お断り
このページは、『「採用理由」解釈講座』と「ナットレイ育成論」の2部構成です。
ナットレイ育成論はページ後半にまとめていますので、ナットレイ育成論をお目当ての方は上記目次より「★ナットレイ育成論」をタップの上飛んでください。
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「採用理由」解釈講座:執筆によせて
ポケモン徹底攻略では昔から育成論に「採用理由」という言葉が使われています。
直近のみならず過去より、都度その解釈がコメント欄に書き込まれますが、
聞き手の育成論執筆者も辛ければ、教える側も辛いんですよね。
採用理由を説明するほど他のコメントの濃度を薄めてしまいますから。
教える側も罪悪感を持つ連鎖が第九世代以降も続く未来を絶つべく、
「採用理由の意味はナットレイ育成論ソードシールド/3444参照」で済ませられれば…
ということで、個人的な罪滅ぼし(コメント欄>>9)も兼ねて寄稿します。
内容は「採用理由」はこうこうなんですよ、…ではなく、
初めてこの言葉に触れる方でも容易に理解に至れるよう、
「採用+理由」の本来の意味で、育成論における「採用理由」を解釈できる
ことを目指しました。
既に理解のある方の解釈に多少の振れ幅があるという点も、
「採用+理由」の本来の意味から論理的に結論を出すことで、
どなたでもご納得いただける内容になったと自負しています。
講座はポケ徹ユーザーの構築を組む方・育成論執筆者・第三者を対象として執筆していますが、一部の項目は育成論執筆者のみを対象としています。
当該項目には項目名の末尾に*印が付いています。
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1-1:「採用理由」は普通の複合名詞
そもそも採用理由は「採用」と「理由」という2つの名詞の複合名詞である。
採用理由をポケモン専門用語と見なすとしても、その起源は複合名詞として使われ始めたことに変わりない。
よって、言葉の本質に立ち返ることで「採用理由」とは何かを導くことにする。
1-2:「採用理由」は本来構築を組む者が使う言葉
採用理由=「採用する理由」。
新明解国語辞典第七版を引いても「採用」とは、
その機構・組織に適合するかどうかを調べた上で、好ましい条件を備えていると判断した人・案などを受け入れること。
であり、文末は受け入れるである。受け身表現(受け入れられる)ではない。
ではポケモンを採用するのは誰か?
答えは構築を組んで実戦投与するポケモントレーナーである。
以上より「採用理由」は本来「構築を組む者が使用する言葉」であると論理付けられる。
構築記事に使われる採用理由は、各ポケモンを採用した理由そのもの。
一般用語として解釈しても意味が通ずる正しい活用例である。
※以降、構築を組む者を「[構築者]」と記す。
1-3:[構築者]と育成論は逆の立場
育成+論の言葉どおり、育成論は育成に関する論文である。
投稿時の注意書きに「ネタ(勝負に拘っていない育成論)の投稿は一切認めない方針を取らせて頂きます。」とあるように、育成・実戦するポケモントレーナーのためにある。
よって、育成論の読者ターゲットは[構築者]である。
逆を言えば、育成論は[構築者]に採用される側である。
よって、[構築者]と育成論は採用する側・採用される側という逆の立場にある。
1-4:育成論における「採用理由」は意味が通らない
育成論に記される採用理由という言葉。
これを「採用する理由」と普通の複合名詞として解釈しては意味が通らない。
(一部の特殊なテーマの育成論はこの限りではない)。
育成論は採用される側である。
採用される側が採用する? …って変な話。
そう、その違和感は正しい。
以上より、育成論における採用理由の意味は採用する理由ではない。
1-5:育成論における「採用理由」は「採用される理由」の略
ポケモンを採用するのは誰か。答えは[構築者]である。
育成論における「採用理由」も、その理由を述べる者が育成論の執筆者であれば意味が通じないが、理由を述べる者が[構築者]であれば意味が通じる。
採用の行い手は必ず[構築者]である以上、育成論に記される採用理由は
「[構築者]に採用される理由」と解釈すれば良い。
正しい理解を持った執筆者の育成論であれば、この解釈できちんと意味が通る。
正しい理解を持った執筆者は、ポケモンを採用するのが[構築者]であることを踏まえて育成論を執筆しているからである。
※以降、育成論を執筆する者を「[執筆者]」と記す。
※以降、[構築者]による採用理由(採用する理由)を「[採用理由]」と記す。
※以降、育成論における採用理由(採用される理由)を「[被採用理由]」と記す。
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2-1:ポケ徹で「採用理由」の解釈がバラけた背景
投稿時の見出しのテンプレートに記載の「採用理由と役割」。
これが背景と推測する。
このテンプレートにより、ポケ徹の育成論の[執筆者]に採用理由という言葉の使用が促進されたことは紛れもない事実である。
本来[構築者]が使う言葉ということを[執筆者]が理解しているか否かに関わらず、採用理由という言葉を[執筆者]が使う環境が整っていたと言えよう。
2-2:ポケ徹で「採用理由」の解釈がバラけた原因
採用理由=「[執筆者]がそのポケモンを育成論の題材に取り上げる理由」
さらに傷口を広げた原因が、普通の複合名詞としてこの解釈ができてしまうこと。
組んだ構築の中の1匹を育成論化する[執筆者]兼[構築者]ではない限り、このように解釈してしまうというものである。
この解釈に則れば、
「採用理由:ナットレイが大好きだから!」
…うん。そりゃそうだ。
育成論の題材に取り上げた理由として間違っていない。素直で素敵である。
この解釈を以って採用理由を書く[執筆者]が生まれてしまう、
それを促進する環境もバッチリ用意されている。
解釈がバラけて然るべきと言えよう。
よって、[執筆者]に向けて。
[執筆者]の皆々様は何も悪くないよ! 堂々とまた執筆してね!
