はじめに
- はじめまして。開いてくれてありがとうございます。初めて投稿させていただきます。月といいます。拙い育成論ですが、読んでくれたら幸いです。
- ロコン、キュウコンはかなり人気なポケモンだと思うのですが、SM時代から育成論が1つも投稿されていませんでした。キュウコンを使いたい方の参考になると幸いです。
- この論に出てくるポケモンは全て理想個体を想定しています。
- ダメージ計算はポケマス様(https://pokemass.com/swsh/dc)を使用しました。
- 一般的な略語を使用します。
- 詳しくは後述しますが、晴れパのアタッカーとして考え育てました。しかし、現環境で積極的に使うかどうかと聞かれたらNOなので、採用理由は愛とさせていただきました。
- 見やすいように、文章中の技名、特性は、《 》でくくります。
- その他、ご意見、不手際がありましたら、コメントお願いします。適宜修正します。
採用理由、差別化
採用理由:晴れにしつつ、場をあらすアタッカー
このキュウコンには2つの役割があります。1つは天気を晴れにすること。もう1つは攻撃しつつ場を荒らすことです。
- 晴れ起点
キュウコンの1番の特徴は《ひでり》です。
「ひざしがつよい」(以下、晴れ下と表現)状態だと、水技0.5倍&炎技1.5倍になり、また《ソーラービーム》がタイムラグなしで打てるようになります。
これによりC81と反応に困る火力が解消されます(ダメージ計算は後述)。
またミミッキュへの受けとして採用されがちなヌオーを速やかに処理できます。
現環境だとダイマックスを用いることで晴れにできるため天候の起点の役割は低いですが、逆にいえばダイマックス権を残しつつ晴れにできるとも言えます。
- S100からの妨害
8世代からキュウコンをはじめ多くのポケモンが《マジカルフレイム》を習得しました。攻撃しつつ相手のCをダウンさせることができるようになりました。
また、キュウコンは《おにび》も覚えるため、《マジカルフレイム》と合わせて物理アタッカー、特殊アタッカー両方への妨害が可能となりました。
《マジカルフレイム》と《おにび》どちらも覚えるポケモンのなかでキュウコンはリザードンと同速で1番の速さです。
S100というすばやさから、対面した相手に上からこれらのわざを討ち、相手の能力をダウンさせていくことができます。
- コータスとの差別化
《ひでり》のポケモンはキュウコンとコータスの2匹がいます。
コータスは起点役として強力な《ステルスロック》、《あくび》を採用できます。一方でSは20ととてつもなく遅いです。
上述したように、キュウコンは上から相手を妨害することができ、相手のAかCを下げたうえで後続に繫げることができます。
対面の相手を妨害するキュウコンと後から来るポケモンを妨害するコータスで差別化できていると思います。
型について
- 特性 :ひでり
- 持ち物:シュカのみ
現環境使用率トップのドリュウズを受けるため。
ドリュウズの《じしん》はやけど状態にすれば受けられますが、外すとなにもできずに倒されてしまいます。それを防ぐためにシュカのみを採用しました。
- 持ち物候補
- ふうせん(12月17日追記):ドリュウズを仮想的としてみるならば《じしん》読みで出すことができます。ただシュカのみと違って、登場時にふうせんもちと表示されるため、《がんせきふうじ》持ちのドリュウズの場合、《おにび》をうったとしも、《がんせきふうじ》→次のターン相手に上から《じしん》をうたれて乱数で倒されるので注意が必要です。
- きあいのタスキ(6月21日追記):《おにび》をうたずとも《マジカルフレイム》→《でんこうせっか》でタスキドリュウズ、タスキシザリガーなどのきあいのタスキを持つポケモンやスカーフドリュウズを処理することできます。しかし、貴重なきあいのタスキをキュウコンに持たせるかどうかは検討の必要があります。 (詳しくはコメント参照)
※あついいわについて(12月17日追記)
