はじめに
皆さん、お久しぶりです。はるキングと申します。
- 本論では、HABCDS等の非公式用語を使用します。あらかじめご了承ください。
- ダメージ計算につきましては、ポケマス様を使用させて頂いております。
- 指摘、疑問に思った点等ございましたらコメントにてお書きください。
ザルードについて
ザルードは、第8世代に登場した幻のポケモンです。種族値配分はとても効率がよく、かのガブリアスを思い浮かべるような種族値配分ですよね。
採用理由
禁止級伝説、幻のポケモンの数の制限がなくなった今の環境では、ザシアン(王)を軸とした構築が増えると予想しました。つまり、そのザシアン(王)とタイプ上相性のいいカイオーガも同様に増え、そのカイオーガにタイプ上有利なザルードが強いのでは?と思ったので、今回はこちらのチョッキザルードを紹介していきます。
持ち物&コンセプト紹介
とつげきチョッキで確定とさせて頂きます。
- 今回のコンセプトはズバリ、クッションです。ちなみに、クッションとは、「受けが成立しない高火力技を受け流し、こちらのサイクルを有利に進める役割」と解釈しただければと思います。本題に戻りますが、仮想的であるカイオーガの攻撃をいったん受け流し、更に、カイオーガに大ダメージを与える、という動きまでが本論のザルードの理想的な立ち回りとなっています。
差別化
- とつげきチョッキゴリランダーとの差別化
まずは、二匹の種族値を見ていきましょう。
- ゴリランダー H100 A125 B90 C60 D70 S85
- ザルード H105 A120 B105 C70 D95 S105
これを見ると、A以外の種族値は全てザルードが勝っていますね。ただ、GFグラススライダーで、どのカイオーガの上から攻撃ができ、耐久に振られていないカイオーガに対して確定一発を取れたり、はたき落とすという優秀な技を持っている点はゴリランダーの優秀な点です。しかし、耐久方面に関しては、H振りチョッキゴリランダーでは、ひかえめカイオーガのれいとうビーム媒体のいのちのたまダイアイスで確定一発を取られてしまいます。それに対して、本論のザルードは、あられダメージ非考慮ではありますが、確定で耐えることができます。更に、S種族値もカイオーガより早いため、スカーフ以外のカイオーガに対しては、上から攻撃ができます。
特性
リーフガードしかありません。天気がにほんばれのときに、状態異常にならない特性です。死に特性です。
性格説明
性格は、スカーフ以外のカイオーガの上から攻撃できるようにしたいので、ようきで確定です。と言いたいところですが、私の経験上、スカーフ以外のカイオーガの正確は、素早さに補正がかからないことが多いので、いじっぱりも一考の余地があるかもしれません。しかし、火力を出すことで飛躍的に強くなる相手が思い浮かばなかったので、今回はようきとさせて頂きます。
努力値・固体値調整
性格:ようき
努力値 H84 A132 B12 D28 S252
【調整意図】
H:16n−1、なるべく高くなるように調整。
A:シーズン33最終1位、くろこ様のダイマックス状態のバドレックス(こくば)(H52 B220振り)をDDラリアット媒体ダイアークで確定一発。
B:HBで、ようきウオノラゴンのエラがみを2耐え
D:HDで、ひかえめカイオーガのれいとうビーム媒体のいのちのたまダイアイスを確定耐え。(あられダメージ込みで31.3%の乱数で落ちる。)
S:準速エースバーン抜き
個体値:個体値はHABDSに至っては、個体値31を推奨します。Cの個体値については、特に問いません。
技構成
(確定技と候補技から選んでください。)
【確定技】
- パワーウィップ
メインウェポン、相手の無振りカイオーガに対して確定一発を取れる。命中の低さが玉に瑕。草4倍弱点組に強く出られる点も優秀。
【候補技】
- DDラリアット
じごくづきとの選択。基本的にあく技はこれで良い。威力85、相手の能力ランクの変化に関係なくダメージを与えられる。
- じごくづき
