- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います。
- 個体値は全て理想個体を前提としています。
- ダメージ計算はトレーナー天国様を使用させていただいています。
はじめに
はじめまして、kryuです。初投稿です。
至らない点あると思いますが、よろしくお願いいたします。
カプ・テテフとは
サン・ムーンで初登場の準伝説です。
テテフの名の由来は蝶(てふてふ)と云われています。
特性のサイコメイカーにより、地に足がついているポケモンはエスパー技の威力1.3倍かつ先制技無効の恩恵を受けられます。
威力倍率こそサン・ムーンに比べ下がりましたが、優秀な特性であり、高種族値、良タイプと合わさってまだまだ現役で活躍できるポケモンです。
今回はこの蝶を使って鬼ランドロス(霊獣)の首は落とさず、ビリビリに動けなくしてやりましょう。
おっさんとか言われてますが本論では鬼です。(重要)
採用理由と役割
最近、鬼ランドロス(霊獣)が多い..
雪原が解放されてからというもの、環境は一新し、
見渡す限りに鬼ランドロス(霊獣)!!、鬼ボルトロス(化身)!?、鬼トルネロス(化身)!??? の状態です。
それでも現在(2020,11)は炎柱エースバーンが鬼どもを抑えていらっしゃいます。
しかし、時が経ち、環境が変わり、炎柱エースバーンが陥落する"よもやよもや"なことが起こるかもしれません。
以下回想
くっ..!!残りHP1。炎柱エースバーンの身に危機がせまります。
柱といえどもポケモンはポケモン。
1匹では限界があります。
鬼ランドロス(霊獣)「お前も鬼にならないか?」
さすがのリベロでも鬼にはなれません。
「もしもーし 大丈夫ですかぁ?」 頭上から脳内再生可能な声..
そうです。柱は一人ではないのです。
回想終わり
ということで?今回は、
壁貼りサポート+でんきだま投げつけるによるSサポート役として蝶カプ・テテフを採用します。
まじめに書きます。
カプ・テテフの採用理由
- ランドロス(霊獣)よりもSが早く、上から壁を張れる
- 威嚇とサイコフィールドの発生順序から、ランドロス(霊獣)がスカーフかどうか判断できる。
- アタッカーとしての採用されることが多く、相手の判断ミスを誘える
- サイコフィールドによるボルトロス(化身)やオーロンゲなどのいたずらごころ+電磁波、挑発の阻止
- C無振りでもC種族値130+サイコフィールドである程度火力を出せる
などが挙げられます。
リフレクター、光の壁といった"壁貼り"はもちろん強いのですが、
ダイジェット環境のなか、全抜きを阻止する&全抜き展開を作るためのSサポートもそれに劣らず重要であり、
特に先発に出てくることも多いランドロス(霊獣)に対して役割が持てる点を意識しています。
とは言っても、カプ・テテフが自らランドロス(霊獣)を倒すのではなく、"あるもの"を忍ばせて、ランドロス(霊獣)を予想外にビリビリにします。
そうです。でんきだまです。
技の"なげつける"は持ち物が"でんきだま"の場合、威力30の悪タイプの技となり、追加効果で相手を麻痺させます。
この技のポイントは4つ
- ダメージを与えつつ、麻痺させることができる。
- 地面タイプも麻痺にできる。
- 電磁波と違い、命中率100
- 攻撃技なので挑発の効果を受けない
1 ミミッキュの化けの皮やカイリューのマルチスケイル、きあいのタスキといった厄介なものを1ターンで潰しつつ、麻痺にできます。
2 ランドロス(霊獣)を麻痺にできるのは、主にこれと"へびにらみ"になります。(麻痺は電気タイプには無効なことに注意!)
