育成論をご覧の皆さん、ごきげんよう
今回投稿させていただきます、むすたんぐです。
今回はリクエストの中にありました「ネイティオ」について考察していきます。
姿と鳴き声がかなり特徴的でして、高い人気を誇る「ネイティオ」ですが、
今作では「マジックミラー」と言うかなり強力な夢特性を入手しました。
個体値は全て理想値とし、HABCDSの略称を使わせていただきます。
ダメージ計算は、「トレーナー天国」様のダメージ計算機を使用しています。
- マジックミラーについて
今作でネイティオは「マジックミラー」と言う夢特性を入手しました。
この夢特性なのは「ネイティオ」と「エーフィ」のみであり、準専用特性です。
効果は「マジックコートで跳ね返せる技を跳ね返す」です。
つまり、マジックコートを常に発動した状態でいれられると言う事になります。
ちなみに、マジックコートで跳ね返せる技は以下の通りです。
・状態異常技 (キノコの胞子、毒々、電磁波、怪しい光、メロメロなど)
・能力低下技 (甘える、金属音、嘘泣きなど)
・黒い眼差し、クモの巣、通せん坊
・胃液、悩みの種、シンプルビーム、仲間作り
・ミラクルアイ、水浸し、見破る、嗅ぎ分ける
・ステルスロック、まきびし、毒びし
・挑発、回復封じ、アンコール、金縛り、いちゃもん、怨み
・吠える、吹き飛ばし
・癒しの波動
・宿木のタネ
状態異常技は勿論ですが、挑発やアンコまで跳ね返す事が出来ます。
使いどころの難しい「マジックコート」ですが、効果自体は非常に強力です。
それを常時発動した状態でいる事を可能にする「マジックミラー」は、
「マルチスケイル」や「悪戯心」に匹敵するほどの強力な特性なのです。
- ネイティオについて
1.タイプ
超/飛タイプ
抜群(4倍) −
抜群(2倍) 電/氷/岩/霊/悪
半減(1/2) 草/超
半減(1/4) 闘
無効(0倍) 地
現環境でメジャーな地面と格闘に対して高い耐性を持ちますが、
弱点が5つと多く、サブウェポンに引っ掛かる可能性がかなり高いです。
2.種族値
HP65 攻撃75 防御70 特攻95 特防70 素早95 合計470
バランスは取れていますが、決して高いとは言えない種族値ですね。
一番高い能力値である素早さも、残念ながら100族には届きません。
ご覧の通り、タイプも種族値もかなり微妙な感じですね。
また、サイコキネシスがネイティオの最高打点であり、火力不足です。
(※ゴッドバードを覚えますが、2ターン技なので除いてあります)
つまり、アタッカー型や耐久型にするのは厳しいと言う事になります。
そうなれば、「マジックミラー」を活かした「サポート型」しかありません。
後述しますが、サポート型向きの技を多数習得する事が出来ますし、
素早さ種族値95も「サポート型」としては結構速い部類ですからね。
- エーフィとの差別化について
同じ特性である「エーフィ」との差別化を図っていきます。
いきなりですが、種族値での差別化はほぼ不可能と断言出来ます。
ネイティオとエーフィの耐久力にはほとんど差がありませんし、
ネイティオの「C95 S95」に対して、エーフィは「C130 S110」であり、
火力と素早さでかなり大きな差を付けられてしまっています。
「種族値」での差別化が出来ないのであれば、
「タイプ」と「覚える技」で差別化を図るしかありませんね。
1.タイプ
エーフィは「超」のみに対して、ネイティオは「超/飛」であり、
「電/氷/岩」が弱点として、「草/地」が耐性として追加された事になります。
メジャーなタイプの攻撃技が弱点として追加されたのは痛いですが、
厄介な補助技を使う草タイプへの耐性が追加されたのは、かなり大きいです。
つまり、草タイプへの繰り出し性能の高さで差別化する事が出来ます。
2.覚える技
前提として、夢特性のエーフィは「遺伝技」を使う事が一切出来ません。
つまり、ブイズの遺伝技として優秀な「あくび」を使う事が出来ないのです。
ネイティオもですが、前作以前の「教え技」も使う事が一切出来ません。
ネイティオのみが使える&差別化に繋がる技を挙げていきます。
・追い風
・電磁波
・蜻蛉返り
・羽休め
・フェザーダンス
つまり、これらの技を入れれば差別化する事が出来ます。
どれもこれも「サポート型」として有効な技ばかりなのも一つの利点ですね。
- シンボラーとの差別化について