DDラリアットとの選択。DDラリアットより威力が5低い。ダイアークの威力は、DDラリアットと同じ。一応、ラッキーのうたう対策になる。ラッキーに親を殺された方のみどうぞ。
- とんぼがえり
相手が交代したかどうか確認してから、裏のポケモンを出せる。サイクルを有利に進めることができ、入れる価値アリ。
- がんせきふうじ
相手のSを1段階下げ、相手のダイジェットの起点になりにくくします。HB特化ホウオウに対して乱数2発。
- いわなだれ
ダイロックなら、HB特化ホウオウでも、砂ダメージ込みで倒せる。
- インファイト
一応、打点がないはがねタイプに強く出られるようになる。ずぶといH244B252ポリゴン2に対して乱数3発という事実に驚きを隠せない。
- アクロバット
対面で、ダイジェットとして使うとマーシャドーに対して強く出られる。しかし、通常時の火力が低すぎるのと、ほぼマーシャドーピンポイントのため、採用価値は低そう。
- あなをほるorじだんだ
コメントにて提案を頂きました。相手のダイマックスターンを枯らしたいならあなをほる、使いやすさを意識するならじだんだを推奨する。あなをほるは威力80、じだんだは威力75。ダイマックス時の威力は変わらないということに注意。
与ダメージ
上が非ダイマックス時のダメージで、下がダイマックス時のダメージです。
- パワーウィップ
H4振りカイオーガカイオーガ
確定1発(110.2 ~ 130.6%)
確定1発(127.2 ~ 151.1%)
H252B4振りグラードングラードン
確定2発(64.7 ~ 76.3%)
確定2発(75.3 ~ 89.8%)
H4振りれんげきウーラオス(れんげき)ウーラオス
確定1発(102.2 ~ 120.4%)
確定1発(117 ~ 139.7%)
HB特化ラグラージラグラージ
確定1発(133.3 ~ 158.4%)
確定1発(152.6 ~ 181.6%)
HB特化ヌオーヌオー
確定1発(142.5 ~ 168.3%)
確定1発(166.3 ~ 196%)
HB特化トリトドントリトドン
確定1発(148.6 ~ 176.1%)
確定1発(172.4 ~ 205.5%)
H4振りガマゲロゲガマゲロゲ
確定1発(247.5 ~ 293.9%)
確定1発(287.2 ~ 340.3%)
H252B4振りバンギラスバンギラス
確定2発(79.2 ~ 93.7%)
乱数1発(43.8%) (90.8 ~ 108.2%)
HB特化カバルドンカバルドン
確定2発(53.9 ~ 64.1%)
確定2発(62.3 ~ 73.4%)
H252B4振りケルディオ(覚悟)ケルディオ
確定1発(116.1 ~ 137.7%)
確定1発(134.1 ~ 159.2%)
- DDラリアット
H52B220バドレックス(こくば)バドレックス
確定1発(127.4 ~ 153.8%)
確定1発(200 ~ 237.3%)
H252B4振りバドレックス(はくば)バドレックス
乱数2発(5.9%) (43.4 ~ 52.1%)
確定2発(64.7 ~ 78.2%)
H252B4振りルギアルギア(マルチスケイル)
乱数4発(87.4%) (23.9 ~ 28.1%)
確定3発(35.6 ~ 42.7%)
HB特化ネクロズマ(日食)ネクロズマ(プリズムアーマー)
乱数3発(0.2%) (28.4 ~ 33.8%)
乱数2発(6.6%) (42.6 ~ 51.4%)
H4振りビクティニビクティニ
確定2発(71.5 ~ 85.2%)
確定1発(109 ~ 129.5%)
- とんぼがえり
H4振りザルードザルード
確定2発(75.1 ~ 88.3%)
確定1発(125.9 ~ 150.2%)
H4振りセレビィセレビィ
確定2発(79.5 ~ 95.4%)
確定1発(136.3 ~ 161.3%)
- がんせきふうじ
HB特化ホウオウホウオウ
乱数2発(9.4%) (43.1 ~ 52.5%)
確定2発(78.8 ~ 93.8%)
