エテボース - ポケモン育成論BW

初めまして。ガイエルと申します。
この育成論では途中HABCDSなどの略称を使用します。ご了承ください。

育成論は初めての投稿ですので、及ばない点が多くあると思います。
何かご指摘があればどんどんお願いします。
それでは始めます。

• エテボースについて

エテボースの型は物理アタッカーが定番です。
（ちなみに特攻は60。ヒトカゲと同値と言えばその低さが伝わるでしょうか。）


しかし、このエテボースは技「わるだくみ」を用いた特殊型です。
こいつが苦手としている霊や鋼をあえて誘い出し、狩っていこうと思います。

• 差別化

種族値　　　　H　　　A　　B　　C　　D　　S
エテボース　75　100　66　60　66　115
チラチーノ　 75　　95　60　65　60　115
ペルシアン　65　　70　60　65　65　115


エテボースを考察するにあたってチラチーノとペルシアンとの差別化が必要になってきます。まずチラチーノですが、後述するわるだくみで差別化できます。チラチーノは覚えません。
問題は、ペルシアンです。同じわるだみを覚え、Cはエテボースより5高くなっています。もちろんシャドーボール、はかいこうせん、めざめるパワー、全て覚えます。なんだ、特殊エテボースなんかペルシアンの劣化じゃないか・・・とは言えないと私は思います。


その理由は、エテボースのAの高さにあります。実際にバトルで相手がペルシアン、そしてエテボースを出して来たときそれぞれを想像してみてください。
まず、ペルシアンはAとCの差が5しかなく、物理型も特殊型も十分に考えられますよね。そもそもアタッカーよりの種族値でない為、トリッキーな動きをしてくることが予想されます。
では、エテボースはどうでしょうか？強力なテクニシャンねこだまし。これこそエテボースの代名詞とも言える技です。A100という数字が、彼の物理アタッカーとしての素質を証明しています。


この心理の違いこそ差別要素になるのです。


「万が一エテボースが来ても、霊や鋼、いかくや鬼火で対処できるだろう」
これこそ物理型エテボースに対する、シンプルかつ効果的な対策です。

もしこの対策をあっさりとかわすことができたとしたら・・・？

もちろん、その先に　勝利　の2文字が見えてくるはずです。
前置きが長くなりました。すみません。
これから詳しい戦術などを述べていきたいと思います。

• 性格・努力値

性格はとにかく先手を取りたいのでおくびょう
努力値はHP14、特攻248、素早さ248です。
素早さの実値は181、最速113族(ジャローダ)と同値。

特攻、素早さが極振りでない理由は、技でめざめるパワー炎を用いるからです。
レベル50のとき、個体値が偶数であると努力値が8nの時に能力値が1上昇するので252振ってしまうと4もったいないことになりますね。
余った14を、藁にもすがる思いでHPに振ります。

また、今回はめざめるパワーの威力を60にし、テクニシャン補正を掛けたいと思います。最大威力70の技が、テクニシャンにより90となります。
この時の理想個体値は順に29-(4n)-29-30-31-28です。
( 霧中の奇行師さん、mammonさんのコメントより訂正しました。ありがとうございました！)

【また、31-(4n+2)-31-28-31-30にすれば威力59（補正で威力88）になり、素早さが上のものより1早くなります。ココロモリ、ジャローダを意識するなら。（翡翠さんの指摘より。コメントありがとうございました。）】

厳選が地獄ですが、この際耐久には目をつぶってめざぱ60炎のみをねらいましょう。
それだけこのめざぱ炎には価値があると思っています。
(実際私が使用しているのは理想個体とはほど遠いです・・・)

• 特性

テクニシャンです。この特性のおかげでめざめるパワーの威力が90となります。

• 技について

確定技
・わるだくみ
自分の特攻ランクを２段階上げる技。
これがこのエテボースのキモです。地味にチラチーノとの差別要素になっていたりします。
これによって補正なしヒトカゲ程度の火力を補正ありシャンデラ並みに引き上げます。(こう表記するとすごい感じがしますが実際そこまですごくないような・・・)

・シャドーボール威力80　命中100
これが呼ぶゴーストタイプに刺さります。２割で特防１段階ダウンも地味においしい。

・めざめるパワー炎　威力―　命中100
呼ぶ鋼タイプに刺さります。ナットレイ、ハッサムなどの炎４倍に。

・はかいこうせん　威力150　命中100
正直スピードスターでは何にもなりません。これくらいしないと致命打を与えられないので。タイプ一致で威力225、ジュェル込みで337。この威力はすさまじいです。反動がかーなり痛いですが。

