【注意⚠】この育成論は鎧の孤島以前の環境を前提に書かれています。
はじめまして。みらいと申します。育成論は初投稿です。
天候始動要員を擁する雨エースとしての非キョダイカジリガメを紹介します。
先の育成論で、フォーク元はとこ様の雫カジリガメの比較としては
- 持ち物が珠であり、これによって確定数の変わる相手が多く存在する
- 技構成がコンセプトのレベルで異なる
の二点が明確な差別化となっております。というよりも単純に珠カジリガメは破格の強さを持っているので、記事を読んでいて歯がゆい気分になったのが執筆動機です。
採用理由
雨下での制圧力、特にSランク+1のCSダイマックストゲキッスに対し雨下ならば上をとれ、珠もろはのずつき(威力150)で確定1発とれることが大きな魅力です。珠でないならば耐えられてしまいます。
単純にA実数値183,雨下S252(=S+1最速100族抜き)で威力225(150の一致技)をダイマックスなしで撃てるポケモンはエースとしてふさわしい火力、素早さです。
さらにダイマックスすることで諸刃の反動もなくなり、一層凶悪な破壊力を発揮できることもこのポケモンの良さです。あとかわいい
天候役を採用する理由
すでに先人も仰る通り、初速の速さ、また雨の再展開によるスイーパー性能はカジリガメ単体ではなしえません。またペリッパーは天候始動にとどまらない(=天候始動後も荷物にならない)性能をしており、そのためにパーティの枠を割けるほど強力な並びです。
差別化
他の雨エースとはギャラドストゲキッスをワンパンできることで差別化。他の天候エース(主にドリュウズ)とは雨の補正などまで含めた一致技の火力が大きな差別化点となります。
HB鉄壁以外のアーマーガアを起点にできる点もドリュウズより優れています。
特性
コンセプトよりすいすい一択です。
性格
努力値
H4-A252-S252で確定です。
実数値は 166-183-110-x-88-126
火力がほしいので特化、S+1リザードンを抜くための準速。というより基本的にサイクルの後に出てきて雨下で上から殴るポケモンなので、耐久に努力値を割くメリットは火力と素早さの恩恵に劣ると考えます。
Hが偶数で気持ち悪いという方はBかDに振るといいです。
7世代のしぜんのいかりのような、HP半分の定数ダメージをくらう機会がない以上HPは4の倍数でなければよいです(のろい4回で倒れないように4の倍数は避けるべきですが)。
珠を持つこと、しばしばダイマックスすることを考えるとHPは少しでも多い方がよいです。
持ち物
- いのちのたま
ダイマックストゲキッスを諸刃で確定一発とれるようになり、抜き性能が飛躍的に上がります。今回はこれで確定
- ラムのみ
受け系統やあくびループを一網打尽にできる。鬼火で止まらなくなる、珠と違い反動がないなどが長所。ただほんのり火力が足りなくなるので裏できちんとサイクル回して削りをいれておくことが重要になり、少し難しいです
- タイプ強化系(しんぴのしずくなど)
珠もラムもないときはこれも選択肢になりますが、珠の反動で負ける試合より火力で勝つ試合の方が圧倒的に多いため非推奨です。このポケモンは水岩格闘の技範囲もウリの一つなので、持ち物が余っているなら珠を推奨します。
- こだわりハチマキ
上から雨アクアブレイク連打のロマン。撃ち分けできないのが悲しすぎる
技構成
アクアブレイク/もろはのずつき/ばかぢから/つるぎのまい
で確定です。
- 水技は滝登りとの選択ですがヒヒダルマなどへの乱数が大きく変わるのでアクブレ推奨。
一致補正、雨補正、珠補正で威力5の差が無視できないほど大きくなるので珠ならアクブレが強いと考えます。
- 岩技は非DM時にもDM時にも威力150の出る諸刃が強いです。ロックブラストは命中こそ高いものの当たる数などから期待値を測ると諸刃に劣ります。
- サブウェポンはナットへの打点となり、ダイナックルで積める馬鹿力を推奨します。
岩技の威力が225あるので抜群の地震(200)などより強いことから、サブウェポンは水岩の通らないナットレイ、また環境に多いカビゴンをダイナックルで押せる馬鹿力が強力です。
