育成論初投稿となります。
ダメージ計算はポケマス様を使わせていただきます。
非公式の単語(H=HP、A=攻撃、B=防御、C=特攻、D=特防、S=素早さ等。)を使います。
わかりづらい箇所はコメントにてお知らせください。
カイリキーって何?
初代より登場した半裸の変態かくとう単タイプのポケモンです。知名度が高いポケモンですが、対戦ではマイナーなポケモンとなっております。ウーラオス(いちげき)マッシブーン等の影に隠れることが多いですが、スペックは高いのでまだまだ活躍できるポケモンだと思います。
採用理由と役割
他のかくとうタイプとは一線を画すユニークな技と特性で奇襲性能バツグンだからです。
役割としては先発で暴れて相手のポケモンが弱った所を後続の起点にします。あまりダイマックスはオススメしませんが、状況によってはその技範囲を活かしてそこそこ活躍できます。もしダイマックスするのならキョダイマックス時の専用技、キョダイシンゲキは鉄壁積んでくるやつには強く出れますが、それ以外にはあまり刺さらないので通常がオススメ。
持ち物
バコウの実で確定です。持ち物がかぶりづらいのも良き。
性格・個体値・努力値と調整
- 性格
少しでも攻撃力を高めるためにいじっぱりです。
Bに220振るよりわんぱくにした方が火力が出そうな気がしますがわんぱくの時より、いじっぱりの方がちょっぴり火力が出ます。
- 個体値
C抜け5Vです。絶妙なバランスのポケモンなので、使わない特攻以外は最大個体値です。
- 努力値
物理耐久は陽気玉ミミッキュのじゃれつくを確定耐え。
特殊耐久はバコウの実込みで控えめ玉サンダーのぼうふうを確定耐え。
素早さはS無振りポリゴン2バンギラステッカグヤより少し速め。
詳しく書くと、S無振り60族に実数値+5、S無振り61族に実数値+4です。
あまりは攻撃に振りました。
特性
カイリキーの通常特性はノーガードとこんじょう、夢特性はふくつのこころとなっています。
ノーガードを採用した理由は、ばくれつパンチとの相性の良さが大きいです。また、こんじょうにしてしまうと持ち物はかえんだま一択となってしまい、耐久力が下がってしまいます。夢特性のふくつのこころはそもそも発動機会が少ないのでシングルではナシだと思います。
他のかくとうタイプとの差別化
- ウーラオス(いちげき)ウーラオス
タイプが主な理由です。
まず、ウーラオス(れんげき)れんげきのかたの場合、相手のサンダーの技を耐えるには、相手の出す技を読まなければなりません。バコウの実を持たせても、でんきタイプの技なら倒れますし、ソクノの実を持たせても、ひこうタイプの技なら倒れてしまいます。
次に、ウーラオス(いちげき)いちげきのかたの場合、相手のサンダーのひこう技を耐えるようにバコウの実を持たせても、相手のフェアリータイプに負ける可能性が高まります。
要するに、襷がなくても耐久に自信があるのがカイリキーの強みですね。
- マッシブーンマッシブーン
特防の差が大きいです。
相手の初手を物理と見るならマッシブーンが適任ですが、特殊なら出し負けとなってしまいます。
- ゴリランダーゴリランダー
かくとうタイプではありませんが、似ている箇所が多いので書かせてもらいます。
類似点ははたきおとす、相手のSをさげる技、耐久力、先制技。
こう聞くと、ゴリランダーでいいじゃあないかと考える人が多いと思います。けれども、くさタイプは弱点をつかれるほのおタイプやこおりタイプ、技が半減されるはがねタイプに弱いです。エースバーンブリザポスナットレイなんかがきても安定するのはやはり、カイリキーでしょう。
技構成
確定枠1
- はたきおとす
ウーラオス(いちげき)やマッシブーンにはない魅力的な技です。相手に負荷をかけられる優秀な技なので確定とさせていただきます。
確定枠2
- ばくれつパンチ
特性ノーガードにより、ゴーストタイプ以外には高火力を押し付けながら相手を混乱させます。この技も確定とさせていただきます。
