はじめまして。
育成論は3回目の投稿です。
よろしくお願いします。
今回紹介するポケモンは、みちづれマタドガス(ガラル)です。
はじめに
- 各ステータスの略称名にH(HP),A(攻撃),B(防御),C(特攻),D(特防),S(素早さ)を使用します。
- ダメージ計算はポケマスさんのをお借りしました。
マタドガス(ガラル)について
唯一の毒×妖タイプで高めの物理耐久・独自の耐性・豊富な補助技を備えたポケモンです。
役割としては上述の通り物理耐久・耐性・補助技を絡めた物理受けが多く、相性補完にも優れています。攻撃技も補助技も技スペースが足りないのがネックです。
今回のマタドガス(ガラル)は「みちづれ」をメインにしています。
技候補もたくさんあるため、自身のPTに合った技構成にしていくのがベストです。
私は、「おにび」による起点づくり・物理受けクッションも兼ねたマタドガス(ガラル)にしています。
環境における「みちづれ」
1体を無理やりひんし状態にできる強力な技で無限大な可能性を秘めています。
8世代における「みちづれ」はダイマックスしているポケモンには無効、連続で使うと失敗するようになり使い勝手は悪くなりました。
環境が変わり、禁止級伝説のポケモンも使用できるようになり中でも環境に多いムゲンダイナザシアン(王)はダイマックスができないため有効な一手となります。
マタドガス(ガラル)はタイプ相性によりムゲンダイナの「ダイマックスほう」「どくどく」を無効にできるためどの型のムゲンダイナにも後出しができ、アタッカー型・耐久型ムゲンダイナどちらにも対応できる数少ないポケモンです。
相手が残り1匹でダイマックスを使いきった状態ならこちらの数的有利「みちづれ」で勝った試合もしばしば。
主な役割対象
ダイマックスをせずとも強いポケモンには特に「みちづれ」が決まりやすいです。
ムゲンダイナザシアン(王)ゼルネアスカイオーガレジエレキテッカグヤラッキーハピナスヌオー
自身のPTで重いポケモンに焦点を当てると良いです。
今回はムゲンダイナに焦点を当てているため、努力値振りも対ムゲンダイナとしています。
持ち物
「イバンのみ」
今回のコンセプトです。
HP管理など立ち回りを意識することで、相手に警戒なく発動できると良いです。
「くろいヘドロ」や「回復実」でもないマタドガス(ガラル)ということだけで若干警戒されるかもしれません。
技構成
「みちづれ」
相手の技でひんし状態になると、相手もひんし状態になる。
ダイマックスしている相手には効果がない。
連続して出すと失敗する。
今回のコンセプトです。
「イバンのみ」を用いて先制「みちづれ」を決めます。相手が攻撃してこなくてもマタドガス(ガラル)はすばやさが遅いため、自分の行動がくるまでは「みちづれ」の効果は持続します。
「こらえる」
ひんし状態になる攻撃を受けてもHPが1残る。連続で使うと失敗しやすい。
「イバンのみ」と非常に相性が良い分、「イバンのみ」を読まれる要因にもなります。
相手のダイマックスターンからしにも有用です。
「ちょうはつ」
3ターンの間、補助技を封じる。
「みちづれ」と合わせて相手の攻撃を誘える技です。「ちょうはつ」で崩したり相手のしたいことをさせなくすることができます。
カバルドンラグラージなど「ステルスロック」「あくび」展開も封じられる。
「おにび」
火傷状態にさせる。命中がやや不安。
物理ポケモンを機能停止にできます。
マタドガス(ガラル)は物理耐久が高いためタイプ一致抜群でも1発は耐えることができます。
- 攻撃技を採用してませんが、ピンポイント
でしか選出していないためあまり気にならず。
- 他の候補技
どれも欲しくなりますが技スペースが足りず。
PTに合わせてカスタマイズするのが良いです。
「おきみやげ」「どくどく」「いたみわけ」「くろいきり」「クリアスモッグ」「どくびし」
あると便利な補助技ばかりです。
「ワンダースチーム」「ヘドロ爆弾」「ヘドロウェーブ」
タイプ一致技です。
「かえんほうしゃ」「だいもんじ」
鋼タイプ用です。
性格・努力値と調整意図
性格:ずぶとい
努力値H252-B92-C4-D140-S20
実数値:172-167-106-108-S83
H→耐久を上げるため全振り
B→余り
C→余り(攻撃技採用する際努力値をリセットするのも手間なので振っているだけです)
D→眼鏡ムゲンダイナ「ヘドロウェーブ」最高乱数切り耐え
S→S4振りテッカグヤバンギラス抜き
- 性格はB補正が1番数値が高いためずぶといにしています。
- Dはもう+16振ることで確定耐えになります。
- 「イバンのみ」「みちづれ」をより活かすならすばやさは遅い方が良いですが、60族付近はテッカグヤバンギラスポリゴン2ラグラージピクシーガオガエンなど厄介な補助技を使うポケモンがいるため、上から「ちょうはつ」が通るようにSにも最低限振っています。
細かい調整は好みになります。
特性
マタドガス(ガラル)は特性が3つあり、それぞれ役割が異なるためPTの相性補完に合うものがおすすめです。
私は地面技を無効にできる「ふゆう」を使っています。
- 「ふゆう」
地面タイプの技を受けない。
「まきびし」「ねばねばネット」フィールドの効果を受けない。
地面技に合わせることで無償降臨することができます。
ランドロス(霊獣)は「そらをとぶ」ガブリアスは岩炎技ぐらいしか打点ないです。