なお、この「[執筆者]がそのポケモンを育成論の題材に取り上げる理由」、言い換えれば執筆理由は、ターゲットの[構築者]にとっては他人事である。
[被採用理由]を育成論に掲出する理由は後述のとおり定義付けの観点からであるが、執筆理由は定義付けにも該当しないため、執筆理由の記載は不要である。
でも気に病むことはないからね! みんな間違えた経験があるから、コメント欄でフォローしてくれるんだよ!
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3-1:育成論は論文 *
育成+論の言葉どおり、育成論は育成に関する論文である。
コテコテの論文形式は求められず、ユーモアも許容されるものの、投稿時の注意書きに「考察は根拠を示しながら論理的に(なおかつ、分かりやすく)行ってください。」とあるとおり、筋道を立てた論理的考察が求められる。
決して随筆ではなく、育成指南書でもない。
3-2:育成論の[被採用理由]は論文における定義付け *
[被採用理由]は論文における「定義付け」に位置付けられる項目である。
新明解国語辞典第七版より「定義」とは、
ある事物について、それを表わす用語の意味や適用される範囲を、これだけの条件を満たすものだと定めること。
これを設定することが定義付けであり、育成論における採用理由の項目は、後述どおり網羅できるはずがない[被採用理由]を「一定の範囲に限定し、その条件に沿った育成論を展開します」という宣言の位置づけである。
簡易的に例示する。[被採用理由]の違いにより生じる内容の違いに着目して欲しい。
…慎重HAD 鋼技/草技/任意/任意@突撃チョッキ 等。
技構成はカイオーガへの打点の草技・ゼルネアスへの打点の鋼技が優先され、持ち物はとつげきチョッキ・ゼルネアスのきあいだま対策のヨプのみが優先され、カイオーガゼルネアスとのダメージ計算を必ず添えて性能を証明する内容の育成論になる。
…腕白HB 鉄壁/ボディプレス/宿り木のタネ/任意@食べ残し 等。
技構成はザシアン(王)ウオノラゴンの攻撃に備えるてっぺきが優先され、持ち物は他の[被採用理由]にもよるがとつげきチョッキが候補から外れることとなり、ザシアン(王)ウオノラゴンとのダメージ計算を必ず添えて性能を証明する内容の育成論になる。
きちんとブレのない定義付けができれば、その[被採用理由]を根拠として配分・技・持ち物などの構成要素を決定ないし方針付けて論述できる。[被採用理由]は論文の観点から必要な項目である。
逆にこれを怠ると、「○○推奨」「○○がおすすめ」などと主観的表現に頼らざるを得ず、読者が納得しうる論述が困難となる。
同時に、[被採用理由]はターゲットの[構築者]にとって有益な情報である。[構築者]自身が求める育成論文であるかを[被採用理由]の項目である程度判断できるからである。例えば、[構築者]が組もうとしている構築がカイオーガゼルネアスに弱い場合、「詰ませ・TOD / 対ザシアン(王)ウオノラゴン / 対ナットレイミラー / 対ポリゴン2」を主要[被採用理由]とする本育成論のナットレイは求める育成論とは異なるだろうと予想が付く。
なお、[被採用理由]は定義付けの手段の一つに過ぎないため、後述の役割など別の手段により定義付けしても論文として成立すれば差し支えない。
3-3:育成論で[被採用理由]の網羅は不可能 *
直近数シーズンにおける上位構築記事を元に[構築者]によるナットレイの[採用理由]を箇条書きすると以下のようになる。
- バドレックス(こくば)が不利を取るカイオーガゼルネアス対策
- バドレックス(こくば)に出てくるポリゴン2に強く起点にできる
- バドレックス(こくば)が先手を取られるゴリランダーに強いステロ要員
- ムゲンダイナランドロス(霊獣)に一貫するザシアン(王)軸(ウオノラゴンカプ・テテフポリゴン2)への強さ
- イベルタルカバルドンウオノラゴンに一貫する水妖切り
- ジガルデ(パーフェクト)が苦手なザシアン(王)ウオノラゴン対策
- ザシアン(王)をスカーフランドロス(霊獣)の圏内に入れるゴツメクッション
- カイオーガとの相性補完に優れザシアン(王)軸に強い
- ウオノラゴンウツロイドを1匹で見る
- ウオノラゴンキュウコン(アローラ)に強く選出誘導できる
- カバルドンウツロイドナットレイ軸の構築を使いたい
…その他多数。
見て分かるとおり多用である。ナットレイの[採用理由]には構築おいて既に採用済みのポケモンとのバランスを加味しているものも多い。
[構築者]の多用な[採用理由]を、採用される側の育成論で[執筆者]が網羅できるはずがないのである。
講座の後に載せたナットレイの育成論で挙げている主要[被採用理由]は
「詰ませ・TOD / 対ザシアン(王)ウオノラゴン / 対ナットレイミラー / 対ポリゴン2」のみである。
ナットレイが選ばれる主な理由及びナットレイの中でてっぺきボディプレス型が[構築者]に選ばれる主な理由をごく端的に載せただけ。ジガルデ(パーフェクト)が苦手な対ザシアン(王)ウオノラゴンやザシアン(王)軸取り巻きの対ウオノラゴンポリゴン2のような、上記の実際の[採用理由]に沿った記載はしていない。あくまで定義付けにすぎないので育成論に必要な分のみで良く、無理に[構築者]の立場に立って網羅しようとひねり出す必要性はない。
