はじめに
- 初代以来のポケモンプレイですので剣盾以外の環境やポケモンに関しては無知です。
- 表記しているダメージ計算は、ポケマス様(https://pokemass.site/)を利用させていただきました。
- 性格補正は↑、↓で表現してます。記載のないものは無補正です。
- 使用している用語等で不明なものがありましたらコメント欄にて回答します。
- 2022年1月7日(シーズン26)記述
目次
- 経緯
- モジャンボの採用理由
- 性格、持ち物
- 努力値、個体値
- 技構成
- ダメージ計算
- 立ち回り
- 欠点
経緯
前シーズンでうたう採用ラッキーが面倒くさいなと思ったのがきっかけです。
命中55%でも後攻催眠が強いなら、フォーカスレンズ(後攻時命中率1.2倍)を使って命中を上げたねむりごななら、もっと強いはず!
そう思いさいみんじゅつやねむりごな等の催眠技使いで適性があるポケモンを探しました。
モジャンボモジャンボの採用理由
条件として、
1.後攻催眠をするために相手の攻撃を少なくとも1発耐えれる耐久力がある。
2.フォーカスレンズを使うため、すばやさが速すぎない。
3.サイクル戦になりやすいので、回復技や回復特性を持っている。
4.催眠を読まれすぎない。
この条件に最も適してるのがモジャンボでした。
1.H100、B125と素晴らしい物理耐久を持っている。Dは50と特殊方面は弱いが逆に割り切ることができるし、高いHで弱点以外なら特殊でも多少は耐えれる。
2.Sは50と鈍足であり、フォーカスレンズに適性がある。
3.高速回復技は持っていないが、やどりぎのたねと特性さいせいりょくにより、サイクル戦に強い。
4.催眠を読まれすぎると催眠警戒の動きや選出をされたり、ちょうはつを打たれることが多くなるが、割と高いA100やC110によりアタッカーの線も無視することができず、ちょうはつやみがわりを比較的打たれにくい(と思う)。打たれてもそこそこの攻撃技を使用できる。
- モロバレルとの差別化 ※2022/1/13追記
きのこのほうしというねむりごなの上位技を習得でき、同じ特性のさいせいりょくを持つモロバレルとの差別点を4つ挙げておきます。
1.耐久性能の違い
同じ物理特化にした場合、モジャンボの耐久力を100とすると、モロバレルの物理耐久は約74、特殊耐久は約152となります。
物理耐久ではモジャンボに劣るため、モジャンボだと耐えられる特化エースバーンやランドロス(霊獣)の一致弱点技を耐えられません。
逆に特殊耐久はモジャンボの1.5倍ほどあるので、本論モジャンボではできないC252バドレックス(こくば)のアストラルビットやC252カイオーガのしおふきを確定耐えできます。
2.習得可能な技の違い
モロバレルのみ習得可能:どくどく、こうごうせい、イカサマ、クリアスモッグ等
モジャンボのみ習得可能:はたきおとす、やどりぎのたね、まきつく、リフレクター等
どくどくは催眠技と相性が悪いですが、高速回復技のこうごうせいがあるのがモロバレルの一番の強みでしょうか。
逆にやどりぎのたねがないのがモロバレルの欠点で、今回モロバレルではなくモジャンボを採用した一番の理由になります。
また、モロバレルはイカサマが使えるので物理アタッカーに対してはみがわりを割れる範囲がより広く、特殊アタッカーや耐久よりのポケモンに対してはモジャンボの方がみがわりに対応できます。
3持ち物の違い
本論のモジャンボはねむりごなの確率を90%にするためにフォーカスレンズが必要ですが、モロバレルは持ち物なしで100%のため、持ち物を自由に持てます。
ヘドロやオボンを持たせて耐久を上げることができますし、メンタルハーブで挑発対策をすることもできます。タスキを持たせて行動保証を持たせることもできます。
この点はモロバレルの完勝です。
4.催眠を意識される度合いの違い
きのこのほうしは100%ねむりという、強力すぎる技ゆえに、それを使用可能なモロバレルは催眠技を非常に警戒されます。
