沢山のご指摘を頂いたおかげで,様々な情報を追加させて頂きました。感謝致します!
知人も含め通常個体のキュウコンの使い道に悩んでいたところ、唯一無二の長所を活かして役割を持たせることが出来ると考えたため、投稿に至りました!
本育成論は、理想個体を前提にしており,相手ポケモンの技構成や型などマスターボール級における普通の範囲内を対象にしております。また、ダメージ計算は「ポケマス」さんのものを利用させていただいております
※コメントでご指摘頂いたダメージ計算にとつげきチョッキが非考慮であるという点を修正させて頂きました
ご指摘感謝致します
採用理由と役割
タイトルの通りキュウコンの役割は、「特殊受け」です!「特殊受け」の中でも受けて流すのでは無く,受けつつ倒すことを目的とするポケモンとなっています。
受けポケモンとは,基本的に弱点をつかれなければ役割対象に崩されることは無いようなポケモンを指しますが,キュウコンであれば,特殊全般ほぼ全てのポケモンを受け切ることが可能であると私は考えており、それらの根拠について述べていきます
キュウコンは周知の通りほのお単タイプのため,くさ,こおり,むし,はがね,ほのお,フェアリーと6つのタイプを半減,そして,2倍弱点がいわ,じめん,みずと3つしかなく,受けポケモンとして優秀なタイプと言えます
さらに、特性ひでりによって5ターンの間水タイプが弱点にならないため、実質6タイプ半減の2倍弱点2つの非常に優秀な耐性を持つポケモンと言えます
さらに、技として敵の特攻を下げるマジカルフレイムを習得し,ひでり+タイプ一致によるダメージ補正のおかげでC無振りでありながらも受けポケモンの中では十分にダメージ貢献が可能となります
その上,弱点となるいわ,じめんタイプで使われるほとんどの技が物理技であることから,基本的に弱点=役割対象外になるため,一般的な「受け」ポケモンにあるタイプ相性は良いが,受けたい技系統が違うという問題や技系統は役割対象なのに,タイプ的に苦しいといった状況が起こり得ません
そういった細かな点においても,「ひでり」を持ち,「ほのお」単タイプの「特殊受け」が出来るキュウコンが優秀であると言えます
これらを踏まえた上で,直近のシーズンレポートから代表的な役割対象を選ばせて頂くと,カイオーガ,バドレックス(こくば),ゼルネアス,レジエレキ,ウルガモスなどが挙げられます。 これらは後ほどダメージ計算を乗せます
持ち物
とつげきチョッキ
確定です キュウコンは「おにび」等の変化技も覚えますが,「特殊受け」という役割を遂行する上で不要と判断し可能な限り特防を上げるため確定とさせて頂いておりますほぼマジカルフレイムしか撃ちません
特性
ひでり
確定です
採用理由にも記載した通り,弱点の水を消すことが出来るというのが最も大きいです
カイオーガに対しても天候有利を取る事が出来るというのも現環境においても、刺さっている特性と言えるでしょう
性格・努力値と調整
おだやか (A↓D↑),(H252,D252,C4)
ここも確定と言わせていただきたいです
キュウコンはロトム系同様回復を持たないポケモンであるため,可能な限り耐久指数を上げるため努力値を耐久に極振りしております。特殊アタッカー対面想定のため,S4振っても超えられるすばやさラインがないことからCに4を振らせて頂きました。
技構成
しっとのほのお,マジカルフレイム,ソーラービーム,イカサマとなっています
基本的には特殊アタッカーに対して,ひでり+タイプ一致マジカルフレイムで削りながら火力も削いでいくという形が大半のため,残りの3枠に関しては自由枠と言っても過言ではありません。
特殊アタッカーを対面で落とし切った際に、裏の物理アタッカーの起点にされないように,しっとのほのおは優先して採用したいところではあります。
コメントでご指摘頂きました通り,イカサマも候補に入れようか検討しておりましたが,特殊受けという役割を前面に出したかったが故説明を省かせていただいておりました。
しかし、現環境トップであるバドレックス(こくば)に対してイカサマが確定1発で落とせることが判明したため,自由枠から確定枠とさせて頂きたく思います ご指摘感謝致したます
立ち回り例
不利対面は渋らず引きましょう
とつげきチョッキは,かなり重要などうぐとなっているため,はたきおとすには十分警戒してください
与ダメージ計算
バドレックス(こくば)
マジカルフレイム (32.3~38%)乱数3発(95.2%)
カイオーガ
ソーラービーム(17~20.4%)確定5発
ゼルネアス
マジカルフレイム(28.2~33.1%)確定4発
レジエレキ
マジカルフレイム(60.2~71.7%)確定2発
ウルガモス
マジカルフレイム(32.2~39.1%)乱数3発(99%)
高い耐久値を誇るカイオーガやゼルネアスに対してのダメージ量は渋いものの,マジカルフレイムによる特攻ダウンにより撃ち合いには優れていると言えます
被ダメージ計算
バドレックス(こくば)
アストラルビット(36.6~43.3%)確定3発
