閲覧ありがとうございます。シリーズ7楽しみですね。
※ある程度の非公式用語、略語を用います
※全て理想個体を前提としています
ラグラージラグラージというポケモンについて
ラグラージかわいいですよね。賛否ありますが私は大好きです。種族値を見てみると、高めのA、まずまずの耐久、悪くないC、トリルをするにも微妙なSと、鈍足物理アタッカー寄りではありますが、ホウエンのポケモンらしく、良くも悪くも尖ったところのない数値をしています。またこのポケモンの大きな強みはみず・じめんという優秀なタイプにもありますね。半減できるタイプはそれほど多くありませんが、弱点が1つのみで、さらに攻撃範囲もなかなか優秀です。
前世代以前では、Aを生かしたアタッカー型、豊富な補助技を生かした起点作り型、すいすいメガラグラージ型などで使われていたようですね。本育成論は、起点作り役をベースに、今作から習得できるクイックターンを生かして、クッション役も兼ねられないか、というものになります。
採用理由と役割
優秀なタイプと補助技を生かした起点作り型です。タイトルの通り、カバルドンカバルドンをベースに、あくびシャワーズシャワーズの良いところを組み合わせたものです。数値的に若干器用貧乏なところは否めませんが、使いやすく腐りにくいポケモンです。
- カバルドンカバルドンとの比較
×耐久値が低い(同じ努力値振りであれば特殊耐久はやや高いが、カバルドンがHBDに振り分けた場合、努力値を余らせてラグラージ同等の特殊耐久も確保できてしまう)
△耐性が増えるが、草タイプとフリーズドライは4倍弱点に
△すなあらしの定数ダメージが期待できない代わりに、味方のタスキを潰さない
〇クイックターンによる対面操作が可能
※起点作成要員としてのカバルドンとの比較
単純な耐久値では確かにカバルドンが優れていますが、ラグラージの優秀な点としては、なんといってもそのタイプにあります。カバルドンではHD特化しても、特化アシレーヌのうたかたのアリアでオボンを持っても確定2発、ダイマックスされると高乱数1発で倒されてしまうのに対し、このラグラージなら回復アイテム無しでアリアはほぼ2耐えし、雨ダイストリームですら中乱数で耐えることができます(エナジーボールは知らない)。物理方面でも、HBカバルドンは特化珠エースバーンのキョダイカキュウ2発で低乱数ではありますが倒れてしまうのに対し、ラグラージならダイジェット2回やダイナックル+ダイジェットも余裕をもって2耐えすることができ、後出しから確実にあくびを入れることができます。このような場面が実際に起こるかは置いておいて、単純な劣化ではないということをご理解いただければ幸いです。
- シャワーズシャワーズとの比較
×特殊耐久で劣る(物理耐久はやや勝る)
△でんき抜群→無効、みず無効(ちょすいの場合)→等倍 など耐性が変わる
〇クイックターンのダメージが大きい(ねっとう採用の場合ダメージに期待できない)
〇ステルスロックで裏のエースを通すための起点作りができる
メリット、デメリットありますので、採用するかどうかはパーティと相談になるかと思います。
ただ2匹分の役割が1匹に詰め込めるのは、大きなメリットと考えています。
持ち物
- オボンのみ
確定欄はこれ。2耐え出来る範囲が広がることで、ステロあくびのループに入れることができます。取り合いになりがちなのが難点。
- たべのこし
まもる採用の場合の選択肢。Hに140振ると実数値193となり、16n+1になります。
特性
- しめりけ(隠れ特性)
確定欄はこれ。壁を張って退場していきそうなレジエレキレジエレキなんかに刺さりそうな。出番はあまりない。
- げきりゅう
入手が面倒な人はこっちで十分かと。HPが1/3以下でクイックターンが1.5倍になります。恩恵が感じられやすいのもこっちか。(正直どちらでも良い)
性格・努力値と調整
わんぱく(B↑C↓)252-0-252-0-4-0(207-130-156-*111-80)
先発要員、クッション要員として仮想敵を定めていないので、HB特化、余りDとしています。
のんき(B↑S↓)について
S個体値を0にし、Sに下降補正をかけることで実数値は58となり、無振り39族〜59族(タイプ:ヌルカメールハピナスマリルリカバルドンガラガラ(アローラ)ドラミドロ等)に後攻クイックターンを撃つことができるようになります。
後攻クイックターンには以下のメリット・デメリットがあります。
