ポケモンパーティ構築(シングル)

草統一 疑似サイクル(タルップルシステム) ver.1.0

2023/07/20 06:19 / 更新:2024/04/16 21:59

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投稿者:マウ(@mau_grass)

ポケモンSV / シングル / シーズン8

選出の際の7つの質問

Q1 相手の構築の中に自分のマスカーニャより速いポケモンがいますか?
A1 炎テラスタルップル

Q2 相手の構築の中に初手3タテをかけてくる、強力な氷タイプ、炎タイプのポケモンがいますか?
A2 炎テラスタルップル

Q3 相手の構築の中に岩技が抜群になるポケモンがいますか?
A3 マスカーニャ、キノガッサ

Q4 相手の構築の中に格闘技で抜群になるポケモンがいますか?
A4 マスカーニャ、キノガッサ、原種ジュナイパー
 
Q5 相手の構築の中に原種ジュナイパーでメタれるポケモン(ヒードラン、ガチグマ、オオニューラ)がいますか?
A5 原種ジュナイパー

Q6 相手の構築の中にこだわりトリックで無力化できるポケモンが1体または複数体いますか?
A6 マスカーニャ、カットロトム

Q7 相手の構築の中にミラーコートやカウンターが有効なポケモンがいますか?
A7 キノガッサ、オリーヴァ

ごきげんよう、草統一使いの皆様。
草統一使いのマウです。
特に好きな複合タイプは草霊複合です。

 本構築は、以前書いた構築記事『草統一 草龍円舞Ver.1.3』のタルップル軸を、発展改良し、現環境(レギュレーションD)に対応させたものです。
 
 以下に、その記事を引用します。

『突然ですが、そもそもサイクル構築とは何でしょうか?

定義は人それぞれでしょうが、私は以下のように考えました。

それは交代を行うことによって、相手のポケモンの技によるダメージ量を軽減できる状況を作りだし、相対的に「相手のポケモンに与えるダメージ量が「こちらのポケモンの受けるダメージ量」を上回ること(ダメージレース)によって、先に相手のポケモンを1体落とし、両者の均衡の状態を崩して勝利することに主眼を置いた構築群である…

しかしながら、ここパルデアにおいて、交代を行わずに、上記の「相手のポケモンの技によるダメージ量を軽減できる状況」を作り出すことが出来ることは、草統一使いの皆様はもうご存じのことでしょう。

テラスタル
このパルデア独自のシステムは、相手のプレイヤーが千里眼でも持っていない限り、テラスタルを切ったその1ターンだけは、相手からのダメージを等倍以下にしてくれます。

ところで、草統一使いの皆様は、次のタイプはとても馴染み深いものでしょう。

飛行・炎・氷・虫・毒

もしタイプが単タイプに変化することで、この内2つのタイプの技を1/4倍に、1つのタイプの技を1/2倍にダメージを低減できる子がいるとすれば…
本物のサイクルと言えるほどのタイプ相性補完にはならないとしても、1回転程度なら回せる、いわば擬似的なサイクルが組めるのではないか…
そして、その子は、1回限定で威力195のとんぼがえりが撃てる、しかもテラスタルをすることによって、抜群となる相手を呼び込む形で…

タルップル@だっしゅつパック
(テラスタルタイプ:ほのお)
この子が本構築の中心にして本質です。

たとえそのサイクルが不完全であっても、1サイクル分を回すことが出来る。であれば、その1サイクルで、相手のサイクルを断ち切ってしまえば良い。対する相手の対面操作は、威力が半減したとんぼがえり。
1サイクル目、第1手目のダメージレースではこちらが優位に立てる。その優位を利用し短期決戦をしかけ逃げ切る。これが、このタルップル軸のコンセプトです。』

 …以上で、引用終わりです。今もこのタルップル軸の考え方に変更はなく、本構築もこれを元に運用します。

 さて冒頭に掲げましたこの7つの質問事項は、本構築で選出する際の検討項目を、選出を容易にするため言語化したものです。
 ただ検討といっても、現環境では上記のQ1とQ2のポケモンのいない構築と出会うことの方が珍しく、基本的に先発炎テラスタルップルは確定枠で良いと考えます。あとは残り2体を絞り込めば良く、選出自体は簡単だと思います。

 次に個々のポケモンについて説明します。

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使用ポケモン

先発で出して、初手で炎テラスタルを切り、りゅうせいぐんを撃って、ランク下降を利用して脱出パックにより離脱する。

いわば威力195、一回限りで使える、技の通りの良いとんぼがえり。これにより相手の先発を倒す、またはHPを大幅に削り込んで後続がとどめを刺すことで、相手のサイクルを断ち切ります。

もちろん、炎テラスであるため、抜群を取れる相手には炎テラバーストで奇襲を行っても構いません。

また相手がフェアリータイプでりゅうせいぐんが効かず、抜群が取れる技がない場合。かといって迂闊に引けば、受け出したこちらのポケモンが抜群を取られる場合は、リンゴさんで相手の特防ランクを下げるのも1つの手です。
上手く行けば、相手がたまらず交代し、受け出しに来たフェアリータイプでないポケモンのランクを下げ、次のターンにりゅうせいぐんで離脱することが可能です。

