はじめに
皆様どうも、カプ・サイシンと申します。
コメントでのご質問、アドバイス等よろしくお願いします。
辛口コメントも大歓迎です。カプサイシンだけに
注意点
- この育成論は非公式の用語を使用しています。他の育成論でも使用されている程度のものです。
- 本文ではダイマックスをDMと略します。
- この育成論のダメージ計算で使用するポケモンは全て6Vとしています。
- ダメージ計算はVS SWSHのダメージ計算機を使用しています。
- 他サイトやブログなどに似たような構成のものがあるかもしれません。本育成論は投稿者自身が構成を考え、実際に使用した上で投稿しています。
コンセプト
かえんだまを持たせ、能動的にやけどにした状態で立ち回る事を想定したピクシーです。
特性により定数ダメージ無効の為、どくどくややどりぎ、のろいに強く、自身がやけどになる為、カバルドンなどのあくびループを切ることが出来ます。
また、トリックによりかえんだまを相手に押し付け、物理アタッカーの火力をダウンさせたり、耐久型からたべのこしなどの回復手段を断ち、スリップを与える事が出来ます。
タイプ上ウーラオス(いちげき)(いちげき)に強く、ある程度の役割を持たせながら、あくびループ切り、定数ダメージ対策、積みの起点作りなどのサポートが出来、様々な構築に適正を持ちます。
差別化
本育成論のピクシーと同様にかえんだまトリックが一般的な型として知られているポケモンとの差別化点を記載します。
‐ヒートロトムヒートロトム
かえんだまトリックに焦点を当てるならばピクシーの方が優位と考えます。
主にかえんだまを持たせることによるメリットの有無が挙げられます。
どういうことかというと、ヒートロトムは炎タイプである為そもそもやけどになず、かえんだまを持たせたところで何も起こらないので、デメリットはありませんが、トリックをしなければメリットもありません。
一方のピクシーですが、特性によりやけどのダメージは受けませんが、やけどにはなります。ポケモンは状態異常に2つ以上かからない為(混乱を除く)、やけどになってしまえば他の状態異常になりません、これによりカバルドンのあくびループを切れるなどの役割を持つことができるため、かえんだま所持によるメリットが見出だせます。
また、マジックガードにより、やけどの他、どく、ステロ、やどりぎなど他の定数ダメージを受けない点も優位点として挙げられます。
- ランクルスランクルス
特性が同じマジックガードであり、差別化を最も意識しなければいけないポケモンです。
同じHB特化の場合、物理耐久指数はランクルスの方が若干上です。また、自己再生を使える為、PP小かつ天候に左右されるつきのひかりが回復手段となるピクシーよりは場持ちが良いです。
火力面においてもC種族値が高く、めいそうアシストパワーをタイプ一致で使用できる為ピクシーを大きく上回ります。
差別化点ですが、まずタイプが挙げられます。ランクルスがエスパーなのに対し、ピクシーはフェアリーである為、ウーラオス(いちげき)(いちげき)のメインウエポンを半減でき、受け出しが可能です。加えてムーンフォースで確定1が取れる為受け出しからそのまま倒せる可能性があります(ウーラオス(いちげき)(いちげき)は役割破壊のどくづきやアイアンヘッドを持っている可能性がある為、一概に有利という訳ではないですが。)
また、本育成論では確定技としていませんが、ステルスロックが使える為、後続のサポート性能としてはピクシーに部があります。
また、ピクシーの特性はてんねんが一般的であり、かえんだまが発動するまで型バレしにくく、役割を遂行しやすいのも優位点の1つです。
性格、努力値
ずぶとい(無補正からミント使用) H252 B252 C4
HB特化です、つきのひかりなどの回復効率を考えて実数値を偶数にしています。
受ける対象となり得るA特化ハチマキウーラオス(いちげき)(いちげき)のあんこくきょうだ+ダイアシッドが高乱数耐えと特化でも若干足りていない為、削れません。
