はじめに
- 今回はメガボーマンダの新しい調整を思いついたので、育成論を書いてみたかったので投稿することにしました。
- HP、攻撃、防御、特殊攻撃力、特殊防御力、素早さをそれぞれH,A,B,C,D,Sとして略記を使用します。
- 努力値について補正あり252振りを特化とします
現環境のメガボーマンダメガボーマンダ
- 7世代に入ってミミッキュやカプ・テテフなど強力なフェアリータイプのポケモンが追加されましたがメガボーマンダは特性スカイスキンによってドラゴンタイプでありながら飛行技をメインウェポンとするため、フェアリー増加の影響は比較的少なく高い使用率を記録しています。また、メガシンカの初速の仕様変更によりメガシンカで上がるSを生かすことができるのでそこはかなりの強化ポイントです。
- 現環境のメガボーマンダの型は火力を求めた意地ASや耐久調整を施したHADS型、また高いSを生かした制圧力の高い特殊や両刀型がいます。
- 取り巻きはメガボーマンダが苦手なポケモンに強い鋼タイプのポケモンギルガルド(シールド)ナットレイヒードランやメガボーマンダの起点を作れ、相性も良いカバルドンカバルドンなどが多いです。なので今のメガボーマンダはサイクルを意識した型が多いことが伺えます。
- そこで今回はカバマンダガルド構築に対するメタに強く、安定した試合を組み立てることができる、いわゆる対面選出もできるようにしたメガボーマンダを考えていこうと思います。
対面選出するためには
1.ある程度の耐久と攻撃性能を持つこと
例えば対面構築でミミッキュをzで採用するなら火力と耐久を両立したABミミッキュが優先的に採用されます。
2.誤魔化し性能があること
耐久ポケモンや苦手なポケモンを強引に削る手段を持つことです
3.崩し性能があること
攻撃のランクを上昇させる技やどくどく、身代わりなどで相手の受けを崩せることが大切です。
- メガボーマンダは高種族値+メガシンカ前の特性の威嚇によって1、2を満たし、竜舞によるA上昇やラス1身代わりで3を満たすので対面性能が高いポケモンと言えます。
特性
メガシンカ前は相手の攻撃を1段階下げることで実質的な物理耐久を上げることができる威嚇。メガシンカ後は一つしかないのでスカイスキンで確定です。飛行技の威力を上げ超火力を得ることができます。
調整
- パターン1 A重視
性格:意地っ張り
努力値:76-228-60-4-140 (H-A-B-D-S)
実数値:180-213-158-111-158
HB:A252ランドロス(霊獣)ランドロスの岩石封じを威嚇込みで身代わりが93.7%耐え
S:最速霊獣ランドロス抜き
A:できるだけ高く
D:端数
メガボーマンダの種族値的にランドロス(霊獣)の岩石封じを威嚇込みで耐えようと思ったらHに大きく割くか(212振りなど)、このようにBに多めに割くことのどちらかですが、今回は対面選出するためにASを高めにしたかったので後者を選びました。この振り方だと有名な調整のメガボーマンダとHBラインはほぼ同じ耐久を少ない努力値で得ることができます。Aは特化しきれてはいないですがここまで振ればABミミッキュを乱数で落とせたりとかなりの高火力を手にすることができます。素早さはランドロス(霊獣)を起点に相手のサイクルを破壊するためにこの振り方としました。
- パターン2 素早さ重視(ガブリアスなど意識)
性格:意地っ張り
努力値:76-132-60-4-236
実数値:-180-200-158-111-170
HB:同上
S:最速ガブリアス抜き
A:できるだけ高く
ここまでSを振ることでガブリアスを起点にできたりメガボーマンダミラーに強くなれます。また、最速スカーフの92-102族までを竜舞で抜けるようになるので場合によりますが基本的に抜き性能は高くなります。ただ、Aをここまで下げるとABミミッキュを12.5%でしか落とせなかったりA1↑地震で無振りメガメタグロスを12.5%でしか落とせなくなるなどの弊害があります。ただし、ステルスロックやゲッコウガのみずしゅりけんなどでその乱数をずらすこともできるのでこの振り方をするならそのようなサポートが欲しいです。最近はミラー意識でSラインが上がる傾向があるのでこの振り方もアリだと思います。S236振りはもっとHPに振る場合もありますが、短いサイクルや対面で勝ちたいならAを高めに保てるこの調整も有用です。
