ポケモンパーティ構築(ダブル)

[レンタルあり] PJCS予選第1回 最終24276人中752位 意表をつく水ウーラオス+テツノカシラ+イエッサン軸

2024/02/07 05:14

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投稿者:ぬべりんちょ(@ningen266)

ポケモンSV / ダブル / ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024 予選 第1回 / 最終752位

レンタルチーム有

PJCS第1回予選で使用した水ラオス+テツノカシラ+イエッサンを軸にしたパーティです。結果としては28勝17敗で24276人中752位でした。パーティのコンセプトは「相手の選出を縛って、意表をついて倒す」になります。

今回使うテツノカシラのワイドフォースの火力は、使っている側すらも驚かされるほど脅威的であり、使う人はその火力に魅了されて使っていたと思います。

しかし、実際にランクマッチで使うと「悪と鋼が多くてワイドフォース撃てなくね?」「ゴリランダー多くて何も出来なくね?」「ガチキリンに勝てなくね?」「水オーガポンにテラス切られて普通に勝てなくね?」と様々な不満が出ます。実際、環境的には対策となるポケモンが多く、普通に使うととても辛いです。しかし、対策となるポケモンがいるということは、そのポケモンの選出を強要できるということでもあります。今回はそれを活かして倒す構築を紹介します。

レンタルチームを公開しています。ひとまず2024年2月中は公開しようと思います。
チームID:SQJSS7

ダメージ計算はパーティ単位で書くのがしんどかったため割愛します。その分、メジャーポケモンの傾向とそれに対する対策がだいぶ長文で書きました。使用率として言及するデータは基本的にポケモンホームで確認したPJCS第1回のものになります。(実際に構築を組む際は、最も大会前の環境を表していたと思われる2月1日のランクマッチのポケモンホームのデータを参考にしていました)

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使用ポケモン

大会当時の採用率TOP4の技を順当に選んでいます。また、持ち物とCブーストも採用率TOPのものを持っています。

このあたりはエースとするならば、あまり選択肢がないです。しいて言うならボルトチェンジときあいだまが候補に挙がるくらいです。意表を突くポイントはかくとうテラスとおくびょう個体である点です。かくとうテラスとイエッサンの補助によって戦える相手が多く、単体スペックも高いため、ほぼ選出していました。

調整について
S: 準速100族抜き(+2)、最速ブーストカミをおいかぜ込み抜き(+1)、準速ウーラオス抜き
C: ぶっぱ
H: 16n-1
B, D: 余り

悪ウーラオスは74.4%がいじっぱりであり、準速を抜けるように恩恵はかなりあります。また、ここまで振っていると並大抵の水オーガポンについても抜いています。

持ち物について
ブーストエナジー一択だと思っています。Cを振り切らなければSブーストにもできますが、正直火力が足りなくなりますし、『ハバタカクミ』がSブーストしてくることが多すぎて、あまり刺さらないです。他の選択肢としてはスカーフがありますが、ブーストエナジーを使わなかった時点で警戒されるので微妙そうです。

技について
タキオンカッター
メインウェポンその1です。撃つ相手が多く、正直ワイドフォースをチラつかせてこちらを撃つ方が多いです。威力50×2の必中一致技がCブースト状態で撃てるので、等倍相手でも大きな負担をかけることが多いです。

ワイドフォース
メインウェポンその2です。採用理由といっても過言ではない技であり、サイコフィールド下だと威力80×1.5(技の効果)×1.3(フィールド効果)×1.5(タイプ一致)×1.3(ブーストエナジー)が全体技で撃てるため、相手にとっては大きな脅威になります。等倍でも大体のポケモンが8割以上入るため、半減でも止まらないことが多いです。ただ、これを恐れて相手は大体悪タイプを選出することで対策してきます。

テラバースト
かくとうで採用しています。テラスタルは水(68.3%)、エスパー(10%)、じめん(7%)、フェアリー(4.7%)、かくとう(4.3%)となっており、読まれることはほぼありません。

