はじめに
こんにちは ずんだもち です。
前回のザマゼンタ(王)に引き続き2回目の投稿になります。
至らない点などあるかもしれませんが、ご了承ください。
- この育成論では一般的な略称等を用います。
また、全てのポケモンは理想個体を前提としています。御了承下さい。
- ダメージ計算機には、「Soldier Calc ダメージ計算機 for ポケモン ソード・シールド」様をお借りしました。
今回は一般的に起点役として使われているラグラージをエースにしたいと思い、この育成論を考えました。
採用理由と役割
- 固定概念
ラグラージの技の使用率は、あくび、ステルスロックが共に80%越え(ポケモンバトルデータベース調べ)であり、初手に出すと相手は「どうせ起点作りだろ」と思います。その安易な思考に付け込む奇襲型として、ラグラージが最も最適と考えました。
- 初手に多いポケモンとの有利
この型のラグラージは、初手に出てきやすいポケモンについて有利という特徴があります。試しにカプ・レヒレでやってみます
という風な動きができます。ちなみにダイマックスしているのでくさむすびは効きません。
仮に奇襲読み交換をされたとして、弱点を突かれる一致地面技のせいで鋼タイプには交換しづらく、ほぼ確実に特攻を無償で1段階あげることができます。
- 優秀なタイプ
ぶっちゃけ言うとこれが一番だと思います。
水地面という弱点が一個しかない優秀なタイプで、持ち前の高い耐久とマッチしています。水地面タイプには弱い奴はいないと言うのは本当ですね(ナマズン?知らない子ですねぇ…)。
持ち物
イバンのみ
コンセプトなので確定。
いのちのたまの方が火力は出ますが、元々の火力を考えると変化技で手堅く立ち回るのがいいと思いました。
特性
げきりゅう
こらえるイバンと相性がよく、しめりけにしてもレジエレキくらいしか役割が持てないと考えたため採用。
性格・努力値と調整
- 性格
ひかえめ
少しでも火力を上げるため。
- 努力値調整
H252 C252 D4
H 素早さに回すよりも耐久にまわした方が試行回数が稼げると判断したので252です
C 低い特攻を傘増しするため
D ポリゴン2のダウンロード対策
技構成
確定技
- ハイドロカノン
ダイマックスしても威力が変わらず、こらえるげきりゅうイバンとの相性もいいので確定。
- ヘドロウェーブ
ダイマックスすることで特攻を安定して上げられるダメージソース。ダイマックス解除後も安定して殴れる技なので確定。
- こらえる
コンセプトなので確定。ダイマ枯らしも出来、ダイマが切れたあとも器用に戦える。
ダイウォールにも。
選択技
- だいちのちから
タイプ一致で威力も高い、ダイアシッド無効のはがねタイプに対しての有効打。
使用率の高いランドロス(霊獣)やサンダーに対して無効になってしまうのがデメリット。
- ふぶき
使用率の高いランドロス(霊獣)サンダー辺りに安定して弱点をつける技。ダイマックス時の威力も高く、苦手な草タイプに対しても有利に展開できる。
- はかいこうせん
ダイマックスしても威力が変わらず、素早さを下げることで裏のポケモンのサポートもしやすい。ダイマが切れた後に使いにくいのがネック
- さわぐ
ダイマが切れたあとも安定して打つことが出来るが、ゴーストに引かれると何も出来ないのでゆうせんどは低め。
- げんしのちから
ほぼダイマックス専用技と言っていい岩技。
ラグラージのタイプにじめんが入っているおかげでスリップダメージを受けないので、ダイアイスのあられが嫌な人は入れてもいいと思います。
立ち回り例
よっぽど出しにくいとかじゃない限りは初手に出します。
基本的には初手ダイマなので、抜群をつける技がなかったらダイアシッドをぶつけましょう。
そして特攻を上げ、時点にダイストリームなどで雨をふらせ、激流時のダメージを上げます。3ターン目はお任せです。
ダイマックスが切れたら、相手に合わせて技を打ったりこらえるを打ったりします。
与ダメージ計算
この育成論は「〇〇をメタる」などといった目的は無いため、使用率topやその他対面しやすいポケモンなどのダメ計しか載せません。ご了承ください
- 無振り、補正なしなどの専門用語を使います。
補正なし無振りサンダー
ハイドロカノン
70.9〜83.6%(確定2発)
ダイアイス(ふぶき)
88.4〜104.2%(乱数1発)
補正なし無振りエースバーン
ハイドロカノン
174〜205.1%(確定1発)
タイプが変わっていたとしても、半減じゃない限り乱数で落とせます。
H252補正なし奇石持ちポリゴン2
雨下げきりゅう補正C+1ハイドロカノン
86.4〜102%(乱数1発)
補正なしH252カプ・レヒレ
ダイアシッド(ヘドロウェーブ)
38.4〜46.3%(確定3発)
カプ・レヒレは固いので、実を言うと倒せません。ですが、3ターン使えば倒せないことは無いので、突破できない訳では無いです
無振り補正なしチョッキランドロス(霊獣)
ダイアイス(ふぶき)
129.2〜153.6%(確定1発)
ハイドロカノン
103.6〜124.3%(確定1発)
無振り補正なしウーラオス(いちげき)
ダイアタック(はかいこうせん)
60.5〜71.4%(確定2発)
無振り補正なしドラパルト
ダイアイス(ふぶき)
103〜121.4%(確定1発)
無振り補正なしチョッキガブリアス
ダイアイス(ふぶき)
111.4〜131.1%(確定1発)
H252補正なしカバルドン
ハイドロカノン
128.3〜151.6%(確定1発)
H252補正なしゴリランダー
ダイアシッド(ヘドロウェーブ)
55〜65.7%(確定2発)
被ダメージ計算
A252補正、フィールド有ゴリランダー
グラススライダー
87.9〜104.3%(乱数1発)
⚠ダイマックス時
C252補正あり玉持ちサンダー
ぼうふう
68.5〜81.1%(確定2発)
A252補正あり玉持ちエースバーン
とびひざげり(タイプ一致)
51.6〜60.8%(確定2発)
A252補正なしランドロス(霊獣)
じしん
53.6〜63.7%(確定2発)
弱点を突かれることがなければ、ダイマックス前提の型なのでほぼ倒れません。
苦手なポケモン
ゴリランダーなどの高火力草技を打てるポケモンや、イバンのみが効かない先制技を持っているカイリューなどが苦手です。
基本的には素早さが遅いので、上から自己再生連打されてもキツイです。
相性の良い味方・構築例
苦手なポケモンの欄で言った様に、ラグラージはゴリランダーやカミツルギなどの高火力草技持ちが苦手です。なので、草を4/1で受けられるポケモンと相性がいいです。中でもファイヤーやリザードンは、ラグラージが弱点の電気と岩を半減で受けられ、タイプ補完が取れています。
他には耐久が高くて受け出しが利くヒードランなども相性がいいと思います。
また、この型のラグラージにとって致命的な弱点として、「火力がないので、ほぼ全ての環境上位ポケモンを一撃で倒せない」というものがあります。ですが、裏を返せばレイスポスやフェローチェなどの 敵を倒す事で能力が上がるポケモン の起点を作ることもできるのでおすすめです。(頓智ですけどね)。
なぜ特殊型?