なお、確定欄はステータス実数値を正確に表記する為、ずぶといとしていますが、まじめ等無補正の性格からずぶといミントを使用する事を推奨します。
本育成論のピクシーは物理アタッカーや受けに対してトリックを行う為、相手がフィラの実持ちだった場合混乱することを防ぐためです。
余りはA以外のどれかになります。少しでも火力を上げるCか同族意識のSになるかと思いますがお好みで構いません。
なお、主にナットレイのジャイロボールの威力を下げる目的で最遅にするという選択肢もあります。
最遅にすることでA特化最遅ナットレイのジャイロボールが確定2から低乱数2(5.85%)まで落とせます。A無振りの場合は確定で2耐えします。
確定欄の構成でもナットレイにかえんだまトリックをすれば安定して倒せますが、交代読みでジャイロボールまたははたきおとすを撃たれるとやられる可能性がある為、読み合いのリスクを下げる事ができます。
特性
マジックガードで確定です。本育成論はかえんだまにより能動的にやけどになる為、他の特性では成立しません。
他にもやどりぎのたねやステルスロックの定数ダメージを受けないメリットがあります。
持ち物
コンセプト上かえんだまで確定です。特性によりやけどの定数ダメージを受けない為デメリットがありません。また、能動的に状態異常となるので、カバルドンなどのあくびループを切ることが出来ます。
また、トリックにより相手に押し付けることで物理火力のダウンや、相手に定数ダメージを与え続けることが出来ます。
技
- 確定技(2枠)
トリック
かえんだまトリックです。物理火力半減や定数ダメージなど相手にとってデメリットにしかならないアイテムを押し付けることができます。
同時に相手の持ち物を奪えます。
但し、以下の2点に関しては注意です。
- かえんだまによりやけどになるのはターン終了時であるため、トリックしたターンは素の状態で攻撃を受ける。
- 相手がこだわりアイテムやとつげきチョッキ持ちの場合、こちらも機能が低下する。
ムーンフォース
ちょうはつ対策の攻撃技です。ウーラオス(いちげき)(いちげき)を相手にすることを考えると、タイプ一致のフェアリー技は欲しいです。
無償降臨可能なドラゴンへの打点にもなります。
- 選択肢(2枠)
つきのひかり
回復技です、物理アタッカーに対しては居座れるので回復手段は必須です。後術のねがいごとと選択になります。
役割対象であるカバルドン相手に居座る場合、砂嵐により回復量が1/4になる事は念頭に置く必要があります。
ステルスロック
超万能な定数ダメージ源、先発適正がそれなりにあり、定数ダメージをメインにしてくる相手への流し性能が高い為、撒く隙は作れます。
ランクルスが使用できない技である為、差別化を意識すると優先度は高いです。
かえんほうしゃ
攻撃技を2つ入れるのであれば候補になります。
鋼を呼びやすいポケモンですので交代読みで負荷をかけるのが主な使用法になります。
めいそう
こちらは流し際に積むことで特殊耐久と火力を上げれます。物理アタッカーに対してはかえんだまトリックがある為、展開次第で要塞化出来ます。
コスモパワー
こちらも耐久が上がるため要塞化出来ますが元々の火力が低く、やけどのスリップも大きくない為、持久戦になります。
個人的に積み前提で居座るならば火力も上がるめいそうのほうがこの型には合っていると考えます。
ねがいごと
回復技候補です。つきのひかりと比べると、回復量が天候に左右されない、後続の回復手段にもなるのが利点ですが、まもるとセットでないと使いづらく、技スペを圧迫してしまうのと隙きを見せやすい点から優先度は低めです。
まもる
ねがいごとを採用する場合は候補に入ります、物理耐久はそこまで無いため、回復連打するケースが結構ありますが、その際に1ターン相手を自由にさせていまい隙きを見せやすいです。
- 候補外とした技
アシストパワー
