クロバット- ポケモン育成論ソードシールド

積みエースクロバット【特殊アタッカー】

2020/11/22 13:25 / 更新:2020/12/20 11:22

クロバット

HP:HP 85

攻撃:攻撃 90

防御:防御 80

特攻:特攻 70

特防:特防 80

素早:素早 130

ツイート4.084.084.084.084.084.084.084.084.084.08閲覧:37116登録:16件評価:4.08(6人)

クロバット  どく ひこう  【 ポケモン図鑑 】

性格
おくびょう(素早 攻撃)
特性
すりぬけ
努力値配分(努力値とは?)
HP:4 / 防御:4 / 特攻:252 / 特防:12 / 素早:236
個体値:31-0-31-31-31-31
実数値:161-85-101-122-102-198 (素早さ比較)
覚えさせる技
わるだくみ / ぼうふう / ヘドロばくだん / ねっぷう
持ち物
いのちのたま

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ルール
シングルバトル
このポケモンの役割
特殊アタッカー / ダイマックスする
登録タグ

考察

はじめに

はじめまして。わたると申します。
今回は、自分が使用してみて面白いと感じた
クロバットクロバットクロバットを紹介します。

  • HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをそれぞれHABCDSと略します。
  • 特に記載がない限り、相手ポケモンの個体値はすべて31とします。
  • ダメージ計算はポケモンソルジャー様の計算ツールを使用させていただきました。

クロバットについて

クロバットはどく・ひこうの複合タイプをもつ唯一のポケモンです。
また、S種族値130のすばやさで上から必中どくどくやちょうはつ、あやしいひかりなどでいやがらせを行うことができます。

なぜ特殊アタッカーにするのか

前述の通りクロバットは豊富なへんかわざで場を掻き乱すことが得意なポケモンですが、時は第八世代。唯一のどく・ひこうの複合タイプということは、ダイアシッドとダイジェット両方タイプ一致で使える唯一のポケモンということなのです。
ダイジェットの強さは言わずもがな、ダイアシッドも低威力ながらC1段階上昇の追加効果をもつ有用なわざです。
さらに、わるだくみを覚えることから、特殊アタッカーとしての適性があると考えました。

性格と調整

性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:4-0-4-252-12-236
実数値:161-×-101-122-102-180

H:奇数調整(2n+1)
BD:ダウンロード対策と余り
C:極振り
S:準速ドラパルトドラパルト抜き抜き抜き(?)

最速エースバーンエースバーン抜きの実数値188(努力値172)にして残りを耐久にまわすことも考えられますが、あまり耐久が高くはないため、抜ける相手を増やしたほうがよいと考えます。
ひかえめ最速では最速エースバーンエースバーンを抜けないので、性格はおくびょうで確定です。

また、厳選の必要がありますが、HPの個体値が28または29の場合実数値159になり、
いのちのたまダメージを最小に押さえる(10n-1)調整となります。
HPに努力値を割く必要がなくなりますのでご参考まで。

もちもの

  • いのちのたま

特殊アタッカーに適性があるとは言うものの、
C種族値は70と高くはなく、むしろクロバットの種族値の中では一番低いステータスになります。
それを補ういのちのたまを採用しました。

  • ラムのみ

状態異常を狙ってくる相手に対し、安全にわるだくみを積めるので候補になります。

  • あつぞこブーツ

ステルスロックをまかれても後だしがしやすいです。

とくせい

すりぬけで確定。抜き性能が強化されます。

技構成

  • 確定枠

わるだくみ
コンセプトなので確定。
ぼうふう
メインウエポンその1。
命中不安ながら威力が高いので、低めのとくこうを補えるため採用。C2段階上昇ダイジェットの破壊力は必見。
ヘドロばくだん
メインウエポンその2。
ダイアシッドの媒体でC上昇を狙える技。
ダイアシッドにしても威力が変わらないため、余裕がある時に撃ちましょう。