テツノカシラはワイドフォースを無効化できるうえに弱点をつくことの出来る悪タイプ、メインウェポン両方を半減できる鋼をものすごく呼びます。それらに一貫できるため採用しました。悪タイプを半減することが出来るので、悪ウーラオスやパオジアンのふいうちのダメージを軽減することが出来ます。

気をつけなればならない点として、適当にテラスタルすると使用率圧倒的1位のハバタクカミにマジカルシャインでボコボコにされる危険性がある点です。必ずハバタクカミが倒せる算段がある状態でテラスタルをしましょう。

まもる
トリル、もしくはおいかぜによるS操作をすることになるので、基本的に入れない理由がありません。また、一度戻してしまうとブーストエナジーが切れるので、不利対面になったとしても下げられないことが多く、かなり多用します。

イエッサンについては一番ベーシックな型で使用していますが、このゆびとまれ、トリックルーム、てだすけで相手に択を迫れることが多いので、結局型バレしていても強いポケモンです。正直ウーラオスを意識するとこの型にせざるを得ません。

調整について
H: 16n-1
B: ぶっぱ
D: 余り

トリルを張る以外は先制技2つのどちらかを撃つことがほとんどなのと、ゴリランダーとSラインが一緒だと同時に出してしまった時にフィールドを張り替えられてしまうため、逆補正をかけるのが良いです。好みで個体値は削って良いです。ただし、個体値を0にすると4振りガオガエンと同速になり、同族に猫だましを当てるためにS調整をしている個体に抜かれるため、まずかったりします。耐久については、特段この攻撃を耐えたいというのがなかったため、低い防御を補って総合耐久を上げる方針にしています。

持ち物について
このゆびとまれと相性の良いゴツメにしています。また、イエッサンは戦術で解説する通り、後投げすることがメインであり、裏から出てきてゴツメで削ることが出来ることがそれなりにあるのも強みです。また、テツノカシラのH4振り悪ウーラオスへのタキオンカッターが乱数1発(50%)であり、結構ギリギリなのでそれを確定1発にするためにも確定です。他の選択肢としては、サイコシードがありますが、ゴリランダーと戦うときに交換しあうことになるため、微妙だと思っています。

テラスタルについて
悪ウーラオス対面の都合上、フェアリーにしています。たまにカイリューのげきりんのようにドラゴン技を縛れることもあるため、使い勝手が良いです。悪ウーラオス対カシライエッサンになった場合の勝ち筋になったりします。

技について
このゆびとまれ
確定です。これがあるだけハバタクカミがテツノカシラに向けて撃ちたいシャドーボールを無効化できるからです。また、イエッサンが攻撃を受けている間にテツノカシラが苦手なポケモン(ハバタクカミ、悪ウーラオス、パオジアン)を倒すケースが多々あります。先述の通り、ゴツメとも相性が良いです。

てだすけ
テツノカシラや後述するウーラオスやハバタクカミの攻撃で倒せる範囲を広げられるのでこちらもほぼ確定です。

トリックルーム
テツノカシラにSを振っていますが、高速アタッカーやおいかぜ構築、ガチグマコータス入りのトリルパにはSで負けることが多いので、それらをひっくり返すためにこちらもほぼ確定技です。悪ウーラオス対面でなければ、テツノカシラが守っている間にトリックルームを張れるケースが多いため、使い勝手が良いです。

マジカルシャイン
撃つ機会がそんなにあるわけではありませんが、無効タイプがない全体技は何かとあると便利です。また、テラスタルと一致するため、火力増強できる場合もあります。

技は同じだけど同じ型と当たったことが一度もないポケモンです。このパーティは以下のポケモンを選出誘導させています。

  • ちょすいのおかげですいりゅうれんだを受けることができ、こちらのカシライエッサンハバタクカミが確定で特殊型なので、とくぼうUPが腐りづらい水オーガポン
  • フィールドを張り替えるためのゴリランダー
  • モロバレルとすいりゅうれんだ対策の草テラスポケモン(特にバークアウトを持ったエンテイや草テラスタルガオガエン)

