どうぞお手柔らかに。
- 今回は強化されたちいさくなる+かるわざ+バトンタッチという強烈なアインデンティを持つフワライドの型を考えていこうと思います。
- この考察ではHABCDS等の略語を用い、ポケモンの館様のツールにて計算しています。個体値はめざめるパワー氷の理想個体が前提です。
コンセプト
前述の通り、ちいさくなる+バトンタッチをかるわざの自己サポート付きで使えるフワライドですが、バトンに特化すると挑発で簡単に機能停止したり、単体での戦闘能力の無さからパーティのお荷物になってしまいがちです。そこで具体的な耐久調整をしつつ、最低現の戦闘力を確保した型を思案しました。
またちいさくなるは強力ですが、1積みでも6割は当たります。所詮は運ゲーです。当たる時は当たります。また、ご覧になれば分かりますが種族値的にも非常に中途半端です。過度な期待は止めましょう。
通常のバトン型との違い
Cに努力値を割き、攻撃技を搭載して最低現の戦闘力を持たせています。それにより相手や状況を見て動きを変えることができます。また挑発で機能停止しません。
しかし補助技や攻撃技のバリエーションは基本型に、耐久は通常のバトン型に劣っています。ですが意外なことに一定以上の火力に対しては例え特化してオボンこみでも確定数が変わることはあまりないのです。(ちなみに明らかな違いが出るラインとしてはAC種族値100相当からのサブウェポンレベルから)しかしCに振る関係上、物理か特殊のどちらかは最低限の硬さしかないという欠点があります。(詳しくは後述します)
よく言えばいいとこ取りですが、悪く言えば中途半端。バトンのみを念頭に置くならバトン型、普通に戦いたいなら基本的な型の方が無難です。
- 持ち物
かるわざ発動の確実性からほぼこれで決定です。確定数ずらしとしてはあまり機能しません。
- 技構成
確定技です。回避を2段階上げてくれる技。1回目で相手の技の命中率が3/5、2回目で3/7、3回目で1/3。強力だが過信は禁物です。
バトンタッチ
今のところちいさくなると両立できるのは、ドーブルを除けばフワライドだけ。もちろん確定技。
シャドーボール
一致技。メインウェポン。とはいえ火力には期待できません。これとサブウェポンのどちらかで2発で落とせない相手には素直に積んだ方がいいです。
10万ボルト
弱点狙い。これがあるとバトン時に厄介な挑発と威嚇を持ってるギャラドスを返り討ちにできますが、そもそもギャラドスはこの技を警戒して出てこないのでそれほど必要ないかもしれない。
めざめるパワー氷
今回の仮想敵の1つであるオノノクスを倒す為に必要な技。その他、タイマンならガブなどにもこれがあれば勝てます。相性補完なら他のタイプの方がいいですが、そもそも打ち合いは二の次なのでピンポイント以外では必要ありません。
サイコキネシス
格闘に対して。格闘はアクロバットを警戒されるのであまり居座らない。優先度は低めです。
- 性格及び努力値振り
基本的には環境、仮想敵に合わせて好みで調整してください。
ひかえめ B224C172D108S6
物理は球コジョンドのストーンエッジ耐え調整(割合:83.5〜98.6%)。これは実際にコジョンドと対峙することが重要なのではなく、物理に関して、サブウェポンなら大体のストーンエッジを耐えることを想定しています。一致でもようきプテラ程度なら高乱数で耐えます(割合:87.1〜102.6%)
特殊は臆病ゲンガーのシャドーボールを確定で耐えます(割合:83.5〜98.6%)。しかしゲンガーは球も少なくないので安心はできません。あくまで目安です。
これはC130以下のポケモンのアイテム等の補正無しなら不一致弱点なら威力120まで、一致弱点でも威力80までなら確定で耐えることを意味しています。
Sはかるわざ時130抜き調整。130抜き調整など廃れてしまいましたが、こいつの場合抜けないと洒落になりません。ちなみにアギルダーはフワライドに出てくることはまず無いので意識する必要ありません。
そして残りをC振り。
性格をずぶといにしてBに248振りした場合、ようきテラキオンのエッジも高乱数で耐えます(割合:88〜104%)。ここまで必要ない場合も多いので、各自の好みで調整してください。
ちなみにめざパ氷でH6振りオノノクスを確2にするためには無補正でC124必要です。
おだやか B102C158D244S4