「ちょうはつ」と合わせることでカバルドンの「じしん」+補助技を封じることができ、カバルドンや交代して出てきたポケモンに「おにび」を撃つこともできます。
- 「かがくへんかガス」
場にいる間、特性の効果が発動しない。
「ばけのかわ」「じんばいったい」「スワームチェンジ」は発動する。
マタドガス(ガラル)系統の固有特性です。
- 「ミストメイカー」
戦闘に出ると5ターンの間、場の状態を「ミストフィールド」にする。
※ミストフィールド→地面にいるポケモンは状態異常にならない、竜技を受けるダメージが半減。
運用・立ち回り
ムゲンダイナゼルネアスを例に説明します。
どちらも後出しからでも充分対応できるため、後出しで説明します。
ムゲンダイナには「ダイマックスほう」や「どくどく」は無効にできるため無償降臨が決まりやすいです。
眼鏡珠ヘドロウェーブ、パワフルハーブメテオビームムゲンダイナの攻撃を受けイバン圏内に入れば「みちづれ」
耐久型であればサイクルを通じて相手の攻撃に合わせて「みちづれ」を狙う。無振りムゲンダイナの「マジカルフレイム」は確定4発のためサイクル+「ちょうはつ」で警戒なく「みちづれ」を決めることができます。
相手に引かれて「みちづれ」が失敗しても能力上昇を流すこともできます。
マタドガス(ガラル)後出し ゼルネアス「ジオコントロール」+パワフルハーブ
パターン?「+2ムーンフォースorサイコショック」 マタドガス(ガラル)「ちょうはつ」→イバン圏内先行「みちづれ」
パターン?「みがわり」 マタドガス(ガラル)「ちょうはつ」→+2「ムーンフォースorサイコショック」は耐えてイバン圏内に。ちょうはつのターンは残っているため、補助技は使えない。→先行「みちづれ」
採用率はそれほど高くないですが、+2「10万ボルト」「かみなり」は乱数のためゼルネアスの技構成次第になります。
ゼルネアスは、ダイマックスするか交代でしか「みちづれ」は阻止できない状態ですが、削れたマタドガス(ガラル)に貴重なダイマックスを割いたり、「おきみやげ」の可能性もあるため基本的に「みちづれ」が通りやすいです。
- 注意点
攻撃技と補助技を備えたムゲンダイナもいるため、型の判別やHP管理には注意です。
バドレックス(はくば)バドレックス(こくば)など特性「きんちょうかん」には「イバンのみ」は発動しないため注意です。
ダメージ計算
環境に多いポケモンでマタドガス(ガラル)が見れそうなポケモンを中心に載せます。
マタドガス(ガラル)はH172-B167-D108の耐久値で計算しています。
HP172に対して、残りHP43で「イバンのみ」が発動します。
ダメージ的には129以上で発動圏内。
臆病C252振りムゲンダイナ
眼鏡ヘドロウェーブ→147~174(85.4~101.1%)
C1↑メテオビーム→124~146(79.0~93.0%)(控えめの場合136~160)
無振りムゲンダイナ
マジカルフレイム→43~51(25.0~29.6%)
かえんほうしゃ→51~61(29.6~35.4%)
珠A252振りエースバーン
アイアンヘッド→120~143(69.7~83.1%)
キョダイカキュウ→118~140(68.6~81.3%)
無振りサンダー
ほうでん→61~73(35.4~42.4%)
珠C特化サンダー
10万ボルト→121~142(70.3~82.5%)
ぼうふう→144~172(83.7~100%)
珠A252振りランドロス(霊獣)
ダイジェット→113~134(65.6~77.9%)
無振りA2↑ランドロス(霊獣)
ダイジェット→145~172(84.3~100%)
C特化レジエレキ
10万ボルト→118~139(68.6~80.8%)
タイプ強化系アイテム10万ボルト→142~168(82.5~97.6%)
C特化テッカグヤ
ラスターカノン→146~174(84.8~101.1%)
C特化2↑ゼルネアス+フェアリーオーラ
ムーンフォース→132~156(76.7~90.7%)
サイコショック→146~172(84.8~100%)
A特化メタグロス
アイアンヘッド→114~134(66.2~77.9%)
無振りヒードラン
ラスターカノン→128~152(74.4~88.3%)
A252振りドリュウズ
アイアンヘッド→102~122(59.3~70.9%)
珠アイアンヘッド→133~159(77.3~92.4%)
A1↑ザシアン(王)「きょじゅうざん」、
カイオーガの「しおふき」は耐えません。
素で「こらえる」するしかないです…
他の「みちづれ」ポケモンとの差別化点
唯一の毒×妖の組み合わせによるタイプ。
豊富な補助技を覚えるため、「みちづれ」が読まれにくい点。
最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました。
相性補完抜群で補助技が優秀すぎて技スペースが足りないマタドガス(ガラル)。
禁止級伝説のポケモンが参戦し、ダイマックスをしなくても強いポケモンが増えた環境のため、使用感は「みちづれ」がわりと決まります。
怪しいタイミングで「こらえる」をしてしまうと「イバンのみ」を警戒されるため、立ち回りを意識する必要がありますが、禁止級伝説のポケモンをマタドガス(ガラル)で突破できた時は嬉しくなります。
持ち物や技でカスタマイズができるため参考にして頂けると嬉しいです!