これらに鉢巻き蜻蛉返りをすることで、致命的な一撃を与えることができます。また、よくする選出の一つであるテツノカシラ+ウーラオスでは、初手でウーラオスが蜻蛉返りでイエッサンと交代し、テツノカシラがワイドフォースをそのまま撃つということをするのですが、その際の相手への負担を大きくすることができます。テツノカシラをあえておくびょうにしておいて、最速にしなかったのはこれをするためでもあります。

調整について
S: 準速オーガポン抜き(一応ウーラオスミラー意識)
A: 特に妥協する理由がなかったのでぶっぱ
B: Hを16n-1にするために余りはこちら

持ち物について
こだわりハチマキです。冒頭でも述べた通り、蜻蛉を致命傷にするためにハチマキを選んでいます。採用率が3.6%なのでそもそも読まれないことが多く、メジャーなスカーフだと思って受けにきたポケモンをすいりゅうれんだで倒して、そのままイージーウィンできることがあるのが強みです。

イエッサンやモロバレルを出し入れする都合上、とてもサイクル戦になりやすいです。サイクル戦においては負担をかけることが大事なので、スカーフではなくこちらを採用しました。

テラスタルについて
虫テラスタルにしています。圏外なので分かりませんが、10位のフェアリーが0.3%だったのでそれ以下なのは確定です。8割は水テラスですが、この選択はスカーフがしんぴのしずくが前提だと思っています。ハチマキは後攻を取ることも多く、受けテラス気味にしないと行動できないことが多いので、虫テラスタルにしています。飛行は一貫して抜群を取られるので、トルネロス対面は気を付けるようにしましょう。

技について
とんぼがえり
コンセプトなので確定です。初手はほぼこれを撃ちます。水オーガポンが相手パーティにいる場合は初手から出してこのゆびとまれをするか、後ろから後出ししてくることがほとんどなので、そこに向けて撃ちましょう。

すいりゅうれんだ
入れない理由がないほど強い技であり確定です。

アクアジェット
結構サイクルを回す関係上、サイコフィールドが試合終了時まで残らないことも結構あります。そのため、普段は撃ちませんが、試合の最後に残ったポケモンをこれで倒すパターンもあります。鉢巻きアクアジェットはさすがに強いです。

インファイト
撃つ機会は少なめですが、悪タイプやブリジュラスのような鋼タイプはかなり呼ぶので、持っておいて損はないです。

ラストに残った遅いポケモンを狩り切るor初手に出して相手に負担をかけつつ様子を見るor相手のトリックルームやおいかぜを無理やり返すために入れているタスキハバタクカミです。

あからさまなトリックルーム主体のパーティに対して、ウーラオスと並べて出すと、相手が確実にトリックルームを撃つので、そこに合わせてトリックルームを同ターンに撃つことで、相手のプランを破壊することができます。また、行動保障があるので、安定してトリックルームをすることができます。

持ち物について
きあいのタスキにしています。ブーストエナジーはテツノカシラが使っているので使えないです。また、眼鏡はイエッサンがトリックルームをした場合に、まもるによるトリックルームのターン経過待ちが出来ないので、選択肢から外しました。また、先述の無理やりトリックルームでS操作をするケースもあるため、タスキは相性が良いです。使用率も7%ほどなので、それなりに意表がつけます。

調整について
タスキなのと耐久に割いてまで耐えたい連続攻撃がなかったので、CSぶっぱにしています。C補正は火力増強という面が一番ですが、それに加えて、大体の同族にSが負けられるのでトリックルーム後の先制率が上がります。(何ならSの努力値を244で止めるのもアリだと思っています)

技について
マジカルシャイン』『シャドーボール
メインウェポンの全体技と単体技です。技スぺ的にはムーンフォースと選択になりますが、単体攻撃はシャドーボールで事足りていることが多いと思っています。シャドーボールが通らないノーマルについては格闘技をパーティの3/6が保持しており、そこまで問題にならないという事情もあります。

