はじめに
こんにちは。ねこまんと申します。
以前、冠の雪原で使う「ハイブリッド型グレイシア」を投稿させていただきましたが、たくさんの閲覧、コメント、評価ありがとうございました。今回で5回目のグレイシア投稿となりますが、以前の型のフォーク論となります。
シリーズ8が始まり、禁止伝説が解禁されたことにより、マイナーよりのポケモンが迫害を受けております。それを救うべく、前回論にフォークを刺し、環境へ適した型へと変更しましたので、読んで頂けましたら幸いです。
では、どうぞよろしくお願いいたします。
【参照】注意事項
・ポケモンはすべて理想個体を想定
・ダメージ計算は「ダメージ計算SS」を使用
・個体値は「HABCDS」の略語を使用
・ダイマックスは「DM」と略語を使用
・性格補正は数字の横に+で表示
・ランク補正については↑で表示 (わるだくみ=↑↑)
・ダメージ計算は最低限
・ポケモン使用率はシーズン12のデータを参照
・フォーク元と変更点がない項目は【参照】と記載
・フォーク元と変更点がある項目は【変更】と記載
・変化点は太文字で記載
【参照】グレイシアについて
グレイシアグレイシア
タイプ:こおり
種族値:65/60/110/130/95/65
- グレイシアは氷タイプ・C種族値130であるため、現環境に刺さっていると考えていた。しかしながら、鈍足(S種族値65)が足を引っ張っており、先制で攻撃される場面が多く、DMエースとして役割が果たせないことが多い。
- 高耐久(B種族値110 D種族値95)だが、不遇な氷タイプである。そのため、効果抜群で攻撃を受けることが多く、DMエースとして撃ちあえる場面が少ない
- ポケモンの選出時やDMの切るタイミングを読み間違えるとDMの消費やグレイシアの無償突破など、かなり不利をとられる場面が多い
- フリーズドライを採用し、技範囲が広くなる。そのため、(DM時フリーズドライはダイアイス)となるため、DMとの相性が非常に悪いポケモンである。
以上のことからDMせず相手に負荷をかけれるグレイシアの育成を目指したい
【変更】本論のグレイシアの強味(採用理由)
タスキxミラーコート採用による特殊メタ
- タスキで一撃を耐え、ミラーコートを打てれば、確実に痛手を与えることができる。とくに、現環境で非常に猛威を振るっているサンダーアーゴヨンや鋼タイプのヒードランジバコイルは特殊攻撃を放つポケモンであるため、強気に選出することができる。(とくにヒードランジバコイルはグレイシアを受けることができるポケモンであるため、容易に選出誘導しやすい。)
- 禁止伝説枠の中でも、特殊アタッカーであるDMカイオーガレシラムディアルガパルキアバドレックス(こくば)ムゲンダイナにも勝てるよう調整(ミラーコート+こおりのつぶてで確定1発)。
効果抜群技での起点阻止
- カバルドン(10位)やラグラージ(24位)といった、ステロxあくびx回復実の戦術が多く、かなり厄介である。本論のグレイシアはCの値をH252カバルドンを確定1発、ヌオーラグラージをフリーズドライで確定1発のため、強気で選出することができる。
・本論のグレイシアは型の性質上、先発で出すことが多く(ステロなどで場を荒らされたくないため)、起点作りをする上記とは対面になる機会が多い。
※対カバルドンは砂ダメが入り、タスキがつぶれるので注意。
フリーズドライでの水タイプ制圧
タスキ採用による擬似防御力の確保
【変更】型の構成と構成意図
- 努力値
H252(172):DMカイオーガレシラムディアルガパルキアバドレックス(こくば)(HP:350)をミラコでこおりのつぶて圏内
C228(196):あまり(H252カバルドン確1)
S28(89):S4振りアーマーガア抜き
- もちもの
コンセプト上「きあいのタスキ」で確定
同じミラーコート採用時のもちものとして、「とつげきチョッキ」がある。「とつげきチョッキ」の利点は相手攻撃のダメージを減らすことであり、なるべくダメージを入れたいミラーコートとはミスマッチ。そのため、ミラーコートを使用する型においては、「きあいのタスキ」がベターあると考える。
