないCが55と配分がよく、使いやすいように見えますが、いかんせんライバルが多く、マイナーという位置づけになっています。
今回はライバル達と差別化をした上で、環境を意識した型を紹介していきます。
- 特性
かたやぶり
相手の防御系の特性を無効にします、確定です。
- 性格
いじっぱり
性格補正の効率を考えてこれが安定でしょう。
- 持ち物
こだわりスカーフ
素早さをあげて、ギロチンの試行回数と狩れる範囲を広げます。
ラティに先手を取りたいため確定です。
タスキは砂パが流行っているので候補外です。
- 努力値振り
H148 A60 B4 D132 S164
実数値
H159 A168 B121 D107 S126
〜H〜
16n-1
〜A〜
シザークロスでH4ラティオスを超高乱1(93.8%)
インファイトでH52ドリュウズを超高乱1((93.8%)
(じならしで同上ドリュウズを確2)
インファイトでB252補正あり輝石ラッキーを確2
〜B〜
意地っ張りA252ドリュウズの珠岩雪崩を確定耐え+砂ダメ1回確定耐え
〜D〜
臆病C252ラティオスの流星群を最高乱数切って耐え((6.3%)
C132振りスイクンの波乗り確3
〜S〜
最速スカーフバンギラス抜き*3
最速120族と同速
となっています。
やはり砂パを意識した調整は必須ですね。
シザクロでH4ラティを確定で落とすためにはもう24振る必要があり、それまで乱数に変動がないのでこの値で妥協しています。
●ちなみにこいつで必要な差別化対象は、虫格闘でメガホーンインファイトを覚えるヘラクロスや、同じ型破りギロチンが使えこいつより火力があるオノノクスなどがあげられます。
●一応ヘラとはギロチンの有無、オノノクスはタイプが違うじゃんと言えば差別はできていると言えるかもしれませんがそれでは不十分なので、今回は対砂性能、特に対ラティ性能で差別化しています。
●ヘラはラティのエスパー技が刺さるのでスカーフ型に勝ちづらく、ドリュウズの燕返しで落ちてしまいます。
しかしカイロスはタイプが虫単で物理耐久があるのでエスパー技で落ちず、ドリュウズの燕返し、岩なだれで落ちません。
●またオノノクスも、ハバンでは珠、眼鏡持ちラティの流星群は耐えられず、スカーフオノノクスは同じくスカーフラティに勝てないので安定しません。
しかしカイロスはスカーフでラティを抜いているので珠眼鏡の高火力技を受けることなくシザクロをあてられ、相手がスカーフでも耐えることができます。
これで、これらのポケモンとは大きな差別化ができていますね。
- 技構成
シザークロス
タイプ一致のメインウェポン、確定です。
威力が低く今回はAにほとんど振っていないので過信は禁物です。
ただ砂ガブに確実に当てることができるので、身代わり読みで繰り出し、シザクロ2回打って退場することで、味方が起点になることが防げたりします。
インファイト
高火力の格闘技、バンギラスに刺さるので確定です。
ヘラでやれと言われる方もいるかもしれませんが、砂パに多いバンギ、ドリュ、ラティの3体に同時に強いこいつにインファは必須です。
ハサミギロチン
型破りで頑丈にも入る一撃技です。
ここまで耐久に努力値を割いているのはギロチンの試行回数を稼ぐためでもあります。
ヘラとの差別化の意味も含め確定ですね。
ここからは選択となります。
じしん
型破りで浮遊にもあたるのでオススメです。
ただし火力不足なので弱点を突いても一撃で倒せることは稀。
そこは耐久振りとスカーフで試行回数を稼いでいるので割り切りましょう。
じならし
一回相手に当てれば準速すなかきドリュウズも抜けます。
インファだと身代わりで粘られると耐久が下がり引くしかなくなってしまうので、ドリュ相手で連打したい場合はこちらをどうぞ、ちなみに地震ではドリュは落ちません。
後続の補助にもなりますが、この場合水ロトムが2回で落ちなくなってしまうので注意が必要、一長一短です。
ストーンエッジ
ウルガモス、マルスケ貫通でカイリューに刺さります。
ただこの火力では無振りカイリューが落ちず、あまり安定しません。
技スペースの問題もあるので優先度はちょっと低め、でもあると便利です。
地震エッジを両立して狩れる範囲を広く取りたいという人は最悪ギロチンを切りましょう。
- 立ち回り
基本的な立ち回りは2つで、
1.狩れるよう調整した敵を確実に狩る。
2.呼ぶ物理受けへギロチンを連打する。
場合によっては両方行うこともあります。
役割を重視して立ち回り、敵の後続に役割を持てる敵、主にラティなどがいる状態でギロチン連打の博打に出ることは避けてください。
この型は見ての通りメジャーなポケモン対策でピンポイントに調整していて火力が低く、技の範囲もそこまで広くないので見せ合い段階で役割を持てる敵がいなければ選出は控えましょう。
あくまでギロチンは役割遂行後、また役割対象の交換読みで後続に当てるために使用するものと考えていただければと思います。
- ダメージ計算
参考程度にどうぞ。
〜与ダメ〜
●シザークロス
H4振りラティオス
→超高乱1(97.4%〜116.6%)
HB特化ヤドラン
→低乱2(42.5%〜51.4%)
H振りメタグロス
→確4(27.2%〜32.6%)
●インファイト
H252振りバンギラス
→確1(114%〜135.2%)
H52振りドリュウズ
→超高乱1(98.9%〜116.6%)
図太いB252振りラッキー@輝石
→確2(50.4%〜59.6%)
H252ナットレイ
→確2(56.3%〜66.2%)
●じしん
H252振り水ロトム
→確2(64.9%〜76.4%)
H252メタグロス
→乱2(45.9%〜54.5%)
ちなみにH252グロスを確定圏内にするためにはAに188振る必要があります。
●ストーンエッジ
H252ウルガモス
→確1(154.1%〜183.3%)
H4振りカイリュー
→確2(67%〜79%)
〜被ダメ〜
意地っ張りA252ドリュウズの岩雪崩@珠
→確2(78.6%〜93%)
意地っ張りA52振りガブリアスの逆鱗@鉢巻
→乱1(90.5%〜107.5%)
無振りエアームドの燕返し
→確3(35.2%〜42.7%)臆病C252ラティオスの流星群
→超低乱1(84.9%〜100%)
控えめC252振り水ロトムのハイドロポンプ
→確2(68.5%〜81.1%)
- 最後に
いかがだったでしょうか?
マイナーなカイロスを、現環境で使えるよう尽くしたつもりです。
指摘質問意見等ありましたら遠慮せずどんどんコメントしてください。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。