同じタイプ(&似たような特性)である「シンボラー」との差別化を図っていきます。
ずばり「対応力の早さ」と「持ち物の自由度」で差別化が図れます。
1.対応力の早さ
シンボラーの特性である「マジックガード」も「火炎玉」を持たせる事により、
「マジックミラー」の最大の特徴である「状態異常技を無効」が可能となります。
ですが、その効力を得るためには1ターン待つ必要があるのです。
火炎玉が発動してない状態では、状態異常技に繰り出す事が出来ません。
(※火傷と毒には繰り出せますが、麻痺と催眠には繰り出せません)
すぐに状態異常対策として機能する「マジックミラー」の「ネイティオ」と、
1ターン待たなくてはならない「マジックガード」の「シンボラー」では、
状態異常技への「対応力の早さ」そのものが段違いなのです。
2.持ち物の自由度
シンボラーが状態異常技対策として機能するためには「火炎玉」が必須です。
シンボラーには「サイコシフト」があり、持ち物枠の圧迫とはなりませんが、
催眠対策までするとなりますと、やはり「火炎玉」が必須となります。
何を持たせても催眠対策として機能する「マジックミラー」のネイティオとは、
「持ち物の自由度」に結構な差が出て来ると思われます。
(※シンボラーには、珠ダメ無効と言う利点がありますけどね)
差別化が完了しましたので、考察へと入っていきます。
- 性格
今回は物理技のみを使い、特殊技は一切使いません。
また、素早さが重要となってきますので「ようき」とさせていただきます。
- 特性
論ずるまでもありません。
夢特性の「マジックミラー」のみです。
- 確定技
ドリルくちばし
タイプ一致のメインウェポンです。
役割の持てる「草」と「格闘」に刺さりますので、確定となります。
エスパー技は「草」に刺さりませんので、候補外となります。
とんぼがえり
「エーフィ」や「シンボラー」との差別化に繋がる重要な技です。
今回のネイティオは「サポート型」ですので、この技は確定となります。
- 選択技
でんじは&はねやすめ
カイリューやサンダーでお馴染みのク〇ゲーです。
状態異常技無効ですので、毒や麻痺で機能停止しない点で優れています。
弱点である「電/氷/岩」を一時的に等倍にまで抑え込めますので、
不一致技程度であれば、麻痺が発動するまで粘り続ける事も可能です。
リフレクター&ひかりのかべ
呼び込みやすいラティやサザンを誤魔化すための技です。
交代読みで使うのであれば、蜻蛉で逃げた方がいい場面もあります。
おいかぜ (momo様より提供)
BWにてターン数が増加しました。
蜻蛉帰りとの相性に優れ、使用する機会は十分にあるかと思われます。
後続のエースの抜き性能の向上に繋がる点も評価出来ますね。
ねがいごと (momo様より提供)
こちらも蜻蛉帰りとの相性に優れています。
ネイティオ自身のHP種族値は決して高くはないですが、
全振りをしているため、エースのにとっては十分な回復量が確保出来ます。
- 持ち物
たべのこし
状態異常技無効ですので、残飯との相性に優れています。
羽休めと併用すれば、思った以上に粘る事が可能となります。
ひかりのねんど
リフレクター&ひかりのかべを採用する場合の持ち物です。
- 努力値
「H252 A20 B44 S180」までは確定とさせていただきます。
残りの「12」は、基本的にABDのどこへ振っても構いません。
このような努力値にした理由は、後述していきます。
- 素早さについて
このネイティオは「S180」振りをしていまして、実数値では「151」となります。
これで「最速85族(ヘラクロスなど)」までを抜く事が出来ます。
このあたりまで素早さを確保しておけば、
100族以下のほとんど草タイプから先制を取る事が出来ると思われます。
今回は「S180」振りとしていますが、他の調整例も挙げておきます。
「S60振り」(実数値135)・・・最速70族抜き調整
「S84振り」(実数値138)・・・準速85族抜き調整
「S180振り」(実数値151)・・・最速85族抜き調整
- 与ダメ&被ダメ
努力値は「H252 A20 B44 D12 S180」とさせていただきます。
実数値は「HP172 攻撃98 防御96 特防92」です。
※あくまでも火力と耐久の目安として捉えて下さい。
