初投稿になります。ガリエと申します。
7世代からガチ対戦するようになった者です。
拙い文章ですが是非最後まで読んでいただけると幸いです。
※初心者の方にも分かりやすいように、なるべく略称は避けたいと思います。しかし最低限の用語(種族値、個体値、努力値等)は使わせていただきます。
※ダメージ計算はダメージ計算SSを使用させていただいています。
現環境のサイドン
初代から登場する、このサイドンというポケモン。いわ・じめんタイプの4倍弱点2つ(みず・くさ)に加え、2倍弱点4つ(はがね・こおり・かくとう・じめん)という、弱点の多いポケモンです。
当サイトでの育成論も、第8世代は本論の投稿時点では1件のみ、第7世代は0件という人気の無さです。かわいいのに。
なぜぼうぎょととくぼうの個体値が0?
虐められるのが好きなんです。。まあ、言葉選びがおかしいだけで、実際その通りです。本論のサイドンは、相手の攻撃を受けることで真価を発揮します。その相手の攻撃を最大限受けたいので(ドM)ぼうぎょととくぼうの個体値を0としています。なぜドMなのか、詳しくは下述しています。
そもそもなぜサイドン?(差別化点)
かわいいからです。嘘です。
お父さんのドサイドンの進化前であるサイドンはぼうぎょととくぼうを1.5倍にする「しんかのきせき」というアイテムを扱うことが出来ます。
本論に於いて、しんかのきせきを持てるようになる進化前が、最大のコンセプトになるのです。。
しんかのきせきを持たせてもお世辞にも高いとは言えないとくぼう。(とくぼう種族値45。紙。)
お父さんドサイドンの様になりたいとじゃくてんほけんを持たせても、お父さんドサイドン程の耐久が無く、容易に突破されてしまう。
でもそれは裏を返せば、型が読まれない、何をしてくるか分からないというマイナーポケモン特有のメリット、それに加えて進化前のポケモンはしんかのきせきを持っているという固定観念を逆手に取れるというメリットがあります。物は言いようですね。
- 他の反射技持ちとの差別化について
また、サイドンは割とHPが高く、105族となります。この数値は進化前でメタルバーストを扱えるポケモンの中で一番高く、カウンターで考えてもゴンベの次に高いです。しかしゴンベはメタルバーストを覚えないので、明確な差別化とさせて頂きます。
したがって、サイドンは進化前でカウンターとメタルバーストを両立する最もHPの高いポケモンとなるのです。
こうげき種族値130とかなり高いのも、カウンターやメタルバーストを警戒させない良い点ですね。
- お父さんドサイドンとの差別化について
もちろんお父さんドサイドンもカウンターとメタルバーストは覚えますが、現環境のドサイドンの
半数以上がじゃくてんほけん持ちというデータがあります。これは現状ドサイドンのみが持つ特性ハードロックにより、2倍弱点を実質1.5倍、4倍弱点を実質3倍にする事が出来ます。
相手からするとドサイドンを相手にする場合は一致4倍で殴りワンパンするorおにび等で火力を削りつつじゃくてんほけんを発動させずに殴りきる の2択になります。
これはサイドンを相手にする場合と、一見大差は無いのですが、サイドンには特性ハードロックがなく実質ドサイドンより耐久が劣るため、相手にナメられ雑に不一致4倍や2倍を撃ち込んできます。それが命取りになるとも知らずに(暗黒微笑)
本論のサイドンの魅力まとめ
・しんかのきせき持ちと思わせられる
・甘えた不一致弱点攻撃を誘発させられる
・2種類の反射技を高HPから繰り出せる
と言うのが、このかわいいサイドンなんです。
本論のサイドンの役割まとめ
・相手の予期しない形の1:1交換
・相手のダイマックスターンを枯らす
・あわよくばダイマックスポケモンを落とす
以上が本論のサイドンの役割となります。
特性
特に有用な特性が無いため「ひらいしん」で確定とします。でんきタイプパッチラゴンヒートロトムを寄せ付けません。現環境で猛威を奮っているパッチラゴンを出しにくくするのは偉いです。
持ち物
きあいのタスキ
これで確定とします。
前述の通り、しんかのきせき持ちを偽りワンパンしようとしてきた相手を返り討ちにする本論のコンセプトとなります。
性格・努力値と調整
ゆうかん
(こうげき ↑ 、すばやさ ↓ )
攻撃技を採用しない場合は、こちらのこうげき実数値を利用する技「イカサマ」や状態異常「こんらん」によるダメージを下げるため、
