初めに
こんにちは、初めましての方は初めまして。最近水統一パにハマっているよこいか。と申します。
今回は僕が統一パに入れている雨エース、”キョダイ”カジリガメカジリガメの考察となります。通常のカジリガメとはどう違うのかなどなど、深く掘り下げて考察していきますので最後まで読んでいただけると有難いです!
- この育成論では一般的な略称を多々用いています。何も知らないよって方は基本的な知識(3値など)を身につけた上での閲覧を推奨します。
- 論中のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 論中のダメージ計算はダメージ計算SS for ポケモンソード&シールド様にて行っています。
- その他質問や不備などありましたらコメントでの指摘をお願いします。
カジリガメカジリガメについて
カジリガメカジリガメ
水・岩タイプ
種族値:H90/A115/B90/C48/D68/S74 計485
今作、第八世代で登場した水・岩の複合タイプのポケモン。ストーリーではジムリーダー・ルリナの切り札として主人公に立ちはだかります。
種族値を見てまず最初に目立つのはA115という高めの数値でしょうか。ヒヒダルマヒヒダルマ(ガラル)なんかと比べると見劣りしますが、H・Bがそれぞれ90あるので殴り合いであればこちらに軍杯が上がります。
その反面特殊方面はやや脆めで、弱点に草や電気があるためすんなりやられやすいです。
そしてなんと言ってもその見た目からはあまり想像できないS74。これがとても偉くて、鈍足ポケモンに対しては上からA115を押し付けることが出来ますし、後述の特性すいすいと合わせれば広い範囲を抜くことが出来ます。
今回はそんな優秀ポケモン、カジリガメカジリガメの考察をしていきます。
採用理由(本題)
さてズラズラと解説してきた訳ですが、ここからが本題です。
※これからキョダイマックス技の利点などを解説していきます。長くなりますので概要を知っている方は下の「結論」まで飛ばしてもらって構いません※
カジリガメにはキョダイマックスが存在し、水技を種として専用技であるキョダイガンジンを打てるようになります。
キョダイガンジンとは
本来の雨を降らせる追加効果はなくなるが、代わりの追加効果として攻撃後に相手の場にステルスロックを撒くことができる。
ステルスロックの脅威については1度でもランクマッチをやったことがある方ならご存知かと思います。改めて詳細を貼っておきますね。
ステルスロックとは
変化技。相手の場に尖った岩を設置する。設置された後は特定の技(高速スピン、霧払いなど)を使用しない限り永続する。効果は相手のポケモンが手持ちから出た時に1/8の定数ダメージを与える。ダメージは岩攻撃のタイプ相性によって変化する。(例:4倍弱点→1/2ダメージなど)
では、キョダイガンジンのどこがいいのか、解説していきます。
- ほぼ確実にステルスロックを撒ける
通常のステルスロックは変化技なので、挑発持ちや特性マジックミラーのポケモンを前にすると打ちたくても打てない事案が発生してしまいます。しかし、キョダイガンジンは攻撃技のため以上の妨害を無視することができる上、水技を元にしているため貯水やよびみずといった水無効特性を除くほぼ全てのポケモンに対してステルスロックを撒くことができます。
- 相手ポケモンを倒しながら後続に負荷をかけられる
この利点がキョダイガンジンにする1番の理由です。
追加効果が変わっても威力はダイストリームと変わらないので、高威力を相手に押し付けて突破することが難なく可能です。その後死に出しで出てくるポケモンと戦う訳ですが、そのポケモンがきあいのタスキだった場合、ダイストリームでは返り討ちにあうことが大いに有り得ます。そこで役に立つのが何を隠そうステルスロックで、少しでもダメージを与えることで返り討ちにあうのを防ぎつつ、そのまま突破することができるようになります。またタイプ相性の影響でリザードンリザードンなどの岩弱点ポケモンに対してはHPをゴリゴリ削るため、ダイマックスを切って雨下カジリガメを無理やり突破しようとしてくる相手に対しても有利に働きやすいです。
