はじめに
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さをH/A/B/C/D/Sとするなどの略称を用います。
- 種族値、努力値といった非公式用語を用います。
- この育成論に登場するポケモンは全て理想個体を前提としています。
- 不備質問等がございましたらコメントにてお願いします。
- ダメージ計算はポケマス様のサイトで行なっております。
キリキザンキリキザンについて
キリキザンは、悪鋼の複合タイプを持った、BW初登場のポケモンです。高いABの種族値と、半減9タイプ、無効2タイプの非常に優秀な耐性を持っています。また特性まけんきやつるぎのまいで、自身の攻撃を高めることができ、ロマンのある先制技で有名なふいうちをタイプ一致で打てることも魅力です。
キリキザンが先発として優れている点
- 特性まけんきにより、相手の能力を下げるタイプの起点作成に強い。
- 優秀な耐性により、有利に戦える相手が多い。
- 悪タイプだから、ニャオニクス♂やオーロンゲなどのいたずらごころを無効化できる。
- 高威力の先制技ふいうちをタイプ一致で使えるため、打ち合いに強い。
などがあります。
型紹介
今回は先発で運用する普通のアタッカーというシンプルなコンセプトなので、運用に関する細かい説明は省かせて頂きます。
- 性格
いじっぱりで確定です。ようきにしてSに努力値を振ると、準速トゲキッスなどを抜くことができますが、今回はH振りの型を考察していくのでSにはどちらにせよ振りません。
- 技
確定技
アイアンヘッド
タイプ一致のメインウェポン。
ふいうち
タイプ一致ふいうちなので火力もそこそこ出ます。ふいうちを採用していないキリキザンはキリキザンじゃない。
準確定技
メタルバースト
優先度は0です。マジでこれ気をつけてください!カウンターの要領で撃って、私は何度も空振りました。
エースバーンのかえんボール、ドリュウズのじしん、ヒヒダルマ(ガラル)のフレアドライブ、ルカリオのインファイト、ヒートロトムのオーバーヒートなど、後攻なら全て1.5倍で反射できます。ただし、読まれる場合も少なくないので、ご利用は計画的に。相手のダイマックスポケモンに対しても抗えるのが強い。なによりエフェクト、名前、効果、全てがかっこいい。
選択技
上に行くほどおすすめ度は高いです。
つるぎのまい
つるぎのまいからのふいうちとかいうポケモン界でも屈指のロマン。ダイマックスドラパルトを一撃で吹き飛ばせるほどの火力になります。また、起点にならないようにするためにも有用。
ちょうはつ
意外と読まれないので結構刺さります。特に先発に出てくるポケモンは初手で変化技を撃ってくるポケモンが多いので有効。
でんじは
HP1で相手の後続と対面したときなど、相手が積みの起点にしてきた際などに撃つと刺さると思います。
ステルスロック
後続から出てくる相手のダイマエースのHP増加割合の軽減、タスキ潰しなどに使えます。主に先発として運用する型なので、余裕がある対面などで撃つといいと思います。
がんせきふうじ
アイアンヘッド、ふいうちの構成だと、ガオガエンに弱いので採用はあり。いかくでまけんきは発動できますが、元々の火力が低い上におにびを撃ってくるので、つるぎのまいと併用するのが吉。S操作はおまけ程度です(一応後続へのサポートにはなる)。
かわらわり
サブウェポンというよりかは、初手に出てきやすい壁貼り要員へのメタ。技範囲的にはメインウェポンの2つでも大きな差はないと思います。
- 特性
まけんきで確定。対面性能が高まる上、他の特性があまり有用ではないと思います。
- 持ち物
きあいのタスキ
メタルバーストを使うならほぼ必須です。
ラムのみ
おにびを死ぬほど打たれるので。しかし、一度回復したところで元々の抜き性能があまり高くないので、この型とのシナジーは良くないかもしれません。
- 努力値
H252/A252/B4
H:ダイマックスポケモンに対しての、メタルバーストのダメージを意識しました。
A:アタッカーだから火力はできるだけほしい。
B:Sに振っても抜きたい相手がいないので。
立ち回り
基本は初手に出してアタッカー運用ですが、裏から出して詰めるもよしです。耐久が貧弱なので、タスキを大切にして立ち回ることが大切です。裏から出す場合は、タスキメタルバーストにより、相手のダイマエースのストッパーになることも可能です。基本的には相手のアタッカーと対面し、メタルバーストやふいうちを駆使して、的確に相手を処理していきます。相手のパーティーにドリュウズヒヒダルマ(ガラル)オーロンゲギルガルド(シールド)などがいる場合は、積極的に選出しましょう。オーロンゲ以外にはふいうちを打っておけば確定2発なので対面有利、オーロンゲは、でんじはは無効ですし、ソウルクラッシュもまけんきの餌なので、つるぎのまいの起点です。
- 有利なポケモンの例
ドリュウズヒヒダルマ(ガラル)オーロンゲギルガルド(シールド)ミミッキュ(珠型)バンギラスドラパルト(アタッカー型)ウオノラゴン
- 苦手なポケモンの例
アシレーヌルカリオホルードアーマーガアナットレイカバルドン
相手がタスキを持ってて尚且つ先制技を持ってる場合は基本S関係から対面負けしてしまいます。また、こちらからの有効打がない物理受けポケモンに対しても、勝算は薄いです。
ダメ計
- 与ダメ
何も書いてない相手に対しては耐久無振りとして計算しています。
ふいうち
ドリュウズ: (51.6 ~ 61.2%)確定2発
ヒヒダルマ(ガラル): (56.3 ~ 66.8%)確定2発
ドラパルト: (98.7 ~ 117%)乱数1発(93.7%)
H252ギルガルド(シールド): (58.6 ~ 69.4%)確定2発
ホルード: (49 ~ 58.3%)乱数2発(98%)
H252ヒートロトム: (38.8 ~ 46.4%)確定3発
HBカビゴン: (25 ~ 29.5%)確定4発
ウオノラゴン: (38.5 ~ 45.7%)確定3発
ミミッキュ: (58 ~ 69.4%)確定2発
ウオノラゴンやロトム系統に対してはメタルバーストでいいと思います。また、ドリュウズなどに関しても、メタルバースト→ふいうちよりもふいうち→ふいうちの方が確実です。
アイアンヘッド
H252バンギラス: (64.7 ~ 78.2%)確定2発
HBオーロンゲ: (75.2 ~ 89.1%)確定2発
HBカビゴン: (28.4 ~ 33.7%)乱数3発(0.2%)
- 被ダメはタスキを持っていて、どんな攻撃でも1発は耐えるので必要ないと感じましたので載せません。要望があれば載せますね。
おわりに
前回の初投稿から1ヶ月ほどが経過して再び投稿してみました。今回はキリキザンを考察しましたが、いかがだったでしょうか。対面性能の高さは申し分ないと思います。もしキリキザンに興味を持っていただけたのなら幸いです。得意な相手にはめっぽう強いが、苦手な相手には何もできない、と有利不利がはっきりしているポケモンだと思いました。ふいうちやメタルバーストなども用いたクールな戦い方ができるキリキザンを使ってみたいと思ったら、参考にしていただけると嬉しいです。色違いの蒼いボディもカッコいいですよ!