なお、前述どおり[構築者]の多用な[採用理由]を網羅できないため、[被採用理由]は「採用される主な理由」として定義付けする方がより正確である。筆者が用いる主要被採用理由という表現も訳せば採用される主な理由である。
3-4:[被採用理由]は具体的でもおおまかでも構わない *
[被採用理由]の具体度合いは原則[執筆者]の自由。
対ウオノラゴンだけの記載に留めるというおおまかなものでも、ウオノラゴンに対し後出しから処理などと具体的に踏み込んでも良い。
論文における定義付けという観点では具体の方が芳しいが、論文の完成度が上がるまでであり、おおまかであっても論文における定義付けとして差し支えはない。
3-5:[被採用理由]の定義は広くても狭くても構わない *
定義の広さも原則[執筆者]の自由。
定義の範囲を広くしても狭めても有益な育成論として成立し、その優劣は付けられない。
定義の範囲が広い・狭いというのは、[被採用理由]でどれだけ育成論の構成が限定されるか否かという理解で良い。
- 定義の範囲を極端に狭めた例
筆者が第六世代に執筆したギルガルド(シールド)育成論ORAS・XY/867が該当。
[被採用理由]に、対受け・対ギルガルド(シールド)・対ラティアスメガクチート・対クレセリアメガクチート・対ポリゴン2メガゲンガーとコテコテに盛った育成論。
結果的に、配分・4つの技構成・持ち物に至るまですべて育成論側で確定という超具体的な内容となり、[構築者]に調整の余地がない完成形を提示する育成論となっている。
- 定義の範囲が極端に広い例
筆者が第六世代に執筆したヌメルゴン育成論ORAS・XY/1734が該当。
[被採用理由]をメガガルーラに後出しから素早さ操作し展開補助という一点のみに留めた育成論。
結果的に、特性以外すべて任意という[構築者]が多大に調整できる余地を残し調整方法や技選択の指針を示す内容となり、構築の穴埋めをする[構築者]が構成を考える育成論となっている。
(さすがにアバウトすぎたので確定欄は対メガリザードンXメガリザードンYを足して記した)
執筆時、この定義の範囲の広さをどれほどにするべきかは、[構築者]にとって最も有益とすることを意識すること。育成論のターゲットは[構築者]であり、最終的に構築を踏まえ構成を決めるのも[構築者]だからである。
前者のギルガルド(シールド)はメガゲンガーワンキルという新たな提案を行う育成論としたため、それに沿った具体的な[被採用理由]を定義付けし具体的に構成を示した。
後者のヌメルゴンは穴埋めでの採用を前提としたため、[構築者]が構築の穴を埋める余地を多分に残すべく特性以外すべて任意の育成論を示した。
何を定義付けするかは[執筆者]の腕の見せ所の一つである。
3-6:差別化と[被採用理由] *
もちろん他のポケモンとの差別化を踏まえ落とし込んだ[被採用理由]を定義付けできることが芳しいが、芳しいまでであり、せずとも良い。
なぜならばポケモンを取捨選択し採用するのは[執筆者]ではなく[構築者]だからである。
[構築者]によるポケモンの採用は既に採用済みのポケモンとのバランスも加味して行われる。既に採用済みのポケモンを踏まえることができるのはもちろん[構築者]のみであり、[執筆者]及び第三者には踏まえることができない。
差別化は[構築者]が採用ポケモンを取捨選択するための判断材料であり、その情報は育成論で提供するも、その先の差別化を踏まえた[採用理由]は[構築者]が見出すべき範疇である。よって[執筆者]は[構築者]の構築を踏まえられない[被採用理由]で差別化を加味した定義付けはせずとも良いと結論付く。
育成論では属性や習得技など、差別化対象と何かしらの違い一つさえ示せれば良い。
加えて、無理に差別化を追及した[被採用理由]は、その定義の範囲を狭めることになる。
定義の範囲を狭めすぎ、構成の総合的な性能が落ちては本末転倒。育成論のターゲットである[構築者]にとって逆に不利益となる。
場合によっては差別化対象との比較上、構成が読まれにくいことに価値を置き採用する[構築者]もいるため、差別化を優先し性能を落とした育成論を提供する必要性はない。
劣化ポケモンであっても[執筆者]が執筆する内容は他のポケモンの育成論と変わりない。
運営ポリシーより劣化ポケモンの投稿は大いに歓迎されており、違いがあるとすれば運営ポリシー記載の「劣化ポケモン」の項目を踏まえる点のみである。
前述どおり、そのポケモンの総合的な性能が落ちない範囲で他のポケモンとの差別化を可能な限り加味した[被採用理由]を定義付けすること。
以下はコメント欄参加者に向けたものとなるが、育成論は[構築者]に向けて執筆されている以上、コメント欄参加者は[構築者]の立場でコメントを行うのが筋である。
間違っても第三者的立場で過度に差別化を要求しないこと。本来構築抜きに差別化の議論は成り立たない以上、その主張は対象ポケモンの可能性を追及する上で非建設的意見となりがち。前述どおり、定義の範囲が狭まり育成論のポケモンの総合的な性能が落ちては本末転倒である。
一方で[構築者]による、構築の残り1枠に育成論のプラスルと似たマイナンのどちらを採用すべきかといった、構築に採用済みの5匹を踏まえて差別化を探るコメントは非常に有意義。
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4-1:「役割」の原典
投稿時の見出しのテンプレートに記載の「採用理由と役割」。