1度離脱し、お互いのサイクルの輪が縮まり、相手に炎タルップルに有効打がない場合は、受け出しを行っても良いです。受け出した次のターンで自己再生を行い、ゆっくりと詰めて行きます。

特性と持ち物はテラスタルタイプは上記の運用のとおり、あついしぼうとだっしゅつパック、炎タイプ。
火力と耐久の保持のため、調整はH252 C+252 B6とします。

レギュレーションAではよく使われていた、スカーフ最速マスカーニャ。しかしながらレギュレーションB以降は、テツノツツミやハバタクカミの登場によって逆風となっています。
また、レギュレーションAでよく使われたせいか、物理型の技範囲や、ともすると特殊型の技範囲までも周知されてしまった感があります。

…であれば、高速型の両刀として使えば良い。それが私が導びき出した答えです。

 確かに、ハバタクカミやテツノツツミにはすばやさでは届きません。けれどこの2体、さらに特性かるわざのオオニューラを加えて計3体を除けば、今の環境に先制技を使わずスカーフマスカーニャの上を取れる相手はほぼいません。
 そして何も先発でマスカーニャが上をとる必要はなく、サイクルでその特性がリセットされた状態、あるいはブーストエナジーを持たない型であると判明した段階で、いわばスウィーパー(掃討役)として投入すれば良いと考えました。
 消耗しきった相手であれば、確定1発を取れる火力を保持することは必須ではなく、またテツノツツミ達を除いたすばやさ帯であれば、マスカーニャを最速にする必要もない。
 むしろ余剰のすばやさを加えて両刀の努力値配分にしたらどうか。

こうして出来たのがこの、高速型の両刀マスカーニャです。

技構成は以下のとおり。
パワージェム:炎や氷、飛行、虫タイプを倒すため
けたぐり:鋼や悪の文字通りの重たい相手を倒すため
シャドークロー:ブーストエナジーの効果を失ったハバタクカミを倒すため
トリック:積み耐久や受けループ意識

特記すべきはけたぐりで、この技は多くのポケモンがおぼえる技であるにもかかわらず、特異な威力設定となっているため、警戒が薄れやすい技だと考えています。

特性と持ち物は上記の運用のとおり、へんげんじざいとこだわりスカーフ。
テラスタルタイプは安定を取り毒タイプ。
調整はこだいかっせいトドロクツキ抜き両刀バランス A54 C228 S+228とします。

速度も耐久もない子です。突撃チョッキも襷も持っていない以上、おそらく相手の抜群技持ちの高速アタッカーと対峙した場合は、一撃で吹き飛びます。
ただしそれはあくまで対峙すればの話。それ以外、特に受けループに対峙した場合には、何より心強い味方です。おそらく受けループを破壊するのには、マスカーニャのスカーフトリックでは不十分です。こだわりトリックは2枚必要になる。
また、速度はないですが決して鈍足であるわけではありません。中速、耐久振りに対して上は取れる。そして削りが入っていれば、眼鏡の火力よって一撃を加えることは可能です。
そして、いまだにまれに遭遇するアーマーガア入りの構築に、この子がいることでなんと心強いことか。
以上の点についてはとても頼りになる子です。

特性はふゆう以外はあり得ない。持ち物はこだわりメガネ。
テラスタルタイプは鋼。
調整はH252 C+252 B6

技構成はボルトチェンジ/リーフストーム/シャドーボール/トリック

こおりのつぶてを許さない。
その強い決意と信念によって、フェイントを撃つキノガッサです。

キノガッサの戦いにキノコのほうしなど無用、ゴーストタイプに対する不利など捨てておけば良い。ただ殴り合いに勝利すること、それを念頭に戦っている子です。

必殺のカウンターやフェイントが決まって、相手が驚いてちょっと待機時間が長くなると、わざわざこの技構成にしたかいがあってちょっと嬉しいです。

追伸、岩も投げるよ。

物理は耐えぬ、特殊は耐える、ただしイーユイは耐えない。
そんな、突撃チョッキの獲得競争に勝ち残って参戦した、チョッキ型オリーヴァです。

一般に耐久型オリーヴァの知名度の方が高いおかげか、挑発を撃ってもらえることが多いです。
また、環境の特殊火力も高いのか、ミラーコートでダメージを返せることもまた多いです。

ミラーコート以外の技構成としては、テラバースト・だいちのちから・マジカルシャイン。余裕があれば、リーフストームやはかいこうせんも入れたかったですが、枠が取れず今回断念しました。

テラスタルタイプは格闘技を無効化し、反撃できる、ゴーストタイプ。

努力値調整はH252 C+252 B6となります。

今回のレギュレーションで念頭に置いたのが、テラスタルしたヒードランです。
環境に多いヒードランのテラスタイプは虫タイプと草タイプ。しかも、特性のもらいびで、タルップルの炎テラバーストは効かない。残りのタイプで、どちらのタイプにも抜群を取れるタイプは飛行タイプ。そしてその最大火力の技はブレイブバード…