- とくせい
コンセプト上、当たり屋であるため、「アイスボディ」確定。「ゆきがくれ」では当たり屋は成立しない。
【変更】技構成と与ダメ
れいとうビーム / フリーズドライ / ミラーコート / 選択(シャドーボール こおりのつぶて あくび つぶらなひとみ)
- れいとうビーム 火力指数:26,730
役割対象であるカバルドンやその他アタッカーへ攻撃するメインウエポン。また、等倍でも大ダメージが期待できるため、困ったらとりあえず打つ。(確定変動のあったダメ計のみ記載)
仮想敵:カバルドンボーマンダガブリアスフェローチェゴリランダーサンダー(ガラル)ランドロス(霊獣)ボルトロス(霊獣)パッチラゴンなど
DMガブリアス 102.7~122.4%
H252DMランドロス(霊獣) 102.0~120.4%
H252カバルドン 101.3~120.0%
- フリーズドライ 火力指数:20,580
水タイプへ効果抜群技。主に、カプ・レヒレウオノラゴンラグラージへ打つ技となる。(補足:カプ・レヒレは、ずぶとい49.2%ひかえめ28.6%おくびょう16.3%であり、特殊受け型を気にせず、打っても問題ない。)
上記3匹以外にも水タイプが多く(ウォッシュロトムアシレーヌスイクンドヒドイデギャラドス)それらへ起点にされないようにけん制できる(倒せる)。また、カプ・レヒレウォッシュロトムスイクンはミラーコートでも倒せるが、みがわり、トリック、壁展開の可能性があるため、攻撃するほうが行動としては安定択であるため、確定技としたい。(確定変動のあったダメ計のみ記載)
仮想敵:カプ・レヒレウオノラゴンウォッシュロトムアシレーヌスイクンドヒドイデギャラドス
H252カプ・レヒレ 58.7~71.1%
H252ウォッシュロトム 77.7~92.9%
H252アシレーヌ 62.0~73.7%
H252スイクン 56.0~66.6%
H252ドヒドイデ 62.4~73.8%
H252ギャラドス 130.6~154.4%
- ミラーコート
本論の切り札。相手から受けた特殊攻撃のダメージの倍のダメージを相手に与える。これを使用することで本来であれば勝てない炎や鋼タイプ(特殊アタッカー)へ安定して勝つことができるようになる。H種族値100以下のH無振りアタッカーは、タスキ圏内までダメージが入れば、ミラーコート+こおりのつぶてで倒しきることが可能。現環境ではカイオーガレシラムパルキアディアルガバドレックス(こくば)がそれに値する。また、すぐ下の種族値90のサンダーや種族値73のアーゴヨンも同時に破壊可能。また、サンダーは耐久調整されている個体もいるが、現環境のサンダーはひかえめ36.9% おくびょう28.9%と過半数がアタッカーであるため、ミラコが刺さる。また、火力に振ってないDMサンダーの場合でもこおりのつぶてと絡めて、大ダメージを与えることが可能。(DMされなければ倒せる)※ダメージ計算へテッカグヤを載せたが、こちらも性格がひかえめ27.0% おくびょう17.6%と特殊型が多いため、一死報いることができる可能性がある(詳細被ダメ) ただし、ヘビボン38.0% ラスターカノン31.9%採用のため、対面時には注意が必要。
仮想敵:DMカイオーガ DMレシラム DMパルキア DMディアルガ DMバドレックス(こくば) ムゲンダイナ H4DMヒードラン H4DMアーゴヨン H4DMサンダー H4DMジバコイル H4DMラティオス H252トゲキッス H252ヒートロトム H4ウツロイド H252テッカグヤなど
- こおりのつぶて 火力指数:4,800
主にタスキを持ったポケモンへのとどめやタスキ持ちへの削り。(確定変動のあったダメ計のみ記載)
仮想敵:カイオーガレシラムパルキアディアルガバドレックス(こくば)サンダー
カイオーガ 4.5~5.7%(8~10)
レシラム 9.1~10.8%(16~19)