モジャンボもねむりごなややどりぎを警戒されますが、モロバレル程ではありません。
また強引にモジャンボの利点をあげると、相手目線ではねむりごなの命中は75%であるため、そのうち外れるだろうと、ヤドリギみがわりねむりごなのループを受けてくれることが多々あります。実際にそのうち外すこともよくあるのですが…
他に候補に挙がったポケモンを書いておきます。
●フシギバナ、ドレディア
種族値のバランスはいいが、すばやさがフシギバナS80、ドレディアS90とフォーカスレンズを使うにはやや早く、55族、65族以下に後攻をとれないこと、また特性と型が合わない。
●ナッシー、キレイハナ、ラフレシア
鈍足だが、特性と型が合わない。
ナッシーは4倍弱点を含め弱点が7つで耐久に不安が多い。
(なお、ねむりごな使用可能ポケモンは基本的に草タイプを持っているためモジャンボ含め弱点が多いです)
●ワタシラガ
とくせいがモジャンボと同じさいせいりょくであり、H60、B90、D120と(モジャンボよりは)耐久種族値のバランスがいい。単体で使うならワタシラガの方が使いやすいかもしれません。
●カラマネロ
弱点が2つと少なく、特性すりぬけでみがわりを貫通して催眠術を打てるのが強い。
ただし回復技がなく、フォーカスレンズ所持でも命中率72%と素のねむりごな以下である。
性格、持ち物
- 性格
のんき(防御↑、素早さ↓)とします。
素早さに関しては後述しますが、素早さを下げない調整にする場合はわんぱく(防御↑、特攻↓)にしてください。
- 持ち物
フォーカスレンズ(以下FLと略す場合あり)で確定です。
後攻時、技の命中率が1.2倍になります。
1.2倍と聞くと大したことがないように聞こえるかもしれませんが、命中85以上の技は命中100を超え安定技になります。
今回のねむりごなも命中75→90となり、4回に1回外していたものが、10回に1回外しとなり、2.5倍外しにくくなります。
注意点としては、相手が交代したターンは先攻扱いになるので、恩恵を受けることができません。
特性、努力値、個体値
- 特性
さいせいりょくで確定。
交代させると体力が1/3回復する特性です。
後攻催眠をいれて有利対面に交換したり、特殊相手には引くことが多いので、発動機会は多く、回復を特性でカバーできるので技スペースにも余裕ができます。
- 努力値
・H252、B252、あまりの4をD
物理耐久特化です。
- 個体値
HABDはVにしてください。
今回の技構成ではCは使わないので不問。
Sは調整が必要になります。
今回は後攻催眠で有利対面を作るのがコンセプトですので、それにならえばできるだけ後攻をとれるように素早さは下げた方が良いです。
しかし、素早さ種族値40以下の鈍足域では、後攻になるメリットよりもデメリットが多いポケモンが増えるように感じます。
以下素早さ種族値30~40の見かけるポケモンの素早さ種族値を書きます。
種族値29:ブリムオン
種族値30:ヤドラン、ヤドキング、カビゴン、サニーゴ(ガラル)、モロバレル、ブリザポス、デスバーン、デスカーン
種族値32:マッギョ
種族値33:ドータクン
種族値35:ヌオー、ドヒドイデ、ミカルゲ
種族値39:トリトドン
種族値40:ドサイドン、ヌケニン、オニシズクモ
種族値43:ユレイドル、クワガノン
※モジャンボは(下降補正、個体値0、努力値0)で種族値29相当、(下降補正、個体値31、努力値0)で種族値43相当になります。
以上の中で、特にヌオー、ドヒドイデに対してはどくどくを入れられる前に先攻みがわりできるかどうかで有利不利が入れ替わるので、先攻できるように、無振り種族値36~38相当にするのが最適と考えています。
この数値になる個体値は15~21です。
参考までにジャッジで「かなりいい」になるのが個体値16~25です。
…ここまで書いてアレですが、面倒であれば個体値は31で妥協しても良いと思います。
技構成
- 確定技
・ねむりごな(命中75/FL使用時命中90)
