はじめに
- 指定のない限り全てのポケモンは理想個体を想定します。
- H、A、B、C、D、S等の略称を使用します。
グレイシアとは
ダイパリメイク決定、おめでとうございます。
いろいろな考え方はあると思いますが、私は、とりあえずプレイしてから語れ派ですので、今はとにかく楽しみです。
さて、グレイシアグレイシアはご存じ、イーブイイーブイから進化する姿の一つです。
見目麗しきその姿からファンも多いグレイシアですが、Glace(凍らせた)の名を冠するだけあって多数の氷技を覚え、「見惚れた獲物は気付かぬうちに凍りついている」と図鑑で紹介されるほどです。
私たちダイパキッズにとっては、凍りついた岩の近くで進化させなければならないという面倒な進化系としても記憶に残っていますね。
剣盾では「こおりのいし」と与えるだけという親切設計です。ありがたいですね。
ただ、ランクマッチで出会うブイズで一番多いのは、やはりニンフィアニンフィアでしょう。
高めのCとフェアリースキンを生かしたハイパーボイスは身代わりも貫通できますし、何よりドラゴンに強い。
これまた高めのDを生かしてチョッキを持たせてもよし。
華もありますし。
それに対してグレイシアグレイシア。
H65-A60-B110-C130-D95-S65。
CはブイズトップだがSが低く、アタッカーとしては使いづらい。
BとDもそこそこだが、Hが低く、高速回復技もないので耐久しづらい。
それに加えて氷単タイプという不遇タイプ。
鋼、岩、炎、闘というサブウェポンとして優秀なタイプに弱点を突かれる始末。
そんなグレイシアを救いたい!!
そんな思いで、なんとか型を考えてみました。
よければご一読ください。
採用理由
- 愛
愛さえあればなんでもできる。
筆者は最近は、第4世代統一を楽しんでいます。
- 優秀な氷技「フリーズドライ」
フリーズドライは、水タイプに弱点をつけるという特殊な氷技。
環境に増えているラグラージラグラージや、ザシアン、カイオーガが消えた今でもたまに見るヌオーヌオーやトリトドントリトドンなどの水・地タイプに4倍弱点をつける技です。
サンダーサンダーやエースバーンエースバーンの採用が多いこの環境では、上記の水・地ポケモンの対策に草タイプを入れても返り討ちにされてしまうことがほとんど。
そこに刺さるグレイシアグレイシアの「フリーズドライ」は、優秀と言えるでしょう。
- 流し性能のある「あくび」
相手をあくび状態にすることで、寝かせるか交代するかの択を迫ることのできる技「あくび」。
これがあるだけで相手の積みエースを流したり、耐久ポケモンに交代を強制したりできます。
以上の2つの技を使える点で、他のポケモンとの差別化は十分ですが、他に、耐久がなかなかいい感じということも含め、採用理由といたします。(耐久に関しては後述)
持ち物
- オッカの実
炎技の半減実。これを持たせることでエースバーンエースバーンのキョダイカキュウを耐える可能性が出てきます。今回はこれで確定。
ただし、お好みで、他のタイプの半減実にしたり、達人の帯やきあいのタスキなどにするのもあり。
ウーラオスのインファイト等を重く見るなら、挌闘半減実のヨプの実を持たせましょう。
追記
低いSを補って攻撃するポケモンとして、「きあいのタスキ」も候補に考えましたが、今回は見送りました。その理由は大きく3つあります。
1.仮想敵から1撃でやられないこと
今回は仮想敵がラグラージラグラージ等の水・地タイプであり、攻撃力はさほど高くありません。仮にAやCに振っていたとしても、環境トップのエースバーンエースバーンやサンダーサンダーに抗える耐久指数があれば、ほとんどのポケモンの攻撃は耐えられると見込んでいます。よって、タスキを持っていても腐りやすいと言えます。
2.タスキ枠を消費したくないこと
きあいのタスキを有効活用できるポケモンは他にも多くいます。ダイパ統一から言うと、ステロ撒きガブリアス、マンムー、襷ミラコカウンタートリトドンなど…。それらのポケモンを切ってまでタスキを巻かせる必要はないと考えています。
3.エースバーンエースバーンやサンダーサンダーは"最悪"の対面想定であり、その場合でも抗える可能性を残したいこと
ダメ計は後述しますが、現環境では、環境トップのこの2体との対面を想定しないわけにはいきません。ラグラージラグラージ先発を読んでグレイシアグレイシアを先発出ししたら、初手ダイマサンダーサンダーにぐちゃぐちゃにされる、なんてことがあってはなりません。その場合でもなんとか対抗できる、そんなグレイシアグレイシアを今回は目指しました。グレイシアは、C252振りでも、サンダーを確定で倒せません。
以上のことから、今回は半減実を採用させていただきます。コメントありがとうございました。
特性
- ゆきがくれ
確定欄はこちら。サンダーサンダーの暴風やエースバーンエースバーンの火炎ボールを避けることでワンチャン掴めるかも!?
