はじめに
どうも、メトロポリスと申します。Twitterでは小型洗濯機として活動しています。今回は僕が好きなポケモンの一つ、メガボーマンダの個人的に一番強いと思った型を紹介させていただきます。それが今回のいじっぱりHadsメガボーマンダです。巷ではいじっぱりHDと言われることが多いですが、あまりDに努力値を振ってる印象がないことから、この論ではいじっぱりHadsと呼ばせていただきます。
注意点
- HP→H、こうげき→A、ぼうぎょ→B、とくこう→C、とくぼう→D、すばやさ→Sとします。
- 基礎ポイントは努力値と表記します。
- 最速はすばやさ上昇性格(ようき、おくびょうなど)+S252振り、準速はすばやさ無補正性格(いじっぱり、ひかえめなど)+S252振りとします。
- 特化は、S以外で、上昇補正性格+252振りのことを指します。
- 108-130-95-80-85-102と表示されたら、H108 A130 B95 C80 D85 S102を表すものとします。
- H183-B115ガブリアスと言われたら、H実数値183、B実数値115のガブリアスを指します。
- この育成論は僕が考えたものではありません。他人が考えた育成論がテンプレ化しているため、有名なポケモン育成論サイトであるポケモン徹底攻略に無いのはおかしいと思ったので投稿しました。
メガボーマンダについて
メガボーマンダはポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイアで初登場したメガシンカのうち1体です。とくせいのスカイスキンが特長で、タイプ一致となってかつ威力が1.2倍(ORAS当時は1.3倍)になるすてみタックルやおんがえしが魅力的です。さらにひこう技を半減するでんきタイプやいわタイプ、はがねタイプにはじしんを撃てるので、非常に受けにくいポケモンになっています。
最近では、ミミッキュやランドロスを安定して倒すための高火力や安定性に加えて、耐久力も備え合わせたいじっぱりHads振りが流行し、2018年のメガボーマンダのテンプレ型の1つとなっています。
採用理由
- ひこう技を安定して使え、かつ半減されにくい
スカイスキン補正込みで威力122と、ブレイブバードを超える威力のひこう技を無反動で使えます。また、ひこうタイプの技を半減にするのはいわ・でんき・はがねの3タイプと少なく、環境に多いフェアリータイプにも弱くないドラゴンです。
- りゅうのまいを覚える
こうげきとすばやさを1段階上げる、とても優秀な積み技です。場合によっては1回使わせただけで勝敗が決定することもあります。
- 優秀な耐性
防御面では、攻撃を半減以下にできるタイプが ほのお・みず・くさ(1/4)・かくとう・じめん(無効)・むし と6つもあり、高い耐久も相まって繰り出し性能が高いです。
- そこそこ高い火力
もともとのA種族値が145と高く、また性格をいじっぱりにしてAにプラス補正をかけることで、Aにあまり努力値を振らなくても安定した高火力を出すことができます。
- 高い耐久
H95-B130の高種族値に加えて、メガシンカ前にはいかくもあります。H振りだけでもいかく込みならHB特化のポリゴン2並みとなるなど、物理耐久はものすごく高いです。また、今回のようにHDに多めに努力値を振ることでギルガルドのシャドーボールZや、タイプ一致ムーンフォースを耐えられるようになります。ゆえにサイクルに参加しながらもりゅうのまいを積む機会を作りやすいです。
- 汎用性が高い
数あるメガボーマンダの型の中でも、程よい火力、十分なS、安心できる耐久の全てを兼ね備えており、どんなパーティに入れても強いです。メインアタッカーとしても補完枠としても声がかかりやすいです。
上3つが主にメガボーマンダとしての採用理由で、下3つがこの型にする理由です。
以上の条件を満たすのは、人によって努力値はまちまちでしょうが、このいじっぱりHadsメガボーマンダ以外いないと考えています。
性格と努力値
メガボーマンダ
性格:いじっぱり(A↑C↓)
努力値:H212 A52 B4 D140 S100
メガ前実数値:197-178-101-×-118-133