フォーカスレンズを使用して命中90の後攻催眠を入れる、という今回のコンセプトの技になります。
催眠を入れた後は、有利対面を作るなり、みがわりやヤドリギを入れるなり、有利に進められます。
- 選択技
・やどりぎのたね(命中90/FL使用時命中安定技)
命中不安でも強いやどりぎが、命中安定で打てるようになります。
居座る場合は、優先して入れたい技。
優先度:高
・みがわり
モジャンボは物理耐久がかなり優れている一方、特殊耐久は低く、対面との有利不利がわかりやすいポケモンです。
すなはち、交代が読みやすい場面が多いです。
相手が交代した場合は、フォーカスレンズの恩恵を受けられないので、ねむりごなの命中が75となってしまうのですが、みがわりを張って、次のターンにねむりごなを打てば命中90で打つことができます。
またすでに眠りを入れた相手には、みがわりを置くことで居座りやすくなります。
みがわりを置いた状態で対面できれば、特殊相手にも勝負できます。
相手が回復技や連続技を持っていない場合は、眠らせて一度ヤドリギを入れてしまえば、みがわり→ねむりごな連打、起きて眠らせたらまたみがわり→ねむりごな連打で(ねむりごなを外すまで)はめることができます。これが本論モジャンボの基本攻撃になります。眠りは平均3ターン、やどりぎは毎ターン1/8削るため、3回ほどねむりごなを当てれば勝てます。
優先度:高
・パワーウィップ(命中85/FL使用時命中安定技/威力120)
みがわりやちょうはつを打たれた場合、相手が草タイプや特性ぼうじんの場合に、攻撃技が必要になります。
タイプ一致、威力120、命中安定の破格の技になります。
優先度:中
・どくづき(命中100/威力80/どく30%)
ねむりごなやヤドリギの入らない草タイプや特性そうしょくを重く見るなら採用もあり。
優先度:低
・しめつける(命中85/FL使用時命中安定技/威力15/バインド付与)
バインド技は命中不安の技が多いですが、FL使用時は命中安定で使えます。
モジャンボを舐めて眠りターンを消費させようとする物理型などを処理できたり、交代読み交代を防げます。
ヤドリギと合わせれば毎ターン1/4のダメージとなり、スリップダメージを稼げます。
優先度:中
・リフレクター
優れた物理耐久をさらに伸ばすことができます。
サイクル戦でも役に立ちます。
・はたきおとす(命中100/威力65/相手持ち物有り時威力1.5倍) ※2022/1/9追記
相手を持ち物なしの状態にできる優秀な技です。
特にサイクル戦では、この技があると便利です。
交代が読める時にも命中安定で打てます。
・ギガドレイン(命中100/威力75/ダメージの1/2回復) ※2022/1/9追記
高速回復技を持たないモジャンボにギガドレインは技候補として上がると思います。
ただ有利対面では自身のみがわりを残して抜きたいので攻撃技を使わずにやどりぎで削ることが多く、不利対面ではギガドレインの回復量では追いつかないことが多いです。
攻撃技を使いたい場面はみがわりを割りたい時が最も多く、一般的に威力の出るパワーウィップの方を推奨しています。
ダメージ計算
- 物理耐久
・半減、等倍にはほとんど受けだしできます。
A252ウーラオス(いちげき)の暗黒強打→31.8~37.6%
A252エースバーンのとび膝蹴り→30.9~36.7%
A特化頑丈顎ウオノラゴンの先制エラガミ→28~33.3%
例外はザシアンで、受けだしは厳しいです。
A252ザシアンの巨獣斬→46.8~55.5%(乱数2発74.2%)
・弱点物理には受けだしはできずとも、対面からならダイマックス技でも一撃耐えてねむりごなを入れることはできます。
A特化エースバーンの火炎ボール→56~67.6%【巨大カキュウ:82.1~98.5%】
A特化ランドロス(霊獣)のそらをとぶ→56~66.6%【ダイジェット:79.2~93.7%】
A特化フェローチェのトリプルアクセル47~56%【ダイアイス:54.1~64.7%】
- 特殊耐久
