伝説最底辺の扱いを受けるルギアをいかにして上手く使っていくか悩むところではありますががんばります
- 対戦形式・ルール
第五世代になってレシラム、ゼクロム、キュレムといった伝説ポケモンも増えたことだし伝説戦もやってみたい・・・・・・と思ってたらフラットで伝説が使えないというなんとも融通の効かない仕様
仕方ないので面倒だけどLv100に統一させて「なんでもあり」にすればいいという発想で誕生した新ルール「BWGS」
とはいえLv100の壁は高いので伝説戦の人口は激減しました
それでも楽しいルールで全国ダブルにはない興奮もあるのでぜひやってみてください
※他の伝説ポケモンの育成論です
伝説の育成論自体少ないのでそれなりに貴重だよきっと
・ホウオウ bw/2228
・カイオーガ bw/2261
・グラードン bw/2236
・ディアルガ bw/2091
・パルキア bw/2089
・ギラティナ(オリジン) bw/2088
- 基本情報
・性格
S110を活かすためにも「おくびょう」
ゴウカザル、パルキア等を抜けるのはすごく大きいです
・特性
PP切れを促進させる「プレッシャー」
この特性があるからこそ長期戦になったときPP切れを狙うなんてこともできるわけです
時と場合によっては「マルチスケイル」より強力かもしれません
・持ち物
対戦が長引くとだんだんその凶悪性を発揮する「たべのこし」
「ラムのみ」でもいいと思いますし今作は「メンタルハーブ」も選択肢に挙げられるでしょう
- 努力値と実数値
そんなに書くことがないので手短に書きましょう
416-194-296-216-345-350
213-99-150-110-175-178
上がLv100の実数値
下がLv50換算時の実数値です
ルギアの配分は散々悩みましたが結局HS252振りに落ち着きました
「416」というのは252振りしたときの実数値ですが同時にHP16nになってます
「たべのこし」を持たせず天候ダメージを意識するなら248振りのHP16n-1でもいいでしょう
やはりS110を活かすためにも最速の素早さがほしいところ
伝説No.2の素早さしてますからね
そしてHP252振ることで総合耐久力、「はねやすめ」の回復量を増やします
それだけですほんとに
- 技構成
そのほとんどが補助技なので「ちょうはつ」を受けるとほぼ機能停止します
伝説とは思えないほどのパッとしなさである
確定技
・エアロブラスト
専用技ということだけあってかなり性能がいい
しかし使い手のルギアの特攻が特攻なので大した火力が出せるわけでもないがそれでもありがたい攻撃技である
伝説戦では草、格闘が多いのでこの技が刺さる機会は結構多いかと思います
「ぼうふう」が登場するまではルギアが特殊飛行火力トップだった・・・・・・と思ったら実はレックウザの「エアスラッシュ」に負ける
・はねやすめ
ホウオウ同様、それ以上に強力な再生回復技でありルギアの強さの根源とも言えるでしょう
使ったターンは飛行タイプが消えるので電気、岩、氷のダメージを抑えられるのがこの技の最大のメリット
これこそ他のエスパーにはない魅力で、むしろこっちがルギアのメインウエポンと言われる始末
覚えさせるには第四世代で「技マシン51」を使う必要があります
ちなみに第五世代の「技マシン51」は「サイドチェンジ」です
選択肢
・じんつうりき
威力と攻撃範囲が「エアロブラスト」に負けるかもしれませんがPP30と30%のひるみの追加効果は非常に魅力
「でんじは」と合わせてまひるみのコンボも狙えます
・だいちのちから
不一致なので火力がしょぼいですがメタグロス、バンギラス、ディアルガ等に多少はダメージを入れられます
飛行技の相性補完としてはそこそこ優秀
クレセリアにはマネできません
第四世代の教え技限定であり40BPまたは赤6、緑2のかけらが必要
・こごえるかぜ
相手2匹の素早さを同時に下げるダブルでは非常に便利な技
補助技に近いですが攻撃技なので「ちょうはつ」を受けても使えるのがメリット
こちらも第四世代が必要であり48BPか青6、緑2のかけらが必要になってくる
