はじめに
初めて育成論を投稿させて頂きます。
宜しくお願い致します。
剣盾もはや5シーズン経ち、シングル環境のポケモンもほぼ固まって来ました。
私も使用していますがカビゴンというポケモンの可能性に驚いています。
(7世代では使ったことが無かったので)
カビゴンについて
H種族値が非常に高く、受けとして優れています。
呪いリサイクル型が主流だとは思いますが、
特にシーズンを経るごとに「あくび+守る」も数を増やし、
起点作りや展開阻止を狙う個体もよく見ます。
この型は呪いリサイクル(特性食いしん坊が殆ど)と違い、回復を
たべのこしに依存している為、自然と特性を厚い脂肪にできます。
この為ヒヒダルマ(ガラル)やリザードン、ラプラス等にも
ある程度受け出せるのが強いと感じています。
本育成論のカビゴンは、一般的なあくび+守る+攻撃技@たべのこし
のカビゴンにうずしおを採用することで、本来できない立ち回りと対策を可能とします。
このカビゴンは自分が前シーズンに使用したパーティ(悪巧みトゲキッス等の詰みエース軸)のサポートとして入れたものですが、
詰み構築で無くともある程度活躍できるものと思っております。
うずしおについて
タイプ:水
威力:35
命中率:85
PP:15
特殊技 相手を拘束(バインド)状態にし、4〜5ターン程最大HPの1/8を与える
実は第2世代から登場している古株で、人によっては
ルギアのいる島に入る秘伝技レベルの印象しか無いですが・・・
拘束技なのであくびとの相性が良く、一部を除く相手の交換を許しません。
主な使い方は2点です。
1.拘束+あくびによる強制眠り
目の前の相手をどうしても眠らせたい場合に有効です。
相手が連続交代であくびループをかわしてくる場合にも有効です。
2.あくびカビゴン対策
相手もあくびカビゴン@たべのこしだった場合、
あくびと交代合戦の地獄が始まります。
その際、うずしおでキャッチしてしまえば、
こちらは食べ残しの回復量1/16より多い定数ダメージを与え続け、
相手は逃げられない為こちらのカビゴンを眠らせても裏に引けません。
相手は攻撃技でこちらのカビゴンを削る動きをしてきますが、
基本的に空元気、のしかかり、ヘビーボンバー等が多く、概ね受かります。
この中で最大火力であるのしかかりですが
A無振りの場合49〜58の乱数で、たべのこし込で33〜42になります。
ただしこちらにも守るがあり、相手をあくびで眠らせられる為、
実質的には相当な回数を受けることができます。
基本ステータス
- 耐久値 H267 B128 D131 (HB252 D4)
基本的に物理、特殊両方の技を受けるあくび型である以上、耐久特化とします。
また仮想的をカビゴンとしている以上防御特化のHBで確定とします。
ミラー意識でSに振る点についてですが、相手もS振りがいる以上、
同速勝ち→同速負け→同速勝ち・・・のような意図しないズレが発生する為
おすすめできません。
仮に同速勝ちを狙うのであれば実数値53以上は欲しいですが、
今回は防御特化を優先としております。
先程のA無振りのしかかりはB127に落とすとダメージ幅が増えてしまいます。
相手の無振りカビゴンまで意識するのであれば、
(あえてS個体値の欄を×にしていますが)S個体値を落とすのも一考ですが、
今回はわんぱくHBのS実数値50としております(要考察)
また、一応うずしおが特殊技のため、C個体値も極力さいこうを推奨です。
- 特性
厚い脂肪とします。
ヒヒダルマ(ガラル)やリザードンを流すことができます。
ドヒドイデが憎い場合めんえきも一考ですが、少々ピンポイント気味です。
起点作りガマゲロゲも毒を入れてきますが、この場合の特性は貯水が殆で
大体の場合うずしおでキャッチできませんので役割対象外です。
いずれ何らかの解禁でどくどくが蔓延した場合に活きるかもしれません。
技構成
★あくび
★うずしお
今回のコンセプト上、確定とします。
実は命中安定+永続バインドの「とおせんぼう」がありますが、
ミラーに対する定数ダメージによる削りを意識し、うずしおで確定とします。
他にも襷ドリュウズ等にも有効です。
※とおせんぼうによるハメ型は、本育成論とは別の型になりますので
考慮しないものとします。
★まもる
人によっては不要な場合もありますが、
ダイマックスターン稼ぎ、うずしおターン管理、HP回復等
様々な場面で有効な為こちらも確定とします。
☆ヘビーボンバー
候補点となる部分が攻撃技ですが、ヘビーボンバーを第一候補としております。
・あくび対策のラムの実トゲキッスに刺さる
・無振りミミッキュを皮ダメ込2発で倒せる
・受け先となるヒヒダルマ(ガラル)への打点
・よほどの重量ポケモンでなければ威力120と高い打点
ただし、身代わりサザンドラ(威力60)やギルガルド(シールド)に無力の為、
サザンガルド構築は要注意です。
☆アイアンヘッド
ヘビーボンバーと違い、常時威力80なのと、
ダイマックスミミッキュやトゲキッスの相手もできます。