〇とんぼがえり、ボルトチェンジ先にあくびを入れられ、ループが継続できる
〇こちらのエースに負担をかけずに交代できる
×本来確保できたはずの行動回数が確保できなくなる
あくびを入れて相手を眠らせている間に積みたいならわんぱく(激戦区の60族ということもありお好みでSを振るのもアリ)、ステロさえ撒けてしまえば、もしくはクイックターンでタスキさえ潰してしまえば裏のエースで抜いていける、というならのんきをオススメします。確定欄は無難に使いやすいわんぱくで。
技構成
【確定】
- クイックターン
カバルドンとの最大の差別点であり、前世代からの最大の強化点でもあると考えています。後述したあくびと合わせて、後出しじゃんけんができるのが非常に強力。A無振りでも地味にダメージが稼げます。
- あくび
相手を1ターン後にねむり状態にする強技。この技が使えるだけで起点作りとして優秀まであるレベルですね。カバルドンシャワーズの他、トゲキッスカビゴンなどの大暴れで、今更説明することは何もないかと。PPは必ず増やすように。
- ステルスロック
シャワーズとの最大の差別点。後続のタスキを機能させないため、こちらの裏のエースが非常に通しやすくなります。
【選択】
- まもる
確定欄はこれ。クッションとしての性能に寄せた技です。ダイマックス枯らし、初手の様子見、たべのこしのターン稼ぎなど、役割は多くあります。
- ねっとう
30%でやけどというインチキ技。物理アタッカーを重く見るなら。スリップダメもおいしいがあくびが入らなくなるので諸説。ちなみにねっさのだいちは覚えません。
- がんせきふうじ、じならし(、マッドショット、こごえるかぜ)
後続エースの初速に不安があるなら。クイックターンが先行になったり後攻になったり面倒なので諸説。
- うずしお
拘束して確実に眠らせることができます。ただし起点作成として安定行動をしたいところでの命中85は個人的にはハイリスク。
- れいとうパンチ・れいとうビーム
シリーズ7で増えそうな氷4倍相手に。火力指数としてはパンチが上ですが、いかくボーマンダランドロス(霊獣)にはビームのほうが入ります(ただし確定2発)。カイリューに撃って下手に弱点保険など発動させないように注意。
- じしん
タイプ一致高火力ですが枠が足りない。どうしてもこのポケモンで電気タイプや毒タイプを見る必要があるなら。
その他有用そうな技としてはカウンター、ミラーコート、がむしゃらあたりでしょうか。
与ダメージ計算
参考程度に上位陣いくつか
割合のみの表記とさせていだきます
【クイックターン】
- エースバーンエースバーン無振り
90.3〜108.4% 乱1(50.0%)
- トゲキッストゲキッス無振り
36.3〜43.1% 確3
- ミミッキュミミッキュ無振り
51.5〜60.8% 確2
【れいとうパンチ/れいとうビーム】
- ボーマンダボーマンダ無振り(いかく込み)
58.8〜70.6% 確2 / 77.6〜91.8% 確2
- ランドロスランドロス(霊獣)無振り(いかく込み)
53.7〜65.9% 確2 / 80.5〜95.1% 確2
被ダメージ計算
元技/ダイマックス技 と表記します。
- エースバーンエースバーンA252いのちのたま とびひざげり
49.8〜58.9% 乱2(99.6%) / 36.2〜44.0% 確3
- トゲキッストゲキッスC↑252 マジカルシャイン
35.8〜42.5% 確3 / 57.5〜68.4% 確2
- ミミッキュミミッキュA↑252 いのちのたま じゃれつく
31.9~38.2% 乱3(95.8%) / 46.9〜55.1% 乱2(66.8%)
相性の良い味方
起点作りポケモンですので、裏にエースを置いておきましょう。私は3世代統一パを調整中で、龍舞ボーマンダボーマンダを置いています。
このポケモンの対策
すでに書いていますがくさ4倍、フリーズドライ4倍はどうにもなりません。裏でカバーしてください。あとはちょうはつ・みがわりが辛いのは起点作り役の宿命です。
おわりに
ここまでご覧いただきありがとうございました。4倍弱点にさえ気を付ければ、使いやすく腐りにくいポケモンとなっていると思います。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
追記・修正
- 選択技からほえるを削除
- 持ち物を残飯からオボンに変更 伴って努力値振りをHB特化に変更 他追記