・でんじは
「こごえるかぜ」とはまた違った素早さサポート技
マヒは非常に強力であり耐久と素早さに優れたルギアが使うと厄介です
・おいかぜ
4ターン味方の素早さを上げる飛行タイプならではのサポート技である
HGSS限定の教え技なのでプラチナでは覚えさせられません
48BP必要
・いばる
自分からくそげーを仕掛けていったり味方に使って攻撃を上げたりできる技
時と場合によっては「いばる」がメインウエポンなんてなりかねない
・リフレクター、ひかりのかべ、しんぴのまもり
それぞれ5ターン味方を物理技、特殊技、状態異常から守ってくれるサポート技
「ひかりのねんど」を持たせて壁張りに徹してもいいかもしれませんがそのあとやることがなくなりかねない
・めいそう
ルギアが要塞と化す技
積んだあとに「はねやすめ」の極悪コンボで長期戦になって「プレッシャー」でPPが切れて負ける・・・・・・などという戦法を食らった人も多いのではないでしょうか
ルギアは長期戦にすることで勝ち筋を見出していくポケモンだとも思っています
やりすぎるとDSの電池が切れるので注意しましょう
・みがわり
「シャドーダイブ」をかわすのにも一役買う技
素早いので使いやすく相手もだんだんイライラしてくるでしょう
使うのも使われるのもめんどくさいのがルギアなのかもしれません
・フリーフォール
重力バグのせいでランダムマッチや公式大会では史上初の使用禁止の扱いを受けた技
しかし使用が禁止されているのはランダムであってフレンド戦ではないので問題なく使える・・・・・・とまでは言えませんが使ってもいいんじゃないでしょうか
こちらも他のエスパーとの差別化を可能にします
ルギアの耐久と素早さから繰り出されるこの技は一味違った厄介さと面白さがあるんじゃないのかな
例えばトゲキッスの「このゆびとまれ」で吸われたりというように飛行タイプに使った場合上空に連れ去ることはできますがダメージは与えられません
- ルギアが伝説最底辺の理由を考える
伝説トップクラスの耐久力を持つ一方で伝説最低クラスの火力を持つルギア
C252振りで「いのちのたま」を持たせても「エアロブラスト」で耐久無振りのカイオーガを36.55% 〜 43.27%しか削れないほどの悲しさである
伝説のくせに火力がないことが致命傷となり伝説最底辺の扱いを受けてるのが現状です
また、WCS2010では1回たりとも都道府県大会優勝が出なかったという
火力がないならサポートにまわれそうな気がしますがそれだったら「別にルギアじゃなくてよくね?」と言われる始末
よく「ルギア使うならクレセリア使うわ」と言われるようにサポートならクレセリアの方が優秀かもしれません
クレセリアとは同じ「地面技を無効化する耐久エスパー」のポジションですがルギアは飛行でクレセリアは「ふゆう」
飛行タイプのせいで弱点が増えた感が否めないので結果クレセリアに注目が集まるわけです
そもそもクレセリアは伝説じゃないですからね
ルギアの相性をまとめると
【×2】:電気、氷、岩、ゴースト、悪
【×0.5】:草、エスパー
【×0.25】:格闘
【×0】:地面
こうなりますね
「はねやすめ」を使うと弱点が3つ消えます・・・・・・かわりに虫が弱点になりますが
また伝説でありながら伝説戦最メジャー級の一般ポケモンであるメタグロスやバンギラスが苦手というのも敬遠される理由です
だから「だいちのちから」を候補技にあげました
結果
・伝説のくせに火力がしょぼい
・下手すると一般ポケモンの劣化
・弱点をつかれやすい
このような理由からルギアは不遇なんだと言えるでしょう
- それでもルギアを使う理由
仮にも伝説なんだから長所を活かしてあげれば一般ポケモンにはマネできない活躍だって可能になるわけです
1.素早さ種族値110を活かす
これだけの耐久力を持ちながらこの素早さは魅力的
伝説No.2の素早さを活かしてあげましょう
やはり「先手が取れる」というだけで立ち回りは大きく変わってきますからね
特にゴウカザル、パルキアが抜けるのは大きい
「エアロブラスト」でゴウカザルを縛るなんてのは他の耐久エスパーにはマネできません