・半減、等倍なら、特殊技も一部の高種族値や高威力技を除けば一耐えできます。
C252カプ・レヒレのミストフィールド上ムーンフォース→53.6~63.7%
C252ムゲンダイナのダイマックスほう→75.8~89.8%
C252バドレックス(こくば)のアストラルビット→100~118%
C252カイオーガの雨下しおふき(威力150)→86.9~102%(乱数18.8%)
・弱点特殊は、タイプ一致なら耐えない、タイプ不一致なら耐えれることもある、程度だとお考え下さい。
C252カプ・レヒレのれいとうビーム→67.6~80.1%
C252カイオーガのれいとうビーム→92.7~110%(乱数56%)
C252ラプラスのフリーズドライ→73.4~87.9%
C252テッカグヤのエアスラッシュ→90.8~108%(乱数43.8%)
C252ウツロイドのヘドロウェーブ→130~154%
立ち回り
サイクル戦になりやすいので、ステルスロックをまいておくと有利に進められます。
単体で使用する場合は引き先がなくて使い切りになる場面が増えると思いますが、上に書いたように対面からなら最低限の仕事はしてくれることが多いです。
運用上の最大の問題点は、やはり弱点が環境に多いタイプであることです。
ひこう、ほのうはメインウェポンで持ってるポケモンが多く、こおりもサブウェポンとして所持率が高く、なかなか選出が縛られます。
環境1位のサンダーにめっぽう弱いのも痛いです。
選出率を上げるためにはラッキーやバンギラス等の特殊受けの相方がいると良いです。
- うたうラッキーラッキーとの比較
長所は、90%という命中率で眠りを入れることができること、さいせいりょくという強特性でサイクル戦に強いこと、定数ダメでない技で威力がある程度だせること。
短所は、ラッキーに比して耐久力がおおよそ6割程度であること、弱点が多いこと、うたうと違いねむりごなはみがわりを貫通できないこと。
物理と特殊でそもそも役割が違うので、競合するポケモンではありませんが、単純に耐久力を比較すると、モジャンボの物理耐久は、ラッキーの特殊に対する耐久力には劣ります。過剰広告にならないように、タイトルは物理版ラッキーになりたかった、としました
あとは欠点に含まれるかわかりませんが、相手視点だとフォーカスレンズを持っているのがわからないので、命中不安技をバンバン当てられて、相手のイライラポイントを稼いでいしまいます。
- 苦手な相手 ※2022/1/13追記
●特性:ぼうじん、持ち物:防塵ゴーグル
ねむりごなが無効になります。やどりぎは入るので、パワーウィップと併せて戦うことはできます。
●特性:そうしょく
草タイプの技が無効化され、さらに攻撃力を上げられてしまいます。
ねむりごな、やどりぎ、パワーウィップのすべてが無効化されるので無力になります。
環境だとマリルリやヌメルゴンで注意が必要です。
●草タイプポケモン
ねむりごな、やどりぎが無効です。お互いに打点がないことも多いですが、半減のパワーウィップで抗うことしかできません。
●ミストフィールド、エレキフィールド
ねむり状態にならなくなります。(飛行タイプやふゆうのポケモンには効きます)
カプ・レヒレ、カプ・コケコ、バチンウニが相手のパーティに居る場合は注意が必要です。
また一度ねむりごなを見せた後だと、ダイフェアリーやダイサンダーでフィールド展開してくることがあります。
●みがわりをおいて詰んでくるポケモン
パワーウィップで壊せる相手なら対処できることが多いですが、みがわりおいて剣の舞をしてくるザシアンやとぐろを巻いてくるジガルデ(50%)には、その瞬間勝敗が決することもあり注意が必要です。
おわりに
サイクルパーティーの一員として使えば持ち味を十分に発揮できますし、単体で使っても思いのほか仕事をしてくれます。
選出画面であまり警戒もされないほうなので、モジャンボで詰ませられることも少なくありません。
読みにくいところ、追加で必要なダメ計や、追記した方が良いところがありましたら、コメント欄でご指摘お願いします。