はじめに
始めまして。今回初めて育成論を投稿します、すかいねんと申します。剣盾から対戦を始め、ようやく最も好きなポケモンであるヌメルゴンヌメルゴンをある程度活躍させられる役割にたどり着いたので共有させていただきたいと思います!拙い部分もあるかと思いますが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。
尚、この育成論内ではポケモンのステータスを 【HP-H, 攻撃-A, 防御-B, 特攻-C, 特防-D, 素早さ-S】 という略称を使用させていただきます。
また、ダメージ計算は【ダメージ計算機 for ソード/シールド (https://pokemon-trainer.net/swsh/damage/) 】様を使用させていただきます。
本育成論のダメージ計算等の個体値はすべて31として計算しています。
また、下書きを始めた日は、3月31日,竜王戦環境2シーズン目のS16最終日となります。本育成論では「今期」「今環境」という言葉を多用していますが、それらは「竜王戦環境(シリーズ8)」「剣盾シーズン16」を表します。
予めご了承ください。
今環境の特徴
- まず、竜王戦環境の特徴から記述。構築記事まとめサイト、【 (ぽけっとふぁんくしょん!(https://nouthuca.com/) 】様にて、前期S15では、禁止伝説ポケモンとして、ザシアン(王),カイオーガ,バドレックス(こくば),イベルタル などが流行していたことがわかる。この中でも特に受けるのが難しく、拘りスカーフ、突撃チョッキ、命の珠など型が豊富で受けにくいカイオーガの受けとなるポケモンが必要であると考えた。
- ここでは詳しく書かないが、ザシアン(王)はHB振りのサンダーを絡めて拘りスカーフを持ったヒヒダルマ(ガラル)のフレアドライブで倒し、前述したその他のポケモンはポリゴン2で受けつつ倒していた。
- このように、相手の禁止伝説ポケモンをいかにこちらの一般ポケモンで倒すかが、こちらの禁止伝説ポケモンを通していけるかを占うと考えられる。よって、カイオーガに強い一般ポケモンを模索し始めた。
採用理由と役割
- ポリゴン2→雨下C特化潮吹きがそもそも受からないので断念
- HBラッキー→既にポリゴン2を採用していたことで、進化の輝石枠が被り、両採用ができない。よって、バドレックス(こくば),イベルタルなどの禁止伝説や、ウォッシュロトムヒートロトムやラプラスをはじめとする一般ポケモンの処理が上手くいかなくなったので断念。
- 突撃チョッキガブリアス→ダイアイスが4倍で、ダイアースのDアップを絡めても対面で勝てないので断念
- 突撃チョッキドラパルト→そもそもの耐久が低いので使わず断念
- 突撃チョッキヌメルゴン→ガブリアス,ドラパルトと異なり、カイオーガに弱点がつける物理技があり、特殊耐久が高いので対面で勝てるので採用。
- 役割
・カイオーガを倒す。
・たまにいる地面4倍のウツロイド,風船が割れた状態のヒードランを地震で倒す。
・草技4倍のガマゲロゲ族(ガマゲロゲ,ヌオー,ラグラージ)を倒す。
(尚この行動はパワーウィップが命中不安があることと読まれやすいことからほとんどとっていない。)
・草技を吸う。
同じドラゴンタイプ600属の、前述したガブリアス,ドラパルトとの違い。
本育成論のコンセプトであるどの型のカイオーガにも勝てるという部分から、カイオーガが突撃チョッキを持っていた場合に、対面で打ち勝てないと意味がない。ガブリアスは氷が4倍である点に加え、カイオーガへ弱点をつける技がない。ドラパルトは雷とソーラービームがあるもののどちらも特殊技で特殊耐久が高い+突撃チョッキを持ったカイオーガに勝てない。
だがヌメルゴンなら、パワーウィップというカイオーガに弱点がつける物理技があり、D種族値150+突撃チョッキというあり得ない特殊耐久で命の珠カイオーガにも臆さず、対面で勝てる。
- HA突撃チョッキゴリランダーとの差別化
ゴリランダーは場についた時点からグラスフィールドを展開し、先制のグラススライダーでH252振りダイマックスカイオーガが確定2発である。また、突撃チョッキがあることでC特化カイオーガのダイアイス+霰ダメージまで耐えられる。
