あいさつ
こんにちは。ねこまんと申します。本件5回目の投稿でついにグレイシア以外に手を出してみることに決めました。
レシラムを考察した背景としては環境トップであるザシアン(王)に勝てるDMアタッカーを探しており、今回考察し、論を書かせていただきました。基本型ともいえるぶっぱ論ではございますが、レシラムの何が強いのか、考察した論でございますので、今一度読んで、レシラムというポケモンを見直していただければ幸いでございます。では、どうぞ、よろしくお願いいたします。
はじめに
・ポケモンはすべて理想個体を想定
・ダメージ計算は「ダメージ計算SS」を使用
・個体値は「HABCDS」の略語を使用
・ダイマックスは「DM」と略語を使用
・性格補正は数字の横に+で表示
・ランク補正については↑で表示 (わるだくみ=↑↑)
・ダメージ計算は最低限
レシラムについて
種族値:H100-A120-B100-C150-D120-S90
特性:ターボブレイズ
特徴
- 数少ない炎x龍の複合タイプ(もう1匹はバクガメス)であり、非常に技のとおりがよい。攻撃時は炎x龍の技範囲ですべてタイプ一致の等倍以上での火力が確保可能。
- C150という高火力。禁止伝説の中でもホワイトキュレムネクロズマ(月食)バドレックス(こくば)についで高い種族値である。C150からタイプ一致で炎技を打てるのはレシラムの特権である。
- 特性ターボブレイズにより、相手の特性の影響を受けずに攻撃することが可能である。つまりエアームドボスゴドラのがんじょうやミミッキュのばけのかわを気にすることなく、たちまわることができる。(ただし、ファントムガード、メタルプロテクト、プリズムアーマーは例外)
- S90であり、禁止伝説の中では鈍足よりのポケモンである。
- H100-B100-D120とそこそこの高耐久でありつつ、龍ポケモンでありながら妖タイプを等倍で受けることができる。
運用上の課題
S90の壁
- 上記したように、禁止伝説の中では鈍足の部類に入る。種族値上、高速アタッカーで使用することが望ましいが、同速上ではカイオーガホウオウゼクロムグラードンディアルガギラティナ(アナザー)がおり、すぐ下にはS85族のジガルデ(パーフェクト)、さらに遅いバドレックス(はくば)ネクロズマ(日食)ネクロズマ(月食)しかマウントをとることができない。それ以外の禁止伝説へは種族値負けをしている。また、そらをとぶを採用すれば、ダイジェットを使用できるが、特殊アタッカーであるレシラムとはミスマッチ。
そこそこの特攻種族値
- C150とはいえ、補正なしでは高火力とは言い切れない。カイオーガを大草原で倒せないなどのアクシデントが発生する。ゆえにS補正をかけるべく、スカーフを巻くと、火力が足りない可能性がでてくる。
特性の性能が中途半端
- ターボブレイズは=型破りであるがゆえに、ファントムガード、メタルプロテクト、プリズムアーマーへは効果をなさない。そのため、一見タイプ上有利であるネクロズマ(日食)へも悠々と返り討ちあう危険が高い。
採用理由
上記より運用上の課題があることは明確だが、今回レシラムを採用するに至った経緯を説明する
- 炎+龍タイプであること
炎の弱点である水、龍の弱点である妖をそれぞれ等倍にすることができる。スカーフカイオーガや萬栄している妖タイプのポケモンへ (甘くはないが)強くでていくことができる。また、炎を複合しているため、環境TOPに君臨しているザシアン(王)に対して強い。これが一番の理由であるといえる。
- 特性ターボブレイズ
前述では中途半端と述べたが、禁止伝説にどうこうできなくても、特性としては優秀である。特に、エアームドボスゴドラといったがんじょう持ちのポケモンや最後の詰めで使われるミミッキュに対し、強く出れることは現環境において非常に大きいと考えられる。また、炎でありながらあついしぼう、もらいびといった特性でも止まりにくく、カビゴンやウインディの後出しを許さない。
- 技範囲の広さ
レシラムは技範囲が広く、採用する技によっては受けてくるポケモンによって止まりにくい。タイプ受けをしてくるヌオーラグラージカイオーガに対してはソーラービーム(ダイソウゲン)、バンギラス、ブラッキーに対してはきあいだま、クレセリアに対してはシャドーボール、ドヒドイデへはだいちのちからがあり、パーティの弱点により技を組みかえることでいかようにも活躍をさせることができる。また、対禁止伝説戦において、げんしのちから(ダイロック)でホウオウやイベルタルへも打点が取れることは非常に大きなことであると考える。
型構成について
- 努力値:B4 CS252(A↓S↑)
- 特性:ターボブレイズ
- もちもの:いのちのたま