物理はいじっぱりヘラクロスとギャラドスのストーンエッジを確定で耐えます(割合:84.4〜99.5%)。これもあくまで目安です。
特殊は臆病眼鏡ラティオスの流星群を確定で(割合:83.5〜98.6%)、臆病球サンダースの10万ボルトも高乱数で耐えてくれます(割合:88〜104%)。
正直なところ、ここまで耐える必要は無いかもしれませんが安心感はあります。
ちなみにこの振り方ならひかえめ全振りブルンゲルのシャドーボールがオボン込みで確3(割合:52.8〜62.6%)、ひかえめ全振りポリゴン2の冷凍Bor10万ボルトが同じくオボン込みで確3(割合:48〜56.8%)なので後出しから起点にできるチャンスがあります。
こちらの例でもどこまで耐えるかは、やはり好みが出るので調整の余地は多いです。
- 与ダメージ
基本的にオノノクスを倒すための最低火力である無補正C124で計算しています。
対H4振りオノノクス
シャドーボール(割合:43.4〜51.3%)
めざパ氷(割合:50〜59.2%)
対ガブリアス(目安としてH252で計算)
めざめるパワー氷(割合:60〜70.6%)
対H4スターミー
シャドーボール(割合:65.1〜77%)
10万ボルト(割合:65.1〜77%)
対H4ラティオス
シャドーボール(割合:58.3〜69.2%)
対H252シャンデラ
シャドーボール(割合:64〜75.4%)
基本的にメジャーな中で勝てそうな相手しか載せていませんが、勝てそうな相手以外を攻撃する必要は全くありません。つまり相手が紙耐久か弱点をつけるタイプ以外なら積み技をするということです。
- 具体的運用
1.まず自分のフワライドの努力値配分と相談して選出可能か考えます。
2.選出するなら基本的に1番手です。前述のように起点にできる相手も存在しますが、相手が選出しなかった場合悲惨なのでオススメできません。無効タイプも3つありますが事故の可能性を考えると少し恐いです。
3.相手の先発を見て、打ち合って倒せそうなら自分のパーティと相談して積むか打ち合うか決めます。勝てそうに無いなら積み1択です。
4.ここで相手が引いてきた場合、積みに切り替えます。もし初手積みだったらラッキー。打ち合い途中で引かれた場合も同じです(これが一番悪いパターン)。
5.恐らく1回積んだ後はかるわざ発動し、自分のHPも残りわずかなはずです。安定行動ならここでバトンです。かるわざで先手が取れるため、運任せにもう一度積んでみてもいいですが、ギャンブルは程ほどに。ちなみに命中100の技でも2回積んだ後なら命中率は約43%です。一応くさぶえや催眠術をぶっぱするよりは分があります。
6.打ち合いで相手を見事倒せた場合は当然運ゲー開始です。おきみやげなんて洒落た技を搭載する余裕はありません。
当然ですが、麻痺、相手のスカーフ、先制技には注意してください。
この辺りとやりあうとそれこそ分の悪い運ゲーになってしまいます。
クリアスモッグだけはどうしようもないので諦めましょう。
もし見せ合いで挑発持ち(特にオノノクスやエルフーン)がいた場合、割と高い確率で先手で来ます。特にオノノクスはフワライドのやっかいな技(みちづれ、おにび、ちいさくなる)を封じつつ起点にでもしようと考えているのか面白いほど呼びます。(実際、バトンフワライドは先発運用がほとんどなので有用な対策です)もしのこのこと出てきたものなら分からせてあげましょう。ちなみにオノノクスがスカーフじゃない限り勝てます。半減実でも相手の初手が挑発だった場合なら勝てます。
エルフーンはめざパ程度では決定打にならないため読み合いになってしまいます。
- バトン先について
基本的に出落ちのないやつなら何でもいいと思います。シンプルに安定するのが頑丈持ち。出落ちも無く、ちいさくなるの苦手な一撃必殺技も無効で安定感があります。
普通にアタッカーでもいいですし、決定力さえあれば耐久型でも面白いです。プレッシャー、みがわり、再生技、積み技との相性もいいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
初投稿としては全く無難ではないポケモンと型を選択してしまいました。
無駄に長々としてしまいましたが、ご指摘、アドバイスなどいただけると幸いです。
編集履歴
くまでと鍬と様の提案により努力値配分を若干修正、それに伴いいくつかのぼ修正を加えました。