※いわなだれ媒体ダイロックだと、砂ダメージ込みでHB特化ホウオウに確定1発を取ることができる。
H4振りイベルタルイベルタル
乱数3発(59%) (30.6 ~ 36.6%)
確定2発(55.4 ~ 66.3%)
H252B4振りバドレックス(はくば)バドレックス
乱数4発(約0%) (21.2 ~ 25.1%)
確定3発(37.6 ~ 44.4%)
H4振りサンダーサンダー
確定3発(40.9 ~ 49.3%)
確定2発(74.6 ~ 89.1%)
H4振りビクティニビクティニ
確定3発(34 ~ 40.9%)
確定2発(62.5 ~ 73.8%)
H4振りエースバーンエースバーン
乱数2発(95.3%) (48.7 ~ 57.6%)
乱数2発(25%) (87.1 ~ 103.8%)
※いわなだれ媒体ダイロックだと、H4振りエースバーンに確定1発を取ることができる。
- インファイト
H252B4振りディアルガディアルガ
乱数2発(95.3%) (49.2 ~ 57.9%)
確定3発(38.6 ~ 46.3%)
H252B4振りメルメタルメルメタル
確定3発(36.3 ~ 42.9%)
乱数3発(6.6%) (28.9 ~ 34.7%)
H252B4振りホワイトキュレムホワイトキュレム
確定2発(55.1 ~ 65.5%)
乱数2発(19.9%) (43.9 ~ 52.5%)
H252B4振りブラックキュレムブラックキュレム
確定2発(50.8 ~ 60.3%)
確定3発(40.5 ~ 48.2%)
H4振りいちげきウーラオス(いちげき)ウーラオス
確定2発(68.1 ~ 80.6%)
確定2発(53.4 ~ 63.6%)
ずぶといH4B252振りラッキーラッキー
乱数2発(77.3%) (47.2 ~ 55.8%)
確定3発(37.4 ~ 44.1%)
ずぶといH244B252振りポリゴン2ポリゴン2
乱数3発(97%) (32.4 ~ 38.7%)
確定4発(26.1 ~ 31.4%)
H252B4振りナットレイナットレイ
確定2発(51.9 ~ 61.8%)
確定3発(41.9 ~ 49.7%)
H252B4振りバンギラスバンギラス
確定1発(106.2 ~ 125.6%)
乱数1発(6.3%) (85 ~ 100.4%)
- アクロバット(持ち物あり状態)
H4振りいちげき・れんげきウーラオス(いちげき)ウーラオス
乱数3発(31.8 ~ 37.5%)
確定2発(62.5 ~ 73.8%)
H4振りケルディオ(覚悟)ケルディオ
確定3発(35.9 ~ 43.1%)
確定2発(71.8 ~ 85%)
H4振りマーシャドーマーシャドー
確定3発(39.7 ~ 46.9%)
確定2発(78.3 ~ 92.7%)
※対面だと、マーシャドーがインファイト→マーシャドーのBDが下がる。→ザルードがダイジェット→マーシャドーのタスキが発動or倒れる。タスキが発動した場合、次はザルードが上から攻撃できるので勝てる、という流れになります。(実際、こんなに上手く相手のマーシャドーを倒せる試合はあまりないということをあらかじめ伝えておきます。)
- じだんだ
H252B4 振りザシアン(王)ザシアン
確定3発(34.1 ~ 40.2%)
確定2発(57.2 ~ 68.3%)
H252B4振りムゲンダイナムゲンダイナ
乱数3発(76.7%) (31.5 ~ 37.2%)
確定2発(54.2 ~ 63.9%)
H252B4振りディアルガディアルガ
乱数3発(56.2%) (30.9 ~ 36.7%)
確定2発(53.1 ~ 62.8%)
HB特化ネクロズマ(日食)ネクロズマ
乱数5発(0.1%) (16.6 ~ 20.5%)
乱数3発(3.7%) (28.4 ~ 34.3%)
H252B4振りメルメタルメルメタル
乱数4発(52.8%) (23.1 ~ 27.2%)
確定3発(38.8 ~ 46.2%)
被ダメージ
ダイマックス時は、被ダメージが半分になります。