以上のことから、A115という微妙な火力を持つカジリガメにとって、ダメージソースとなるステルスロックは非常に相性がいいことがわかります。
しかし、キョダイガンジンには1つ大きな欠点があります。それは雨を降らせられない点。通常カジリガメであればダイマックス初ターンにダイストリームで火力と素早さを上げて全抜きを狙えますが、キョダイカジリガメではそれができません。ここが通常カジリガメとの大きな差別化点です。
雨を降らせてエースにするはずなのにできなかったら全て破綻…というのは単体での話で、単体で雨を降らせられないなら他で降らせればいい訳です。そう、雨起動要員です。
技あまごいで降らせるのもいいですが、やはり雨といったらぺリッパーに軍杯が上がります。とんぼ返りや追い風を覚えるのでサポートにはもってこいです。
結論(通常カジリガメとの差別化)
飛ばした方、スクロールお疲れ様です。上は読まなくても、ここだけ読んでもらえれば結構です。
結論としては、ステルスロックを撒けるキョダイガンジンはすいすいアタッカーであるカジリガメと相性が良く、攻撃も同時に行えるため通常カジリガメに比べ突破力の向上が見込めます。
しかし、自身で雨を降らすことは不可能になり、雨エースとして単体でパーティに入れることはできなくなりました。
つまりキョダイカジリガメを雨下で運用するためには雨起動要員が必要となり、ぺリッパーが最適解として挙がります。ぺリッパーの考察についてはこちらがとても参考になります→(育成論ソードシールド/721)
今後はぺリッパーが味方にいるとして考察を進めていきます。
通常カジリガメは壁などのサポート要員、キョダイカジリガメは雨サポート要員と味方が全然変わってくるので、この点を通常カジリガメとの差別化としたいと思います。
特性
すいすいで確定です。雨が降っているときに素早さが2倍になる昔ながらの有用特性。
他の頑丈あご、シェルアーマーは今回の雨運用ではマッチしないので不採用。
調整意図
- 性格
火力がやや微妙なのでいじっぱりで底上げします。ようきにして抜きたい相手が思いつかないので確定とします。
- 努力値
H76/A252/B4/C×/D4/S172
実数値:H175/A183/B111/C×/D89/S116
H:16n-1調整(あられ意識)
A:火力を補うためぶっぱ
S:雨下でスカーフ最速ドリュウズドリュウズ抜きです。これ以上削るとギャラドスギャラドスやロトムウォッシュロトムがキツくなるのでこれが最低限です。ちなみに通常状態でも最速50族(コオリッポ(アイス)など)や準速バンギラスバンギラスを抜けます。
B,D:余り
いのちのたまダメージが気になるようであればHに28振って10n-1調整にし、残りをBDかSに回すのもアリです。BDも削ってSに振った場合、
H28/A252/B0/C×/D0/S228
にするとスカーフ最速オノノクスオノノクス抜き調整にできます。参考までに。(僕は以前コイツに負けた実例があります。泣)
- S調整ライン
212振り…スカーフ最速ヒヒダルマ(ガラル)抜き
228振り…スカーフ最速オノノクス抜き
236振り…スカーフ最速サザンドラ抜き
252振り(準速)…スカーフ最速100族(フライゴンなど)、ダイジェット1積み最速リザードン抜き
持ち物
- いのちのたま
確定欄はこれです。ダイマックスでも火力が出せる優れもの。パーティ内で取り合いが起こりそうですが、これにしないと130ダイロックでH4ダイマギャラドスギャラドスが確1にならないので、できればこの子に持たせてあげてください。
- たつじんのおび
どうしてもいのちのたまが持たせられないなら。最悪ステロや砂のダメージがあるので火力が足りるかもしれません(使ったことないので使用感は分かりませんが)
- じゃくてんほけん
弱点がメジャーで突かれやすく、発動後の爆発力はロマンがあります。しかし相手依存になるのは微妙なところ。
技構成
基本的にはフルアタ推奨です。
確定枠