皆さんご存知の通り、ラグラージの種族値はAの方が高く、普通なら物理アタッカーにするのが順当だと思います。
なぜ特殊にしたかと言うと、今の環境はランドロス(霊獣)が多く、先発で出される事で威嚇を入れられて機能停止させられる他の、カプ・レヒレに上から鉄壁を打たれて負けるというルートもできてしまいます。
物理は強いですが、それだけ負ける可能性も多いにあるので、特殊型にしました。
同タイプとの差別化
ラグラージの他に同じタイプで同じ動きができるポケモンに、ガマゲロゲとトリトドンがいます。2匹との差別化点を順に説明していきます。
- ガマゲロゲとの差別化
ガマゲロゲとの差別化点としては、理解度と総合耐久があります。
ガマゲロゲ(すいすい)とラグラージが初手に出てきてダイマックスするとして、相手がする行動は、ガマゲロゲの場合トリトドンなどの貯水持ちに引いたり、ゴリランダーに引かれてグラススライダーで倒れたりするのが多々あります。
その点ラグラージは欠伸を嫌ってカプ・コケコに交換などはあっても、初動で攻撃を無効化されたりすることはほぼありません。
総合耐久にも違いがあり、ガマゲロゲよりラグラージの方が耐久が高いです。耐久が少し高いか低いかで耐えられる範囲も違い、例を言うと、ガマゲロゲはゴリランダーのグラススライダーを耐えられませんが、ラグラージはダイマックスすれば乱数で耐えられる可能性があります。
他にもふぶきの有無も大きく、ドラゴンタイプにより優位に立回ることができます。
- トリトドンとの差別化
トリトドンとの差別化点としては、
ラグラージはトリトドンと比べて特殊型が読まれにくい
ハイドロカノンを使えて、激流込みの火力はラグラージに軍配が上がる
というものがあります。
より奇襲性をあげるのであればラグラージの方がいいのではないかと思われます。
ユクシーとの差別化
コメントで「あくび・ステロ持ちとの差別化」について指摘されましたので、
ここではあくびとステロを両方持っていて、使用率もそこそこ高いユクシーとの差別化について書こうと思います。
- 火力の違い
ラグラージのCは85。それに対してユクシーは75。10の差というのは大きく、
同じ技でも確定数が変わってしまいます。
ダイマックス前提の型なのでユクシーの高い耐久もあまり必要ないと思います。
- タイプの違い
ラグラージのタイプが水・地面なのに対し、ユクシーはエスパーです。
4倍弱点の有無はありますが、弱点が一つだけのラグラージの方に軍配が上がると思います。
ダイサイコを使うことでイバン発動ターンの先制技をケアできるのはユクシーの強みだとは思います。
- 技範囲の違い
ユクシーの技範囲(特殊技のみ)は、
超、無、草、妖精、電気、霊
の6つであり、ラグラージとはノーマルを除いてタイプが全然かぶっていません。
なので役割対象も違い、十分差別化が可能です。
命の玉にしない訳
皆さん御存知の通り、命の玉は攻撃技のダメージが1.3倍になる代わりに成功すると最大HPの1/10のダメージを受ける効果があります。
これによって自分が倒されやすくなったりする可能性もあります。
イバンのみだからこそ倒せる具体的なポケモンはそこまでいません。ですが、命の玉だからこそ倒せる具体的なポケモンもさほどいないと考えました。(居た場合はすいません。)
また、この型はあくまで奇襲型であり、イバンのみはHPが4/1になるまで効果が発動しないことから、タスキだと勘違いさせたりできる効果もあります。
他にも、玉だと基本的にフルアタになりますが、この型は自然に変化技を入れられるのでダイウォールで相手のダイマ枯らしをしたり、器用さで言えば玉にも勝ります。
上から積まれて起点にされる可能性で言えば、この型のほうが起点にはされにくいのではないでしょうか?
おわりに
タイトルにもありますが、ラグラージは
【ラグで詰まないか?】
という言葉があるほど色々な型があります。
この育成論でラグラージ界隈に一石を投じられたら幸いです。
誤字脱字や修正点、ダメージ計算など、間違った所があれば指摘して頂けると幸いです。