運用上の問題点であった、そこそこな火力を補うため、いのちのたまで確定。ダイソウゲンで通常カイオーガを突破可能。たつじんのおびでは、火力を出し切れず、こだわりメガネではDM時に効果がなくなるため、これらのアイテムは不採用とした。
※スカーフにすれば、高威力で上から殴ることもできるようになるが、今回はソーラービーム(ため技)を採用しているため、DM時に効果がなくなるスカーフよりもいのちのたまを採用とした。
技構成・ダメ計
技:あおいほのお/りゅうせいぐん/ソーラービーム/選択(はかいこうせん・だいちのちから・きあいだま・シャドーボール・げんしのちから・クロスフレイム)
- あおいほのお(ダイバーン)
威力130/命中85%の高火力技。20%で相手をやけどにできる可能性もあり、レシラムのメインウエポン。等倍相手に対してもうつが、特にグラードンは場を日照りにしてするため、威力を出しやすい。また、物理アタッカーに打てば、ワンチャンのやけどをつかむことができる可能性がある。また、ザシアン(王)を優に倒してくれる。
仮想敵:ザシアン(王)ネクロズマ(日食)グラードンミミッキュカバルドンランドロス(霊獣)+効果抜群なポケモン+等倍なポケモンなど
※()ないはDM時の威力
ザシアン(王):256.8~303.5%(277.2~328.7%)
H252ネクロズマ(日食):146.5~173.5%(157.8~187.2%)
H252グラードン晴下:128~150.7%(137.6~161.8%)
H252ミミッキュ:94.4~112.9%(101.8~120.9%)
H252カバルドン:96.7~114.8%(105.1~124.1%)
H252ランドロス(霊獣):97.9~116.3%(106.1~125.5%)
- りゅうせいぐん(ダイドラグーン)
威力130/命中90%の高火力技。特殊攻撃2段階ダウン。こちらもレシラムのメインウエポン。等倍相手に対してもうつ。威力は=あおいほのおである。
仮想敵:ゼクロムエースバーンジガルデ(パーフェクト)+効果抜群なポケモン+等倍なポケモンなど
※()ないはDM時の威力
ゼクロム:184.0~218.2%(197.7~233.1%)
エースバーン:130.9~154.1(140.6~165.8%)
H252ジガルデ(パーフェクト):103.7~123.2%(111.7~132.8%)
ホワイトキュレム:161.0~191.0%(173.0~204.0%)
ブラックキュレム:175.5~208.0%(188.5~223.5%)
ディアルガ:92.0~109.1%(98.8~116.5%)
- ソーラービーム(ダイソウゲン)
威力120/命中100%の高火力技。1ターンのためが必要。主に、ダイマックスし、4倍弱点に対して打っていく。この技を採用することで、萬栄しているヌオーやラグラージで止まりにくくなる。また、カイオーガの最大打点として採用。
仮想敵:ヌオーラグラージカプ・レヒレカイオーガ+効果抜群なポケモンなど
※()ないはDM時の威力
H252ヌオー:275.2~326.7%(321.7~381.1%)
H252ラグラージ:208.6~246.3%(243.4~288.8%)
H252カプ・レヒレ:90.9~107.3(104.5~123.1%)
カイオーガ:84.5~101.1%(99.4~117.1%)
- はかいこうせん(ダイアタック)
威力150/命中90%の高威力技。反動で次ターン動けなくなる。主にダイアタックとして使用。ホワイトキュレムブラックキュレムゼクロムなどのSを1段階下げ、次ターンに上から殴ることが目的。
- きあいだま(ダイナックル)
威力120/命中70%の低命中、高威力技。外しがこわいが、ここぞとばかりに受けに出てくるバンギラスへの打点として非常に有効。しかし、ここがピンポイントであり、汎用性が低い。また、ダイナックルとの相性が悪く、選択わざとしてケースバイケースでの採用。
仮想敵:バンギラスブラッキー+効果抜群なポケモンなど
※()ないはDM時の威力
H252バンギラス砂下:128.0~153.1%(100.4~120.7%)
H252ブラッキー:79.7~94.0%(62.8~74.7%)
- シャドーボール(ダイホロウ)
威力80/命中100%の中威力技。クレセリアピンポイントでの採用。ダイナックルと同じく、物理方面の影響しかないため、DMとは相性が悪い。そのため選択技としてケースバイケースでの採用。
- だいちのちから (ダイアース)
威力90/命中100%の中威力技。ドヒドイデやヒードランへ刺さる。ダイアースとして使用すれば特防1段階上昇。
仮想敵:ドヒドイデヒードラン+効果抜群なポケモンなど
※()ないはDM時の威力
H252ドヒドイデ:54.7~64.9%(78.9~92.9%)
H252ヒードラン:132.5~156.6%(190.3~224.0%)
