こんにちは。今回はサニゴーンサニゴーンの育成論です。
よろしくお願いします。
※サニゴーンサニゴーンの性質を説明するため、便宜上、使用禁止ポケモンの表記が一部あります。
サニゴーンサニゴーンとは?
初登場は第8世代のポケットモンスターソード・シールドです。
第2世代のポケットモンスター金・銀で登場したサニーゴサニーゴがリージョンフォルムでサニーゴ(ガラルの姿)サニーゴ(ガラル)として登場し、その進化系がこのサニゴーンサニゴーンです。
性能としては特攻種族値が145と一般ポケモンの中ではトップクラスで高く、高火力の特殊アタッカーとして運用できそうです。特防種族値も130とかなり高く、特殊アタッカーとは打ち合えるスペックがあります。
ただ、防御種族値が50と著しく低いため、一致等倍技を一発耐えることすら難しく、素早さ種族値も30とかなり遅いのがネックです。剣盾環境は高火力物理技が飛び交う物理環境のため、サニゴーンにとって動きづらく、使用率では進化前の輝石サニーゴ(ガラル)の方が圧倒的に高いです。(投稿時点ではサニーゴ(ガラル)は33位、サニゴーンはランキング外)
しかし、サニゴーンにはこの低い物理耐久と素早さの弱点を克服しつつ、高い特殊火力で全抜きも十分に狙える手段が存在します。それが今回の鉄壁瞑想砕ける鎧型です。
コンセプト
耐久を上げる積み技を絡めて要塞化しつつ、本来苦手な物理アタッカーを砕ける鎧の起点にして素早さを上げ、そのまま高火力で追い込んでいきます。
特性
くだけるよろい
物理技を受けたとき、ぼうぎょが1ランク下がり、すばやさが2ランク上がる。
物理耐久と引き換えに、素早さを上げる特性です。
一見積み耐久型とは相性の悪い特性ですが、サニゴーンは「てっぺき」「ちからをすいとる」「おにび」といった物理アタッカーへの対抗手段が豊富にあるポケモンです。これらの技を組み合わせることで、くだけるよろいのデメリットを補えるどころか、むしろトータルで物理耐久と素早さの両方を同時に上げていくことができます。
普通の積み耐久型ポケモンには素早さを上げる手段がなく(あったとしても技スペースの都合上採用しづらく)、相手からの急所や一撃技の試行回数を稼がせてしまったり、ウオノラゴンパッチラゴンなどに上からエラがみやでんげきくちばしで殴られ続けたりします。
しかし、サニゴーンならばくだけるよろいの素早さ上昇により先手で動けるようになり、これらの問題を克服することができます。
差別化
- 輝石サニーゴサニーゴ(ガラル)
特性がサニゴーンと同じ砕ける鎧で、素早さも覚える技もほぼ同じな上、耐久力と積みやすさではこちらの方に軍配が上がります。
ただ、火力が低いので処理速度が遅く、複数回積むことが前提になります。(無振りだとC+2のダイホロウでも無振りパッチラゴンすら低乱1発)
元々の特攻の高さのおかげで1積みだけでも十分な火力を出すことができ、処理速度が速くなるのがサニーゴ(ガラル)との優位点です。
- フワライドフワライド
サニゴーンと同じくおにびやちからをすいとる、めいそうを覚え、アッキの実とかるわざの組み合わせで物理耐久と素早さを両方上げることができます。
サニゴーンと比べて、ひこうが追加されたことで弱点が電気・氷・岩タイプと3つも増え、居座りの耐久型としては弱点が5つと多いのがネックです。
単タイプ故に弱点が少なく、耐性面での居座り性能が高いのがフワライドとの優位点です。
持ち物
たべのこし
毎ターン、HPを16分の1ずつ回復する。
サニゴーンの回復ソースとなるアイテムです。
ちからをすいとるは使えば使うほど、回復量が減っていき、特殊アタッカーに対してはあまり回復できないので、体力管理を安定させるために必要になります。
性格・努力値・調整
性格 おくびょう(すばやさ↑こうげき↓)
努力値 H204 B108 S196
実数値 H161 - B84 C165 D150 S82
H 16n+1調整。たべのこしの回復量最大。
HB 特化力持ちマリルリのじゃれつく確定耐え。
A168エースバーンのかえんボール確定耐え。
+2状態(もしくは壁込み)で特化頑丈顎ウオノラゴンの先制エラがみ確定耐え。
HD 特化シャンデラのシャドーボール確定耐え。
S 4振り60族(アシレーヌニンフィア)抜き。
+2で最速97族(ウーラオス(いちげき))抜き。
+4で最速スカーフ97族抜き。
準速+2パルシェン抜き。
+6で最速スカーフドラパルト抜き。
砂下の最速すなかきドリュウズ抜き。
準速+3パッチラゴン抜き。
火力アップアイテムなしの一致等倍の物理技ならば一発は耐えられる、最低限信用可能な物理耐久を確保し、残りは上を取れる相手が少しでも多くなるように素早さにまわしています。
技構成
シャドーボール
ゴースト 命中100 威力80 相手の特防ダウン20%の追加効果
タイプ一致のメインウェポンです。
てっぺき
はがね 変化
自分の防御ランクを+2上昇させる技です。物理を起点にするために使います。砕ける鎧による防御ダウンを補いつつ、トータルで1ずつ防御を上げられます。
めいそう
エスパー 変化
自分の特攻と特防ランクを+1上昇させる技です。特殊を起点にするために使います。元々高い特殊耐久と突破力を上げます。
ちからをすいとる
くさ 変化技 命中100
