僕はダブルの育成論ばっか書いてますがトリプルの方が好きです
シングルは気が向いたら適当にやるって程度で、ローテーションは今のところ見る専門になってますが
今回は雨パーティ用のトルネロスの育成論を書きました
相変わらず伝説・準伝説の記事ばっか書いてますが気にしないでください
実はイッシュ地方のポケモンの育成論を書くのはこれが最初だったりする
- 対戦形式・ルール
とはいえむしろトリプルバトルで使った方が強い気がするんですが
前回はライコウの育成論(bw/2249)を書きましたがその相方ってわけじゃないのでご了承ください・・・・・・
- 基本情報
・性格
特殊型として扱うので「おくびょう」です
S111とはなんとも絶妙な素早さしてますね
・特性
超強力特性「いたずらごころ」
第五世代で変化技の優先度+1にする特性が出るなんて誰が想像しただろうか
夢特性は「まけんき」だそうで
・持ち物
耐久無振りなので「きあいのタスキ」を持たせました
「ひこうのジュエル」の印象しかないポケモンですが「アクロバット」は使わないですからね
火力を補強する「いのちのたま」も選択肢になります
攻撃技が飛行しかないのなら「するどいくちばし」の方がいいような気はしますが
- 努力値と実数値
何を調整してるわけでもないのでさほど解説することがない・・・・・・
155-121-90-177-100-179
実数値はこうなります
配分はCS252
特殊アタッカーらしいわかりやすい配分です
S111ということで凶悪最メジャーポケモンラティオスに先制して攻撃技を叩きこむことができます
つまりHP次第では縛ることが可能なのです
すぐ下にはゴウカザルだのテラキオンだのいるのでやっぱり最速推奨
C252振りで「ぼうふう」の火力を底上げ
そのため耐久無振りになってしまいますが「きあいのタスキ」である程度カバーしてます
アクロバット型と違って持ち物を選択できるのが暴風型のメリット
- 技構成
飛行技+補助技3つというのがトルネロスではよく見る技構成
確定技
・ぼうふう
全ポケモン最強の特殊飛行火力を叩き出すトルネロスのメインウエポン
飛行特有の攻撃範囲で草、格闘は大抵一撃で落とすことができます
雨が降ってれば必中な上に30%で混乱させる超強力技
他の天候だと命中率が70%になってしまうので雨をキープしたいところ
飛行技なのでトリプルバトルだと端から端まで届きます
ちなみにLv67で取得して必要経験値数は375953
Lv40時の経験値数が80000なので覚えさせるために295953経験値稼ぎましょう
選択肢
・きあいだま
飛行タイプの相性補完に優れたサブウエポン
ムクホークの「インファイト」がサブウエポンとして優秀なのと同じ理屈です
命中率70%なのでいまいち信頼できない
主な攻撃範囲は岩、鋼タイプですが雨パで苦戦する相手なのかどうか微妙
ちなみにLv79まで上げれば「アームハンマー」を覚えます
・ちょうはつ
「でんじは」や「トリックルーム」といった余計なことをさせない便利な技
優先度+1で使えるのでスカーフダークホールも止められます
何より「まもる」を使わせないのでやっておいて損することは少ないはず
・あまごい
ニョロトノがいるこの環境だとセルフで天候を変化させるのは微妙な扱いを受けます
しかしキュウコン、バンギラス、ユキノオーといった天候変化特性のポケモンが場に出て雨を上書きされてしまうのは非常に面倒です
そうなった場合ニョロトノを一端戻してもう一度出して雨にするといった立ち回りをよく見ますが、セルフで天候を変える術を持っていればそんな手間はかかりません
この技を入れておけば天候合戦に有利
優先度+1で雨を降らせることができるのはとても心強いです
・おいかぜ
味方の素早さを底上げする優秀技
「すいすい」以外のポケモンも先手を取りやすくなり、無双体制を整えることができます
相手のポケモンに縛られたらこの技で最後っ屁するというのはよく見る光景
この技もダブルよりトリプルで使った方が強力
ボルトロスとの差別化にも使えます
・みがわり
優先度+1で使えるので非常に便利・・・・・・ですが「きあいのタスキ」との相性が悪い
なので基本的に入らない、もしくは他の持ち物を持たせるといったことをすべきでしょう
とはいえHPが中途半端に残っててタスキが機能しないという状況も少なからずあるでしょうから採用価値はそれなりにあります
・まもる
ダブルの基本技
なんだかんだで欲しい場面が多い
- ボルトロスとの比較
同じ種族値で似たようなことができるボルトロスと比較してみました
ブラックではトルネロス、ホワイトではボルトロスを捕まえることができます
この2匹は種族値が全く同じな上に特性まで一緒
そのため、この2匹はよく比較されます
飛行のタイプ相性は
【×2】:電気、岩、氷
【×0.5】:草、格闘、虫
【×0】:地面
こうなりますね
ボルトロスは電気が入ってるのでさらに飛行、鋼に耐性があります
そして電気技が弱点でなくなり、電気唯一の弱点である地面技は無効
そのため防御面に関しては完全にボルトロスに負けてます
おかげでBW発売当初は「ボルトロスの方が優秀じゃん」なんてよく言われたもの
しかし、WCS2011のルールがイッシュダブルということでイッシュ地方のポケモンが研究され、この2匹は全然違うポケモンであることが徐々にわかってきました
防御面で負けてるなら技と攻撃面で違いを見せればいいのです!