C1段階↓(23.8~28.8%)乱数4発(98.8%)
C2段階↓(18.3~22.2%)乱数5(74.6%)
カイオーガ
しおふき(41.1~50%)乱数2発(0.4%)
C1段階↓(27.7~33.3%)乱数3発(0%)
C2段階↓(20~24.4%)確定5発
ゼルネアス
ムーンフォース(11.6~14.4%)乱数7~9発
C1段階↑(18.3~21.6%)乱数5発(23.7%)
レジエレキ
10まんボルト(28.3~33.8%)乱数3発(0.8%)
C1段階↓(18.8~23.3%)乱数5発(98.9%)
ウルガモス
ぼうふう(18.8~22.7%)乱数5発(96.1%)
C1段階↓(12.7~15.5)乱数7発(34.6)
マジカルフレイムによるC減衰を1段階分載せました
ゼルネアスは返しのジオコントロールを考慮し1段階分上昇させてダメージ計算を行いました
環境最上位の禁止伝説や準伝説ポケモンを相手にかなり高い耐久指数を誇っているのがわかると思います
バドレックス(こくば)への後出しについて
ダメージ計算を行った所,バドレックス(こくば)に対してのみ受け出しが不可となっています お互いHPがMAX状況では、マジカルフレイムとアストラルビットの撃ち合いでは勝てるものの,サイコショックなどを考慮すると苦しい展開が予想されます。マジカルフレイム1発入れる余裕はあるため,ミミッキュのかげうちなどでは縛れており,バドレックス(こくば)に対して選出する場合は,そういったポケモンと合わせて選出して頂けると役割を持ちやすくなると考えておます。しかしながら,コメントでご指摘頂いた通り,イカサマを採用した型であれば,きあいのタスキ以外であれば落としきることが可能であるため,あらかじめステルスロック等でタスキの可能性を潰しておくなども有効であると言えるでしょう。
苦手なポケモン
ウツロイドです
タイプ的に不利かつ,種族値が優秀なウルトラビーストです
禁止伝説が再び解禁された現在ではほぼ見ることは無さそうですが,一応ダメージ計算を載せます
メテオビーム(81.1~96.6%)確定2発
耐えたところでなんだという話にはなりますがギリ耐えますね…弱点特殊技をタイプ一致で撃ってくるポケモンはほぼいないのでマッチングしたら他の5匹で戦いましょう
ちなみに、ヒードランは大半が「ほのおのからだ」(※「もらいび」の方が多いとご指摘を頂きました。ありがとうございます)なのでマジカルフレイムが通る前提で話を進めるのであれば受けきれます。
だいちのちから(42.2~50%)乱数2発(0.4%)
C1段階↓(27.7~33.3%)確定4発
相性の良い味方・構築例
キュウコンの今回の育成論のコンセプトとしてあらゆる特殊ポケモンを受けきるというものになっています。そのため、構築として特殊アタッカーのクッション役をキュウコンに一任し,「物理受け」や「アタッカー」
を複数採用することが,最も活きる使い道と考えられます。
また、任意の天候操作が可能な点から,バンギラスやカバルドンなどのステルスロック要因などのすなあらしにより,自身のチームの「きあいのタスキ」が潰れてしまうことへのケアがひでりによって可能となり、併用することが出来るということや,ステルスロックさえ撒いてしまえば,特殊アタッカー最高峰と名高いバドレックス(こくば)にも後出しから処理が可能な点も相性として優秀であると言えるでしょう。
そして、現環境高速アタッカーであるザシアン(王)に対する物理受けとして採用される「ほのお」タイプ(ガオガエン,ウインディ)やランドロス(霊獣)といったポケモンが,キュウコンが場を退いたとしてもそういったポケモンへの「水ダメージの半減」は弱点の相性補完としても優秀であると言えます。
まとめ
キュウコンの強みを再度まとめます
ほのお単タイプかつひでり持ちによる弱点の少なさから、高い耐性を得ることが出来るという点が1つ。そして、それらのタイプ弱点と技系統の噛み合わせが,サブウェポンによる弱点被弾リスクを大きく抑えられる。さらに、タイプ一致+ひでりの組み合わせの「マジカルフレイム」は,C無振りでありながらCダウンさせる削り技として優秀であり,撃ち合い性能が高い。という点が挙げられるでしょう。
また、現環境における「ひでり」の価値は非常に高く,禁止伝説採用率2位のザシアン(王)への対策ポケモンに一貫している「水」弱点をなくし,不一致ほのお技でもザシアン(王)を確定1発で落とせるケースも多くなります。
また、禁止伝説採用率4位のカイオーガのダメージを半減させ,機能を停止させることが出来るというのもキュウコンならではと言えるでしょう。
禁止伝説採用率1位のバドレックス(こくば)に対しても,前述した通り,選出を少し工夫するだけで大きな圧力をかけることが可能なことから,現環境において非常強力なポケモンであると言えるのではないでしょうか?
最後に
初投稿となる私の育成論を閲覧していただきありがとうございます。拙い文章で読みにくい点があったかと思いますが,随時訂正しますのでご指摘いただけたらと思います