メガ後実数値:197-189-151-×-128-153
HB いかく込みで、A197(補正無しA252振り)ランドロス(霊獣)のがんせきふうじをみがわりが確定耐え。いかく無しでA182
ガブリアスのげきりん確定耐え
A H4振りミミッキュをおんがえしで93.8%の高乱数1発
D 余り
S 準速100族(リザードン
メガバシャーモなど)抜き
調整意図
テンプレは、
1. H212 A68 B4 D148 S76(実数値:197-191-151-×-129-150)
2. H212 A52 B4 D156 S84(実数値:197-189-151-×-130-151)
という調整が多いようですが、今回はAとDを落としてまでS100振ることで準速100族を抜くことのメリットをお話ししたいと思います。
- 対メガバシャーモ
メガバシャーモ
ただ単純にメガバシャーモを相手したいだけならS76振りでも十分なのですが、バシャーモ入りサイクルに対しこちらもサイクルを回しながら、メガバシャーモ対面以外で半ば強引にりゅうのまいを積まなければならないことがあります。その後、こちらのメガボーマンダの残りHPがかなり削れた状態になっているときに相手がラスト1などでメガバシャーモを死に出ししてきます。ここでS76振りですと、択が生まれてしまいます。具体的には、
1.こちらが「おんがえし」した時に相手が「まもる」をしてきた→次のターンに上から攻撃される
2.こちらが相手のまもる読みで「はねやすめ」「みがわり」を繰り出すが、相手は攻撃してきた→次のターンに上から攻撃される
3.こちらが相手のまもる読みで「りゅうのまい」をするが、相手は攻撃してくる
などとという択負けが生まれてしまったり、相手のバシャーモがストーンエッジやめざパ氷を持っている場合は負け筋に直結します。しかし、この論のように準速100族抜きにすることで、1竜舞後のメガボーマンダとメガバシャーモ対面では、相手は2連続まもる(成功確率約30%)しか勝ち筋がないため、基本こちらは「おんがえし」安定となります。
確かにボーマンダは準速ベースや最速ベースのような型は存在しますが、相手のダメージ感覚でこちらのボーマンダがいじっぱり耐久振りと推測した場合は1回のまもるで上を取れると思われてもおかしくはありません。ゆえに、もともと有利気味のメガバシャーモに対する択負けを無くすためにも推奨します。
- 対メガガルーラ
メガガルーラ
最近はいじっぱりのhAs振りのような耐久振り型が多くなったとは聞きましたが、それでもまだまだ準速個体も存在します。削れたメガガルーラにメガボーマンダを死に出しした際、S76振りですと準速個体に抜かれてしまいます。ここでりゅうのまいを積めば確かにS関係は逆転できますが、相手がれいとうパンチを持っていた場合は倒されてしまったり(被ダメ75.1%〜89.3%+18.2%〜22.3%)、耐えたとしても19%の確率でこおり状態になってしまいます。ここで準速100族抜きにすることで、上からおんがえし(与ダメ60.2%〜71.2%)を撃てます。もっとも陽気個体(10/8現在17.4%)に出くわすと上を取られてしまうわけですが、少しでも対面で勝てるようになると思っています。
- 対メガリザードンX
メガリザードンX
こちらがまだメガシンカをしておらず、また双方がりゅうのまいなどをしていないときに偶発対面をしてしまい、かつ選出の都合で交代ができないときの処理の最終手段になり得ます。相手のメガリザードンXがいじっぱりASベースであることが前提にはなってしまいますが、まず、いかく込みでメガリザードンXのげきりんを 79.1%〜94.4% と確定耐えするため、りゅうのまいを積むことができます。相手も"後手で"りゅうのまいがしてきた場合は少しラッキーです。一番安いの来ましたね。その後、おんがえしでH153-B131(無振り)メガリザードンXを 96.7%〜114.3% の81.3%の高乱数1発で倒すことができます。
なお、陽気個体や耐久振り型に出くわしてしまった場合はこの処理方法が効かないこともあるので、あくまで最終手段だと思っておきましょう。
実際、S100振りでかなり使いやすくなったのでものすごくオススメです!!