• 持ち物

・たつじんのおび
はかいこうせんには影響しませんがサブウェポンの威力を強く意識する必要があるので、こちらをおすすめします。

・いのちのたま
反動ダメージと引き換えに威力を上げます。鬼火を受けながら戦う場面が考えられるので、ちょっと相性が悪いと言えます。

・ものしりメガネ
微力ですが全ての特殊技の威力を上げて確実にしとめたい方に。
　

・ノーマルジュェル
はかいこうせんの威力を完全なものにします。

• 運用方法

先発で出します。相手がノーマル技を警戒してポケモンを交換、または、エテボース読みで先発で霊や物理受けを出してきたらわるだくみを仕掛けます。ヒトカゲからシャンデラへの進化です。相手によっては２回積むこともできます。霊、鋼を手のひらの上で転がしてやりましょう。反動のターンにやられてしまうことが多いですが、相手の意表をつくことができます。

このエテボースでは理想として、偶発対峙、あるいは交代で出てきた霊、鋼などをサブウェポンで狩り、後続を破壊光線で狩る、ということを想定しています。

• 物理型との比較

エテボースには同じ積み技につめとぎがあります。また、シャドークロー、ほのおのパンチといったサブウェポンも習得可能です。どうせ積むなら、Aを上げるつめとぎを用いた方が良いのではないか？と思う方もいるでしょう。

ここでポイントになるのが、
1．相手が鬼火をしてきた時
2．いかくを受けた時
です。
今回は仮想敵に霊を意識しています。また、出てきた物理受けを返り討ちにするということもコンセプトに含めています。霊、物理受けの多くが鬼火を所持しており、一度やけどになってしまうと1段階上昇させた意味がなくなってしまいます。
同じようなことが特性いかくについても言えます。

やけど、いかく持ちにに対して強気で立ち向かえる点が最大のポイントであることがわかっていただけたでしょうか。
（アルジャーノンさん、ご指摘ありがとうございました。）

• ダメージ計算

（※ツールはポケモンの館さんのものを、持ち物なしかつわるだくみを一度積んだ状態で計算しています）

シャドーボール編

サマヨール
フワライド
デスカーン
ブルンゲル
シャンデラ
ヤドラン
</block>めざめるパワー炎編
※テクニシャン補正の威力90で計算
ハッサム
エアームド
メタグロス
ルカリオ
ジバコイル
ナットレイ

</block>はかいこうせん編
基本的に、抜群がとれない相手に撃っていきます。ちょっと無理があります（笑）
ただ、「はかいこうせんｗｗｗ」と馬鹿にはできません。
威力はだてではないので、高耐久ポケでも一撃で持って行くことがあります。
また、倒せずともはかいこうせんを撃ったそのターンにやられることが多いので相手に隙は与えません。(その隙に積まれた場合のことは後述します。)


カイリュー
ガブリアス
その他


候補技
私は上記4つで確定だと思いますが、仮想的が違うならば採用する場合もあるかと思うので載せます。

・スピードスター　威力60　命中―
テクニシャン補正で威力90、それでも弱点がつけないので威力不足感が否めない。

・10万ボルト　威力95　命中100
物理を受けにくるブルンゲルやヤドラン、いかくのあるギャラドスなどの水タイプを意識するならこれもありかもしれない。

・めざめるパワー格闘
鋼のついでに岩も対策する場合に。また、ヒードラン対策に。

・水のはどう　威力60　命中100
前作でのわざマシンで覚えられます。補正で威力90、2割で混乱の追加効果です。
岩タイプ、地面タイプに有効。 (ななしさんありがとうがざいました！)

• おまけ

見せ合いの時点で、この型で役割を持てる霊や鋼がいなければ選出は控えたほうが無難でしょう。

この型を用いるにあたって、何より言及しておかなければならないことがあります。この子が破壊光線を撃った後に出てきやすいのが積みポケです。反動のターンを利用して龍舞や蝶舞、殻を破るなど、積みの起点にされかねません。

対策としては、後ろにくろいきりを覚えた夢ヤミカラスなどいると少しは安心でしょうか。



こんなもんですかね・・・。
正直疲れました。育成論を書くのは難しいですね。
これまでに育成論を投稿している方々を改めて尊敬します。

ダメージ計算の欄で勝手にリンクしてしまいました。もし差し支えあれば消しますのでコメントください。

つたない育成論でしたが、以上で終わります。
修正点、問題点等あると思うので、コメントよろしくお願いいたします。


2012/06/12 編集