3 電磁波(命中90)のクソ外しで試合終了といったことがなくなります。精神の守り神
4 壁貼り後に挑発を受けても、問題なくビリビリにできます。
差別化
サイコフィールド、タイプ、そして蝶の全てが被るポケモンは一匹もいませんが、両壁+投げつけるを習得でき、似たようなことができるポケモンとしてユクシー、インテレオンと差別化しておきます。
ユクシーはカプ・テテフに比べ、耐久面に優れており(特にB方面)、サポート役としてはかなり優れています。
しかし、サポート型でほぼ確定なため、挑発をもらいやすく、起点にされやすいです。
また悪タイプが弱点となり、耐久が高いというイメージと相まってエースバーンにダイアークを打たれ、落ちてしまうことも少し差別化ポイントです。
インテレオンはエースバーンの上から壁を張ることができますが、カプ・テテフよりも耐久に劣り、壁込みで特化意地ランドロス(霊獣)のダイジェットを2耐えできない点で容易に差別化できます。
持ち物
でんきだま
忍ばせましょう。誰も予想できません。
コンセプトのため確定
特性
サイコメイカー
こちらも確定
性格・努力値と調整
2パターン提案させていただきます。
調整案1
性格:おくびょう
努力値:H68 B212 S228
実数値:154-81-122-150-135-158
- 調整意図
H-B:
意地A252ランドロス(霊獣)のダイジェットを、リフレクター込み最高乱数2連以外2耐え(※)
陽気A252珠リベロエースバーンのダイジェットを乱数1つ切って耐え
H-D:
臆病C172ウツロイド(ビーストブーストでS上昇調整)のヘドロウェーブを急所率込み71.87%耐え。
同上ウツロイドのダイアシッドを確定耐え
S:最速ランドロス(霊獣)抜き
※ポケモンは乱数によって16通りのダメージが出るため、最高乱数2連以外2耐えというのは、ダメージの最も高い1/16の確率を二回引かない限り耐えるということです。
つまり256回に1回しか倒されないよ。ということになります(急所を除く)
努力値カツカツですが、アタッカーとしての認識が多いカプ・テテフを想像していると、予想以上の硬さが出ます。
Sラインはコンセプトとしてランドロス(霊獣)への役割があるため、これ以上落とせず、B方面はエースバーンも意識しています。
環境トップのエースバーンを後出しで受けられるポケモンはとても少なく、裏に選出できていない場合、先発がダイジェットで倒されてそのまま3タテされることを防ぐことも、先発として大切な要素だと思います。
エースバーン(基本的な技構成:かえんボール、とびはねる、とびひざげり、ふいうちを想定)が蝶カプ・テテフと対面した際、
相手としては基本ダイジェットで倒せるため、控えも考慮して、Sを上げるダイジェットが安定択となります。。
そこでダイジェットを高確率で耐えて、でんきだま+なげつける→リフレクターを貼れれば後続で処理、もしくは起点にできます。
エースバーンがキョダイカキュウを選択した際は倒されますが、S上昇してない分、後続で処理しやすい状況にはなります。
そのためエースバーンに対して、最低でも先発としての役目を果たしやすい調整となります。
D方面については、先発に出てくるウツロイドを意識しています。
後続の鋼タイプなどで受けられれば問題ないですが、選出できていなかったり、ウツロイドがタスキ持ちのステロ撒き型の場合に無償で仕事されるため、あまり交代したくない場面も多いです。
そんな都合が悪い時に最悪のパターンである、カプ・テテフがウツロイドのダイアシッドで倒されてしまうと、CとSが両方上昇した化物ウツロイドが誕生することになってしまうのでそれを避けます。
ヘドロウェーブで28.13%で倒されますが、Cは上昇せず、でんきだま+投げつけるを決められる可能性の方が高くなります。
Hの実数値が偶数なのがどうしても気になるという方はH44 B236 S228となります。
この場合、意地A252ランドロス(霊獣)のダイジェットを、リフレクター込み確定2耐えとなります。
ウツロイドに対してはヘドロウェーブが40.10%乱1となります。
調整案2
性格:おくびょう
努力値:H108 B172 S228
実数値:159-81-117-150-135-158
- 調整意図
H:16n-1(副産物)
H-B:
意地A252ランドロス(霊獣)のダイジェットを、リフレクター込み最高乱数2連以外2耐え
H-D:
臆病C172ウツロイド(ビーストブーストでS上昇調整)のヘドロウェーブを乱数1つ切って耐え。
同上ウツロイドのダイアシッドを確定耐え
S:最速ランドロス(霊獣)抜き
最近のエースバーンは、環境に適応するために必死に修行しており、カプ・レヒレに有効なダストシュートや、耐久寄りのアイアンヘッドを習得し、使ってくることが増えてきております。
そんなエースバーンには、試し切り感覚でカプ・テテフがワンパンされてしまいます。
そこで、いっそのことエースバーンへの意識を捨て、ランドロス(霊獣)のダイジェット2耐えの中で総合耐久が最も高くなるようにした調整がこちら。
陽気A252珠リベロエースバーンのダイジェットを乱数3つ切って耐え (22.14%乱1)となるかわりに、
H-Dがよりウツロイドに対して安定します。
確定欄は環境トップということもあり、エースバーンを少し意識した調整案1としていますが、今後の環境の変化もあるため、好きな方をといった感じです。
技構成
リフレクター ひかりのかべ なげつける 攻撃技
- 確定枠
リフレクター ひかりのかべ なげつける
壁貼り+コンセプトのSサポートのため確定
- 選択枠
サイコショック サイコキネシス ムーンフォース
以上の中から1つ。
あまり打つ機会はないですが、
相手のBで威力計算するサイコショックはウツロイドやミミッキュといったDが高いポケモンに有効です。
最も火力が出るのはサイコキネシス。
悪タイプに完封されることがどうしても気になる方はムーンフォースにしましょう。
しぜんのいかりは削りとしては優秀ですが、相手を倒すことはできず、不意のラス1対決や起点にされかねないので候補外です。
立ち回り例
相手の方が早い場合は
投げつける+でんきだまで麻痺させてS逆転→先制壁貼り。
相手の方が遅い場合は
壁貼り→投げつける+でんきだまとなります。
与ダメージ計算
全てサイコフィールド込みで計算しています。
サイコショック
H84ウツロイド
135.4~160.0%
H4ミミッキュ
67.2~80.2%
特化カプ・レヒレ
27.7~32.8%
B4サンダー
50.9~60.0%
サイコキネシス
目安として
D4エースバーン
66.5~79.4%
H84ウツロイド
68.7~81.0%
H252カプ・レヒレ
37.9~44.6%
無振りサンダー
55,2~65.5%
ムーンフォース
D4ウーラオス(いちげき)
228.6~269.7%
被ダメージ計算
全て調整案1で計算しています。()内は急所率込みの値です。
B方面
意地A252ランドロス(霊獣)
ダイジェット 壁込み42.2~50.0% 最高乱数以外2耐え(8.52%)
陽気A252珠リベロエースバーン
ダイジェット 86.4~101.3% 乱数1つ切って耐え(10.16%)
キョダイカキュウ 104.5~124.0%
陽気A252珠ミミッキュ
シャドークロー 77.9~92.9%
特化テッカグヤ
ヘビーボンバー 壁込み70.5~83.2%
D方面
臆病C172ウツロイド
ヘドロウェーブ 87.0~105.2% 乱1(28.13%)
ダイアシッド 83.1~98.7%
控えめC252ヒードラン
てっていこうせん 壁込み76.6~90.3%
弱点技でも、壁があればほとんどなんでも耐えます。
特化カプ・レヒレ
ムーンフォース 壁込み21.5~25.5%
苦手なポケモン
アーゴヨンドラパルトなど
何もできず上から倒されます。特にアーゴヨンがいたときは選出しないようにしましょう。
ラムのみ持ち
分かりにくいので対策は困難
などなど..
相性の良い味方
上手くいけば壁+麻痺の状態ができるため、ウルトラビーストや積みエースなどであれば割と何でも組めます。
サイコフィールドが残っている場合があるため、先制技持ちは相性が悪いかもしれません。
最後に
閲覧ありがとうございました。
使ってみたいと思っていただけたら幸いです。
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(201124初投稿、201127読みやすいよう全体を加筆修正し、再投稿。
201212ダメ計を追加し、本論の文章も一部修正)