現環境では《ダイストリーム》などのダイマックスわざによって天候を変えられる可能性が高い点、《ようりょくそ》のポケモンが使うわざは、雨状態のときの水ポケモンと違い、威力があがるわけではなく、反対に全てのポケモンがほのお弱点のため、晴れがあだとなる場面がある点
を考慮したため、あついいわは見送りました。
- 努力値:[H 84] [A 0] [B0][C196][D0][S228]
- 実数値:[H159][A86][B95][C126][D120][S163]
H:CとSにふった余りです。キュウコンはH73と非常にもろいので、Cに振り切らずHに回しました。ダメージ計算は後述。
C:晴れ下のマジカルフレイムorソーラービームでナットレイ、ドリュウズ、ヌオー、トリトドンなどを確1。カットロトム、ウオッシュロトムなどを確2にできるようにしました。ダメージ計算は後述。
S:最速ミミッキュ抜き。
コンセプトとして上から《おにび》、《マジカルフレイム》をいれたいのでこの調整にしました。
キュウコンはS100と、ある程度のすばやさがあります。
最速S100(実数値167)以下で《おにび》or《マジカルフレイム》を打ちたいポケモンは、最速ミミッキュ(S96・実数値162)でした。
最速にすると最速サザンドラ(S98)や最速オノノクス(S97)にも上から動けますが、両者ともスカーフを持っていることが多い点、たとえ上から動けたとしても押し切られてしまう点を考慮し、ミミッキュ抜きにしました。
技構成
3つの確定技+3つの候補があります。
- 確定技
- マジカルフレイム:タイプ一致技。確定で相手のCを下げることができます。仮想的はトゲキッス(倒しきれないがCを下げる役割)、及び草、鋼タイプのナットレイ、草タイプのカットロトム、鋼タイプのドリュウズ、アーマーガアが狙い目です。威力75ですが、晴れ下なので火力はある程度でます。
- ソーラービーム:晴れ下ならタイムラグなしで打てる高打点技。前述したようにミミッキュ受けとして採用されがちなヌオー、また水タイプのウオッシュロトム、パルシェン、などにも打ち勝てます。
- おにび:上からミミッキュ、ドリュウズ、あたりに打ち込むことを想定してます。
- 候補技
- ほえる:使ってみるとこのキュウコンだと《みがわり》もちのサザンドラ、バンギラスなどの起点にされてしまいます。その他、苦手なポケモンを強制的に退場させる技です。今回はこれを採用していますが、検討が必要です(その他、詳しくはコメント欄をご覧ください)。
- だいもんじorオーバーヒート:《ほえる》の前は採用していました。ただ《マジカルフレイム》で充分かなと思い不採用。一応、H252D4アーマーガアは《だいもんじ》で確1とれます。
- つぶらなひとみ:先制で相手のAを1段階さげることができます。《おにび》と比較すると、やはり《おにび》に軍配があがるため、見送りました。
- おきみやげ(12月17日追記):《ダイジェット》による起点、《ダイストリーム》、《ダイロック》による天候操作を回避しつつ、裏のエースに繫げることができます。もしも《おきみやげ》を採用する場合、サザンドラに対しても上からうてるようにSに244までふる必要があると思います。(その他、詳しくはコメント欄をご覧ください)
- ニトロチャージ(5月29日追記):⦅おにび》後の物理アタッカーや相手の交換を読んで使いたいです。Sを1段階上げれば、スカーフ以外の全ての相手を抜くことができ、確実に上から《おにび》、《マジカルフレイム》をうつことができます。
- でんこうせっか(6月21日追記):前述のきあいのタスキと併せて使うことで、ほぼすべてのドリュウズ、シザリガー、またパルシェンなどを確実に処理ができます。(詳しくはコメントを参照)
ダメージ計算
※ポケソル様のTierリストを参考にさせていただき、キュウコンが役割を持てそうなポケモンのダメージ計算を記載します。https://pokesol.com/rank/tierlist-201911