- これらの振り方はメガボーマンダが特殊攻撃を味方に流してもらうことが多い事に着目して考えました。なので味方に特殊ポケモンを流せるポケモンが居ればこの振り方でも羽休めを採用してAが高いままサイクル要員になることもできます。
技構成
- 確定技
無技すてみタックルorあばれるorやつあたり(おんがえし)
基本的には威力120のすてみタックルかあばれるを採用したいです。少しのスリップダメージなどの削りと一回竜舞をすることでかなりの広範囲を縛ることができます。この型は羽休めがないので基本的にはすてみタックルで良いと思いますが、反動を嫌う場合はあばれるも十分採用する価値はあります。
やつあたりの場合は相手をより疲弊させるための味方を選ぶことが必要です。例えばゴツメ持ちをミミッキュに投げて皮を剥げば一撃で倒せます。
地震
飛行技が半減される岩、鋼、電気に抜群が取れ、A特化に近い振り方をしたこの型だとステロ込みH252ギルガルド(シールド)やメガメタグロスを少し削れば落とせます。
りゅうのまい
AとSを同時に上げる超強力な技です。この技によってメガボーマンダは抜き性能、崩し性能を増すことができます。
- 選択技
みがわり
コンセプト上基本的にはこちらを採用します。対面選出をしたい場合優先的に採用します。相手の状態異常を透かしたり、ターン稼ぎ、またみがわりを割れないポケモンを起点にするのに使います。また、有利対面みがわりをすることで相手に対し効果的な技を打ちやすくなります。
羽休め
対面的な動かし方を主とするメガボーマンダなのでコンセプト上は不採用ですがこの型でもサイクルを回したい時に使います。穏やかギルガルド(シールド)などの特殊受けと合わせればサイクルを回せ、予想外の火力で相手を崩すこともできます。この技を採用する場合はすてみタックルは優先度が低くなります。
与えるダメージ
パターン1の調整で計算します。ダメージは%割合で表示します。
- すてみタックル(一応だがおんがえしはこれの0.85倍)
H196B164ミミッキュ92.9~109(50%乱1)
特化ナットレイ 48~56.9(90.6%乱2)
H236B108カプ・テテフ 90.8~106.8(43.8%乱1)
無振りサザンドラ 94~111.3(62.5%乱1)
H212B4メガボーマンダ 58.3~69(A1↑で18.8%乱1)
H4メガボーマンダ 67.2~79.5(竜舞すれば確1)
H4メガギャラドス 78.9~92.9(2倍ステロ込み確1)
無振りメガリザードンX 86.9~102.6(18.8%乱1)
H236B100ボルトロス(霊獣) 45.6~53.8(46.9%乱2)
無振りボルトロス(霊獣) 62.3~73.3(竜舞すれば56.3%乱1)
無振りランドロス(霊獣) 95.7~113.4(75%乱1)
H244ランドロス(霊獣) 80.5~95.3(ステロ込み12.5%乱1)
H244B252↑ランドロス(霊獣) 56.9~67.6(A1↑+ステロ込み43.8%乱1)
HB特化カバルドン 43.2~51.6(7.4%乱2)
H212B140カバルドン 52.3~62.2
H236B4カプ・レヒレ 72.5~86.2(竜舞すれば確1)
HB特化カプ・レヒレ 53.1~63.2(竜舞+ステロ込み6.3%乱1)
- 地震
無振りメガメタグロス 61.9~73.5(A1↑で50%乱1)
H124メガメタグロス(意地グロス等)56.1~66.6(A1↑+ゴツメダメ込み93.7%乱1)
H252ギルガルド(シールド) 57.4~68.2(A1↑で6.3%乱1、ステロ込みA1↑で37.5%乱1)
- このように火力は結構ギリギリなので味方で少しでもいいので削っておきたいです。
受けるダメージ
- 物理
A252ランドロス(霊獣)のA1↓岩石封じ 21.1~25.5(身代わりが93.7%で1耐え)
特化ガブリアスのA1↓岩石封じ 22.2~26.6(身代わりが68.7%で1耐え)
