本育成論では、HABCDS等非公式の略称、用語を使用しています。
また、伝説枠はバドレックス(こくば)でゴツメ枠を採用することを前提にしています。個体値は6Vである事を前提としています。
なぜ黒バド構築にゴツメが必要か
- ザシアン(王)の削り
ザシアン(王)はステロが半減で、繰り出した際に逃げられるとアストラルビット圏内までなかなかダメージが蓄積しないので、即効性のあるゴツゴツメット(+先制技)が必要になります。
- 悪ウーラオス(いちげき)の襷つぶし
蜻蛉で逃げられると襷が残るのでバドレックス(こくば)の襷ドレインキッスが通らなくなります。
採用理由と役割
採用経緯
前回投稿したゴツメ枠のボルトロス(霊獣)は「対面」が前提で、「後出し」ができないという問題点があった。そこで後出しから、ザシアン(王)の巨獣斬に繰り出し、最低でもアストラルビット圏内に入るまで削ることができ、悪ウーラオス(いちげき)の襷を削りつつ勝てる、(悪ウーラオス(いちげき)に水ウーラオス(れんげき)を後出しするというムーブが)読まれにくいゴツメ枠を探していたところ水ウーラオス(れんげき)の採用に至った。
なお、採用基準はバドレックス(こくば)軸で重いポケモン(バドレックス(こくば)、悪ウーラオス(いちげき)、ザシアン(王))だけに絞り、以下のように行った。なお不利対面の後出しを想定しているので、交代際に打つ技は暗黒強打か巨獣斬とする。
1 暗黒強打→半減以下、インファ→等倍以下、鋼→半減以下であること
悪ウーラオス(いちげき)の鉢巻暗黒強打やアイテムなし強打(+インファ)の強打に後出しするには等倍ではほぼ後出しは無理です。また鉢巻暗黒強打と巨獣斬のダメージはほぼ同じなので、鋼が等倍だとステロがあると(鉢巻暗黒強打2耐え程度の努力値では)巨獣斬に後出しできないので鋼半減以下という条件でゴツメ枠を決めました。
2 巨獣斬(+石火)を耐えること。
ザシアン(王)より遅い場合は巨獣斬だけでなく石火まで耐えないと先制技を打てません(ゴーストタイプは除く)。
3 後出しからザシアン(王)を約1/6以上削れること
ザシアン(王)をバドレックス(こくば)のアストラルビット圏内に入れるにはゴツメ2回+約1/6の削りが必要です。
4 死に出しのバドレックス(こくば)に最低でも襷のケアができる先制技を覚えること。
5 カプ・レヒレ以上の物理耐久があること。(目安)
最低でもカプ・レヒレ以上の物理耐久はないと、半減の鉢巻暗黒強打に繰り出すと半分以上削られそのまま、押し切られます。それ以下であると鉢巻暗黒強打を2耐えできなかったり、防御特化が必要で交代際にかかる圧力がかなり弱くなります。
6 目の前の悪ウーラオス(いちげき)と後出しする可能性のあるバドレックス(こくば)にある程度一貫する(できれば追行できる)技があること。
悪ウーラオス(いちげき)自体が格闘タイプ全般に弱いポケモンであるが、後出しから悪ウーラオス(いちげき)を倒せる技がタイプ一致格闘技しかないと、一貫性があまりないこともあって、不意打ちを打てる状態で残される可能性があります。
これらをすべて満たす一般枠は耐久に振った水ウーラオス(れんげき)以外に存在しないのでas水ウーラオス(れんげき)も含めて、差別化は行わないものとする。
なお、ザシアン(王)はくだける鎧カブトプスや軽業などの素早さ2倍特性、スカタンク、ダストダス、フワライドなどの誘爆といったポケモンが、
悪ウーラオス(いちげき)はマッシブーンなどより安定するポケモンが存在するが、1から6で差別化できているものとする。
持ち物
ゴツゴツメット
特性
ふかしのこぶし
性格・努力値と調整
1 意地鉢巻暗黒強打2耐え(例えば、175ー138以上)
2 意地マンムー抜き(133以上)
3 水流連打+ゴツメ2回で悪ウーラオス(いちげき)を高確率で倒せる(198以上)
1から3で残り8なので残りは自由に振ってください。
ウーラオス(れんげき) 175-198(236↑)-138(140)-74-80-134(132)
いじっぱり A236 B140 S132
技構成
(確定技)
水流連打
悪ウーラオス(いちげき)とザシアン(王)とバドレックス(こくば)に一貫する技です。
アクアジェット
バドレックス(こくば)襷のケアとザシアン(王)をアストラルビット圏内に入れる