※被ダメは主要なものを記載します。
☆与ダメ(晴れ下)
- マジカルフレイム
H4ミミッキュ:50.3〜59.5 確2
H4ドリュウズ:101〜120 確1
H252 D4 アーマーガア:74.1〜88.7→2発目59.7~72.4(C-1の場合。アーマーガアが《ミラーアーマー》だとこちらにC ダウンがきます。) 確2
H252 D252 ナットレイ:108.2~128.1確1
H4 ちょっきもちトゲキッス:26.4~30.4 確4
H252 カットロトム:81.5~96.8 確2
- ソーラービーム
H252 D228 ヌオー:100.9~118.8 確1
H4 パルシェン:139.6~165 確1
H252 ウオッシュロトム:57.3~68.7 確2
H252 D 4 カバルドン:57.6~67.9 確2
☆被ダメ(晴れ下)
A252ドリュウズ(やけど)のじしん:69.8~83 確2
C252トゲキッス(C−1)のダイジェット:で44~52.8 乱2
A252たまミミッキュ(やけど)のシャドークロー:48.4~57.8 乱2
C252ウオッシュロトム(C−1)のドロポン:31.4~38.9 乱3
12月17日までウオノラゴンの《エラがみ》を乱数で耐えるという計算を掲載していましたが、《がんじょうあご》を考慮に入れていませんでした。実際には晴れ下でも、先行をとられた場合確1になります。ご覧くださった方、申し訳ありません。
相性のいいポケモン
天候を晴れにできるため、《ようりょくそ》、《サンパワー》持ちのポケモンが相性がいいです。
- ようりょくそ持ちのポケモン
言わずもがな晴れパのエースとなりうるポケモン。キュウコンで相手の能力を下げてから、死に出しが基本になります。
現時点(6月21日)で《ようりょくそ》を持っているのは、フシギバナ、ナッシー、ダーテング、リーフィア、ラフレシア、キレイハナ、チェリンボ、エルフーン、マラカッチ、モジャンボ、ドレディアがいます。
その中でも候補をあげると、
- フシギバナ(6月21日追記):バランスのよい種族値をもち、技範囲も豊富。《ダイアシッド》でCをあげることができ、抜きエースとなりうるポケモン。
- ダーテング:《ふいうち》を覚え、晴れ下でなくても動ける。また技範囲が広く、ひこうわざを覚えるため、ダイマックスからの《ダイジェット》で晴れターンが終わっても上から動かすことができる。
- リーフィア:イーブイからの進化系ということもあり、《あくび》、《ねがいごと》などの補助技を覚える。また高いB(B130)があるため、物理受けと兼用できる。
- ラフレシア:フェアリー技を覚えるため、キュウコンがどうしようもない、ドラゴンタイプのポケモンに勝てるかも。
- キレイハナ(6月21日追記):強力な《ちからをすいとる》や積み技《ちょうのまい》を覚え、キュウコンで積むことできる環境を作れればエースとなるポケモン。
- サンパワー持ちのポケモン
晴れパのエースとなりうるポケモン。USUMまではメガヘルガーが強力でした。今作では、リザ―ドンとエレザードしかいません。
- リザードン:現環境でリザードンを使うなら、ダイマックス前提だと思うのでキュウコンが必要ないです。
- エレザード:S109という非常に高いSをもつポケモンです。S109は現環境で強力なアイアントと同速です。残念ながらほのおわざは覚えないものの、《ウェザーボール》でほのおタイプに変更することで確1をとれるようになります。
終わりに
キュウコンは初代に登場したポケモンということもあり、人気ポケモンの1匹です。一方で、ほのおタイプにはリザードンやウインディ、エースバーンという優秀なポケモンが多く、使用率は低いです。
ですが、S100という種族値を活かすことで、速いポケモンがかなり減った8世代環境なら上から相手を妨害するという役目が生まれるのではないかと思います。
この育成論がキュウコンを使いたい方の一助になると嬉しいです。
拙い育成論を最後まで読んでくださりありがとうございました。