A特化ミミッキュのA1↓ぽかぼかフレンドタイム 80~94.4
同 かげうち 8.8~10.5
特化メガメタグロスのA1↓冷凍パンチ 75.5~91.1
同バレパン 15~18.3
A252メガギャラドスのこおりのきば 73.3~86.6
A特化メガリザードンXのA1↓げきりん 83.3~97.7
A52↑メガボーマンダのおんがえし 46.6~55(64.8%乱2)
A無振りナットレイのA1↓ジャイロボール 23.3~27.2(37.5%で身代わりが1耐え)
A28振りまでのテッカグヤのA1↓ヘビーボンバー ~23.8(身代わりが確定耐え)
A252ガブリアスのげきりん 86.6~103.3(25%乱1)
A無振りギルガルド(シールド)のA1↓かげうち 8.8~11.6
- 特殊
特化ギルガルド(シールド)のシャドーボール 50.5~60
C252振りカプ・コケコのめざ氷 66.6~80
特化カプ・テテフのPF下サイコキネシス 76.6~90.5
- このように物理耐久は耐久振りメガボーマンダと同じくらいあります。しかし、特殊耐久は劣るのであまり受けないように。
立ち回り
相手の構築とその時の状況に合わせて相手にできるだけ負荷をかけていきます。
例えばミミッキュ対面なら威嚇込みで相手の攻撃を何でも耐えれるので上から2回殴って倒します。このメガボーマンダは初手または死に出し、地面技透かしなど負荷を受けないように立ち回りましょう。
相性の良い味方
- ゲッコウガゲッコウガ
襷を持たせることで対面性能を高く、毒を差し込めば耐久ポケモンポリゴン2クレセリアに対して役割集中をかけることも可能です。みずしゅりけんによりABミミッキュに対しての乱数をずらすこともできます。起点になりにくい型の方が良いです。
- カプ・コケコカプ・コケコ
電気z型がオススメです。対面性能、崩し性能が高くメガボーマンダが勝てないサンダーやテッカグヤに殴り勝つことができます。また、ゲッコウガに勝てるのもポイントです。
- カバルドンカバルドン
ステルスロック+あくびのコンボで相手を削ることができます。メガボーマンダの竜舞や身代わりの起点を作ることもできます。
最後に
今日このメガボーマンダを使ってレートで7連勝できました。今の環境に刺さっていると思うので興味を持った方は是非使ってみてください。読んでいただきありがとうございました!
追記
このポケモンは最近の流れである、「幅広い選出のできる構築」にかなり適しています。最近はゴツメカバルドンと合わせてアグロ選出もできるようにした構築を使っています。キノガッサと相性が良く、こいつで荒らしてガッサで詰める動きはとても強いです
追記2(9/3)
S16最高レート2066に行ったときにこのメガボーマンダを少し数値を変えて使っていて有用な調整だと思ったので一応紹介しておきます。
性格:陽気
努力値:84-156-60-4-204(H-A-B-D-S)
実数値:181-185-158-111-182
HB:同上
A:余り(無振りメガリザードンYをあばれるで確定1発くらい)
S:最速ジャローダ抜き
一定数いる襷ランドロス(霊獣)@2の構築とジャローダオニゴーリ@1の構築に対して有利を取るためにこの調整になりました。
実際ランドロス(霊獣)展開の構築には9割ほど勝てて、ジャローダオニゴーリには7割ほど勝てました。
出す構築が飛行技の通りが良いものが多かったので
あばれる 地震 竜舞 身代わり で使ってました。
陽気でAも抑えてあるので火力は低いです。
少しこのメガボーマンダを使った構築について解説します。
このポケモンが展開(積み)思考の構築に強く、受けを崩しにくいため、受けループや受けサイクルメガフシギバナテッカグヤ、ポリゴン2グライオンドヒドイデに強い裏メガとして、
メガゲンガーメガルカリオメガリザードンXがオススメです。
他のポケモンは上でも述べてありますが、整理すると
地面枠(カバルドンランドロス(霊獣)…)
鋼枠(ギルガルド(シールド)テッカグヤエンペルト…)
@2を襷orスカーフ+Z
にすると結構強い構築ができると思います。
自由度が高く、環境に合わせてポケモンや型を選べるのが強みだと思います。