二回目の投稿です。出雲冥加です。
はじめに
先日鎧の孤島でガラルヤドランが解放されましたね。
私はガラルヤドランを見たときに思いつきました。
S30…そして高水準な耐久…これトリルサイクルありなんじゃね?
というわけで考察を書いてみました。
この考察はほぼ原案で与ダメ計算などは孤島組の実装がなければ(私の技術的に)不可能なので実装され次第、追記いたします。
注意
この考察ではHABCDSの略称を用います。
この考察はタイプの略称(ノ炎水草電氷格毒地飛超虫岩霊竜悪鋼妖)を使用します。
持ち物
とつげきチョッキ
フルアタで構成する以上は相性がいいです。原種ヤドランに比べて低いDを補い、防御特防共にある程度の耐久を確保できます。
こだわりメガネorこだわりハチマキ
耐久はある程度ありますがACが100とアタッカーのポケモンに比べて低めとなっております。耐久が高いことを生かし、サイクルで圧をかける、いわば役割論理ヤドランにしてしまおうという考えです。
木の実系
ヤドランは広い技範囲に加え、呪い、はらだいこといった優秀な積み技も持っています。木の実を持たせて耐久を上げることで積みやすくすることができます。
じゃくてんほけん
ガラルヤドランは耐久はありますが、火力は控えめです。じゃくてんほけんを持たせることによってダイマックスをして足りない火力を補い、さらに元からある高い耐久力を合わせることで無双できると思います。ただしこの場合は火力過多になると思われるので、HCぶっぱではなくHBD振りあまりをCに振る、でもよいと思われます。
個体値・努力値と調整
- 個体値(H/A/B/C/D/S)
31/31/31/31/31/0
Sはトリルとして使うならば0、ヤドランはAが100あり、悪タイプが弱点であるため、特殊型であってもイカサマで結構ダメージをもらう可能性があります。ですが専用技のシェルアームズを使うためAも理想にしておきました。
- 努力値(H/A/B/C/D/S)
252/6/0/252/0/0
雑にHCぶっぱです。Hにぶっぱした場合、Hの実数値は202となり、並みのアタッカーより高くなります。調整を加えてBかDに加えることでサイクル戦がかなりやりやすくなると思います。ただし、Cが100と並みのアタッカーより低いため、火力は何らかのサポートが必要になるかもしれません。上の余りはシェルアームズが自分のAとCも比較するとのことで、物理で攻撃する際に少しでもダメージを伸ばすためにAに振りました。
性格
トリル運用を考えているのでれいせいです。構築によってはひかえめもありだと思います。
特性
ガラルヤドランは3つの特性を持っています。
- クイックドロウ
確率で先制で技を発動させます。ワンチャン力の塊ですが、トリルを使用する場合はだいたい先制で技を打てるのであまり恩恵は受けにくいと思います(面白いけどね)。
- マイペース
混乱無効、そして威嚇が無効です。物理型であれば恩恵は大きいと思いますが、特殊型においてはほぼ無意味なのであまり採用する理由はないと思います。
- さいせいりょく
控えに戻るたびに最大HPの1/3を回復します。サイクル戦において、サイクルを回しながら削っていく戦いの中で控えに戻すだけで回復できるのはかなりのアドバンテージです。サイクルを意識するなら優先して取りたいです。
技構成
本考察は特殊型を意識しているため、特殊技を表記します。
- シェルアームズ
確定技です。
一致威力90かつ、自身のACと相手のBDの実数値を比べよりダメージが出る方を参照する強力な技です。Aが無補正無振りでも元の種族値が100あるため防御が薄いポケモンが多いフェアリータイプではかなり刺さると思われます。もちろんCに努力値を割いているため、そのまま特殊技として打つのも強いです。
- サイコキネシス
一致のエスパー技です。教え技でワイドフォースがありますが、サイコフィールドは他のフィールドに比べ張る機会が少なく、マルチで活躍する技だと思います。本考察はシングルを意識しているのでサイコキネシスにしました。一致技なので他の技より威力が高いことが魅力です。優先順位は高いと思います。ドヒドイデはつぶせますね。やったぁ!
- ハイドロポンプ
水の高威力技です。弱点の地面タイプに対して弱点を突けるため、相性はいいと思われます。
- かえんほうしゃ
炎タイプの技です。炎タイプを弱点にもつポケモンは多く候補技の中でも優先順位は高いと思われます。他の炎技にだいもんじがありますがそれはお好みで。ナットレイやハッサムを潰せますね。やったぁ!