この役割についても触れる。
採用理由と異なり「役割」という用語には原典がある。
Hidaka氏による「for Gym Leaders.」(通称:Hidaka理論)である。
Hidaka氏「for Gym Leaders.」(2001年)
http://psense.lib.net/PBS/GLC/battlenote.txt
このHidaka氏による対戦の考え方を元にしゃわ氏が体系化したものが「役割理論」である。第二世代のことである。
受けサイクル偏重の役割理論では後世代の対戦環境を網羅することがてきなかったため、第四世代にて紫電氏が役割理論の再編を試みた他、攻めサイクル偏重の役割論理、対面性能偏重の汎用理論、役割理論で説明できない点を補完する実践理論など様々なポケモン対戦における考え方が生まれた。
しゃわ氏の役割理論をベースに様々な考え方が生まれた結果、役割及びしゃわ氏の役割理論で示された受けや潰しなどの各用語も、その定義・解釈が様々になされたため、これらの用語の解釈は時代・人により振れ幅があるのが現状である。
だが、いずれにせよ「for Gym Leaders.」が現行のポケモン対戦界の理論の起源であり、「役割」という用語の原典であることに変わりない。
狭義の「役割」といえば「for Gym Leaders.」における役割である。
4-2:原典の「役割」は普通名詞
「for Gym Leaders.」に記載の「役割」の意味は普通名詞の役割そのままである。
「役割」:それぞれに割り当てられた役目・任務。(明鏡国語辞典第二版より)
4-3:原典の「役割」の確定は選出時点
「for Gym Leaders.」では、選出時に選出ポケモンの選出目的・仮想敵・最低限の役割を確認し、試合展開により必要に応じ更新せよとする。
見落としてはならない視点が、原典において役割は選出する3匹の中で相互に割り当てるということ。
よって「役割」の確定タイミングは選出時点であり、戦闘中さえ可変というのが狭義の「役割」である。
実戦、見せ合いの段階において、相手の構築に想定していないマイナーなユレイドルが入っているなあ...カイオーガサンダーナットレイの選出で謎のユレイドルはナットレイで見よう。
これは、カイオーガサンダーナットレイの選出の中でナットレイにユレイドル流しの役割を与えた例となる。
4-4:原典の「役割」の決定者は[構築者]
「for Gym Leaders.」の「役割」の確定タイミングを選出時点とする以上、狭義の「役割」の決定者は[構築者]である。
逆を言えば、採用される側の育成論の[執筆者]は狭義の「役割」の決定者ではないと言える。
[執筆者]ではなく[構築者]が決めるという点は[採用理由]と一致する。
4-5:育成論における「役割」は「持てうる役割」の略
以上より、[構築者]に採用される側の育成論における狭義の「役割」は「持てうる役割」と解釈すれば良い。この解釈であれば「役割」の決定者が[構築者]であることを踏まえることができる。
さらに言及するならば「持てうる主な役割」という解釈の方が自然である。前述ユレイドル流しのような持てうる役割の数々を[執筆者]が育成論で網羅できようがない。
あくまで狭義の役割に絞った解釈であり、広義の役割はそうとは限らないことには留意する必要があるが、広義の役割を踏まえても「役割」の決定者は[構築者]を念頭に置いて差し支えない。
※以降、育成論における役割(持てうる役割)を「[役割]」と記す。
4-6:育成論における定義付けは[役割]で行っても構わない *
前述どおり[被採用理由]はあくまで定義付けの手段の一つにすぎない。よって、
[被採用理由]:採用される(主な)理由を以って定義付けを行うと前述したが、
[役割]:持てうる(主な)役割を以って定義付けを行っても論文構成上の観点から支障はない。
どちらか一方で定義付けすれば良く、[被採用理由]及び[役割]などとして一項目にまとめ定義付けを行っても構わない。もちろん別の手段による定義付けでも構わない。
ただし、育成論において[被採用理由]と[役割]を別項目で執筆する必要性はない。
[採用理由]も役割も決定者は[構築者]であり[執筆者]が決められるものではない以上、[執筆者]にとっては「[役割]を担うことが[被採用理由]」である。内容が重複するため、定義付けを二ヶ所で別々に行い論文を煩雑にする必要性がないということ。
後述のナットレイ育成論においても主要[被採用理由]という項目のみ設け[役割]という項目は設けていない。
なお、[被採用理由]と[役割]のどちらで定義付けするべきかと問われたら[被採用理由]と回答する。[被採用理由]は[役割]を包含して定義付けできるが、[役割]では現環境の流行や選出誘導などの[被採用理由]を包含して定義付けできない。
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5-1:構築組みの段階ごとの[採用理由]の違い
非常に大雑把に構築組みの段階を記すと以下のようになるが、それぞれの段階ごとに[構築者]のポケモンの[採用理由]は異なる。
- 組み始めとなるポケモンを1〜3匹決める。構築の主軸となる。
- 主軸とのバランスを考慮し3匹までを決める。構築の基本選出となる。
- 基本選出では対応できない構築系統に対応できるポケモンを採用する。
5-2:組み始めのポケモンの[採用理由]