先手で「ふぶき」をぶっぱなしてくるミュウツーには「でんじは」でもお見舞いしましょう
先手が取れれば相手に「みがわり」される前に「でんじは」や「こごえるかぜ」を入れることだってできるわけです
他にも先制壁張りや「めいそう」でダメージを軽減させることもできます
2.飛行タイプであることを活かす
一見すると邪魔のようにも見える「ひこう」のタイプ
地面技をかわすだけなら「ふゆう」の方が優秀かもしれません
しかし飛行タイプならではの戦法だってあるわけです
その一番の恩恵を受けるのが「はねやすめ」
上にも書きましたが使ったターンは飛行タイプが消えるので電気、氷、岩タイプの技を軽減させることができます
つまり回復すると同時に防御にも使えるまさにルギアの
この回復力はそう簡単にマネされません
他にも「おいかぜ」も飛行ならではの技
そして「フリーフォール」はまさにルギアくらいにしかできない新戦術を作りだしてくれそうなのにまさかのバグのせいであまり積極的には使っていけない技になってしまいまいした
3.「プレッシャー」を活かす
「マルチスケイル」というぶっ壊れ夢特性を得たとしても「プレッシャー」はルギアの強さの一因です
長いターン粘って相手のPPを切らすというのはルギア特有の戦術だと思います
この驚異的な耐久力と回復力を持つからこそ可能となるわけですから
PP10の技だって「ポイントマックス」を使ってたとしてもPP切れを狙えます
PP切れを狙うというのは時間がかかってめんどくさい戦術ではありますがルギアならではの勝ち筋の見出し方です
また、「めいそう」積みだして要塞化すると手に負えなくなるのもルギアの特徴
ギラティナも同じような戦術をしてきますがドラゴン弱点でないところと「はねやすめ」による回復力で上回ってるので差別化を意識することもないでしょう
こんな感じでルギアにも評価点はいろいろあるわけです
長所を活かすことで伝説ならではの活躍をさせてあげましょう
「いのちのたま」を持たせたアタッカールギアも少数ですが存在します
- ルギアの耐久力
ルギアはどのくらい耐えてくれるのでしょうか
vsミュウツー
・ふぶき(おくびょう、ダブルダメ補正)⇒36.54% 〜 43.27%
・珠ふぶき(〃)⇒47.6% 〜 56.25%
・メガネふぶき(〃)⇒54.81% 〜 64.9%
先制で「はねやすめ」できる環境を作れば「ふぶき」のダメージ半減な上にPP切れを狙えます
vsホウオウ
・せいなるほのお(いじっぱり)⇒34.62% 〜 40.62%
・せいなるほのお(いじっぱり、晴れ天候)⇒51.44% 〜 60.82%
・ブレイブバード(いじっぱり)⇒41.35% 〜 49.04%
火傷すると不利になりますがPP切れを狙えば勝機は見出せそうです
vsカイオーガ
・しおふき(おくびょう、ダブルダメ補正、雨天候)⇒50.72% 〜 59.86%
・ジュエルしおふき(〃)⇒75.24% 〜 88.94%
・かみなり(おくびょう)⇒48.08% 〜 56.73%
・メガネかみなり(〃)⇒71.63% 〜 84.62%
カイオーガも持ち物で火力を上げられると受けられませんが「めいそう」を積むことで受けきることもできます
vsグラードン
・いわなだれ(いじっぱり、ダブルダメ補正)⇒28.85% 〜 34.13%
・鉄球なげつける(ゆうかん)⇒66.35% 〜 78.37%
「てだすけ」が入った状態で鉄球を投げつけられるとさすがのルギアも一発で落ちます
vsパルキア
・あくうせつだん(おくびょう)⇒30.29% 〜 35.58%
・りゅうせいぐん(〃)⇒42.07% 〜 49.76%
・メガネりゅうせいぐん(〃)⇒62.74% 〜 73.8%
・ハイドロポンプ(〃)⇒36.06% 〜 42.55%
・ハイドロポンプ(〃、雨天候)⇒54.09% 〜 63.7%
「あくうせつだん」くらいだったら「はねやすめ」のPP戦法ができるでしょうが、それ以上の火力を叩きこまれると厳しいかもしれませんね
特に雨の時の「ハイドロポンプ」と「かみなり」は受けきれません
vsギラティナ