選択枠1
主にサポート技です。基本的にはがんせきふうじがオススメです。
- がんせきふうじ
相手のSを確定でさげる技であり、ひこうタイプに弱いかくとうタイプにとっての希望の光であり、後続の積みの起点にできます。
- ローキック
同じくS下げ技とになります。当倍ならタイプ一致ものってなかなかの火力がでますがあまり刺さらなかった印象です。
- じならし
3つ目のS下げ技。ローキックと刺さる範囲が似ていますが、かくとうタイプの技が半減されるどくタイプにはバツグンをとれます。
- ストーンエッジ
がんせきふうじを選んだけれど微妙だった人向け。サポートよりもダメージを重視する人ならこれが一番かも。命中率が心配な人がいると思いますが、特性で必中となっております。
- かわらわり
壁張りメタ。タイプ一致がのるのも強み。
選択枠2
天敵等に刺さるサブウェポンです。パーティーを見て何を採用するか検討してください。
- れいとうパンチ
ランドロス(霊獣)やサンダーなどのひこうタイプに刺さる技です。使用感は良好でした。
- かみなりパンチ
カプ・レヒレテッカグヤのサイクルに両親を殺された人向け。正直に言うと刺さりは本当に微妙だけれど、パーティーによっては重宝する技です。
- バレットパンチ
カイリキーの覚える唯一の先制技。
はがねタイプの技なので、必ず相手にダメージを与えられます。カイリキーより速くて先制技持ってるポケモンがたくさんいるのはナイショ
- どくづき
フェアリータイプに刺さる技。ゴーストタイプに半減される理由がわからない。でもミミッキュ以外のだいたいのフェアリータイプには手痛いダメージを与えられます。
Sを下げたらどこまで抜けるのか
注意:S下げ技をがんせきふうじに統一しています。
数値で示すと、
最速64族〜S無振り107族を抜けます。
実戦で活きる場面は、
陰キャ型テッカグヤ(SH宿り木型)
起点作りユクシー(ステロあくびループ型)
(カバルドンラグラージはS振りよりも耐久振りが多いので、除外します。)
等と対面した時です。
大抵の場合、相手が長考の末に安定行動に走るので、
テッカグヤのやどりぎのたねなら
がんせきふうじ→ばくれつパンチ
ユクシーのあくびも
ばくれつパンチ→交代
で、相手の混乱自傷を待ちます。
確率はこちらの方が有利なので、後は日頃の行いの良さにかける感じです。
立ち回り例
先発で相手をある程度削ってから後続に全てを託します。
当倍ならばくれつパンチを押して、相手に運ゲーをしかけることが多い印象でした。
ただ、相手にエーフィアグノム等の速いエスパータイプがいる場合は出すと負け試合に繋がりやすいので注意!
与ダメージ計算
努力値→性格補正の有無→持ち物→名前→威嚇の有無→与えるダメージ量の順で紹介しています。
- はたきおとす
H252振り輝石ポリゴン2に21.3〜25.5%
HB252振りB↑輝石ポリゴン2に15.1〜18.2%
耐久無振りドラパルトに85.8〜101.8%
HB252振りB↑オーロンゲに6.4〜7.4%
H4振りテッカグヤに31.7〜37.5%
HB252振りB↑テッカグヤに19.1〜23%
HB252振りB↑ラグラージに20.7〜24.6%
- ばくれつパンチ
H252振り輝石ポリゴン2に65.6〜78.1%
H252振りポリゴン2に96.8〜115.6%
HB252振りB↑輝石ポリゴン2に46.8〜56.2%
HB252振りB↑ポリゴン2に69.7〜82.2%
HB252振りB↑オーロンゲに40〜47.5%
H4振りテッカグヤに48.7〜57.8%
HB252振りB↑テッカグヤに29.9〜35.7%
HB252振りB↑バンギラスに112〜133.3%
HB252振りB↑ラグラージに32.3〜38.1%
- がんせきふうじ
B4振りサンダーに47.2〜56.9%
HB252振りB↑サンダーに28.4〜34.5%
耐久無振りエースバーンに45.1〜53.5%