※きょじゅうざん、ダイマックスほうは例外
いじっぱりA特化A+1ザシアン(王)のきょじゅうざん
乱数1発(6.3%) (84.8 ~ 100.5%)
おくびょうC4振りムゲンダイナのダイマックスほう
乱数3発(0.2%) (28.2 ~ 33.5%)
おくびょうC4振りムゲンダイナのかえんほうしゃ
確定3発(33.5 ~ 39.7%)
おくびょうC252振りバドレックス(こくば)のアストラルビット
乱数4発(1.5%) (21.9 ~ 25.6%)
おくびょうC252振りバドレックス(こくば)のドレインキッス
媒体ダイフェアリー 乱数2発(91%) (48.1 ~ 57.5%)
おくびょうC252振りイベルタルのデスウイング媒体
いのちのたまダイジェット 確定1発(103.6 ~ 122.5%)
ひかえめC特化カイオーガのれいとうビーム媒体ダイアイス
確定2発(84.2 ~ 99.4%)
おくびょうC252振りカイオーガのしおふき
確定3発(37.6 ~ 44.5%)
おくびょうC252振りカイオーガのれいとうビーム
確定3発(40.8 ~ 48.1%)
いじっぱりA特化グラードンのヒートスタンプ
確定1発(124.6 ~ 147.6%)
ひかえめC特化ディアルガのだいもんじ媒体ダイバーン
乱数1発(37.5%) (90 ~ 106.2%)
わんぱくA4振りホウオウのせいなるほのお
確定2発(70.1 ~ 84.8%)
わんぱくA4振りホウオウのブレイブバード
乱数1発(6.3%) (84.8 ~ 100.5%)
おくびょうC252振りサンダーのぼうふう媒体
いのちのたまダイジェット 確定1発(107.3 ~ 127.7%)
いじっぱりA252振りエースバーンのとびはねる媒体ダイジェット 確定1発(144.5 ~ 171.7%)
いじっぱりA252振りエースバーンのキョダイカキュウ
確定1発(176.9 ~ 209.4%)
ようきA252振りウオノラゴンの先制エラがみ
確定3発(41.8 ~ 49.7%)
苦手なポケモン
- ザシアン(王)ザシアン
じゃれつくで抜群を取られてきまい、こちらのメインウェポンが全て半減で受けられてしまいます。また、つるぎのまいの起点にされかねませんので、裏にザシアン(王)に強めなポケモンを用意しておきましょう。
- ムゲンダイナムゲンダイナ
相手が上からコスモパワーを積んでくることが多く、そうなってしまうと、裏のポケモンで倒すことも難しくなってしまいます。対策手段はふきとばしぐらいでしょうか。
- ゼクロムゼクロム
りゅうのまいやダイジェットをされると、裏のポケモンで止めることも難しくなってしまうので、ランドロス(霊獣)などで対策しましょう。
他にも苦手なポケモンはいますが、全て上げると切りが無いので、代表的なポケモン3匹を紹介しました。
相性の良いポケモン
- ザシアン(王)ザシアン
ザシアン(王)が倒される可能性が高い、カイオーガのしおふきをザルードで受け流すことができ、ザルードが弱点をつかれてしまうダイジェットを半減できたりと、相性がいいです。
- ホウオウホウオウ
コスモパワームゲンダイナに対して、ふきとばしで対策できます。ただし、メテオビームムゲンダイナには注意。
- ランドロス(霊獣)ランドロス
威嚇により、ザルードが苦手な物理ポケモンに対して強く出られます。ダイマエースとしての運用もでき、選択の幅が広いのが強いです。
最後に
いかがだったでしょうか。ザルードは、実際に使ってみて、とても使用感がよく、久しぶりに育成論を書きたい、と思わせてくれるポケモンでした。それに、実際に言葉でまとめると、今まで気づかなかった、ザルードの強いところ、弱いところが知れて、個人的にも育成論を書いて良かったなぁと思います。皆さんもこのポケモン強くない?と思ったときは、実際に言葉でまとめると、そのポケモンの強いところ、弱いところがもっと知れて、今まで以上に、そのポケモンを使いこなせるようになると思います。それでは、また、次の機会でお会いしましょう。