・シャドーダイブ(ようき)⇒62.5% 〜 74.04%
・シャドーダイブ(いじっぱり、はっきんだま持ち)⇒93.75% 〜 111.06%(62.5%の確率で落ちます)
・かげうち(〃)⇒31.73% 〜 37.5%
オリジンの火力はなめちゃけないですね
「みがわり」と「はねやすめ」を組み合わせていけばPP切れを狙っていけます
vsゼクロム
・らいげき(ようき)⇒90.87% 〜 107.21%(43.75%の確率で落ちます)
・ジュエルらいげき(いじっぱり)⇒149.04% 〜 175.96%
ゼクロムは基本的に勝てないので注意
オリジンギラティナといいゼクロムといい、いくら「めいそう」積んでもここまでの高火力の物理技で攻められるとさすがのルギアも簡単に落ちてしまいます
vsキュレム
・ふぶき(おくびょう、ダブルダメ補正)⇒48.08% 〜 56.73%
・珠ふぶき(〃)⇒62.5% 〜 73.8%
・ジュエルふぶき(〃)⇒72.6% 〜 85.58%
電気、氷タイプの技で攻めてくる相手は先制の「はねやすめ」を連打してPP切れを狙っていけば勝ち筋を見出せるというのがわかるんじゃないでしょうか
- ルギアの火力
そんな状態でどこまで火力が出せるのかちょっと計算してみました
・エアロブラスト
・ミュウツー(耐久無振り)⇒30.79% 〜 36.44%
・グラードン(HP252振り)⇒26.98% 〜 31.93%
・カイオーガ(耐久無振り)⇒21.93% 〜 25.73%
・パルキア(〃)⇒26.09% 〜 31.06%
・ゴウカザル(〃)⇒88.44% 〜 104.76%(31.25%の確率で落ちます)
・ドクロッグ(〃)⇒91.56% 〜 107.79%(50%の確率で落ちます)
・ユキノオー(HP252振り)⇒59.38% 〜 70.31%
・エルフーン(HD252振り、おだやか)⇒52.47% 〜 62.96%
・モロバレル(〃)⇒37.96% 〜 44.91%
弱点ついても一撃で落とせるということは少ないですがそれでも草、格闘の抑制にはなると思います
ちなみにゴウカザルが「むじゃき」だとすると93.75%の確率で落ちます
・だいちのちから
・ディアルガ(HP252振り)⇒29.7% 〜 35.15%
・レシラム(耐久無振り)⇒29.82% 〜 35.67%
・ゼクロム(〃)⇒35.09% 〜 41.52%
・バンギラス(HP252振り、砂天候)⇒19.8% 〜 23.76%
・メタグロス(HP252、D168振り)⇒30.22% 〜 35.71%
ほんとに弱点ついてるのかと疑いたくなるようなダメージ量
「だいちのちから」を採用するかどうかの参考にしてください
ちなみにメタグロスのはよくある『カイオーガの雨しおふき耐え調整』です
予想はしてたけどやっぱり火力ないですね
伝説最底辺と言われる理由はこういうところから来るのではないでしょうか
- 追記
2005年8月に発売されたニンテンドーゲームキューブ用ソフト「ポケモンXD」
昔は「カビゴンに自爆を覚えさせるソフト」なんて言われてました
このゲームの特徴は「通常では覚えられない技を覚えたポケモンを手に入れられる」というもの
ストーリーのラストでルギアを捕まえることができ当然特別な技を覚えています
知ってる人も多いかと思いますがその特別な技こそ「サイコブースト」と「フェザーダンス」です
確かに覚えたら便利だろうなとは思いますが厳選難易度が尋常じゃないぐらい高いので諦めた方がいいでしょう
ゲームキューブソフトの擬似乱数なんて誰も解析しないですし、解析されたところで実践可能かどうか怪しいものです
そして当然のようにシンクロ厳選不可能です
厳選難易度がどれくらい高いかというと・・・・・・なんて語り出すのも面倒なのでこのへんにしておきます
やっぱルギアはHGSSで捕まえるに限りますね
こうして考えていくとルギアもそんなに悪くはないんじゃないだろうかという気がします
素早さというのは偉大ですね
伝説最底辺の烙印を押されてる気がしてならないポケモンですがぜひ使ってください