- たきのぼりorアクアブレイク
タイプ一致水技。たきのぼりは威力80、2割ひるみ。アクアブレイクは威力85、2割Bダウン。お好きな方を。
- ロックブラストorもろはのずつき
ロックブラストは主にミミッキュ、バタフリーに。もろはのずつきはただただロマン技です。外しと反動が嫌なので個人的にはロックブラスト推奨。
注意:ダイロックを打つと天候が砂嵐になる上、自身では雨にできないので、使い所には気をつけましょう
ぺリッパーが残っていれば降り直せます。
選択枠
- ばかぢから(推奨)
ナットレイへの打点が欲しかったので採用。ダイナックルでAも上げていけます。
- じしん
主にドヒドイデに。ダイアースのDアップも地味に優秀。
- じごくづきorかみくだくorくらいつく
威力80の悪技が大集結。対ゴーストに。音技無効のじごくづきか逃げれなくするくらいつく(地味に専用技)が有用かも。
- アイアンテールorスマートホーン
対フェアリーに。アイアンヘッドは何故か覚えません。頭デカイのに
- メガホーン
対草に。ダイワームはカットロトムに1番有効かも。
- つるぎのまい
1回積めば突破力は十分になりますが、ぺリッパーを相方にしている以上積む暇があるかどうか…
※パイプ様の指摘より追記
- ダメおし
既に相手がダメージを受けていると威力が120になる悪技。ステロを撒くことが前提にはなりますが、威力で見れば前述の悪技たちに勝ります。しかしダイアークは威力110と控えめなため、一長一短です。
ダメージ計算
- 計算は確定欄のものを参照しています。
- ダイマ時の被ダメージはHPを200%として各自で計算してください。
- VSミミッキュ(いじっぱりH4A252)(珠)
与:雨キョダイガンジン 200.7~235.8% 確1
被:剣舞ダイフェアリー 152.5~180.5% 確1
剣舞かげうち 47.4~56.5% 乱2(79.6%)
雨ガンジンでダイマでも1発です。有利。
- VSドラパルト(HB0A252C244)
与:雨キョダイガンジン 84.6~100.6% 乱1(6.2%)
ダイロック 113.4~133.7% 確1
被:10万ボルト 66.2~78.8% 確2
砂下 44.5~52.5% 乱2(16%)
ドラゴンアロー 51.4~61.7% 確2
スカーフ(両刀)を想定。ダイロックが安定ですがガンジンだと危ない橋を渡ることになります。※アースでは倒せません。
- VSカビゴン(わんぱくHB252)
与:雨キョダイガンジン 76.4~90.6% 確2
ダイナックル 49.8~59.5% 乱2(99.6%)
被:ダイアース 65.1~77.7% 確2
ダイスチル 32.5~38.8% 乱数3(99.2%)
太鼓やのろいを積まれなければダイマ対面でも安定します。
- VSトゲキッス(控えめH4C252)(珠)
与:雨キョダイガンジン 142.8~167.7% 確1
ダイロック 190.6~224.2% 確1
被:ダイフェアリー 116.0~136.5% 確1
ダイソウゲン 309.1~365.7% 確1
弱保考慮するとガンジン連打安定です。くさむすびダイソウゲンは無理すぎて草生えるww(泣)
- VSドリュウズ(A252)
与:雨キョダイガンジン 354.0~417.2% 確1
被:ダイアース 141.7~168.0% 確1オ ー バ ー キ ル
タスキでもダイマと雨が残っていれば負けることはまず無いです。
- VSギャラドス(H4)
与:ダイロック 205.2~243.2% 確1
特性いかくかダイジェット2回積まれない限り必ず勝てます。
草技持ってること多いのでガンジンで小突くのはやめましょう。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(ぺリッパーがアイコンになりませんでした…バグかなー?)
差別化に夢中になってダメ計少ないですが許してください(>︿<。)
ステロの強さを再び痛感できるので、是非ぺリッパーと一緒に使ってあげてください!
ではまたどこかでー⚐゙