原則[採用理由]に論拠は無い。この一言に尽きる。
[構築者]の組み始めのポケモンの[採用理由]は
「イーブイが大好きなためエボルブバトンイーブイから構築スタート」とか、
「あの育成論のポケモン使ってみたくなった」とか、
「カバルドンウツロイドナットレイ軸の構築を使いたい」などである。論拠が無い。
よって、組み始め前提の育成論とするならば[被採用理由]の項目は要らない。むしろ[被採用理由]の項目が在る方が論文として落ち度となる。
何なら「この育成論は構築の組み始めの1匹として採用されることを前提とする育成論です。」と断りの一文を添えれば良い。論文の位置づけが明確になる。
[役割]がないエースアタッカーの育成論が組み始め前提でまとめることになる育成論の代表例となるわけだが、別にエースアタッカーである必要性はない。
文字どおり、組み始めのポケモンの採用理由は愛である。採用理由は愛タグを付けるほどで[役割]がないポケモンは組み始め前提の育成論としてまとめてるのが手っ取り早く簡単である。
そのポケモンの魅力をうんと詰め込めば良い、初心者でも書きやすい育成論であり、魅力を伝えることは使いたい組み始めのポケモンを探す[構築者]のニーズにも合致するため、気の済むまでポケモンの魅力を伝えれば良い。
一応、構築の主軸を担うポケモンとなるため、相性の良い味方に類する項目があるとターゲットである[構築者]にとってなお有益である。
「ザシアン(王)が流行しているためネクロズマ(日食)から構築スタート」といった環境分析を踏まえた[採用理由]は論拠を伴った例として該当する。
もちろん、環境を踏まえタイムリーな[被採用理由]を定義付けした育成論を執筆することは望ましい。とはいえ、環境を踏まえポケモンを取捨選択するのは[構築者]につき、[執筆者]は環境を踏まえ執筆する必要性はない。
5-3:組み始め以外のポケモンの[採用理由] *
論拠のある[採用理由]を以って[構築者]が採用するポケモンであるため、組み始め以外での採用可能性が生じる育成論は論文として定義付けをする必要性がある。
前述どおり差別化は踏まえずとも良いため、役割を持てうるポケモンであれば定義付けすること。
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「採用理由」解釈講座:おわりに
以上で「採用理由」解釈講座を終わります。
「ポケモンを採用するのは[構築者]である」。
これを絶対と論理付けることで「採用理由=[構築者]に採用される理由」という結論を導き、少々強引に取りまとめることにしました。
こうも解釈がバラけてしまった「採用理由」の解釈を収束させるには、分かりやすさに舵切った強引さも必要という個人的な見解です。
ご支持いただけるとありがたく存じます。
さて、「採用理由」講座の例示として、組み始めから穴埋めまで採用機会のあるポケモンの中でナットレイを取り上げました。てっぺきボディプレス型のナットレイの育成論が無かったので、簡易的ながらてっぺきボディプレス型のナットレイの育成論を執筆し補うこととします。
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★ナットレイ育成論
- 略称は可能な範囲で排しましたが一部使用します。
- H:HP A:攻撃 B:防御 C:特攻 D:特防 S:素早さ
- 考察は常体でさせていただきます。
6-1:ナットレイについて
固有の草鋼複合。無水電超岩竜鋼妖 半減、草1/4。毒無効 という耐性を持つ。弱点は闘と4倍弱点の炎のみ。
特筆するべきは水半減の鋼である点で、めざ炎廃止に伴い炎打点持ちの水がパルキアヤドランヤドキング程度、高打点闘技持ちの水もウーラオス(れんげき)マリルリ程度と限られることから、水+αに対する耐性を理由に採用機会が多いポケモン。
この優れた耐性に種族値H74-B131-D116という優れた耐久とやどりぎのタネによる回復ソースを持ち合わせ、持久戦を得意とする。
主軸から穴埋めまで非常に採用機会が多く、被採用理由に応じた様々な構成がある中で、本育成論ではてっぺきとボディプレスを両採用するナットレイにフォーカスする。
6-2:てっぺきボディプレス型について
防御ランクを2段階上げる技てっぺきと、自身の防御力を攻撃力として扱う物理攻撃技ボディプレスを両立する構成。てっぺきを積むことで防御力とボディプレスの威力がアップすることになる。
てっぺきを自然と組み込めることから、特に敵を詰ませることに適性ありの構成。ナットレイに詰ませを担わせたい場合や、格闘打点を持てるため相手ナットレイポリゴン2などが重い構築の場合などであれば、この型の採用が検討される。
7:主要被採用理由
- 対ザシアン(王)を理由に採用をご検討の方へ
ナットレイによる対ザシアン(王)はザシアン(王)側の技構成・配分に大きく依存するため確実性はない (後述被ダメージ計算参照)。予めナットレイがてっぺきを積めれば対応できるレベルにつき、予め積む立ち回りを意識することになる。
それでもナットレイが対ザシアン(王)駒として一般に支持され、対ザシアン(王)を理由の一つに採用されるのは、ザシアン(王)ウオノラゴンの並びを1匹で見られるなど、構築次第の+αの理由が伴う点が大きい。
よって、対ザシアン(王)をご検討の方は+αの理由を以ってナットレイの採用を検討のこと。
8-1:構成
特 性 : てつのトゲ