ただし今回はダイマックスを想定していないので、あられを降らせるのは他のポケモンにお願いします。
- アイスボディ
こちらもまあ、あり。
ただ、確定数がそこまで変わらないこと、あられ下を想定していないことから、正直、どちらでもよい。
性格・努力値と調整
- 性格
ひかえめ(C↑A↓)。Aは必要ないので下降補正。努力値効率を考えると、種族値の高いCに性格補正をかけたほうがよいので、ひかえめにしました。
- 努力値と調整
H244-B36-C140-D84-S4
グレイシア的黄金比(当社調べ)。
C140について
Cに140を振ることで、フリーズドライで、Dに補正をかけていないラグラージラグラージを、ほぼ確1で倒すことができます。
すなわち、D補正のないトリトドントリトドン、ヌオーヌオーは確定1発です。
与ダメ
vsラグラージ
D↑HD252ラグラージ 192~228(92.7~110.1%) 中乱数1発(50.0%)
HD252ラグラージ 204~244(98.5~117.8%) 高乱数1発(93.7%)
vsトリトドン
D↑HD252トリトドン 204~240(93.5~110.0%) 中乱数1発(50.0%)
HD252トリトドン 220~264(100.9~121.1%) 確定1発
vsランドロス(霊獣)
D↑HD252ランドロス 204~244(104.0~124.4%) 確定1発
おまけ
vsチョッキガブリアス
無振りガブリアス 192~228(104.9~124.5%) 確定1発
H252ガブリアス 192~228(89.3~106.0%) 低乱数1発(37.5%)
もう少しCに振れれば…とも思うのですが、耐久に回すため断念。
逆に、HDラグラージなんてほぼいないので、もう少し耐久に振ってもいいのかもしれません。お好みで調整してください。
H244-B36について
陽気珠エースバーンエースバーンのキョダイカキュウを、オッカの実込みでほぼ確定耐え調整。
また、陽気スカーフウオノラゴンウオノラゴンのエラがみ等もほぼ耐えます。
被ダメ
vsエースバーンエースバーン
A252陽気珠エースバーン
キョダイカキュウ(火炎ボールより)・オッカの実込み
143~172(83.6~100.5%) 超低乱数1発(6.2%)
ダイジェット(飛び跳ねより) 121~142(70.7~83.0%) 確定2発
ダイナックル(跳び膝より) 174~211(101.7~123.3%) 確定1発
vsウオノラゴンウオノラゴン
A↑A252ウオノラゴン
顎先制エラがみ 166~196(97.0~114.6%) 高乱数1発(81.2%)
A252ウオノラゴン
顎先制エラがみ 153~180(89.4~105.2%) 中乱数1発(37.5%)
A↑A252鉢巻ウオノラゴン
A-1顎後攻エラがみ 84~99(49.1~57.8%) 高乱数2発(96.4%)
ウオノラゴンには、つぶらなひとみを入れるのが吉ですね。
vsランドロス(霊獣)
A252ランドロス
じしん 84~99(49.1~57.8) 高乱数2発(96.4%)
ストーンエッジ 112~132(65.4~77.1%) 確定2発
ダイロック(ストーンエッジ) 144~170(84.2~99.4%) 確定2発(砂ダメでタヒ)
おまけ
vsウーラオス(いちげき)
A252一撃ウーラオス