れいせい(とくこう↑、すばやさ↓)
をお勧めします。
このターンに受けたダメージを1.5倍にして相手に返す技「メタルバースト」は他の反射技「カウンター」「ミラーコート」とは違い、必ず後攻になる(優先度がマイナスになる)技ではありません。少しでも多くのポケモンの素早さを下回る為にサイドン…基、最鈍(さいどん)にしています。サイドン
上述の通り、受けたダメージを数倍にして返す技を扱うので、火力を上げるためにHPには努力値252振ります。
技構成
<<確定技>>
- カウンター
(物理アタッカーに反撃)
- メタルバースト
(特殊や両刀が考えられるアタッカーに反撃)
- こらえる
(相手のダイマックスや天候、壁を枯らす)
本論のコンセプトとも言える反撃技のカウンターとメタルバースト。カウンターは物理技を2倍にして相手に反撃、メタルバーストは物理特殊問わず1.5倍にして相手に反撃する技です。ダメージ計算は下述。
<<候補技>>
つのドリル/ステルスロック
足が遅いため、ステルスロックを撒く暇はあまりないです。タイプ一致技のじしん、ストーンエッジも高火力ながら今回のコンセプトから離れてしまうため、候補から除外します。
反射技を狙えない相手を雑に落とす一撃必殺技を推します。殴って来ない相手には試行回数も稼げますね。
立ち回り例
相手は進化前のサイドンを見て、持ち物は十中八九しんかのきせきだ!と思います。
そんな高耐久(実際には紙耐久だけど)のサイドンを突破するにために相手には定数ダメージを稼ぐor高火力でゴリ押すの2択を迫ることが出来ます。後者の高火力でゴリ押す事が予想される場合に初手で選出します。初手ダイマックスまで予想出来るとこちらの思うがままです。
相手のポケモンや型に合わせ、カウンターもしくはメタルバーストを選択。それだけで相手は落ちる、もしくは致命傷を受ける事になります。
相手がダイマックスをしていて、且つ致命傷で耐えた場合でも「こらえる」事によって1ターン。次ターンでサイドンが落とされて、2体目を無償降臨させる頃には相手のダイマックスターンが切れているんです。自分はダイマックスを温存しながら相手のダイマックスを枯らす。どうです?強いでしょう?
与ダメージ計算
サイドンのHP種族値は105。HPに努力値を最大まで振ることで実数値は212になります。
相手の攻撃によりきあいのタスキが発動しHPが1残った場合、相手に反撃して与えるダメージは、、
メタルバーストの場合、
211×1.5=316(少数切捨て)
カウンターの場合、脅威の
211×2=422!!!!!
この422という数値はHP種族値104バクオング以下のポケモンがHPに努力値252を振り、且つダイマックスをしても落としきる事ができます。そもそもダイマックスエースがHPに努力値を252振っている事は少ないので、実際はかなり多くの物理アタッカーをワンパン出来る火力と言えるでしょう。
相手がHP無振りの場合は種族値135メルメタルゴンベまでのダイマックスを落とす事が出来ます。
これよりHP種族値の高いポケモンはラッキーハピナスカビゴンプクリンホエルオー等になります。
メタルバーストの316は、ダイマックスしない相手は大体落とせますが、正直ダイマックスポケモンを相手にするには少々心許ない(252振っていた場合、HP種族値51キュワワー以下しか落とせません)です。
まあ、ダイマックス相手でもかなりのダメージを与え、「こらえる」でダイマックスターンを枯らすだけでも、充分な活躍と言えるでしょう。
相手がHP無振りの場合は種族値85ウルガモスオンバーンムーランドまでのダイマックスを落とす事が出来ます。
コンセプトが上記2種類の反射技になる為、コンセプトとかけ離れたサブウェポン(じしん、ストーンエッジ等)に関しては、ここでは計算記載しません。ご了承ください。
被ダメージ計算
このサイドンを最大限に活かすためには相手の高火力が必要な為、ここが一番大切な部分になります
※来シーズンから使用出来なくなるエースバーンゴリランダードラパルトミミッキュギャラドス等のダメージ計算は省略します。ご了承ください。
物理
(サイドンは割とぼうぎょ種族値が高いです)
- こうげき252振りいじっぱりはりきりパッチラゴン
・げきりん
☞135~160ダメージ 63.6~75.4%(確定2発)