パルキア 9.1~11.5%(16~19)
ディアルガ 8.5~10.2%(15~18)
バドレックス(こくば) 10.8~13.7%(19~24)
- シャドーボール
ゴーストタイプへ効果抜群のとれる強力なサブウエポン技。構築の主力としてミミッキュが多いので、けん制としてうつ。
- あくび
完全な不利対面でタスキを盾に一度だけ対面操作することが可能。エースバーン対面で重宝する時がある。ただしカプ・レヒレ(ミストフィールド)には注意。
- つぶらなひとみ
あくび同様、不利対面かつ相手が物理アタッカーである場合、流すことができる可能性がある。あくびとは違い、カプ・レヒレに邪魔されない。ただし、サンダー(ガラル)(まけんき)には注意。
【変更】被ダメ(ミラーコート計算用につき実数値表示)
※グレイシアHPは172。確定1であれば、ミラーコートで342(171x2)ダメージ。
()内に攻撃側ポケモンのHPを表示
C252カイオーガ(350) ダイストリーム140 確1
C252レシラム(350) ダイバーン140 確1
C252パルキア(350) ダイストリーム140 確1
C252ディアルガ(350) ダイドラグーン150 確1
C252バドレックス(こくば)(350) ダイホロウ140 確1
H4C252DMヒードラン(334) ダイバーン130 確1
H0C252DMサンダー(330) ダイジェット140 乱1 156~184
H0C252サンダー(165) ぼうふう 確2 123~145
H252C0DMサンダー(394) ダイジェット 140 確2 127~151
H252C0サンダー(192) ぼうふう 確2 100~118
H4C252DMアーゴヨン(298) ダイバーン130 確1
H0C252DMジバコイル(290) ダイスチル130確1
H4DMラティオス(310) ダイバーン130 確1
H252C252トゲキッス(192) だいもんじ 乱1 158~188
H252C252ヒートロトム(157) オーバーヒート 確1
H4C252ウツロイド(185) メテオビーム 確1
H252C0テッカグヤ(204) ラスターカノン 確2 128~152
【変更】ほかのポケモンとの差別化・バイバニラとの差別化ついて
この型はミラーコートxフリーズドライを採用することで、サンダーウツロイドウオノラゴンなどの現環境の3すくみに対して役割を持つことができる。この併用ができるのは、グレイシアバリコオルバイバニラポケモンのみであるため、それ以外のポケモンについては差別化不要と判断。
この型は冒頭でも申し上げた通りバイバニラでも同様の運用が可能。まず、種族値上、本論のグレイシアよりもC実数値が20だけ低くなるが、バイバニラは特性ゆきふらしにより吹雪を採用することで、C196とほぼ同威力の吹雪を命中100%で打つことができる。そのためバイバニラは同様の運用ができると考える。
カバルドンは下から砂嵐で場面を変化することができるので、安定してふぶきが打てない以上カバルドンの遂行力の差で差別化とする。
【変更】運用について
- 主に先発で投げて相手を崩していく
カバルドンラグラージといったステロ要因は試合の序盤(先発)ででてくることが多く、これらに合わせ、先発起用することで有利対面を作っていく。またサンダーウツロイド初手DMとして先発で起用されるケースが多いため、合わせて選出し、ミラーコートで粉砕する。自身の有利対面であるカイオーガレシラムパルキアディアルガバドレックス(こくば)ムゲンダイナ入りの構築には選出し、上記同様ミラーコートで数的優位な状況をつくる。また、上記以外にもゼルネアスも特殊アタッカーであるため、傷をつけることは可能。ただ、HPの多さ、耐久の高さから突破はできないため、役割からは外している。
※そもそも、きあいのタスキを採用している関係でステロを巻かれると何も仕事ができない可能性があるため、先発で使用することを推奨。