積めば強力ですが、積み技とセットになるため、トリック必須のこの型において、技スペースに余裕がないです。ウーラオス(いちげき)(いちげき)に無効な為ムーンフォースを抜いてまで入れる技ではないと考えます。
また、この技をメインにするならばタイプ一致で使用できるランクルスのほうが良いかと思います。
立ち回り
先発が動かしやすいかと思います。
特にステロを覚えさせている場合は序盤に撒けると優位に立ちやすいです。
物理アタッカーに数値受けできる程の耐久はありませんので、受け出しするのであれば、タイプ受けか低火力の受けポケになります。
定数ダメージ無効のため、やどりぎやおにび読みで無償降臨が可能ですし、やけどになる為、あくび読みでも出せます。
主な仕事の1つとしてはカバルドンラグラージナットレイなど、定数ダメージで居座ってくるポケモンのストッパーとかえんだまトリックによる物理アタッカーの機能停止です。
ステロを絡めて後続の積みエースの全抜き補助も可能です。
かえんだまにてやけどになり眠らない為、カバルドンラグラージのあくびループを切ることが可能です。先発対峙だと特性てんねんと思われるのか、あくびから入ってくることも多く、1ターン無償で動けることも多いです。ステロがあればほぼ確実に撒けます。
相手にもステロを展開されますが、マジックガードによりステロダメ無効である為、私の体感になりますが、サイクル戦になるとこちらが優位に立てる場合が多いです。
また、かえんだまトリックにより相手の持ち物を奪いつつやけどにさせ、物理火力の低下や定数ダメージを与える事が出来ます。
かえんだまトリックはおにびと比較して、相手を複数体やけどにすることは難しい(不可能ではない)ですが、命中安定であり、道具を無効化できるメリットがあります。その為、相手がラム持ちであっても関係なくやけどにできます。
一応相手をやけどにしてから再度トリックし、かえんだまを回収すれば、別のポケモンにかえんだまトリックを仕掛けることは可能です。
やけどのA半減効果から、物理技主体のポケモンに対してトリックするのが基本ですが、かえんだま自体他のポケモンにとってはデメリットアイテムなのでポリゴン2のきせきを奪い耐久を下げ、スリップを与えるなどサポート的な使い方もできます。
マジックガードにより、道具による定数ダメージを受けない為、ドヒドイデなどがよく持っているくろいヘドロを奪っても問題ありません。
また、マジックガードの為定数ダメージを頼りにしているようなポケモンには強いです。
前述のカバルドンラグラージもそうですが、例えばナットレイの場合、やどりぎ無効、およびかえんだまトリックにて回復手段を失い機能停止します、やけどにすればジャイロボールも痛くありません。
この手のポケモンに対する流し性能は高いので、ステロがあれば撒ける機会は多いです。
耐久的にはHBに厚く振っているとはいえ物理耐久は並程度であり、物理受けとしては機能しにくいですが、かえんだまトリックによりやけどにすることで耐久も可能になります。
ウーラオス(いちげき)などの急所技も含めて永続的に火力を落とし、かつアイテムを無効化できますので後続の負担を減らすことも可能です。
ですので物理受けというよりは耐久に振ったサポート的な役割に近いと思います。
かえんだまトリック→ステルスロックの動きで対面相手の火力を奪いつつタスキ潰しができる為、後続の積みDMエースの起点にすることも可能です。
種族値的に特に秀でた箇所がない為、一線でバリバリ活躍できるようなポケモンではありませんが、フェアリータイプ特有の優秀な耐性と特性により、パーティー全体の補佐としては優秀なポケモンだと実際に使用して感じました。
タイプの関係上ウーラオス(いちげき)(いちげき)には強いですが、どくづきなどの役割破壊を所持している可能性を考えるとピクシー一体で対策するのは難しいと思います、見せ合いで判別出来ないれんげきも厳しめですのでドヒドイデなどケアできるポケモンと組ませるべきでしょう。