- ローキック
検証相手募集
- じならし
耐久無振りエースバーンに56.7〜67%
- ストーンエッジ
B4振りサンダーに80〜94.5%
HB252振りB↑サンダーに46.7〜55.8%
- かわらわり
HB252振りB↑オーロンゲに29.7〜35.6%
- れいとうパンチ
H4振り威嚇ランドロス(霊獣)に77.5〜92.1%
耐久無振りドラパルトに67.4〜79.7%
- かみなりパンチ
耐久無振りカプ・レヒレに53.7〜63.4%
H252B4振りカプ・レヒレに44〜51.9%
HB252振りB↑カプ・レヒレに31.6〜38.4%
H4振りテッカグヤに48.5〜57.8%
HB252振りB↑テッカグヤに30.3〜36.2%
- バレットパンチ
H4振りミミッキュに42.7〜51.9%
- どくづき
H4振りミミッキュに42.7〜50.3%
耐久無振りカプ・レヒレに56.5〜67.5%
H252B4振りカプ・レヒレに46.3〜55.3%
HB252振りB↑カプ・レヒレに35〜41.8%
被ダメージ計算
努力値→性格補正の有無→持ち物→ポケモンの名前→技の名前→与えるダメージ量の順で紹介しています。物理→特殊の順で記載していきます。なお、ひこうタイプの攻撃にはバコウの実込みでのダメージとなっております。
物理
- A252玉ミミッキュのじゃれつく84.5〜99.4%
- A252玉ミミッキュのかげうち18.2〜22.8%
- A252A↑玉ミミッキュのじゃれつく93.7〜111.4%
- A252A↑玉ミミッキュのかげうち20.5〜25.1%
- A252ウーラオス(いちげき)のインファイト55.4〜65.7%
- A252ウーラオス(いちげき)のすいりゅうれんだ53.1〜63.4%
- A252A↑ウーラオス(いちげき)のインファイト60.5〜72%
- A252A↑ウーラオス(いちげき)のすいりゅうれんだ58.2〜72%
- A252エースバーンのかえんボール51.4〜60.5%
- A252A↑エースバーンのかえんボール55.4〜65.7%
- A252玉エースバーンのかえんボール66.8〜78.5%
- A252A↑玉エースバーンのかえんボール72〜85.1%
- 攻撃無振りオーロンゲのソウルクラッシュ54.8〜65.1%
特殊
- C252振りC↑玉サンダーのぼうふう83.4〜98.8%
- C252振りC↑玉サンダーのボルトチェンジ53.7〜62.8%
- C4振りサンダーのぼうふう48.5〜58.2%
- C4振りサンダーのボルトチェンジ31.4〜37.7%
VS.禁止級伝説
結論から言わせてもらうと、ダメです。ほとんどの攻撃を耐えられません。相手の初手が一般ポケモンか伝説ポケモンかの読みとなります。
苦手な相手
受けルと初手ダイマ構築です。タイマン性能に特化した調整なので、サイクルをされるとこちらが圧倒的不利になります。初手ダイマに関しては初手ダイジェットは特殊ならほぼほぼやられます。
相性の良い味方
特性がビーストブースト、じしんかじょう、しろのいななき、くろのいななきのポケモンです。前述の通り、サイクルには不向きですが、特性で火力があがるポケモンなどでカイリキーが弱らせたポケモンを起点に全てをなぎはらっていくスタイルがとても強いです。
また、苦手なカプ・コケコカプ・テテフカプ・レヒレカプ・ブルルアローラ守り神に圧力をかける用のエンニュートアーゴヨン等の速いどくタイプとの相性がいいです。ただ、エスパーの一貫ができてしまうので、立ち回り例で述べたように、エーフィアグノム等のいるパーティーで出さないようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ウーラオス(いちげき)マッシブーン等とは違った強みが光るポケモンだったと思います。私自身、ここまで活躍できるとは思っていませんでした。想像以上に強いので、みなさんも使ってみてくださいね!