1の調整と比べて、火力面では、H4振りミミッキュへのおんがえしが確定1発→最低乱数切り1発になり、H175-B167
メガハッサムへのおんがえしが41.2%の低中乱数2発→27.0%の低乱数2発になります。また耐久面では2の調整と比べて、C特化
カプ・テテフのムーンフォースが93.7%で耐える→87.5%で耐えになり、C126
ポリゴン2のアナライズれいとうビームが87.5%で耐え→75.0%で耐えになるなど、若干の甘えが出てきてしまいます。
技
- おんがえし 威力102(183) 命中100
反動もなく、そこそこ高火力の安定した打点です。かわりものメタモンが気になる方はやつあたりでもよいです。【確定技】
すてみタックルは火力こそ高いのですが、反動が辛いです。いくらはねやすめがあるといっても、サイクルでHPを消費することを考えると、立ち回りがかなり制限されてしまうので推奨しません。あばれるは交代不可になるため、サイクルを回せなくなるので考察対象外です。
- りゅうのまい ※タマゴ技
AとSを1段階ずつ上げる、とても優秀な技です。この積み技と高い耐久がボーマンダの採用理由に直結するといっても過言ではないです。【確定技】
- はねやすめ
そのターンだけひこうタイプを失ってHPを半分回復します。サイクルで消費したHPを回復できます。使う機会が多いため、ポイントアップが少ない時でもこの技だけには使っておくことをオススメします。【確定技】
- みがわり
HPを1/4削って(小数点以下は切り捨て)分身を出します。威嚇込みでランドロス(霊獣)のがんせきふうじを耐えるほか、耐久振りボーマンダにとって天敵の状態異常や、やどりぎのタネ、相手のいかくまで防げる優秀な技で、優先度高めです。【選択技】
- じしん 威力100 命中100
ひこう技と相性のよいサブウエポンです。主に対ドリュウズ
ヒードラン
ギルガルドに欲しいです。また、交換読みで当てることで後出しのバンギラスやメタグロスに大ダメージを与えることができます。B4振りドリュウズに68.8%の乱数1発、H244振りヒードランに確定1発、H252振りギルガルドには確定2発、2竜舞でちょうど確定1発になります。【選択技】
- からげんき 威力70(126)[状態異常時140(252)] 命中100
みがわりを使いこなせない方への状態異常対抗策です。状態異常時の火力指数は47628と、A特化すてみタックル(46656)より高い火力が出ます。みがわりやじしんに比べると役に立つ状況が限定的なため、優先度は低めです。【選択技】
相性のいいポケモン
- カバルドン
カバルドン
高い耐久を生かしてステルスロック・あくびによる起点作成ができます。メガボーマンダが不利を取るでんきを無効化でき、メガメタグロスや
ミミッキュなどの物理アタッカーにも強めです。
- マンムー
マンムー
こおりに強いじめんタイプであり、ほのおに強いこおりタイプです。きあいのタスキを持たせてステルスロックを撒かせるのもよし、とつげきチョッキを持たせて対カプ・コケコ
サンダー
アーゴヨンを任せるのもよしです。
- ギルガルド
ギルガルド
カプ・テテフをはじめとするフェアリータイプや、メガボーマンダが苦手とするメガメタグロス
フェローチェに強いです。特殊受けとして使うことも多いので、なまいきHDベースなどが良いでしょう。
- ナットレイ
ナットレイ
ボーマンダ軸を使うと重くなりがちなギャラドスに強いです。また、やどりぎのタネのおかげで、比較的安定したサイクルになります。対
ミミッキュを任せることが多く、かつ対でんきはじめん枠を採用して対処することが多いことから、のんきHBベースにするのが良いでしょう。
- カミツルギ
カミツルギ
ナットレイと比べて特殊耐久を大幅に犠牲にする代わりに、素早く攻撃的なサイクルになり、役割破壊がしやすいです。Zクリスタルやこだわりスカーフを持たせるといいでしょう。
- ヒードラン
ヒードラン
相手にランドロス(霊獣)を選出させやすく、フェアリーにも強いです。パーティの特殊受け・流しになることが多く、とつげきチョッキを持たせることが多いです。
- ウォッシュロトム
ウォッシュロトム
メガボーマンダが不利を取るゲッコウガ
メガメタグロス、めざパ氷持ち
テッカグヤに対して比較的強いです。同様にメガボーマンダに強い
ポリゴン2に嫌がらせするため、こだわりスカーフを持たせてトリックしたり、またはどくどくを仕込むとなおグッドです。