それでは今ひとたびのご挨拶を…

ごきげんよう、草統一使いの皆様。
草統一使いのマウです。
特に好きな複合タイプは「草霊複合」です。

ヒスイジュナイパーより速く、アノホラグサのゴーストダイブのように溜め動作が要らず、カイリューのしんそくやガチグマのからげんきを封じ、襷の削れた耐久無振りハバタクカミをかげうちで払い、オオニューラフェイタルクローを等倍とする。何よりも、非テラスヒードランにけたぐりが入る。

ようこそ、ランクマスター ジュナイパー。

努力値は環境のヒードランのすばやさを102と想定し、その+2を設定。それ以外はこうげきにつぎ込み、残りをHPへ。この調整より、速いヒードランが増えてくれば再調整が必要ですが、耐久性の長所を失った、耐久型を淘汰してくれるくらいには、環境を信じてみようと思っているところ。

戦術と解説

始めの方で触れたとおり、1サイクル目、第1手目のダメージレースでこちらが優位に立ち、その優位を利用し短期決戦をしかけ、そのまま逃げ切ることが重要となります。

この作戦が失敗することもありますが、それでも少なくともマスボ級に昇格できるくらいには、勝率を確保することが出来ました。その原因について、今度は相手の視点に立って考えてみます。

見せ合いの選出時、相手がこちらのパーティの編制を見て、まず思うことは、「わからない」ではないかと思います。

個々のポケモンは対戦で出会ったことがないわけではないけれど、非常にまれで、データが少なく、ましてやそれが草統一として編制されている。

「わからない」に何かをされる。これに対抗するために主に2つの方法を取ると考えます。

1つ目は、何かをされる前に積極的に前に出ることです。具体的には、こちらの6匹に対し抜群を取れる、強力なアタッカーを先発にあてて攻撃をしかけ、あわよくば3タテを行い、最低でもテラスタルを切らせ、後続がそのテラスタルしたポケモンを叩けるようにするという方法です。対戦の主導権を取りに行こうとする方法です。

2つ目は、この何かを見極めるために様子を見ることです。具体的には、先発でみがわりをさせ、テラスタルをするかを探ったり、ダメージを受けても十分耐えて回復技が間に合う子で積みにかかる方法です。相手の出方を見極めて、作戦を読み取り、それに応じて作戦を変えてゆく方法です。

1つ目に対しては、問題ありません。なぜならタルップルは炎テラスタルをすることで、草タイプに抜群を取ってくる技、飛行・炎・氷・虫・毒タイプの技の内、炎と氷タイプの技を1/4倍に、虫タイプの技を1/2倍にダメージを低減できるからです。
抜群技に関しては受け止められる。なお炎テラス1点読みで、タルップルがテラスをしなければ等倍受け以上が可能な地面・水・岩技を撃てるような勇気のある相手はあきらめます。ただ、もし眼前のタルップルが耐久型の場合、みすみす鉄壁やどわすれの積みの起点にされる選択肢なので、可能性としては低いと信じます。

2つ目に対しては、今度はりゅうせいぐんの火力で、そのみがわりを割ります。割ってだっしゅつパックで離脱すれば、タルップルが積みの起点とされることはありません。そして有利な対面を作り出して攻撃をかけます。

タルップルがだっしゅつパックで離脱した後、想定されるケースは複数存在しますが、主なものを3つだけ、簡単に挙げてゆきます。

1)相手の先発をりゅうせいぐん1発で倒してしまった場合。
この場合は、逆に相手が何を出してくるか分からない為、上を取れるならマスカーニャが安定します。ハバタクカミやテツノツツミがまだ相手に残っている場合は択になるので迷います、相手の構築と先発の情報から対戦相手の性格・性質を読み取り選択します。

2)相手の先発を十分削り込めた場合
この場合、こちらが上を取れて、トドメをさせる場合はマスカーニャを。先制技で倒せるようであれば、キノガッサやジュナイパーをあてます。特にキノガッサは倒れ際のこおりのつぶてをフェイントで上から叩けるので重宝します。

3)相手が耐久型で十分に削り込めない場合
この場合、こちらはマスカーニャかカットロトムを出します。目的はこだわりトリックを行うため。露骨な動きのため読まれることもありますが、居座ってくれれば、行動を制約することが可能です。

こうして、第1撃を行った後に、当初の予定通り、短期決戦を仕掛けます。
 特に今回の構築は、定数ダメージのカウンターをおぼえた襷キノガッサとミラーコートをおぼえたチョッキオリーヴァを入れているため、対面さえ整えれば、相手の耐久や特性を無視しての反撃が可能です。
 また相手が持久戦重視の編制をしかけて来た場合は、マスカーニャやカットロトムを選出していれば、こだわりトリックで縛ることが可能です。
 ヒードラン、ガチグマ、オオニューラはある程度、ジュナイパーがメタを張ることが出来ます。本構築は積み構築・展開構築とは異なり、ある程度の戦術変更が可能な即応能力が1つの長所であると考えます。

以上、長文になりましたが、今回の草統一の構築を解説さていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは皆様の良い草統一ライフを。

投稿日時 : 2023/07/20 06:19

最終更新日時 : 2024/04/16 21:59

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