ための技です。
(選択技)
インファイト
等倍の最大打点です。バドレックス(こくば)がいる場合はあまり打ちません。
ちょうはつ
ヌケニン入りの受けループや遅いステロに使います。
岩石封じ
後出してくるゴツメサンダーに触れることがなくダメージを与えられます。
立ち回り例
インファ以外に後出して、水流連打(控えにゴーストタイプがいる)かインファを打ちます。
巨獣斬に後出してアクアジェットを打ちます。
死に出しで対面した場合は、アクアジェットを打ち、死に出しの黒バドで対応します。
与ダメージ計算
b4悪ウーラオス(いちげき) ゴツメ2回+水流連打 21.1〜25.7%*3+1/6*2
約92%で倒せる。倒せない場合はアクアジェットか不意打ちで相打ち。
h252bd4ザシアン(王) ゴツメ2回+アクアジェット+臆病アストラルビット
確定で倒せる。
h252bd4ザシアン(王) ゴツメ1回+アクアジェット+臆病アストラルビット
約5%で倒せる。1/6+17~21.1%+54.7~64.8%
h252bd4ザシアン(王) ゴツメ1回+アクアジェット+控え目アストラルビット
約60%で倒せる。1/6+17~21.1%+60.3~71.3%
h252bd4ザシアン(王) ゴツメ1回+アクアジェット+臆病ダイホロウ
約90%で倒せる。1/6+17~21.1%+63.8~75.8%
h252bd4ザシアン(王) ゴツメ1回+アクアジェット+控え目ダイホロウ
確定で倒せる。
被ダメージ計算
意地鉢巻悪ウーラオス(いちげき)の暗黒強打の最大ダメージ87
意地悪ウーラオス(いちげき)暗黒強打+インファ 127/128で耐える
ザシアン(王)の巨獣石火は8割弱なのでステロがあっても余裕で耐えられます。
水流連打の被ダメージは暗黒強打の9割強なので略
相性の良い味方・構築例
- 水ウーラオス(れんげき)
- バドレックス(こくば)
- 伝説枠2体目
- 苦手なポケモンに強いポケモン1匹目(対一般枠)
- 苦手なポケモンに強いポケモン2匹目(対禁止伝説枠)
例えば、カイオーガとラム龍舞ネクロズマ(日食)に強い甘えるラッキー
こらえるで他のポケモンでも採用理由を満たせるのではないか【コメント3より】
後出し時でゴツメを3回、死に出しでも2回当てることができるので対ザシアン(王)性能が大きく上がります。ただし悪ウーラオス(いちげき)性能は大きく上がらず、物理耐久が高めの格闘単タイプは繰り出し際のインファイトが致命傷になり(交代際の鉢巻インファが50%以上のため次のターンに択が多く立ち回りが窮屈になる(そのままインファを押す、鉢巻が分かったので黒バドに戻す、鉢巻読みの黒バド交代読み交代など))、水フェアリーの複合は採用率が低いものの雷パンチや毒付きが致命傷になる可能性があるため、対面よりのポケモンである必要(交代が認知されていないポケモンである)必要があります。また、対面よりであるガラルファイアーなどの格闘等倍の悪タイプはザシアンの交代際のダメージで差別化できていて、また、こらえるは技スペースを考えるとあまり入れたくない技などで(一致技2つ、こらえる、先制技ですべて埋まる)ゴツメ枠の性能を上げるために、こらえるを入れないことに意味があると考えています。
水フェアリー全般の差別化が弱いのではないか【コメント5より】
水フェアリー複合は悪だけでなく格闘が半減なものの、サイクル向きの耐性で交代を読まれやすすく、雷パンチや毒付きなどのサブ技で弱点を突かれやすいのと、物理耐久が低いので耐久に必要な努力値が多く、交代に圧を掛けられる程度の必要な火力と素早さを確保が難しく(採用基準5)、鋼が等倍で鉢巻暗黒強打を2耐え程度の耐久ではステロがまかれた状態で特化巨獣斬に後出しできないので(採用基準1)差別化は不要だと考えました。
ゴツメサンダーとの比較【コメント7より】
仮想的を考えるとゴツメサンダーのほうが汎用性が高そうですが(麻痺)、初手悪ウーラオス対面時に後出しする際に不安が残るので(鉢巻暗黒強打や襷の意地暗黒強打の乱数の上振れ(56%で2発で倒される)やストーンエッジなど)差別化はできていると考えました。また、ゴツメ枠はサイクルで疲弊していると死に出しの黒バドで特性発動から同速勝負になりやすく襷をケアできる先制技で差別化できると考えています。
(採用基準4)