性 格 : わんぱく など
個体値 : 31-31-31-x-31-31 など
努力値 : 252-0-252-0-0-4 など
実数値 : 181-114-201-x-136-41 など
技構成 : てっぺき/ボディプレス/やどりぎのタネ/選択肢
持ち物 : たべのこし など
8-2:確定技
主要被採用理由より確定する技を挙げる。
- てっぺき (変化技 属性:鋼 威力:− 命中:− PP:15)
本育成論はこの技を採用する前提となる。主要被採用理由の詰ませと噛み合う技。
前もって積めればザシアン(王)にも殴り勝てる。
- ボディプレス (物理技 属性:闘 威力:80 命中:100 PP:10)
本育成論はこの技を採用する前提となる。防御力と防御ランクを攻撃力と見なして攻撃する物理攻撃技。てっぺきを積むことでこの技の威力も上がる。主要被採用理由の対ナットレイミラーと噛み合う技。
- やどりぎのタネ (変化技 属性:草 威力:− 命中:90 PP:10)
詰ませ・TODを担う上で必要な回復ソース。主要被採用理由どおり詰ませ・TODを採用理由とするナットレイであれば確定技となる。
8-3:選択技とその選択指標
主要被採用理由以外に採用理由がある場合、その採用理由を満たす技を優先すること。
- ジャイロボール (物理技 属性:鋼 威力:変動 命中:100 PP:5)
鋼攻撃技候補その1。ゼルネアスウツロイドミミッキュなどへの打点。
対妖をナットレイに担わせる場合や単に威力を期待する場合などに選択される。
威力は「25×相手素早さ÷ナットレイ素早さ)+1」で最大威力は150。
ナットレイが素早さ22の場合、相手素早さ132以上で、
ナットレイが素早さ23の場合、相手素早さ138以上で、
ナットレイが素早さ24の場合、相手素早さ144以上で最大威力となる。
この技を採用する場合、確定欄のとおり素早さを下げるが、主要被採用理由に挙げた対ナットレイミラーには弱くなる。
- アイアンヘッド (物理技 属性:鋼 威力:80 命中:100 PP:15)
鋼攻撃技候補その2。ナットレイミラーを重く見て素早さを引き上げる場合などに選択される鋼技。
- パワーウィップ (物理技 属性:草 威力:120 命中:85 PP:10)
草攻撃技候補その1。カイオーガを筆頭とする水への打点。対水をナットレイに担わせる場合などに選択される。ただしカイオーガに後出しできるわけではなく、ウオノラゴンには等倍。
- タネマシンガン (物理技 属性:草 威力:25 命中:100 PP:30)
草攻撃技候補その2。対水をナットレイに担わせる場合などに選択されることはパワーウィップと同じ。連続攻撃技につき水の中でも特にガマゲロゲに有効。
- はたきおとす (物理技 属性:悪 威力:65 命中:100 PP:20)
相手が道具を持っていない状態にする技。詰ませ・TODを担う上で噛み合う。
サイクル戦の適性が高いため、サイクル寄りの構築において採用優先度が少し上がる。
- まもる (変化技 属性:無 威力:− 命中:− PP:10)
やどりぎのタネとたべのこしによる回復の試行回数を稼ぐ。
詰ませ・TODを担う上で噛み合う他、相手の型の判断やダイマックス枯らしなど、ナットレイに限らない技のメリットを享受できる。
- みがわり (変化技 属性:無 威力:− 命中:− PP:10)
相手交代際にみがわりを選択することで、1ターン交代先の前で行動可能となる。こちらも詰ませ・TODを担う上で噛み合う他、双方弱点を突き合うウーラオス(いちげき)(一撃)などが重い構築において採用優先度が少し上がる。
- ねむる (変化技 属性:超 威力:− 命中:− PP:10)
詰ませ・TODを担う上で非常に噛み合うが持ち物がラムのみかカゴのみに限定される。
- ステルスロック (変化技 属性:岩 威力:− 命中:− PP:20)
サイクル戦の適性を上げる。基本選出に組み込んだ都合どうしてもナットレイで撒く必要があるなら。
8-4:持ち物候補とその選択指標
主要被採用理由上確定となる持ち物はなく、以下は主要被採用理由上優先度の高い持ち物となる。
主要被採用理由以外に採用理由がある場合、その採用理由を満たす持ち物を優先すること。
- たべのこし
主要被採用理由の詰ませ・TODと最も噛み合う持ち物。他の持ち物を持たせる理由が無いならこれを選ぶという選択方法で良い。
- ヨプのみ
闘技の被ダメージを1度限り半減。
主要被採用理由に挙げたザシアン(王)のインファイト・せいなるつるぎ、及びナットレイのボディプレスの被ダメージを抑える。
ザシアン(王)がいじっぱりではなく、せいなるつるき・ほのおのキバがないという条件付きながら対面から倒せる可能性を秘める。対面からはA222ザシアン(王)のインファイト(攻撃ランク+1)をヨプのみ込みで5割以下の被ダメージに抑えられ、後手で積むてっぺきによりもう1発インファイトを耐え、返しのボディプレスでてつのトゲの蓄積ダメージ込みで倒せる。
A222ザシアン(王)(ランク+1) インファイト H181B201ナットレイ(ヨプのみ) 41.4~49.1%
A222ザシアン(王)(ランク+1) インファイト H181B201ナットレイ(ランク+2) 41.9~49.7%
B201ナットレイ(ランク+2) ボディプレス H191B135ザシアン(王)(ランク-2) 94.7~111.5%