VS えるふ様のエルフーン(bw/21)
えるふ様のエルフーンへのドリルくちばし
ダメージ:60〜72 (割合:44.4%〜53.3%)
基本的に火力の方は期待出来ません。
えるふ様のエルフーンへの蜻蛉帰り
ダメージ:36〜44 (割合:26.6%〜32.5%)
H無振りのエルフーンのみがわりであれば、蜻蛉で壊す事が出来ます。
Hにも振られていると、壊せない事もありますので注意して下さい。
VS 陽気キノガッサ(A252 S252)
陽気キノガッサ(A252 S252)のストーンエッジ
ダメージ:144〜170 (割合:83.7%〜98.8%)
一応、陽気キノガッサのエッジくらいであれば耐える事が出来ます。
陽気キノガッサ(A252 S252)のタネ爆弾
ダメージ:42〜51 (割合:24.4%〜29.6%)
タネ爆弾であれば、ほぼ確定4発となります。
陽気キノガッサ(A252 S252)へのドリルくちばし
ダメージ:180〜216 (割合:133.3%〜160%)
H252振りだとしても、確定1発となります。
VS 意地っ張りヘラクロス(H252 A252)
意地っ張りヘラクロス(H252 A252)のメガホーン
ダメージ:136〜162 (割合:79%〜94.1%)
意地っ張りヘラクロス(H252 A252)のストーンエッジ
ダメージ:152〜180 (割合:88.3%〜104.6%)
一致等倍を確定で耐えられる程度の耐久しかありません。
不一致弱点は、相手の調整次第でようやく耐えられる程度です。
意地っ張りヘラクロス(H252 A252)へのドリルくちばし
ダメージ:192〜228 (割合:102.6%〜121.9%)
H252振りのみのヘラまでなら、確定で落とす事が出来ます。
偶発対峙を想定して、最速85族抜き調整を施してはいますが、
ヘラの安定行動は「エッジ」ですので、後出しは控えるようにして下さい。
VS フラウド様のナットレイ(bw/938)
フラウド様のナットレイのパワーウィップ
ダメージ:44〜52 (割合:25.5%〜30.2%)
パワーウィップであれば、確定4発となります。
フラウド様のナットレイのジャイロボール(威力150)
ダメージ:109〜130 (割合:63.3%〜75.5%)
流石に最大威力のジャイロボールは受け切れません。
- 運用法
基本行動は、「状態異常技受け」&「蜻蛉でのサポート」です。
状態異常技を戦術の主体としているポケモンへと後出ししていき、
そのポケモンが流れるタイミングに合わせて、蜻蛉でエースを降臨させます。
仮に流れなかったとしても、状態異常技が飛んでくる事はありませんので、
麻痺や催眠を恐れずに、タイプ相性が有利なポケモンを繰り出せます。
例えば、「ナットレイ」に対して「ボーマンダ」を後出ししたい場合、
そのまま後出しすれば、「電磁波」の餌食となり機能停止にされますが、
そこに「ネイティオの蜻蛉→マンダ降臨」と言う行動を挟む事により、
「電磁波」で機能停止にされるのを恐れる事なく、降臨する事が出来ます。
また、ネイティオが呼び込みやすいラティやサザンに対しても、
交代読み蜻蛉での味方の無償降臨や、電磁波での機能停止も可能です。
イメージとしては、ハッサムに近いものがあるかと思われます。
(※「耐性受け」か「状態異常受け」の違いはありますが、根本は同じです)
そして、見せ合い63を前提としていますので、
手持ちに入れておくだけでも「状態異常技」を牽制する事が出来ます。
特に、厄介なキノガッサを牽制出来るのは大きいかと思われます。
(※微妙な種族値であるが故、選出は慎重に行うようにして下さい)
纏めますと、味方のエースを相手の状態異常技(ほぼ麻痺と催眠)から守り、
その味方のエースを蜻蛉で降臨&補助技でサポートしていき、
味方のエースの機能を最後まで守り通すのが、ネイティオの役目です。
- まとめ
無断リンクをしていますので、問題がありましたらコメントをお願いします。
評価やコメントの方は随時受け付けていますが、返信は不定期になると思います。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
- 更新履歴
2月24日 18時10分頃
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