しかし、ナットレイに対する打点が馬鹿力しかなく、AとBが下がってしまう。
ヌメルゴンには後述する炎のパンチというナットレイに4倍をつける打点があり、ダイマックスをすれば雨を枯らしながらHDナットレイも倒すことができる。(2ターンかかる)
- 突撃チョッキジャラランガとの差別化点
コメントでご意見を頂いた、ジャラランガについての記述。
ここでのジャラランガは防塵意地っ張りHA252D4の調整とする。
ジャラランガは種族値がH75,A110,D105と、突撃チョッキを持つことでカイオーガを受けることができる。また、カイオーガに抜群をつける物理技雷パンチを採用することで、後述するダメージ計算のように両者ダイマックスを切ればダイサンダーを打ち、乱数2発で倒すことができる。(カイオーガはH252B4振りとする)
ヌメルゴンをゴリランダーと差別化した点である炎技の有無についても、ジャラランガには炎のパンチと火炎放射があり、ナットレイに4倍弱点がつける。
これについてヌメルゴンとジャラランガを差別化できる点はダメージ計算とともに後述する特殊耐久とナットレイの宿り木の種の回避である。
ヌメルゴン;C特化カイオーガのダイアイスをダイマックス状態で確定3耐え。(特化珠なら確定2耐え)21.8~25.9%(28.4~33.8%)※霰+グラスフィールド分込み
ジャラランガ;C特化カイオーガのダイアイスをダイマックス状態で確定2耐え(乱数3耐え)。(特化珠でも確定2耐え)31.9~37.9%(41.5~49.2%)
※この場合のダイアイスは冷凍ビーム媒体であるものとする。
ヌメルゴン;H252B4振りのカイオーガにダイソウゲンが38.2~45.4%+49.8~58.9%(グラスフィールドあり) よって乱数2発。
※グラスフィールドよりも霰ダメージが先なので2回目の後は+3.125%
→38.2〜45.4%+52.925〜61.625%
ジャラランガ;H252B4振りのカイオーガにダイサンダーが38.2~44.9%+49.3~58.5%(エレキフィールド込み) よって乱数2発。
※霰ダメージで各+3.125%
→41.325〜48.025%+52.425〜61.225%
これにより、ジャラランガのほうが少し確率が高くカイオーガを2発で落とせるものの、どちらも確定2発ではなく、カイオーガにSも抜かれているため、3発目のダイアイスを受けなければならない場面も存在する。そうなった場合にジャラランガは耐えられないので、ヌメルゴンはより確実にカイオーガを処理できる。
ナットレイの宿り木の種について
カイオーガとともに組まれやすいナットレイだが、草技である宿り木の種をヌメルゴンは特性の草食で吸うことができ、さらにAも上げることができるのでナットレイ+カイオーガを処理しやすくなる。
対してジャラランガは宿り木の種によってHPを吸われるとカイオーガのダイアイスを3耐えできなくなるどころか、カイオーガが回復するためダイサンダー2発で落とすこともさらに難しくなる。
以上の点で、カイオーガをより確実に処理しやすいのはジャラランガではなくヌメルゴンであり、カイオーガとよく一緒に組まれるナットレイを考慮してもヌメルゴンはより確実に処理できるといえる。
持ち物
- とつげきチョッキ
特殊ポケモンであるカイオーガに打ち勝つため、ヌメルゴンの特殊耐久を生かすため突撃チョッキで確定
とつげきチョッキについて
変化技が打てない代わりに特防が1.5倍になるアイテム
特性
- そうしょく
・物理耐久が低く、ぬめぬめにするメリットがない。草食を発動させてAを上げればそのまま全抜きが図れる可能性もある為草食で確定。
・潤いボディに関しては今回のヌメルゴンに水技を採用していないことも含めて発動条件が厳しい為、採用する理由が見当たらなかった。
調整
- いじっぱりHA252 D4
コンセプトからHD252も考えたが、後述するダメージ計算を見ればわかるようにHA振りでも全く問題ない耐久力だったのでこちらを採用した。
技構成
( )内はダイマックス時の威力
- パワーウィップ
威力120(140) 命中85 草 物理
前述したとおり、今回のコンセプトを成し遂げるために欠かせない技。確定枠