まもる
相手のおいかぜターンを枯らしたり、利敵になってしまったトリックルームやサイコフィールド、おいかぜのターンを耐えるためにまもるも採用しています。

トリックルーム
コンセプトであり、確定枠です。使い方は先述の通りです。

持ち物と技とテラスを見れば分かる通り、ハバタクカミを確実に倒すためのカイリューです。ロゼル+マルスケでフェアリー技を後投げだろうと耐えられます。また、それらを消費して倒せると思ったところにはがねテラスをすることでもう一度耐えてアイアンヘッドを決めることもできます。S操作がない相手に対して突然S操作ができ、パーティ全体で呼ぶようにしている鋼タイプと悪タイプに対して、不意打ちとなるけたぐりを撃つことが出来ます。扱い方が普通のカイリューと違いすぎるので気をつけましょう。

調整について
A: ぶっぱ
S: おいかぜでツツミ抜き
H: 余りで奇数になる

マルスケ込みだと相手の攻撃は大抵耐えれるのと、H252ドドゲザンへの確定数が変わってしまうため、極振りすることにしました。

技について
おいかぜ
S操作技であり、コンセプトなので確定です。

こごえるかぜ
おいかぜを下手に撃つとトリックルームされる危険がある場合やタスキを削りたい場合、相手がトルネ+ランドの時に有効打になります。

けたぐり
ドドゲザンやガチグマ、ブリジュラスへの有効打になります。相手からすると、これらのポケモンに有効打がなさそうに見えるので、だいぶ刺さります。

アイアンヘッド
ほぼハバタクカミへのピンポイントであり、テラスタル時にはメインウェポンになります。

しんそくはサイコフィールドで撃てないことが多いのと技スぺが開いてないので、入れていません。こちらはウーラオスのように最後に敵を倒すというよりは、先発や交代で中盤に出てきて、場を荒らすという役割の違いもあるので、しんそくが入りませんでした。

じしんはけたぐりと範囲が被ることが多いのと浮いているポケモンがいるわけではないので、不採用としました。

アンコールは撃ちたい相手が大体いたずらごころかめちゃくちゃ早いかのどちらかなのと、シングルで悪目立ちしている関係からか、なかなか有効な場面がないので不採用としました。ただ、こちらはこごえるかぜと選択として良いと思います。

メンタルハーブを持っている以外は基本に忠実な型です。ガチグマ+リキキリン構成のようなトリックルームを前提としているパーティでは最遅にしているモロバレルが刺さるので選出していました。また、クッション枠として優秀なので、相手のゴリランダーとこちらのイエッサンによるサイクル戦が始まった際に便利です。

調整について
基本的にウーラオスやゴリランダー、水オーガポンなどの物理ポケモンの攻撃を受けることを前提としているので、HBぶっぱにしています。

HB:A特化ガチグマの根性からげんきを確定耐え
S:最遅(トリル下で最遅ガチグマ抜き)

持ち物について
大会当日はメンタルハーブにしていましたが、正直オボンでも良いです。

技について
『きのこのほうし』『いかりのこな
個人的にこの二つは確定である。「きのこのほうし」は言わずもがな最強技であり、いかりの粉も隣にいるウーラオスやテツノカシラ、ハバタクカミを動かしやすくなるため、必要不可欠な技です。

かふんだんご
草タイプへの打点、味方の補助の両方が出来るのは強いと思うため、採用しました。

まもる
このパーティはS操作のために全体的に時間稼ぎをすることが多いため、モロバレルにもまもるを採用しましたた。守っている間にトリックルームをし、次のターンに先行できのこのほうしを撃てるのはシンプルに強いと思います。

戦術と解説

基本選出1
初手ウーラオス+テツノカシラ
控えイエッサン+ハバタクカミ

最も大会中安定した選出です。ウーラオスの鉢巻き蜻蛉でイエッサンに交代した後、テツノカシラのワイドフォースが強力で、まともに入ると相手のパーティが初手で半壊します。特にすいりゅうれんだを受けに来た水オーガポンに蜻蛉が入ると簡単に試合が決まります。

抜群をとられて死にそうな方がいればテラスタルします。
相手を倒すための攻めテラスタルすることはありません。特にテツノカシラの格闘テラスはこの並びだと、ウーラオスのインファイト警戒で透かされる可能性があるからです。カシライエッサンから飛んでくる格闘テラスは逆に無警戒になりやすいので、そのときにしましょう。