  • 候補枠

ねっぷう
メインウエポンで弱点の突けないはがねタイプへの打点。基本的にはこの技を推奨しますが、ぼうふうとはアンチシナジーなのが欠点。
ダイバーンを撃つべきかどうかは常に考えたほうが良さそう。
ギガドレイン
こちらもメインウエポンで弱点を突けないいわやじめんタイプへの打点。今の環境ではランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)ウツロイドウツロイドなど、くさタイプが弱点のいわタイプ・じめんタイプはラグラージラグラージくらいなので優先度は低め。一応いのちのたまのダメージを取り戻せる利点があります。
エアスラッシュ
ぼうふうより威力が劣るものの、怯みが狙えるので素早いクロバットと相性が良い。
今回は抜き性能を高めるため不採用。
ちょうはつ
厄介なへんかわざを封じて展開を有利に出来ます。
さいみんじゅつ
相手が眠った隙にわるだくみを積めます。
あくのはどう
半減されにくいあくタイプのわざ。
追加効果で怯みが狙え、ダイアークでDダウンをかけられます。はがね・いわへの安定打点に。

与ダメージ計算

わるだくみ1回積み(C2段階上昇)+いのちのたまでのダメージにて計算。
相手のダイマックス状態については計算結果の2分の1になります。

  • ダイジェット(ぼうふう)

H252ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣) 128~152%(確定1発)
D4エースバーンエースバーン 168.3~198.7%(確定1発)
H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 94.9~112.4%(乱数1発)
H252ミミッキュミミッキュ 皮ダメージ込み140.8~167.6%(確定1発)
H252ポリゴン2ポリゴン2@しんかのきせき 76~90.1%(確定2発)
D4アーゴヨンアーゴヨン 179~211.4%(確定1発)
H252D4ヒードランヒードラン 50~59.8(確定2発)
H252カバルドンカバルドン 126.9~149.3%(確定
1発)

  • ダイアシッド(ヘドロばくだん)

H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 123.1~145.1%(確定1発)
H252カプ・テテフカプ・テテフ 136.7~159.8%(確定1発)
H252サンダーサンダー 74.1~87.8%(確定2発)
H252ゴリランダーゴリランダー 173.4~204.8%(確定1発)
H252FCロトムロトム(カット以外) 82.1~96.8(確定2発)

  • ダイバーン(ねっぷう)

H252テッカグヤテッカグヤ 114.7~135.2%(確定1発)
H252メタグロスメタグロス 150.2~178%(確定1発)

以下わるだくみを積まなかった場合。
()内はダイアシッド後のC1段階上昇

  • ダイジェット(ぼうふう)

H252ランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣) 64.2~76%(確定2発)(94.5~113.2%(乱数1発))
D4エースバーンエースバーン 85.8~100.6%(乱数1発)(126.4~149%(確定1発))
H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 48.5~57%(乱数2発)(71.1~84.1%(確定2発))
H252ミミッキュミミッキュ 皮ダメージ込み
71.1~85.2%(確定2発)(107~126%(確定1発))
H252ポリゴン2ポリゴン2@しんかのきせき 38.5~45.3%(確定3発)(56.7~67.7%(確定
2発))
D4アーゴヨンアーゴヨン 89.8~106%(乱数1発)(134.4~158.7%(確定1発))
H252D4ヒードランヒードラン 24.7~29.2(乱数4発)(37.3~43.9%(確定3発))
H252カバルドンカバルドン 63.2~74.8%(確定2発)(94.8~112.5%(乱数1発))

  • ダイアシッド(ヘドロばくだん)

H252カプ・レヒレカプ・レヒレ 61.5~75.1%(確定2発)(96.6~110.1%(乱数1発))
H252カプ・テテフカプ・テテフ 66.7~80.7%(確定2発)(101.1~120.3%(確定1発))
H252サンダーサンダー 37.5~44.1%(確定3発)(55.3~65.9%(確定2発))
H252ゴリランダーゴリランダー 86.4~102.8%(乱数1発)(129.4~154.5%(確定1発))
H252FCロトムロトム(カット以外) 42~49.6(確定3発)(63~74.5(確定2発))

  • ダイバーン(ねっぷう)

H252テッカグヤテッカグヤ 114.7~135.2%(確定1発)
H252メタグロスメタグロス 76.4~90.3%(確定2発)(113.9~134.7%(確定1発))