電気技をメインに戦うボルトロスに対し、飛行技をメインに戦うトルネロス
電気と飛行は攻撃範囲が全然違ってきます
その2つをまとめると
【×2】:草、格闘、虫
【×0.5】:電気、岩、鋼
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【×2】:水、飛行
【×0.5】:電気、草、ドラゴン
【×0】:地面
上が飛行の攻撃範囲
下が電気の攻撃範囲です
防御面では負けてても攻撃面では全然違ってきます
トルネロスの主な役割は草、格闘の突破
特に草タイプは雨パからすれば非常に鬱陶しい相手
それをいとも簡単に倒してしまうのはボルトロスにはマネできません
逆にボルトロスは「ちょすい」で水技を無効にしてくるような相手に強いので、この2匹は役割が全然違ってきますね
イッシュダブルでも得意の飛行技でモロバレル、ズルズキン、ローブシン等を落としてきました
飛行技は徐々に注目されるようになり、ボーマンダやボルトロスは飛行技として「めざめるパワー飛行」を採用するくらいです
格闘に強いということでドクロッグやカポエラーを相手にできるのも頼もしいところ
雨パの天敵とも言えるトリトドンにも安定してダメージを入れられるのも評価点
攻撃技は「ぼうふう」1本でも相当な強さを発揮するトルネロス
攻撃範囲の違いからボルトロスとはまた違ったポケモンであることを実感すると思います
一応ヌケニンにも強い
- アクロバット型との比較
実際に対戦でも物理型の方がよく見ると思いますが物理型と特殊型との違いについて考察していきます
「ぼうふう」は命中が低くて使いにくく、「エアスラッシュ」だと火力不足
そのため「ひこうのジュエル」を持たせて「アクロバット」を覚えさせることで安定した高火力が得られます
A115とムクホークに迫る高さがありますからね
しかしトルネロスはA115に対しC125
「アクロバット」の威力110に対し「ぼうふう」は威力120
どう考えても特殊型の方が火力が高い!
そんなこと言われなくてもわかるかと思いますが・・・・・・
参考程度に物理型と特殊型の火力指数を計算して比較してみます
定義は「実数値×技の威力」ですね
ピンと来ない人もいるでしょうから具体的に計算しましょう
物理型は「ようき」とし、特殊型は「おくびょう」とします
個体値31でそれぞれ攻撃と特攻に252の努力値を入れます
するとLv50の実数値は攻撃167、特攻177になりますね
技の威力は「アクロバット」は165、「ぼうふう」は180
これはタイプ一致の1.5倍の補正を入れてます
持ち物による火力強化は考えません
それを掛けてみると
物理型:167×165=27555
特殊型:177×180=31860
31860÷27555=1.156・・・
単純計算ではありますが特殊型は物理型より1.15倍の火力が出るということになります
命中が低いことで懸念される「ぼうふう」
しかし雨が降ってれば必中になる
なら雨パで使えばいいじゃないかという発想です
「ぼうふう」は天候依存ということもあり雨ならガンガン使っていけますがそれ以外の天候だと使いづらくなります
晴れ、砂、霰といった他の天候に奪われてしまうと一気に不利になるのが天候パーティの特徴でもありますね
しかし天候を奪われたら奪い返せばいいだけのこと!
そのための「あまごい」なのです
特性で天候変化させることに依存傾向のあるこの環境だからこそ自力で雨を降らすこの技が重宝されるのだと思います
「いたずらごころ」のおかげで先制で雨を降らすことが可能
積極的に雨アドを取っていきましょう
一度取られた天候をもう一度取り返すと今度は相手が天候変化ポケモンを下げざるをえない状況を作り出すことができ、行動が読みやすくなります
特性で天候アドを取ることに依存しきってる相手にひと泡吹かせてやりましょう
持ち物がほぼ「ひこうのジュエル」で固定されるアクロバット型と違い持ち物の自由が効くのも暴風型のメリット
他にもギャラドス、カポエラー、ボーマンダのように「いかく」をしてくるポケモンを出されても痛くない
そして「おにび」で火傷しても火力が奪われることもないです
最近は「バークアウト」が鬱陶しいですが「いかく」や「おにび」が飛んでくる回数に比べれば少ないでしょう
雨パの暴風アタッカーとしてよくカイリューが採用されますが、火力と素早さで大きく勝ってるので差別化は意識することもないでしょう
補助技にも恵まれてますからね
- トルネロスの火力
ファイヤーの「だいもんじ」やサンダーの「かみなり」と同じ火力ではあるんですが・・・・・・
・ぼうふう
・カポエラー(HD252振り、しんちょう)⇒85.35% 〜 103.18%(12.5%の確率で一発)
・キングドラ(耐久無振り)⇒70% 〜 82.67%
・ラティオス(耐久無振り)⇒59.62% 〜 69.87%
・ルンパッパ(HD252振り、おだやか)⇒77.01% 〜 90.91%
・トリトドン(〃)⇒37.61% 〜 44.5%
・モロバレル(〃)⇒76.02% 〜 89.59%
・ナットレイ(〃)⇒36.46% 〜 43.09%
・エルフーン(〃)⇒104.19% 〜 123.35%
雨パからするとちょっと鬱陶しいなと思うポケモンのダメージ計算を載せました
あれもこれもと載せるとキリがないのでこのへんにしときます
ジュエルアクロバットでラティオスを確定一発にできるのは有名な話
ジュエルぼうふうだと31.25%でラティオスが一発です
性能が良すぎる故に使用者が多い一方で対策されている雨パーティ
雨パーティの暴風トルネロスの強さは半端じゃなく、僕のお気に入りでもあるので今回育成論を書きました
個人的にはニョロトノよりカイオーガ(bw/2261)と組ませたい型でもあります
その際はLv100まで上げる必要がありますが
なお、ダメージ計算は全て「AzumarillCalculator BW」というツールを使っています
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