- 4つ目の技はダイウォールを採用したいです。繰り返している通り水岩格闘の範囲と水技岩技の火力によるごり押し性能から、サブウェポンを広げてまでダイウォールを切る必要は薄いです。ダイウォールは強いので。
これはカジリガメの長所ですが、剣の舞で自然にダイウォールできるのが非常に偉いです。受け崩しまで考えて剣の舞を採用しました。
運用方法(一般)
裏のペリッパーやナットレイ、カビゴンなどでサイクルを回して適度に裏を削ります。数的有利を取れると尚良いです。
特にナット、水ロトムは半分程度削っておきたいです。
雨ターンが残っている、またはダイストリーム圏内の相手の前に出し、そこから全抜きを狙います。
ダイロックで砂になることを利用して特防を上げたり、ダイロック→ダイストリームで雨を再展開する動きは覚えておきましょう。また、この再展開ができないキョダイ個体は全く別の使い方になります。
運用方法(個別)
対ギャラキッス 雨下で飛行技に後出しし、ダイロックで沈めましょう。一番多いパターンは、初手ペリキッス対面でカメを後投げし、飛行技を耐えてダイロックや諸刃で倒すような流れです。
対ナットレイ 珠馬鹿力が約7割、ダイナックルが約半分はいるのでサイクルでその圏内に押しこむか、有利対面でナックル剣舞を押して対抗します。
対カビゴン(対面勝負) ダイナックルから入れば相手がダイマックスしてきてもほとんどの場合勝てます。あくび採用の型がダイ地割れを打ってくると厳しいですが、あくびで眠ってダイマックスが切れても一発ダイスチルは耐えるので起きるかどうかの有利な勝負に持っていけます。あくびでない場合はナックル→ナックル→ウォールorナックル→馬鹿力 で倒せます。カビの攻撃はDM下2発は耐えるので。
サイクルの中ならば眠らせないように引く択もあります。
対ミミッキュ H4ミミッキュは雨下珠ダイストリームをDMしても耐えないので皮さえ剥いでおけば倒せます。珠の反動のせいでダイホロウ影をぎりぎり耐えないことに注意。逆に珠でないなら陽気珠ミミッキュのダイウォール→ダイホロウ→ダイウォール→影を耐えられます。
ダメージ計算
(H-B実数値、努力値配分、ポケモン名、最低乱数-最高乱数)
与ダメ
- もろはのずつき(=ダイロック)
171-99(H4)ギャラドス 408-484 DMされても確定一発
∴202−99(H252)ギャラも一撃
- 161-115(H4)トゲキッス 351-406 DMされても確定一発
ちなみに珠でないと270-320、ギリギリ確定で耐えられてしまいます
157-127(H252)ウォッシュロトム 160-188 確定一発
∴H振り水ロトム以下の耐久のポケモンはすべてダイロックで一撃
205-172(H252-B252特化)アーマーガア 118-140 57%~68%
∴受けだしを許さない、剣舞すればHBアーマーガアでも止まらない
157-224(B特化)ドヒドイデ 90-107 57%~68%
- アクアブレイク(雨状態)(≒非雨下のダイストリーム)(≒ばつぐんダイ馬鹿力)
185-80(無振り)ドリュウズ 429-507 DMされても確定一発
202-150(B特化)天然ヌオー 114-136 56%~67%
267-128(B特化)カビゴン 134-160 50%~60%
- ダイストリーム(雨状態)
163-95(無振り)ドラパルト 138~164 84%~100%(6.25%の低乱数1発)
131-100(無振り)ミミッキュ 263-309 DMされても確定一発
その他有象無象の等倍相手はほぼ吹き飛びます
構築について
ペリッパーは確定として、特殊アタッカーに受けだせるカビゴンやピクシー、水ロトムに強く出られるナットレイがおすすめです。いわゆるペリカメナットですね。
裏エースはダイジェットを一致で撃てるポケモンと相性が良いです。トゲキッスはナットにも最低限打点があって雨パでの採用率も高いです。
最後に
珠カジリガメの破壊力が皆さんに伝わっていれば幸いです。珠をミミッキュから取り上げてでも採用の価値があるポケモンです。