主要被採用理由に挙げていないゼルネアスのきあいだまの被ダメージも抑えるため、対ゼルネアスを採用理由に含むなら優先度が上がる。
C201ゼルネアス(ランク+2) きあいだま H181D136ナットレイ(ヨプのみ) 74.0~87.2%
ウーラオス(いちげき)が重い場合にも優先度が上がる。
- ゴツゴツメット
主要被採用理由に挙げたザシアン(王)の処理ルート拡大の観点より、ナットレイをクッションとして扱えばザシアン(王)を処理できる構築においてその実現のため候補入りするアイテム。
ザシアン(王)に後出しし、ゴツゴツメットと特性てつのトゲによるスリップダメージでザシアン(王)のHPを削り、死に出しした後続の味方が先制かつ一撃で処理できる状況を作って味方がザシアン(王)を処理する。予めてっぺきを積む立ち回りを強いられなくなることが利点。
採用はザシアン(王)を抜ける味方がザシアン(王)を撃破する上でゴツゴツメットのスリップダメージが必要か否か次第。火力強化アイテムを持たないバドレックス(こくば)入り構築なら現実的選択肢となろう。
クッションとは「特定の相手を処理するべく後出しから切り返す行為及びポケモン」を指す。詳細は筆者が執筆したサンダー育成論ソードシールド/3469内の「クッションの理論化と定義」参照。クッションそのものについてを論理的に紐解き、クッションの役割を可視化し上記の定義を示している。
- ラムのみ・カゴのみ
ねむると両立し主要被採用理由の詰ませ・TODの性能を底上げする。
- せんせいのツメ
受けループ相手に選出機会を広げたい場合に検討に値する開拓余地のある持ち物。「後手×せんせいのツメ」による行動順の不規則化により再生受けの安定行動を許さず、攻撃試行回数を重ねることで2連続ボディプレスを叩き込み倒しきる。テストした中では積むネクロズマ(日食)を倒すという成果を挙げた。
TODを狙う上で必要な敵の残数減につながりやすいが、たべのこしを持てず安定回復ソースを欠くため、相手の炎技持ちに交代を余儀なくされサイクル戦に持ち込まれると苦しい。たべのこしを他に取られている場合の次点としては優秀。
「後手×せんせいのツメ」については筆者が執筆したヤドラン(ガラル)育成論ソードシールド/2147参照。本質は「後手×クイックドロウ」と一緒である。再生受け突破に必要な火力が1発37.5%以上の与ダメージで済むことを理論化したが、やどりぎのタネによるスリップダメージを加えられるナットレイであれば、本来1発50%以上の与ダメージが再生受け突破に必要なところ、1発25%以上の与ダメージのみで再生受けを突破できうる。
その他、相手のみがわりやちょうはつ前に各技を決める可能性を秘める。
8-5:特性
てつのトゲ一択。直接攻撃を受ける度に、相手のHPを相手の最大HPの1/8削る。
主要被採用理由に挙げたザシアン(王)ウオノラゴンナットレイより接触攻撃技を受けるため、定数ダメージによる火力補助を大いに受けられる。
特に本育成論の型のナットレイミラーの勝率に直結する。
双方防御ランクが同じの場合、ボディプレスのダメージが34.2~40.8%につき、てつのトゲによる定数ダメージが無ければ確実に2発耐えられ、たべのこしで回復されると3発耐えられる可能性がある所、定数ダメージにより3発以内に収まり、2発で倒し切れる可能性も生まれる。
8-6:性格と努力値調整
主要被採用理由に挙げた詰ませと対ザシアン(王)ウオノラゴン、及びボディプレスの威力確保の観点から防御特化がベースとなる。
ジャイロボール非採用時「性格:腕白 努力値:H252-B252-S4 S個体値:31」
ジャイロボール採用時、「性格:呑気 努力値:H252-B252-D4 S個体値:0」
以上を原則とし、この原則を踏まえた上で応用として、ナットレイミラーを考慮した素早さ抜き調整を行う。なお確定欄は原則に沿った。
- ナットレイミラーを考慮した素早さ抜き調整
主要被採用理由に挙げた対ナットレイミラーにおいて、特に相手もこのてっぺきボディプレス型の場合、素早さで先手を取ることが勝敗を分けがち。てっぺきボディプレスナットレイは双方対ナットレイを理由の1つとして選出がされ、やどりぎのタネ無効も加わり誘い合うため遭遇機会は多い。
この観点より耐久を削って素早さを上げることが検討される。
どこまで振るかは環境によって変わるメタゲームにつき読者に委ねる。
ジャイロボール採用時においても、この観点で素早さ個体値を0にしない最遅より少し速くする応用が検討される。
素早さ実数値23と24のナットレイは上位構築で存在が確認できる。
- 物理耐久はどこまで削れるか
主要被採用理由に挙げたザシアン(王)ウオノラゴンにおいて、防御特化(H181-B201)により確定数がギリギリ保たれている攻撃が以下の2点となる。
A222ザシアン(王)(攻撃ランク+1) インファイト 82.8~98.3%
A142ウオノラゴン(鉢巻・頑丈顎) エラがみ 41.9~49.7%
ザシアン(王)の上記攻撃を1発確定で耐えるナットレイのHBのラインは以下のとおり。
H181-B198〜201 ・ H180-B200〜201 ・ H179-B200〜201
このナットレイのHBラインにける、前述ウオノラゴンのエラがみのダメージが以下。
H181-B201ナットレイ 41.9~49.7% 確定3発
H181-B200ナットレイ 41.9~49.7% 確定3発