被ダメージ計算

ダイマックス状態での被ダメージで計算。
ようきA252いのちのたまエースバーンエースバーンキョダイカキュウ 59.6~70.4%(確定2発)
ようきA252いのちのたまランドロス(霊獣)ランドロス(霊獣)ダイロック(ストーンエッジ) 76.7~90.3%(確定2発)
ひかえめC252カプ・レヒレカプ・レヒレダイストリーム(ハイドロポンプ) 39.1~45.9%(確定3発)
ダイアイス(れいとうビーム) 48.4~57.1%(乱数2発)
ひかえめC252いのちのたまサンダーサンダーダイサンダー(かみなり) 122~143.7(確定1発)
おくびょうC252いのちのたまアーゴヨンアーゴヨンダイドラグーン(りゅうせいぐん) 43.1~51.2%(乱数2発)
おくびょうC172ウツロイドウツロイドメテオビーム(C1段階上昇) 104.3~122.9%(確定1発)
おくびょうC252カプ・テテフカプ・テテフダイサイコ(サイコキネシス・サイコフィールド込み) 104.9~124.8%(確定1発)

立ち回り

基本的な動きはわるだくみを積んでダイマックスを切って戦います。
選出の段階でクロバットに有効打を持たないポケモンをうまく誘うことが出来ればベター。叶わなければ他のポケモンに引くか、初手ダイマックス
でステータスを上げながら戦います。
前述の通りダイバーンを使う(=にほんばれ状態にする)べきかどうかは、ダイマックスが切れた後の戦いに影響が出るため常に考えるべきです。

  • ダイバーンの使用を考慮する場合。
  1. 相手の裏にはがねタイプなど、ほのおわざでなければ弱点が突けないポケモンの選出が予想される場合。
  2. 対面したポケモンがダイバーンでなければ突破出来ないと判断される場合。
  3. 天候を変える必要があると判断される場合。

相性の良い見方

メイン・サブともに通らないヒードランヒードランウツロイドウツロイドが天敵になります。そのためこれらのポケモンにダメージが出せて、クロバットの苦手なでんきタイプに強いじめんタイプと相性がいいです。

ラグラージラグラージラグラージ
クロバットが苦手なでんきやいわをラグラージが受け、ラグラージが苦手なくさをクロバットが受けるなど、相性の補完に優れた見方。あくびやステルスロックなどでサポートすることで、クロバットを通しやすくなります。

アーゴヨンアーゴヨンアーゴヨンとの違いについて

クロバットと同じような動きの出来るポケモンとして、同じどくタイプのアーゴヨンアーゴヨンアーゴヨンが挙げられます。
準伝説クラスでステータス(特にとくこう)に優れ、とくせいビーストブーストによってダイマックス技に頼らずともステータスが強化でき、同じくわるだくみを覚えるなど、純粋なアタッカー性能においてはクロバットはアーゴヨンの劣化と言わざるを得ません。
故にクロバット独自の強みを生かす必要があります。

  • クロバットはメジャーな攻撃タイプのじめんに強い。
  • 耐久はクロバットのほうが上(ただしそれでも低耐久なのは否めず、アーゴヨンはダイドラグーンで物理被ダメージを軽減できる)。
  • ダイジェットはクロバットがタイプ一致で使用できる。
  • とくせいすりぬけで壁やみがわり展開に強い。
  • アーゴヨンは特殊アタッカーのイメージが強いため、よくも悪くもマイナーなクロバットは読まれにくく、奇襲性が高い。

以上の点がアーゴヨンとの違いです。

おわりに

いかがでしょうか?
やや不安定ではありますが、うまく立ち回れば3タテすることも可能で、今の環境でも十分活躍できるポテンシャルを秘めたポケモンだと思っていただけましたら幸いです。
ご質問やご意見はコメントにて。
ここまでご一読いただきありがとうございました。
クロバットクロバット

更新

2020.11.23 候補技にさいみんじゅつを追加
HP10n-1調整について追記
2020.12.20 もちものにあつぞこブーツ、候補技にあくのはどうを追加
わるだくみを積まない場合のダメージ計算を追記

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2020/12/20 11:22

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コメント (8件)