基本選出2
初手 イエッサン+テツノカシラ
控えハバタクカミ+α

相手の初手がハバタクカミだと、基本選出1のときは不利な択を迫られます。基本選出2ならば、イエッサンがこのゆびとまれをすることで、シャドーボールは無効化、マジカルシャインはテツノカシラが半減でテツノカシラが返しでタキオンカッターを撃てるという状況になります。また、テツノカシラが守ってその間にトリックルームで上からタキオンカッターを撃てる状況を作れることもあります。

こちらの選出で辛いのは悪ウーラオスです。イエッサンでフェアリーテラスこのゆびとまれをして、ゴツメダメージ+タキオンカッターで倒すという打開策はありますが、悪ウーラオスの見切りで様子見をされると無駄にテラスを消費させられます。

水ウーラオス、テツノカシラ、イエッサン以外のポケモンの選出について
基本的に迷ったら1枠はハバタクカミです。初手だろうが、控えだろうがタスキハバタクカミが仕事しないことはほぼないからです。それ以外のポケモンについては役割対象が明確にいるときか、よほどに水ウーラオス、テツノカシラ、イエッサンが辛いときに選出します。

カイリューの役割対象
ハバタクカミが相手のパーティにいる、けたぐりが抜群で入る鋼や悪タイプが相手に多い、トリックルームによるS操作が相手にいない、カイリューに抜群を取れないポケモン(例: オーガポン)が相手パーティに多い、S操作で上を取りやすそうなパーティ

モロバレルの役割対象
草がいないパーティ、トリックルームを撃ってきそうなパーティ(ただし、コータスやブリムオン、ランクルスのように抜群を取られるポケモンは辛いです)

モロバレルは役割対象となるパーティは実際少ないですが、代わりに草が入っていないパーティに対しては無類の強さを誇ります。また、これは裏を返すと相手の草ポケモンの選出率をかなり高めることが出来るということでもあり、蜻蛉の通りを良くしてくれています。

各ポケモンへの対策
大会当時の採用率ランキングの上位10匹とそのポケモンとセットで出てくるポケモンを抜粋します。

1位ハバタクカミ
イエッサンのこのゆびとまれか、トリックルームやおいかぜで抜けるようにした状態でテツノカシラのタキオンカッターかすいりゅうれんだで倒します。下手にテツノカシラで格闘テラスを切ったりしなければ有利に進むことが多いです。

2位オーガポン
7割は水オーガポンです。大体はSに振り切っていないため、基本選出1の蜻蛉返り+ワイドフォースが刺さります。また、すいりゅうれんだを受けられないポケモンをあえて初手に出して、後投げで出てくる場合もあります。蜻蛉返りをする場合は、それらも念頭に置きながら攻撃先を決めましょう。万が一基本選出2を出した場合は十中八九初手テラスタルをしながら、ツタこん棒をしてきます。それをされても大丈夫かどうかを念頭にプランを組みましょう。

炎オーガポンだった場合はアタッカー型で最速にしている場合があり、その場合はテツノカシラや水ウーラオスが抜かれていて大変なことになります。それについてはカイリューでしかロクにケア出来ません。

3位ガオガエン
基本選出1を出していれば、脅威になることはあまりありません。ゴリランダーにも共通しますが、基本選出1をして対面した際に「猫だましでウーラオスを止められるからこのターンは居座ろう」みたいなことをしてくることが結構あるため、そこにイエッサンを交代出しして猫だましを止めた後にウーラオスで倒しにいくムーブがとても刺さります。

4位トルネロス
おいかぜがあるせいで横にいるポケモンで話がめちゃくちゃ変わるのですが、基本選出2を大体選びます。トルネロス自体にワイドフォースが等倍で通るのと、イエッサンがおいかぜへのカウンターでトリックルームをしてくるように見える上に、てだすけやこのゆびとまれがあるせいで相手にとって嫌な選択肢が多いからです。

5位水ウーラオス、6位悪ウーラオス
モロバレルに加えて、ゴツメこのゆびとまれを持っていることが多いイエッサン、不利がつきやすいカイリューがいるため、トルネロスかペリッパーとのセットでしかなかなか選出されません。出てくるとしたら基本は悪ウーラオスだと思って良いです。