- 地震
威力100(130) 命中100 地面 物理
ダイマックスターンが切れてもデメリットなしで打てるぶっ壊れ技。かつ、ダイアースとして特殊耐久をさらに上げることもできる。確定枠
- 逆鱗
威力120(140) 命中100 ドラゴン 物理
タイプ一致で物理技で最も火力が出るため採用。相手の物理ポケモンの火力を削いでこちらの後続のポケモンで倒しやすくなる。ほぼ確定枠。
- アイアンテール
威力100(130) 命中75 鋼 物理
枠が余ったため採用。ダイマックスの高耐久を生かして物理耐久を上げられるが一考の余地あり。あるとキュウコン(アローラ)に強くなる。
- そのほかの技
・冷凍ビーム
威力90(130) 命中100 氷 特殊
氷4倍のランドロス(化身)、ガブリアス(突撃チョッキ以外)に対して打てる。
・ダメ押しorぶん回す
威力60(110) 命中100 悪 物理
バドレックス(こくば)に対しての打点となれる。(役割対象でないのでほぼ使わない)
・ギガインパクト 物理
威力150(150) 命中90 ノーマル
ダイマックス状態で相手のSランク調整ができる。
・炎のパンチ 物理
威力75(130) 命中100 炎
カイオーガと良く組まれるナットレイに4倍弱点をつける。
意地っ張りなので火炎放射よりも火力が出る。
*特殊技を使う際はC個体値31を推奨
立ち回り例
- 基本的に受け出しはしない。被ダメージ計算より全て最高乱数とすると、(ダイマなし状態でのダイアイス+霰ダメ)+ダイマ状態でのダイアイス を耐えないのでカイオーガを倒せなくなってしまう。カイオーガ入りのパーティはほぼほぼ初手に出してくるのでヌメルゴンを初手に合わせ、初手ダイマを切ることで立ち回った。
- 逆にカイオーガ入り以外にはほぼ選出しない。それ程カイオーガが厄介だった。
与ダメージ計算
[ ]内は両者ダイマックス。
- VS H252振りカイオーガ
- パワーウィップ 66.7~79.2% [38.6~45.9%]
- パワーウィップ(グラスフィールド込み) 87.0~102.4% [50.2~59.4%]
- VS H無振り B4振りカイオーガ
- パワーウィップ 77.7~92.6% [45.1~53.7%]
- パワーウィップ(グラスフィールド込み) 101.7~120.0% [58.9~69.7%]
被ダメージ計算
[ ]内は両者ダイマックス状態
- VS C特化命の珠カイオーガ
- HP満タンでの雨下潮吹き 36.0~43.7% [18.0~21.8%]
- 冷凍ビーム 39.6~47.7% [28.4~33.8%]
苦手なポケモン
基本的に物理弱点はすべて勝てない。なるべく対面させない。裏のポケモンで勝つ。
- HBサンダー
有効打がない。地震が通ったとしても半分はいらないので、裏で勝てるポケモンを用意しておく。
はたき落とすやトリックで突撃チョッキを機能停止にするポケモン。
ナットレイには炎のパンチを打つ。残りは裏で対処する。
相性の良い味方・構築例
今期私が使用した構築です。
サンダーやポリゴン2で受け、積みエースとしてネクロズマ(日食)を通していきます。また、数的有利をとればどんどんTOD勝ちに目標を切り替えて勝ちます。ヌメルゴンに関して質問があればコメントまで、本構築への質問があれば私(https://twitter.com/skynen_poke)のDMにて質問いただけると嬉しいです。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。読みにくい個所、ミスなどあればコメントを頂けると嬉しいです。また、本育成論ではコンセプトの都合上対カイオーガという必要最低限のダメージ計算しか載せておりません。このポケモンのダメージ計算が知りたい等ございましたらコメント頂ければできる限り対応していきます。
今期は今まで使ってこられなかった推しポケモンを最終盤で、順位は低いながらも使えたことがとてもうれしいです。
竜王戦環境はあと1か月あります。長い戦いになりますが、カイオーガに困っている方は、是非このヌメルゴンを使っていただけると嬉しいです。
閲覧ありがとうございました。