相手の攻撃実数値分回復し、相手の攻撃を1ランク下げる強力な技です。サニゴーンの回復ソースであり、鉄壁と合わせて物理アタッカーによる突破を困難にします。
おにび
ほのお 変化技 命中85 相手を火傷状態にする。
相手の攻撃力を半減させつつ、スリップダメージを入れることができます。てっぺきやちからをすいとると非常に相性が良く、対物理性能をさらに上げてくれます。
また、火傷は急所で無効化できないので、物理技の急所のケアができたり、ゴースト無効のノーマルホルードカビゴンへの貴重なダメージソースになります。選択技。
立ち回り例
基本的には相手からの攻撃を喰らって、砕ける鎧で素早さが逆転するターンに鉄壁を積みます(一回で抜けない場合は初手ちからをすいとる→鉄壁)。逆転した次のターンで上からちからをすいとるで一気に回復し、そのまま積みの起点にしていきます。
例サニゴーン@たべのこし(毎ターン10ずつ回復)vsA187ドリュウズ
ドリュウズからの攻撃は全て最大乱数とします。
1ターン目ドリュウズじしん サニゴーンてっぺき(HP23/161 B+1 S+2) 素早さ逆転
2ターン目サニゴーンちからをすいとる(HP161/161 B+1 S+2) ドリュウズじしん(A-1)
3ターン目サニゴーンてっぺき(HP104/161 B+2 S+4) ドリュウズじしん(A-1)
4ターン目サニゴーンてっぺき(HP63/161 B+3 S+6) ドリュウズじしん(A-1)
5ターン目サニゴーンちからをすいとる(HP157/161 B+2 S+6) ドリュウズじしん(A-2)
このように鉄壁とちからをすいとるを組み合わせることで、物理アタッカーを嵌めながら、能力を上げていくことができます。
相手が特殊アタッカーに交代してきても、素早さが上がっているのでそのまま上から瞑想して特殊アタッカーも嵌めていくことができます。
与ダメージ計算
- シャドーボール
±0時
無振ドラパルト 96.1%~115.3%
H252ギルガルド(シールド) 57.3%~68.3%
H252ガラガラ(アローラ) 91.0%~107.8%
無振ゲンガー 117.0%~139.3%
無振エースバーン 51.0%~60.6%
無振ドリュウズ 47.6%~56,8%
無振パッチラゴン 50.9%~60.0%
無振ウーラオス(いちげき)(連撃) 53.1%~63.4%
H252アシレーヌ 29.4%~35.3%
無振ウオノラゴン 46.1%~54.5%
- ダイホロウ
±0時
無振ドラパルト 155,8%~185.3%
H252ギルガルド(シールド) 91.0%~107,8%
H252ガラガラ(アローラ) 144.4%~172.5%
無振ゲンガー 188.1%~223.7%
無振エースバーン 81.9%~97.4%
無振ドリュウズ 77.8%~91.4%
無振パッチラゴン 81.8%~96.4%
無振ウーラオス(いちげき)(連撃) 86.3%~101.7%
H252アシレーヌ 48.1%~56.7%
無振ウオノラゴン 73.3%~87.3%
被ダメージ計算
±0時
A168エースバーン
かえんボール 83.9%~99.4%
A187ドリュウズ
じしん 78.3%~91.9%
特化力持ちマリルリ
じゃれつく 83.9%~99.4%
特化テクニシャン鉢巻ハッサム
バレットパンチ 75.2%~89.4%
特化シャンデラ
シャドーボール 82.0%~96.9%
特化アシレーヌ
ムーンフォース 43.5%~52.2%
+2時
特化頑丈顎ウオノラゴン
先制エラがみ 83.9%~98.8%
後攻エラがみ 41.8%~49.1%
A152はりきりパッチラゴン
先制でんげきくちばし 80.7%~95.7%
後攻でんげきくちばし 41.0%~48.4%
特化五里霧中ヒヒダルマ(ガラル)
つららおとし 56.5%~67.1%
苦手な相手
- ウーラオスウーラオス(いちげき)
どれだけ積んでも急所によって無効化されるので、一撃で倒されてしまうのが辛いです。
くだけるよろいは1発毎に防御が下がるため、連続技を受けてしまう1ターンで物理耐久が激減してしまいます。粘らずにすぐに倒しに行きましょう。
相性の良い味方
- アローラキュウコンキュウコン(アローラ)
オーロラベールやアンコールなどにより、サニゴーンの起点づくりができます。
タイプ上、ウーラオス(いちげき)やあくタイプを強く牽制できるのも良相性。
- しっぽトリック要因(オーロンゲなど)
サニゴーンのくだけるよろいが発動する前に、先制して積むことができるようになります。
- 毒菱要因(ペンドラーなど)
サニゴーンが積みながら粘るだけで勝てるようになります。打点のないノーマルタイプにも勝てるようになったり、アシレーヌニンフィアあたりとの積み合いに有利になります。
終わりに
いかがだったでしょうか?
サニゴーンを積み耐久型として使用している人はあまり見かけませんでしたが、サニゴーンの型の1つとして十分通用するのではないかと思います。
ポテンシャルは高いものの環境が合わず動かしづらいポケモンでしたが、サニゴーンの弱点を克服したこの型ならばある程度戦っていけるのではないかと思います。もし興味が湧いたら育成してみてください。
ここまで見ていただきありがとうございました。