はじめに
シリーズ8から、禁止級伝説が1パーティで1匹まで使用可能となります。なので、禁止級伝説の中でも高スペックなザシアン(王)が蔓延ることが予想されます。
そこで今回は、ザシアン(王)に対抗できるかつ汎用性もある鬼羽ファイヤーの考察をしていきたいと思います。
- 一般的に使用される非公式用語を使用します。
- ポケマス様のダメージ計算機を使用します。
以下常体です。
採用理由と役割
- ザシアン(王)を役割対象にできる物理受け
- 鬼火撒き
- マジカルフレイムによる低、中火力特殊ポケモンの無力化
剣盾環境で鬼火と羽休めを両立できるのはヤヤコマ系統とファイヤーだけである。素早さこそファイアローが勝るが、ファイアローのH、B種族値がそれぞれ78、71なのに対しファイヤーはH90、B90と、ファイアローよりも高い耐久力を誇る。
また、同じような役割を持つポケモンとしてホウオウがいるが、ホウオウは禁止級伝説ポケモンなので、ホウオウを入れてしまうと禁止伝説枠が埋まってしまう。同じ役割を持たせるとホウオウの劣化になるのはその通りだが、禁止伝説枠が埋まっているか否かはかなり重要であるため、ホウオウよりも優先してパーティに入れる理由は十分であると言えるだろう。
持ち物
たべのこし
分かりやすく強い。ちまちま回復して確定数をずらしたり耐久力の底上げができる。
ゴツゴツメット
攻撃面に努力値を割いてない以上、ダメージが物足りないことがあるため、接触ダメージを稼げるこのアイテムでも。
しめつけバンド(ねばりのかぎづめ)
後述のほのおのうずを採用する際にのみ。バインド技の効果時間を伸ばすことが出来る。
あつぞこブーツ
ファイヤーはステルスロックでHPを半分持っていかれるため、ステルスロック対策として。
ソクノのみ
電気半減実。ザシアン(王)のワイルドボルトまでケアすることが出来る。
性格・努力値と調整
確定欄
図太いHBぶっぱ。あまりはC。
物理受けとしての汎用性を重視しての調整。
案2
図太いH100 B252 S156
準速ネクロズマ(日食)抜き。あまりは物理耐久。次環境がどうなるか、ネクロズマ(日食)がどれだけ増えるか、技構成がどうなるかなど予測出来ないことが多いため参考程度に。
特性
ほのおのからだ
接触技で攻撃してきた相手を30%の確率でやけど状態にする特性。受け出しの時に燃やせるかもしれない。鬼火を外してもワンチャン掴みにいける。運は絡むが安心感がある。受け型の為こちら推奨。
プレッシャー
ストーンエッジなどのPPを身代わりで枯らすことが出来る。炎の体ファイヤーは持ってない人も多いので妥協もあり。
技構成
確定技
おにび
コンセプトの為確定。相手の物理アタッカーを機能停止させられる。ラムのみには注意。
はねやすめ
コンセプトの為確定。剣盾ではこの技を没収されたポケモンも多いがファイヤーは変わらずこの技を使うことが出来る。この技を使用したターンはひこうタイプが消える(ほのお単タイプになる)ので注意が必要。
選択技
マジカルフレイム
100%の確率で相手の特攻を下げる。特殊ポケモンにも役割が持てるようになる魔法の技。
ぼうふう
タイプ一致攻撃技。命中不安だが高火力。ほのおワンウェポンでは不安なので確定欄では採用。
もえつきる
ほのおタイプを消すことが出来る命中安定高火力技だが、使用後に鋼、妖が等倍になってしまい、今回のコンセプトに合わないと判断したため不採用。
みがわり
特性プレッシャーでの運用時に特におすすめ。変化技を防げる点でも優秀。
ほのおのうず
継続ダメを与えられるバインド技。ゴーストタイプは拘束出来ないので注意。
だいもんじ(かえんほうしゃ)