- げんしのちから (ダイロック)
威力60/命中100%の低威力技。10%で全能1段階ランクがアップ。主にホウオウイベルタルへの打点としてダイロックで使用。
- クロスフレイム(ダイバーン)
威力100/命中100%の高威力技。命中不安が嫌な方はこちらへどうぞ。
ホワイトキュレムとの差別化
- ホワイトキュレムはレシラムより特殊攻撃種族値が20も高く、95族でありレシラムよりも早い。しかしながら、対ザシアン(王)での性能で見たときに、DMホワイトキュレムでは何もできないので、レシラムのほうが優秀であると判断した。ダメ計は以下の通り。
- A252ザシアン(王)きょじゅうざん:114.0~135.0%
またスカーフを巻けばホワイトキュレムがザシアン(王)の上からクロスフレイムを打つことができるがその場合は火力が足りない。ダメ計は以下の通り。
- C252ホワイトキュレムクロスフレイム;74.2~88.6%
そのためホワイトキュレムではザシアン(王)に打ち勝つことができない。そのため、これで差別化できると考える。
立ち回り
- 初手、後投げ関係なく、DMアタッカーとして運用。基本的にできることが限られており、優位、不利が技がわかる自陣でははっきりしているため、相性が良ければ即DM、裏にダメなポケモンがいれば、対策してから投げるなどの運用を行っていく。
- ここでいう不利なポケモンとは高火力、高速の禁止伝説級アタッカーかつレシラムへの打点を持っているポケモンである。例に挙げるとすればホワイトキュレムブラックキュレムムゲンダイナパルキアゼルネアスディアルガである。この禁止伝説には勝てないので、戦闘の中でほかのポケモンでの対策が必須であると考える。今回選択技であるダイアタックがあればホワイトキュレムブラックキュレムに対してもワンチャン持てるようにはなるが、あまり推奨しない。また、ディアルガは、同速であるが、鋼を有している関係で突破が難しい。
- 一方でザシアン(王)は対面からであればまず負けることはない。また、カイオーガに対しても現状スカーフのしおふきカイオーガであればDMでしおふきを耐え、返り討ちにすることができるので、こちらも優位。{ジガルデ(100%)}はケースバイケースではあるが、100%であれば素早さでこちらに分があるため、対策は可能であると考える。グラードンについても日照りと絡めて対策とし、ネクロズマ(日食)については弱点保険を有している個体であれば、難しいものの優位対面であると考えられる。ゼルネアスイベルタルはDMの残りやジオコントロールが積まれているかいないかでだいぶ違う。すでに積まれていれば勝ち目はないが、積む前であれば、問題なく処理することが可能。イベルタルDMが切れていれば分がいい勝負ができる。
有利:カイオーガグラードンジガルデ(パーフェクト)バドレックス(はくば)ザシアン(王)
不利:ディアルガパルキアムゲンダイナホワイトキュレムブラックキュレム
場合による:ゼクロムゼルネアスイベルタルネクロズマ(日食)バドレックス(こくば)
- 被ダメ
C252バドレックス(こくば)アストラルビット:60~70.8%
A252ザシアン↑インファイト:71.5~85.5%
C252イベルタルいのちのたまダイアーク:71.4~84.5%
C252ゼルネアスムーンフォース:40~48%
C252ゼルネアス↑↑ムーンフォース:80.5~94.8%
A252ブラックキュレムダイドラグーン:165.7~196.5%
C252ホワイトキュレムダイドラグーン:144~169.1%
C252+カイオーガしおふき:115.4~136%
A252ホウオウダイジェット:68.5~81.1%
A252エースバーン飛び膝蹴り:58.8~70.2%
- パーティ相性の良いポケモン
自身より早い高速アタッカーがとにかく苦手であるため、S操作のできるポケモンが相性が良いと考える。レジエレキのエレキネット、サンダーのでんじはで機能停止させることができればレシラムが動きやすくなると考える。とくに95族にいるホワイトキュレムブラックキュレムはSが逆転すると不利有利が変わる可能性がある。また、DMアタッカーなので、壁展開などと相性がよく、壁張りができるポケモンとも相性が良いと考える。また、介護せずとも苦手なアタッカーから逃げるための引き先としてラッキーやドヒドイデ、ランドロス(霊獣)など受けのポケモンとも相性がよい。
- 最後に
火力も速度もぎりぎりですので、ぶっぱ論という形で投稿させていただきますが、レシラムは技範囲が広く、非常に使いやすいポケモンであると考えております。それでいて、態勢も非常に優秀なので、初心者でもわかりやすく、使いやすいポケモンだと考えております。長くなりましたが、読んでいただきたまして、ありがとうございます。次回はグレイシアを投稿したいです。現場からは以上です。