  • ページ:
  • 1
20/11/22 20:18
1牛にく丼
投稿お疲れ様です。
どのような場面でわるだくみを積むのかが、わかりませんでした。アーゴヨンアーゴヨンは耐久値こそ低いものの毒ドラゴンの耐性で積みにいくポケモンですが、クロバットクロバットは積みにいけるポケモンが思い付きませんでした。クロバットクロバットに有効打のないポケモンの例(特にアーゴヨンアーゴヨンでは積めなくてもクロバットクロバットなら積める相手)を挙げてほしいです。地面タイプに強いとおっしゃっていますが、ランドロス(化身)ランドロス(化身)は岩技、カバルドンカバルドンはあくびやふきとばしなど、わるだくみを積める対面だとは言えず、論理的でないと思います。
20/11/22 23:18
2わたる (@wataru_kat)
>牛にく丼様
コメントいただきありがとうございます。
おっしゃる通り、私自身も積む場面については悩んでおりました。
積める対面として、強いて言うのであればゴリランダーゴリランダーハッサムハッサムくらいかもしれません。(そのゴリランダーゴリランダーもはたきおとすで深傷を負わされるリスクがあります)
実際に使ってみても、こちらの交換を読んで壁やみがわり展開してくる"だろう"相手や、逆にクロバットに崩されるのを嫌って交換してくる"だろう"場面などという、相手のプレイングに頼ることも多く、その点は反省すべきだと思いました。
あくびやステルスロックなどの対面操作や壁展開からの積みが奨励されます。

>アーゴヨンアーゴヨンでは積めなくてもクロバットクロバットなら積める相手
こちらについても答えを出すことが出来ず、大変申し訳ありません。

恐れ入りますが、取り急ぎ回答まで。
よろしくお願いいたします。
20/11/23 14:39
3土岐さん (@hikaru1809)
育成論拝見しました。命の珠を持たせる場合、個体値を意図的に下げてH実数値を159にするのはどうですか?
20/11/23 20:17
4わたる (@wataru_kat)
>アグノム好き様
コメントいただきありがとうございます。
いのちのたまダメージを最小に押さえる調整ですね。
調整の欄に追記しておきます。

よろしくお願いいたします。
20/11/23 23:08
5はろ
わるだくみを積むことができない場合、わるだくみなしダイアシッド+c1↑ダイアシッド等の動きが起こる可能性があると思うのですが、その際のダメ計や確定数などはどうなるのでしょうか
20/11/24 12:08
6たまさか
育成論拝見させて頂きました。

ダメージ計算等は丁寧になされているように思いましたので、そちらは抜きにして意見させていただきます。

同じく悪巧みクロバットを採用している身として気になったことを率直に申しますと、ねっぷうよりあくのはどうの方が使い勝手が良いかと思ったことです。

サブウェポンとしての炎技の有用性を軽視するわけではありませんが、あくのはどうなら論に上がったウツロイドやヒードラン(というよりも、正確には対岩・鋼)に対する等倍の打点として、もしくはダイアークとして相手の耐久を削る優秀なサブウェポンにもなります。

また、どのような状況で積むのか(壁下やPT構築単位で引き出す有利対面など)を明確化出来なければ、耐久は並みの域を超えないクロバットを積みエースとして活かしきるのは難しいとも感じています。

例えば、わるだくみ型であれば同じような動き方になるガラルファイヤーとの差別化点として、ダイアシッドで火力を上げられることと、カプ勢を筆頭とした強いフェアリーに対して(コケコはS130と並ばれているので1加速すれば)ほぼ確実に勝てるという強力なポイントはありますが、ガラルファイヤーと比べて総合的な耐久・火力に劣ることは否定できません。積むための起点作りはほぼ必須と言っていいでしょう。

次に道具についてですが、論では命の玉とされていますが厚底ブーツなども選択肢に入るかと思われます。

積みエースにとって恐ろしいことは、積んでいる間に倒されることと積みきらないまま交代による不利対面に持ち込まれることです。

ステロ等のダメージは並みの耐久しか持たないクロバットの致命傷になりかねません。

勿論、命の玉による火力上昇はアタッカーとしては素のCが低いクロバットの決定打となりうる道具ですので、厚底ブーツはあくまで選択肢に入る程度だとも思います。

以上の理由から、あくのはどうと厚底ブーツ、これらについて御一考いただけたら嬉しく思います。
20/11/26 22:32
7わたる (@wataru_kat)
>はろ様
返信が遅くなり申し訳ありません。
わるだくみを積めなかった場合のダメージ計算につきましては、後日追記しておきます。
よろしくお願いいたします。
20/11/26 22:35
8わたる (@wataru_kat)
>たまさか様
返信が遅くなり申し訳ありません。
あくのはどうならびにあつぞこブーツにつきましても、後日考察を追記いたします。
ご意見いただきありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
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