相性の良い味方
- ドヒドイデドヒドイデ
ピクシーでウーラオス(いちげき)(いちげき)を見る為には必須クラスの相方です。どくづき、アイアンヘッドを半減受けできる他、見せ合いで判別出来ないれんげきのメインウェポンを半減できます。
また、ピクシーが全体的に苦手な炎タイプに受け出しできます。
- ランドロス(ランドロス(霊獣))
ピクシーは起点作りもできる為、積みエースとも相性が良いです。
ランドロス(霊獣)はその一例ですが、かえんだまトリック+いかくにより、物理火力が大幅にダウンするので引いてくる可能性が高く、つるぎのまいを無償で詰めます。仮に殴って来ても大したダメージにはなりません。ピクシー自体があくびなどの状態異常持ちへの流し性能が高いため、持ち物は珠がオススメです。
苦手なポケモン
- 炎タイプ
やけどにならない為、かえんだまトリックのメリットが薄いです(道具が奪える為メリットが無いわけではないですが)。
ムーンフォースも半減で受けられ有効打がありません。
炎技以外を撃った瞬間やけどになり動きを制限できるエースバーンはまだしも、環境にそれなりにいるヒードランは天敵クラスで苦手です。
- ランクルスランクルス
まず、こいつもマジックガードの為かえんだまトリックに恩恵がありません(何ならランクルスもかえんだま持ちの場合があり、ただの物々交換になります)。
ムーンフォースでは大した負荷にならず、めいそうの起点にされるだけですし、めいそうの積み合いになってもCの高さや、回復技のPPの観点からこちらが不利ですし、アシストパワーやサイコショック持ちなら簡単にやられます。
ダメージ計算
- 与ダメ
ムーンフォース
ウーラオス(いちげき)(いちげき)無振り
180.5〜214.8% 確定1
ウーラオス(いちげき)(れんげき)無振り
90.2〜107.4% 乱数1(43.75%)
ガブリアスH4
65.2〜78.2% 確定2
カイリューH4 マルチスケイルなし
62.2〜75.4% 確定2
ドラパルトH4
81.7〜96.3% 確定2
カバルドンH252
32.0〜38.1% 乱数3(95.31%)
ラグラージH252
28.0〜33.3% 乱数3(0.02%)
かえんほうしゃ
ナットレイH252
66.2〜79.5% 確定2
テッカグヤH252
33.3〜39.2% 確定3
メタグロスH252
39.5〜47.0% 確定3
- 被ダメ
非DM状態でのダメージ量です。DM時は200%と思って下さい。
やけどなしの状態で記載しています。
ウーラオス(いちげき)(いちげき)A特化ハチマキ
あんこくきょうだ(急所)
37.3〜43.7% 確定3
どくづき
66.6〜78.6% 確定2
ダイアシッド(どくづき)
49.7〜58.7% 乱数2(98.48%)
ウーラオス(いちげき)(れんげき)A特化
すいりゅうれんだ(3発 急所)
49.2〜59.7% 乱数2(99.99%)
ガブリアスA特化
じしん
41.7〜49.2% 確定3
カイリューA特化
ダブルウイング(2発)
33.8〜41.7% 確定3
ドラパルトA252
ゴーストダイブ
31.8〜37.8% 乱数3
カバルドン無振り
じしん
27.3〜32.8% 確定4
ラグラージ無振り
じしん
26.8〜31.8% 確定4
ナットレイA特化 最遅
ジャイロボール
59.4〜71.2% 確定2
テッカグヤ無振り
ヘビーボンバー
53.7〜63.6% 確定2
サンダーC252 いのちのたま
10まんボルト
53.2〜68.6% 確定2
ヒードランC特化
ラスターカノン
83.5〜98.5% 確定2
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ピクシーはてんねんによる積みポケのストッパーとしての動きが一般的ですが、本育成論のような型にもまた違った強さがあり、実用性は十分あると思います。
コメントでのご指摘、ご質問等お待ちしております。