H181-B199ナットレイ 42.5~50.2% 乱数2発(1.2%)
H181-B198ナットレイ 42.5~50.2% 乱数2発(1.2%)
H180-B201ナットレイ 42.2~50.0% 乱数2発(0.4%)
H180-B200ナットレイ 42.2~50.0% 乱数2発(0.4%)
H179-B201ナットレイ 42.4~50.2% 乱数2発(0.4%)
H179-B200ナットレイ 42.4~50.2% 乱数2発(1.2%)
以上より、H181-B198 または H179-B200 まで物理耐久を落とすことは現実的。これにより素早さ実数値44までは確保できる。このS44ナットレイにメタを張り、ザシアン(王)の上記攻撃1発確定耐えを切ることもメタゲームの中で検討しうる。
9-1:運用
(講座で挙げた「for Gym Leaders.」のごとく)、選出時に役割を明確にすること。
詰ませ・TODを役割として選出しこれを狙うなら、ナットレイの障害となるポケモンを味方で倒し、てっぺきを積む。
対ザシアン(王)に関しては予めてっぺきを積んだ状態でザシアン(王)と対面できれば理想的なため、それを視野に入れながら立ち回ること。
9-2:被ダメージ
A244ザシアン(王) ほのおのキバ 99.4~119.3% (攻撃ランク+1)
A244ザシアン(王) インファイト 91.7~108.2% (攻撃ランク+1)
A244ザシアン(王) せいなるつるぎ 68.5~81.7% (攻撃ランク+1)
A244ザシアン(王) きょじゅうざん 28.1~33.7% (攻撃ランク+1)
A222ザシアン(王) ほのおのキバ 90.6~108.2% (攻撃ランク+1)
A222ザシアン(王) インファイト 82.8~98.3% (攻撃ランク+1)
A222ザシアン(王) せいなるつるぎ 61.8~74% (攻撃ランク+1)
A222ザシアン(王) きょじゅうざん 25.4~30.3% (攻撃ランク+1)
- 物理攻撃 (H181B201ナットレイ)
A182ウーラオス(いちげき) インファイト 67.4~80.6%
A142ウオノラゴン エラがみ 41.9~49.7% (鉢巻・頑丈顎)
B201ナットレイ ボディプレス 34.2~40.8%
- 特殊攻撃 (H181D136ナットレイ)
C201ゼルネアス きあいだま 75.1~88.3%
C202カイオーガ しおふき 52.4~61.8% (威力150・雨天候)
C172ポリゴン2 れいとうビーム 24.3~28.7%
C125ポリゴン2 れいとうビーム 17.6~20.9%
9-3:与ダメージ
- B201ボディプレス
H207B130バンギラス 90.8~108.2%
H181B75 ヒヒダルマ(ガラル) 89.5~106.0%
H175B120ウーラオス(いちげき) 58.2~68.5% (一撃の型)
H229B109ラプラス 48.9~57.6%
H185B67 ウツロイド 48.6~57.8%
H325B62 ラッキー 40.6~48% (輝石込み)
H181B201ナットレイ 34.2~40.8%
H165B120ウオノラゴン 30.9~36.3%
H191B156ポリゴン2 28.2~33.5% (輝石込み)
H207B110ゴリランダー 27.0~31.8%
H202B113オーロンゲ 26.7~31.6%
H191B135ザシアン(王) 23.5~28.2%
H204B196ネクロズマ(日食) 15.6~18.6%
H177B183カプ・レヒレ 9.6~11.2%
- A114ジャイロボール
H185B67 ウツロイド 155.6~184.8% (威力150)
H131B100ミミッキュ 148.0~175.5% (威力150)
H181B75 ヒヒダルマ(ガラル) 142.5~169% (威力150)
H201B115ゼルネアス 83.5~99.5% (威力150)
H202B113オーロンゲ 53.4~63.3% (威力94)
H191B135ザシアン(王) 37.6~44.5% (威力150)
- A114アイアンヘッド
H185B67 ウツロイド 82.1~98.3%
H131B100ミミッキュ 79.3~96.1%
H202B113オーロンゲ 45.5~54.4%
H201B115ゼルネアス 44.7~53.7%
- A114パワーウィップ
H208B95 ガマゲロゲ 157.6~186.5%
H202B150ヌオー 102.9~124.7%
H207B156ラグラージ 98.5~115.9%
H175B110カイオーガ 80.0~96%
H229B109ラプラス 62.8~74.2%
H177B183カプ・レヒレ 47.4~57.6%
H165B120ウオノラゴン 40.0~47.2%
- A114タネマシンガン
H208B95 ガマゲロゲ 34.6~42.3% (×2〜5)
H202B150ヌオー 23.7~29.7% (×2〜5)
H207B156ラグラージ 23.1~28.9% (×2〜5)
H175B110カイオーガ 18.2~21.7% (×2〜5)
H229B109ラプラス 13.9~16.5% (×2〜5)
H177B183カプ・レヒレ 10.1~13.5% (×2〜5)
H165B120ウオノラゴン 9.0~10.9% (×2〜5)