・ダイドラグーン(基げきりん)
☞159~187ダメージ 75.0~88.2%(確定2発)
・じしん
☞152~180ダメージ 71.6~84.9%(確定2発)
・ダイアース(基じしん)
☞196~232ダメージ 92.4~109.4%(中乱数1発)
- こうげき252振りいじっぱりちからもちマリルリ
・アクアジェット
☞168~196ダメージ 79.2~92.4%(確定2発)
・じゃれつく
☞91~108ダメージ 42.9~50.9%(低乱数2発)
※「はらだいこ」をしていると更に4倍のダメージとなります。アクアジェットでサイドンが3匹飛びます
- こうげき252振りいじっぱり一撃ウーラオス(いちげき)
・あんこくきょうだ(確定急所)
☞109~130ダメージ 51.4~61.3%(確定2発)
・ダイイチゲキ(基あんこくきょうだ)(確定急所)
☞177~208ダメージ 83.4~98.1%(確定2発)
特殊
(サイドンのとくぼうは紙です。ぺらっぺら。)
- とくこう252振りひかえめアシレーヌ
・うたかたのアリア
☞720~852ダメージ 339.6~401.8%(確定1発)
・(こうげき無振り)アクアジェット
☞64~76ダメージ 30.1~35.8%(低乱数3発)
- とくこう252振りひかえめサザンドラ
・あくのはどう
☞175~207ダメージ 82.5~97.6%(確定2発)
・ダイアーク(基あくのはどう)
☞283~334ダメージ 133.4~157.5%(確定1発)
・りゅうせいぐん
☞283~334ダメージ 133.4~157.5%(確定1発)
- とくこう252振りひかえめヒートロトム
・あくのはどう/シャドーボール
☞104~123ダメージ 49.0~58.0%(高乱数2発)
・オーバーヒート
☞126~148ダメージ 53.7~63.6%
・オーバーヒート(とくこう2段階低下)
☞63~75ダメージ 29.7~35.3%
となり、連続で打たれて確定3発です。
…と、こんな感じですね。
特にみずタイプアシレーヌマリルリキングドラルンパッパはカモです。相手はダイストリームを打つだけで天候を雨にすることで水技の威力が上がり、かつキングドラ等はすばやさを2倍にする事ができるのでいわ・じめんタイプが相手なら雨始動の起点にしないわけが無いですよね。
いくらぼうぎょ種族値が高いとは言え、個体値が0だとぺらっぺらになりますね。ご馳走様です。
記載はしていませんがサイドンは4倍弱点で案の定ワンパン、2倍弱点でも特殊技であればワンパンされるような紙耐久しかありません。
他にも記載した方が良いポケモンが居ればご指摘お願いします。
相性の良い味方
メタルバーストでギリギリ削りきれなかった相手を仕留める為に、優先度がプラスになる攻撃技(アクアジェット、かげうち等)を覚えるポケモンとの相性が良いと思います。私はじゃくてんほけんを持たせたギルガルド(シールド)と併せて使っています。
このポケモンの弱点
- ゴーストタイプにはカウンターは当たりません。現環境でゴーストタイプは少ないのでさほど気にする事でもない気がします。
- 自分と相手の持ち物を入れ替える技「トリック」「すりかえ」に滅法弱いです。きあいのタスキが無ければただの紙耐久鈍足石ころなので。
- 直接殴ってこない定数ダメージを稼いだり、起点作りのポケモンは素直に交代するか、一撃必殺でゴリ押すしか選択肢はありません。
- 素早さ関係が数ターンの間逆になる技「トリックルーム」下ではない、且つサイドンより遅い特殊アタッカーブリムオンなどには手も足も角も出ません。諦めましょう。
- 連撃ウーラオス(いちげき)のすいりゅうれんだはどうしようも無いです。助けてください。
まとめ
本論ではサイドンをご紹介しました。
本当はエースバーンゴリランダーギャラドスのメタとして考えた育成論でしたが、なんとシーズン10では使用不可となってしまいました。。
上手く決まれば相手のダイマックスを消費させ、かつこちらはダイマックス温存した状態での2vs2に持ち込むことが出来ます。選出できるかどうかの見極めが大事なポケモンですが、使っていて楽しかったので紹介させて頂きました。皆様も是非、使ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。