役割
いちゃもん・アンコールを重ねがけした後、相手に倒され、
次のターンに相手のわるあがきを誘発し、後続の起点を作成する。
わるあがきを出すターンは、通常の攻撃技も変化技も出せず、
また、ダイマックスもできないため、非常に強力な起点となる。
採用理由
いちゃもんとアンコールを同時に覚えるポケモンは5種類存在する。
その中で特性がいたずらごころであり、すばやさ種族値が高い。
そのため、相手に先制されて役割が遂行できなくなるという可能性が低いので
レパルダスを採用する。
持ち物
きあいのタスキ
最低2回行動する必要があるため。
特性
いたずらごころ
レパルダスよりすばやさの高いポケモンや
先制技を持つポケモンよりも早く動くため。
相手があくタイプだと変化技が効かなくなることが難点。
性格・努力値と調整
- 性格 (ようき)
相手の先制技より早く行動したいので、
すばやさが上昇する性格が望ましい。
- 努力値 (こうげき252、とくぼう4、すばやさ252)
相手の特性ダウンロードによって
とくこうが上がることを防ぐため、とくぼうに4振る。
早ければ早いほど良いので、すばやさに252振る。
残りは、相手がイカサマしか攻撃を持たないときに倒されやすくするため、
こうげきに252振るか、
物理連続技で1発で倒されないようHPやぼうぎょに振っても良い。
耐久に振りすぎると、相手の攻撃技2発で倒されなくなってしまうことが増え、
役割が遂行しにくくなる。
技構成
- 確定技
いちゃもん・アンコール
必須
まもる
いちゃもんをかけたあと、相手の先制技をやりすごすために使用したり、
まもるを使って相手の技を見たあとアンコールをかけることなどに使用する。
- 選択技
確定技に加え、以下のいずれかが望ましい。
みがわり
相手のでんじは、あくび等の変化技を防いだり、
相手の交換にあわせて使用する。
ちょうはつ
相手の変化技を使用できなくする。
立ち回り例
相手がポケモンを交換しない場合の立ち回り例。
相手が自分より早い先制技持ちか、
変化技持ちかによって最良の立ち回りは変わる。
基本の立ち回り
いちゃもん→アンコール→相手に倒されて後続を出す
もしくは
まもる→アンコール→いちゃもん→相手に倒されて後続を出す
相手が自分より早い先制技持ちの場合の立ち回り
いちゃもん→まもる(先制技を防ぐ)→アンコール→相手に倒されて後続を出す
もしくは
まもる→アンコール→いちゃもん→相手に倒されて後続を出す
相手が変化技持ちの場合の立ち回り
みがわりもしくはちょうはつ→いちゃもん→アンコール→相手に倒されて後続を出す
もしくは
まもる→アンコール→いちゃもん→相手に倒されて後続を出す
苦手なポケモン
- あくタイプ
いたずらごころの仕様により、変化技をかけられない。
あくタイプを意識したいなら、
よりすばやさ種族値の高いエンニュートエンニュートを起用した方が良い。
- 強力な連続技持ち
強力な連続技を持つポケモン相手では、1回の攻撃で倒される場合があるため、
いちゃもん・アンコールを重ねがけできない場合がある。
- ゆきふらし/ すなおこしのポケモン
きあいのタスキが潰れてしまい、2回行動できなくなる場合がある。
- ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげきのかた)
特性ふかしのこぶしによってまもるで攻撃が防げず、
すいりゅうれんだとアクアジェットで倒されてしまうため、
いちゃもん・アンコールの同時がけができない可能性高い。
- ダイマックスポケモン
いちゃもん・アンコールが無効なので、役割が遂行できない。
相性の良い味方
後続として強力で高リスクな積み技を覚えるポケモンと組ませる。
- ジャラランガジャラランガ
ソウルビートにより全能力を上昇できる。
- カメックスカメックス
からをやぶるを覚え、耐久があり、物理・特殊合わせると技範囲が広い。
- リザードンリザードン
はらだいこを覚え、タイプ一致ダイジェットを使用できる。
- ニョロボンニョロボン
はらだいこを覚え、ダイストリームにより、すいすいを発動できる。
他のポケモンとの比較
いちゃもん・アンコールを覚える他のポケモンとの比較を行う。
- ヤミラミヤミラミ
特性いたずらごころ。すばやさ種族値50。
すばやさが低いと役割を遂行する前に相手の先制技で倒されてしまうため、
レパルダスの方が良い。
- チョロネコチョロネコ
特性いたずらごころ。すばやさ種族値66。
レパルダスの進化前。ヤミラミ同様すばやさが低いため、レパルダスの方が良い。
- ゾロアークゾロアーク
特性イリュージョン。すばやさ種族値105。
特性が面白いので一考の余地ありか。
- エンニュートエンニュート
特性どんかん。すばやさ種族値117。
すばやさがレパルダスよりも高く、特性により相手のちょうはつなどで妨害されない。
また、特性がいたずらごころではないので、相手のあくタイプにも役割を遂行することができる。
レパルダス以外ではこのポケモンが最も適任だろう。
いちゃもんおよびアンコールの仕様
仕様をよく理解する必要があるため簡便に解説する。
- いちゃもんの仕様
- いちゃもん状態は交換やダイマックスをしない限り永続する。
- いちゃもんは「続けて同じ技のコマンドをプレイヤーが選択できなくなる」という効果であり、「絶対に2ターン同じ技が出せない」という効果ではない。
- いちゃもんはダイマックスポケモンに効かない。
- いちゃもん状態になったのち、ダイマックスするといちゃもん状態は解除される。
- アンコールの仕様
- アンコール状態は、3ターンの間、同じ技しか選択できなくなる。
- アンコールはダイマックスポケモンには効かない。
- アンコール状態になったのち、ダイマックスするとアンコール状態は解除される。
- いちゃもん・アンコールの重ねがけ
- いちゃもん状態かつアンコール状態の場合、「アンコールされた技」と「わるあがき」が交互に出ることになる。
- 1ターン目にいちゃもんをし、2ターン目にアンコールをした場合、相手は1ターン目も2ターン目も同じ技を出すこととなる。
- 1ターン目にアンコールをし、2ターン目にいちゃもんをした場合も、相手は1ターン目も2ターン目も同じ技を出すこととなる。
おわりに
初投稿です。
同様の型が投稿されていなかったので、投稿しました。
第4世代のとき、「いちゃもん」という技を活かせないかと考案した型です。
当時はフーディンがいちゃもんとアンコールを覚えることができたため、
フーディンを起用していました。
他の起点作成型と同様、うまくいかないこともありますが、
決まったときは非常に強力ですし、相手がうっかりしていることも多く、
わるあがきをしてくれることが多々あります。
ロマンある積み技を活かすことができるので、ぜひ使用してみてください。