- ウツロイド
ウツロイド
メガボーマンダに後出ししてくるボルトロス(霊獣)や
サンダーに強く、かつボーマンダ軸で対策があやふやになってしまいがちな
メガリザードンX
メガリザードンY
ウルガモスにも強いです。おすすめはこだわりスカーフですが、パーティにステルスロックが持ちがいない場合はきあいのタスキでもいいでしょう。
その他、ミミッキュ、カプ・レヒレ、カプ・コケコ、トリトドン、ランターンなどとも相性がいいです。
ダメージ計算
- おんがえし 火力指数34700
H131-B100ミミッキュ
99.2%〜117.5%(93.8%乱数1)
H191-B154霊獣ランドロス
43.9%〜52.3%(16.0%乱数2) A+1→66.4%〜78.5%(確定2)
H203-B170テッカグヤ
18.7%〜22.1%(乱数5) A+1→28.0%〜33.4%(0.1%の乱数3)
H181-B201ナットレイ
36.4%〜43.0%(確定3) A+1→53.5%〜63.5%(確定2)
H177-B146グライオン
50.8%〜59.8%(確定2) A+1→76.2%〜89.8%(確定2)
H135-B151カミツルギ
64.4%〜76.2%(確定2) A+1→95.5%〜113.3%(75.0%乱数1)
- じしん 火力指数18900
H167-B170 ギルガルド
50.2%〜59.8%(確定2) A+2→100.5%〜118.5%
H193-B127 ヒードラン
116.0%〜138.8%
H155-B170 メガメタグロス
54.1%〜64.5%(確定2) A+1→81.2%〜96.7%(確定2)
H185-B81 ドリュウズ
95.1%〜112.4%(68.8%乱数1)
- 物理耐久指数29747(いかく込み44620)
※いかく込み通常ボーマンダ≒いかく無しメガボーマンダ です
A197霊獣ランドロス がんせきふうじ
30.4%〜36.5%(49.2%乱数2) A-1→20.3%〜24.3%(みがわりが確定耐え)
A233メガバシャーモ ストーンエッジ
58.8%〜70.0%(確定2) A-1→39.5%〜47.7%(確定3)
A197メガルカリオ れいとうパンチ
77.1%〜91.3%(確定2) A-1→50.7%〜60.9%(確定2)
A114ナットレイ ジャイロボール
32.4%〜38.5%(98.0%乱数3) A-1→21.8%〜26.3%(乱数4)
A122テッカグヤ ヘビーボンバー
27.9%〜33.5%(ほぼ3耐え) A-1→18.7%〜22.8%(みがわりが確定耐え)
A156ミミッキュ ぽかぼかフレンドタイム
112.6%〜134.0% A-1→76.1%〜89.3%(確定耐え)
A207メガギャラドス こおりのキバ
69.0%〜83.2%(確定2) A-1→46.7%〜56.8%(46.7%乱数2)
A197メガメタグロス れいとうパンチ
99.4%〜117.7%(93.8%乱数1) A-1→67.0%〜79.1%(確定2)
- 特殊耐久指数 25216
C125霊獣ランドロス めざめるパワー氷
44.6%〜54.8%(39.8%乱数2)
C232メガリザードンY めざめるパワー氷
83.2%〜99.4%(確定2)
C222ギルガルド シャドーボールZ
79.6%〜94.4%(確定耐え)
C200カプ・テテフ ムーンフォース
85.2%〜101.5%(12.5%の乱数1)
C155ゲッコウガ れいとうビーム(特性げきりゅう)
83.2%〜99.4%(確定2)
C126ポリゴン2 れいとうビーム
69.0%〜81.2%(確定2)
さいごに
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。このメガボーマンダはとても汎用性が高くて使いやすいです。とても有名な育成論ではありますが、この型を知らなかったという方もぜひ使ってみてくださいね☆
今回は僕の初投稿ということもあり、不備が多いかと思われます。もしありましたら、コメントにてご指摘いただけると幸いです。
※2018.10/10 ダメージ計算の一部削除と、「メガボーマンダについて」の文章を大幅に削除いたしました。また、努力値の調整意図に関する文章を付け足しました。
※2019.2/28 ダメージ計算を大幅削除し、技選択の優先度を変更しました。