A-1インファイト 122~146(71.3~85.3%) 確定2発
暗黒強打 93~109(54.3~63.7%) 確定2発
キョダイカキュウも最高ダメージから2つ以外は耐えます。
もう少し振れれば(ry
H244-D84について
臆病サンダーサンダーの珠ダイジェットをほぼ確定耐え調整。
すなわち環境の特殊攻撃は、抜群以外ならほぼほぼ耐えます。
被ダメ
vsサンダーサンダー
C252臆病珠サンダー
ダイジェット(暴風より) 144~172(84.2~100.5%) 超低乱数1発(6.2%)
ダイサンダー(10万ボルトより) 134~160(78.3~93.5%) 確定2発
ダイバーン(熱風より)・オッカ込み 88~107(51.4~62.5%) 確定2発
もう少し(ry
以上のように、攻撃面も防御面も、ギリギリ耐える指数を誇っております。
Sは余りです。
明確な調整先がいないので。
技構成
- フリーズドライ
コンセプトなので確定。
ラグラージラグラージに仕事をさせないように。
- あくび
これもコンセプトなので確定。
サンダーサンダー対面で、ダイジェットを耐えながらあくびを入れましょう。
「浮いてるからダイサンダーしても寝ちゃうよね〜」と意地悪を言ってみたり。
- つぶらなひとみ
エースバーンエースバーン等の物理アタッカーへの嫌がらせに。
エースバーンのダイマックスターンを削りつつ、能力ダウンを狙えます。
グレイシアつぶらなひとみ→エースバーンキョダイカキュウorダイナックル→グレイシアつぶらなひとみ→エースバーンダイナックル
のように、エースバーンエースバーンの能力上昇を無効にしつつ、ダイマックスターンを枯らすことができます。
後だしでも、一発耐えてつぶらなひとみをすることで、ダイマックスを枯らしながらAダウンを狙えます。(エースバーン側はおそらくダイナックルを積んでくるので能力変化はトントンですが。)
- 凍える風
Sダウンを狙いながら削りを入れられます。
タスキの可能性を潰しながらSダウンさせることで、後続へ繋げましょう。
- こおりのつぶて(選択技)
最後の悪あがきに。
- うそなき(選択技)
Dを2段階ダウンさせる技。
特殊受けを崩壊させる技として。
立ち回り例
先発に出して、相手のラグラージラグラージ等のサポートポケモンを狩ったり、サンダーサンダーやエースバーンエースバーン等のアタッカーのダイマックスターンを枯らしたり、とにかく器用に立ち回れます。
器用貧乏にならないよう、プレイヤーのスキルが試されますね…!
ただし、岩技や挌闘技、鋼技に弱いので、タイプ相性が不利な場合は引きましょう。
特に、挌闘技を撃たれないよう、ゴーストタイプのポケモンを手持ちに入れておくとよいですね。
残念ながらウーラオスがとても苦手なのはどうしようもありませんでしたので、パーティ単位で対策しましょう。
筆者は、カブトアーマーのドラピオンドラピオンで、電気玉を投げつけてやっています。よければ参考にどうぞ。
おわりに
環境に多いラグラージラグラージやランドロス(霊獣)ランドロスを見ながら、苦手対面になったとしても環境トップのポケモンたちの攻撃を、ほぼ確定耐えすることで、なんとか抗おうとするグレイシアグレイシアです。
ただし、運が悪ければ一撃で落とされてしまうので、耐えるかどうかは、神のみぞ知る、そんな調整のグレイシアでした。