ただしヘビボン同様、サザンドラには殆どの乱数で身代わりは割れません。
☆空元気、のしかかり
ゴーストタイプに無力ですが、カビゴンミラーでダメージ蓄積を
優先するのであれば一考です。
のしかかりの30%麻痺はあくびと少々アンチシナジーです。
空元気は通常時であれば最大火力ヘビーボンバーより威力が低いです。
☆じばく(5/7追記)
うずしお→あくび→じばくにより擬似的な自主退場を行い、
裏の積みエースで全抜きを狙えます。
一致火力が相当なので半端な相手は倒してしまう可能性もあり、
バインド効果もじばくもゴーストタイプに無効の為使い所を選びますが、
唯一安全に起点を作れる技なので有効です。
相手の起点にならないのも強いです。
一応ダイマックスで最大火力(150)が取れます。
☆DDラリアット
無効化されないのが強みですが、ラムトゲキッスの展開に注意です。
ドラパルトに対して最も安定しますが、耐久振り鬼火型に対しては
鬼火を入れられてしまうと身代わりが乱数で耐えられてしまいます。
(実数値H193 B96のドラパルトの身代わりが50%の乱数)
☆雷パンチ
ラムや挑発ギャラドスに強めです。
また自分に対するあくびをダイサンダーで阻止できます。
地面タイプに無力。
☆冷凍パンチ
トゲキッス、ドラパルト等エース級に抜群を取れ、
無効化されないという点で優れていますが素の火力が低いです。
☆ヒートスタンプ
ナットレイ、アーマーガアに有効ですが、
ナットレイはうずしお+あくびが間に合うのと、アーマーガアは
羽休めが間に合い有効打になり辛いので、優先度は低めです。
ギルガルド(シールド)が特に辛い場合に入れましょう。
色々ありますが、特に相手をしていて
ミミッキュ、トゲキッス等の展開阻止の優先度が高いと判断し、
ヘビーボンバーとしております。
このカビゴンのメリット・デメリット
- メリット
★確実に眠らせる
ステルスロック等が無い場合、あくびループは交代しているだけで無効化され、
相手の手持ちが見えるという利点はあるものの無意味になってしまいます。
うずしおを絡めることにより襷潰し+あくびを遂行できます。
★バインドによる択の消去
こちらがあくびをすると相手は「守る読み交代」と「あくび読み居座り」
の択が発生しますが、バインド技はこの択を無くしてくれます。
また、「交代読み交代」を封じることができる為、
相手交代際うずしお→有利な味方に交代といった行動をすんなりできます。
★あくびカビゴン対策
自分と同じあくびカビゴンを一方的に削れます。
うずしおは数ターンで解除されるので最悪逃げられますが、
サイクル有利に立ち回れます。
- デメリット
☆攻撃技の不足
うずしおに1枠割く為、実質攻撃技1つは辛い場面もあります。
他の技が欲しいと思った経験も多いですが、メリットの方が大きいと判断し
本育成論を投稿しております。
☆うずしおの命中不安
外した際、こちらの手がばれて逃げられる場面もあります。
この点においてはとおせんぼうにメリットがあります。まとわりつくが欲しい
あくびカビゴン自体に言えますが、呪いリサイクル型や地割れ型には
不利を取るので、型が分かった段階で別の対策に切り替えるのが理想です。
今回のカビゴンはあくまであくびカビゴンカビゴン対策となります。
与ダメ(DM=ダイマックス)
☆ヘビーボンバー(DMに対しては無効の為、ダイスチルの威力です)
- H4DMトゲキッストゲキッス 34.7-40.9%(ステロ込確定2発)
☆DDラリアット
- H236B4ドラパルトドラパルト 45.5-53.8(鬼火後身代わりが50%乱数耐え)
- H252B4ギルガルド(シールド)ギルガルド 32.3-38.3
☆ヒートスタンプ
- わんぱくHB252ナットレイナットレイ 55.2-66.2(威力100)
- わんぱくHB252アーマーガアアーマーガア 33.1-40.0(威力120)
- H252B4ブレードギルガルド(シールド)ギルガルド 99.4-117.3
☆雷パンチ
- H4ギャラドスギャラドス 88.8-105.2
※ステルスロック込ならDMギャラドスをダイサンダーで確定1発です。
立ち回り
基本的にはステルスロック等の場作りの後、あくびループに持ち込みます。
相手にループを切る手段が無ければ連打で良いですが、
相手の手持ちが判明し、ある程度展開が見えたらうずしおの使い所です。
裏のエースで先に積めれば有利と判断した場合は、
うずしおでキャッチ→あくび→守るor積みエース交代という形が取れます。
※眠り後にエースに引いた場合、相手の最速置きが問題ですが、
楽に積める対面であれば積極的に使っていきましょう。
相手があくびループに持ち込んで来た場合はうずしおキャッチで止めます。
最後に
テンプレートなあくびカビゴンとは少し変わった型ではありますが、
実際に200戦程使用してみて、かゆい所に手が届く型でした。
また同時に、あくびカビゴンの環境の増加を肌で感じました。
長くなりましたが、ここまで読んで頂き誠にありがとうございました!