悪ウーラオスについては、初手タスキアタッカーであることが多いです。基本選出2でイエッサンがフェアリーテラスこのゆびとまれをするか、てだすけタキオンカッターで上から倒すことが多いです。悪ウーラオスはいじっぱりが74.4%なので、大体上を取れますし、フィールドが張ってあるのでふいうちもケアできています。相手にハバタクカミがいない、もしくは倒す算段があるのならば、格闘テラスタルも選択肢に入ります。また、基本選出以外を選んでいる場合はこちらが初手でハバタクカミを選出していると単純に有利になります。一番まずい状況としては相手がハバタクカミ+悪ウーラオスでこちらが基本選出のどちらかのときです。それだけは避けましょう。

7位ゴリランダー
グラスフィールドとサイコフィールドによる領域の押しあいになります。ただし、これはこちら目線だと鉢巻き虫テラスウーラオスがいるおかげでだいぶ有利であり、なおかつ相手目線だと悪ウーラオスやスカーフ水ウーラオスに見えるため、不利がついていないという状況です。また、相手はゴリランダーを初手に投げるとフィールドを張り替えられてしまう危険があるため、後投げせざるを得ません。そうすると、初手が5体に絞れるため、選出を読みやすくなります。このパーティはゴリランダーをカモにする構築だと思ってください。

8位リキキリン、10位ガチグマ
いわゆるガチキリン構成です。下記の理由でかなり呼びます。
・カイリューのしんそくを止められる点
・ウーラオスやハバタクカミ、テツノカシラなど比較的早いポケモンが多い点

しかし、実際にはウーラオスのガード不能な鉢巻きインファイトや蜻蛉返り、タスキ持ちハバタクカミ(とイエッサン)のトリックルーム、マルスケ鋼テラスカイリューのけたぐり、テツノカシラの格闘テラバーストといったように、相手にとって想定外のカウンターが多いです。これらを活かせば有利対面になります。

9位パオジアン
カイリューやエンテイでしんそくによるゴリ押しを狙ってくるパーティの主軸です。ワイドフォースを無効化できる関係上、とても選出されます。この対面ではワイドフォースは基本的に撃たないのですが、先制技を封じるためにサイコフィールを張るためにイエッサンを出すがそれなりにあります。パオジアンの特徴として、悪タイプの技はふいうちだけということが多く(じごくづきの採用率はせいぜい10%程)、このゆびとまれが想像以上に刺さります。いかにテツノカシラのタキオンカッターをパオジアンに当てられるかにかかっています。

また、水ウーラオスがこおりと悪を半減にできるため重要になります。サイコフィールド下ではいじっぱりエンテイ(85.8%)とカイリューの上を取れ、ノーマルテラスに対してもインファイトで抜群が取れるところが優秀です。また、エンテイの草テラスタルに対しても蜻蛉返りという返しがあります。

ハバタクカミを選出している場合は、パオジアンはまもるやトリックルームによって不意打ちを透かしながらS操作や縛りの解除ができることや、眼鏡と違ってタスキによる行動保障が付いている点がそれなりに有利に働きます。

  • --

まとめ
カシライエッサンは環境からの逆風(悪と鋼タイプの増加)があるため、通常の水テラスで使ったり、ウーラオスなしで何の工夫もなく横に並べるとビックリするくらい勝てません。しかし、カシライエッサンは高いポテンシャルがあり、相手にとって対策が必須でもあるため、この軸は色々と考えやすいという面があります。

このパーティを使う上での注意点として、Sが中途半端なポケモンが多いため、トリックルームをするか、張らずに戦うかの判断がとても重要になります。そのため、各ポケモンの性格の採用率を把握するようにしましょう。また、2024年2月開始時点の環境へのメタをかなり意識した技構成やテラスタルになっています。そのため、環境の変化をポケモンホームで常にチェックすることが大事です。

最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。これを読んで、テツノカシライエッサンを使うのを一度諦めた人がまた使うようになったりすると嬉しいです。

投稿日時 : 2024/02/07 05:14

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