タイプ一致攻撃技。威力重視ならこの技。
とんぼがえり
無効化されない優秀な交代技。サイクル戦をする上で有利に立ち回ることが出来る。
技構成例
1.鬼火+羽休め+マジカルフレイム+暴風
下の案より起点になりにくいのが特徴。C種族値は125と高水準なため4振りでもかなり火力が出る。
2.鬼火+羽休め+身代わり+炎の渦
こちらの場合は特性プレッシャー推奨。炎の渦さえ決まれば、火力がひかえめなポケモンや遅速物理ポケモンは大抵はめられる。ただし汎用性の面では上案より落ちる。受けポケに勝てることが増える。
立ち回り例
- 鬼火による相手物理アタッカーの弱体化及び起点作り、突破
相手物理ポケモンに鬼火を撃ち、弱体化させ、羽休めで粘りつつスリップダメージを稼ぐ。その後は大文字や暴風による突破、もしくは後続のポケモンの起点にする。リベロエースバーン対面の場合は、炎技はまず撃たれないので下から鬼火を打ち込みましょう。ザシアン(王)対面では、ワイルドボルトには注意が必要。
与ダメージ計算
- マジカルフレイム
D4ザシアン(王) 確定2発(55〜65.8%)
H252ナットレイ確定1発(101.6〜121.5%)
無振りプリズムアーマーネクロズマ(日食)確定2発(56.3〜66.6%)
H252ゴリランダー乱数1発(66.6〜79.2%)
H4ブリザポス確定2発(55.6〜65.9%)
H252ポリゴン2乱数3発(28.1〜33.3%)
- 暴風
D4等倍エースバーン確定2発(61.5〜73%)
H4ミミッキュ確定2発(55.7〜66.4%)
H4ランドロス(霊獣)確定2発(55.1〜65.4%)
H4ディアルガ乱数2発(43.1〜51.1%)
H4ウーラオス(いちげき)確定1発(129.5〜153.4%)
H4ガブリアス乱数2発(47.2〜55.9%)
H4ドラパルト確定2発(57.6〜68.7%)
D4アーゴヨン確定2発(65.5〜77.7%)
H252ヌオー確定2発(53.4〜62.8%)
被ダメージ計算
太字はやけど込、能力上昇は↑で表記
A252↑ザシアン(王)噛み砕く乱数3発(32.9〜39.9%)(16.2〜19.2%)
同上ワイルドボルト確定2発(74.1〜87.3%)(37〜43.6%)
同上ソクノのみ込(37〜43.6%)(18.2〜21.8%)
A252エースバーンダストシュート確定3発(37〜44.1%)(18.2〜21.8%)
A特化ドラパルトドラゴンアロー確定3発(34.5〜42.6%)(17.2〜21.3%)
A252珠ミミッキュゴーストダイブ乱数3発(31.4〜37.5%)(15.7〜18.7%)
無振りポリゴン2ほうでん確定3発(36.5〜43.6%)
C252アーゴヨンヘドロウェーブ乱数2発(47.2〜55.3%)
同上1マジフレ後(30.9〜37%)
C252ファイヤー(ガラル)燃え上がる怒り確定3発(38〜44.6%)
同上1マジフレ後(25.8〜30.4%)
C特化テッカグヤエアスラッシュ確定3発(35.5〜42.6%)
同上1マジフレ後(24.3〜28.9%)
ご覧の通り、ある程度の火力の特殊ポケまでなら受けきることができる。(ただしファイヤー(ガラル)に関しては悪巧みへの警戒が必要。)
追加して欲しいポケモン等あればコメントにて。
苦手なポケモン
相性の良い味方
お互いの弱点をお互い全て半減以下で受けられる。上記の苦手なポケモンにもだいたい勝つことができる。
ファイヤーの苦手なサンダーやヒートロトムに勝てる。逆にファイヤーはバンギラスの弱点である格闘や鋼、地面を半減以下で受けることが出来る。
ただし、どちらも水タイプに弱点を付かれるので注意が必要。