- れいとうビーム
氷タイプの技です。竜や飛といった相性が平均的な相手に有利を取れます。ふぶきも覚えますがそれはお好みで。
- シャドーボール
霊タイプの技です。ゴーストのみを弱点に持つポケモンの数はいますがそもそもそのポケモンは基本ゴーストタイプでヤドランと対面有利を持っています。この技を積むより、後続のポケモンに回した方が効果的と思われます。
- くさむすび
草タイプの技です。相手によって威力は変わりますが、地面、岩タイプは重いポケモンが多く、草のみを弱点に持つポケモンもいるため、割と採用の可能性はあると思います。トリトドンを潰せますね。
- きあいだま
格闘タイプの高威力技です。命中が低めなので使い勝手は悪いですが、悪タイプに対して有効打となりえます。しかし、他の技に比べ命中が低めなので安定感は低いです。
- イカサマ
相手の攻撃値を参照してダメージを出す物理技です。この技は物理の中でも特殊なので採用の可能性はあります。
- マッドショット
地面タイプの技です。100%でSを1段階下げますが、今回はトリックルームを考えているので採用はしにくいです。サポート型のヤドランであれば採用の余地が生まれます。
ダメージ計算
ダメージ計算ソフトが対応され次第更新します。
シェルアームズ
(実装されていないため、同威力のヘドロばくだんで検証します)
H252 トゲキッス(特殊計算) 65.6~78.1%(確定2発)
H252 マリルリ(特殊計算) 82.1~98.5%(確定2発)
H252 ゴリランダー(特殊計算) 90.8~108.2%(乱数1発43.7%)
サイコキネシス
かえんほうしゃ
ハイドロポンプ
れいとうビーム
- 被ダメージ計算
今回は環境に多いポケモンを一通り乗せたいと思います。
- A252ドリュウズ(じしん)
通常時 92.0~107.9%(乱数1発43.7%)
ダイマックス時 46.0~53.9%(乱数2発46.4%)
- C252ドラパルト(シャドーボール)
通常時 50.4~60.3%(確定2発)
ダイマックス時 25.2~30.1%(確定4発)
- A252玉リベロエースバーン(ふいうち)
通常時 50.0~59.4%(確定2発)
25~29.7%(確定4発)
ガラルヤドランの強み
毒・超の唯一の複合タイプで格闘、草、フェアリー、毒に対してめっぽう強いです。
さらに技に関しては一致技に加え炎、草、水、悪、霊、格闘、地面と広い技範囲を持っています。そのため対面に対する適応力が高いです。さらに通常特性のクイックドロウは先制で攻撃を可能とし、対面をやりやすくできます。夢特性はさいせいりょくで1度控えに戻ると最大HPの1/3を回復するというサイクル向きな特性をしています。もう1つ、マイペースがありますが、今回は特殊型なのでいかくをくらっても問題ないため、考えていません。以上の点から、ガラルヤドランのサイクル戦に対する適性が見えてきます。
相性の良い味方
- ポリゴン2
毒・超の複合故に、格闘タイプにめっぽう強いです。同じく孤島から追加されたポリゴン2は格闘のみが弱点で、しんかのきせきを持たせることで優秀な耐久とサポートを両立できます。このポリゴン2との相性がガラルヤドランは良く、ガラルヤドランの弱点の霊をポリゴン2が無効化でき、逆にポリゴン2の弱点の格闘をガラルヤドランがほぼ無効化できます。さらにポリゴン2はトリックルームも張ることができるので、ポリゴン2とガラルヤドラン+もう1匹のサイクル戦が行いやすいです。
- トゲキッス
言わずと知れた白い悪魔。悪、地面を半減以下にでき、トゲキッスが弱点の毒をガラルヤドランがカバーできます。ガラルヤドランと組み合わせてサイクル戦を行うというより、ガラルヤドランや他のポケモンである程度削り相性が良くなったときに裏からトゲキッスを出し全部潰す、という使い方のほうが使いやすいと思われます。ガラルヤドランが広い範囲をカバーできるので、裏に置くのは尖った火力を持つポケモンがいいと思いこの悪魔にしました。
- オーロンゲ
悪・妖の複合タイプでいたずらごころを持ったポケモンです。悪、霊を半減以下に抑えることができ、でんじはや壁といったサポートも充実しており、ガラルヤドランが相手しにくいミミッキュ、ドラパルトの対処もある程度担うことが出来ます。オーロンゲの弱点の毒、フェアリーはガラルヤドランがカバーできます。持ち物次第ではカバーできる範囲がもっと広がり、戦法の幅も広がります。
立ち回り例
・ドヒドイデナットレイといった受けポケモンがいる場合、ガラルヤドランはドヒドイデにはサイコキネシス、ナットレイにはかえんほうしゃと弱点を突くことが可能なので、相手が受けループだと判明したなら先発で出して相手の受けを破壊するのが良いと思われます。
・今はやりのエースバーンはふいうちを持っており、対面不利です。素直に引きましょう。
・味方のパーティにポリゴン2がいる場合、相手は格闘タイプのポケモンを出してくる可能性が高いです。そのため、初手ポリゴン2で相手の格闘タイプを誘い、格闘タイプであれば裏のガラルヤドランに交代、それ以外であればトリックルーム展開や、ポリゴン2に持たせた技で対応するのが良いと思われます。
このポケモンの対策
耐久と火力を兼ね備えたガラルヤドランですが、突出した火力に弱いです。ドラパルトミミッキュといった相性有利を投げれば対面しやすいと思います。
最後に
一見尖った性能がないように見えるガラルヤドランですが、広い技範囲、耐久力、じゃくてんほけんの適正と、とても良い性能ををしていると思います。特性もどれも使い道があり、ヤドランというポケモンを生かす道は多岐に渡ると思っております。より多くのトレーナーがヤドランの新しい魅力を見出してくれることを願い(他力本願)本考察を締めようと思います。ありがとうございました。質問や間違いがあればコメントにてご指摘ください。