- 非公式の用語及び略称を用いる
- 指定がない限り理想個体であるものとする
このポケモンの魅力
低速サイクルに対する制圧力
C145という高いC種族値と、炎ゴーストの一貫性の高さから極めて受けにくいポケモンであり、瞑想の存在もあって数値受けでも止まりにくい。
またゴーストタイプであるため、地球投げを無効化できることから、シャドボやスキスワを持っていないラッキーを身代わりを用いることで対面から起点にすることができる。
黒い霧ドヒドイデもC一段上昇のシャドボZでH252ドヒドを確定一発にすることができる為、脅威にはなり得ない。
バンギラスやアローラベトベトン、シャドボスキスワをもったハピラキがいない受けループはこのポケモン一匹で壊滅させることができる。
すり抜け
身代わりを貫通できるこの特性のお陰で、普通なら処理しにくい残飯ギルガルドや残飯ドラン、やどみがテッカグヤ、ムラっ気オニゴーリに対して後出しからも強く出ることができる。
身代わりでZを躱す動きも許さないため、霊Zの使い勝手も向上させてくれる。
一定数いる光の壁ラッキーも咎めることができるが、スキルスワップですり抜けを強奪されて、身代わり貫通の毒を打たれる可能性がある点には注意。その場合こちらは自然回復を手に入れられるのが救いか。
高速ATの後出しも咎めることができる
瞑想や身代わりにより行動保証を稼ぎながら迎え撃つことができるため、安易な高速ATの後出しも許さない。
例を挙げるなら、受けループにおいてメジャーな崩し対策枠であるスカーフウツロイドは瞑想一詰みでC252パワージェムを耐えることができ、返しのC一段上昇シャドボZで持っていくことができるため、対面されない限りはこのシャンデラの対策とはなりえない。
優秀な耐性
全ポケモンでもトップクラスに多い9タイプに対して耐性を持ち、流し性能が極めて高いことから身代わりを残しやすく、瞑想も積みやすい。
またこういった崩しポケモンとしては、積極的に後出しできる相手が多いこともメリットと言える。対面構築などに取り入れれば、後出しする動きもできる崩しとして構築に柔軟性をもたせることができるだろう。
仮想敵
受けループ、ドヒドブルルドラン、ポリクチ、クレセドラン、ウツロカグヤ、鋼プラスマンダ、オニゴーリ等
☆サイクルに強い特殊ATとしての採用価値がある
身代わりドランなどに煩わされない、オニゴーリの対策になる、ウツロイドの後出しも咎めれる点は同じような役割を持つポケモンの中でも強い個性と言える。
デメリットはSを上げる積み技を持たないため、鋼入りサイクルでもメタグロス系には弱くなってしまうことが主なものとして上げられる。
基礎データ
性格:控えめ
努力値:C252D4S252
実数値:135-54-110-216-111-132
理想個体:31-0-31-31-31-31
技:火炎放射or熱風or大文字/シャドーボール/瞑想/身代わり
持ち物:ゴーストZ
- 調整意図
C↑火炎放射でH244ポリゴン2を確定2にできるC補正あり244以上は確定。
ダウンロード対策にBD実数値をB<DにしたいのでD4振りも確定。
少しでも多くの相手に上を取りたいのでSも252
炎タイプで身代わりを使うポケモンでも有ることからH実数値136(4n)は望ましくない。よってHは無振り。
C244、S252、D4で余りが8。HBには振りたくない為残りは全てCに振る。
必然的に控えめCS特化余りDに落ち着くことになる。
イカサマを確定4にするためAは0〜1必須。
- 主要ダメ計
火炎放射 火力指数29160
H252テッカグヤに89.6%〜106.4%
H252カプ・ブルルを確定1
HD特化カプ・ブルルに77.9%〜92.6%
H252メガフシギバナに42.7%〜51.3%
H252メガクチートを確定1
C↑でH252輝石ポリゴン2に 50.2%〜59.6%
C6↑でD特化輝石ラッキーに52%〜61.8%
熱風 火力指数30780
H244テッカグヤに94.1%〜111.7%
大文字 火力指数35640
H252D4ギルガルドに94.6%〜112.5%
C↑でH252D4カバルドンを確定1
シャドーボール 火力指数25920
無振りカプ・テテフを確定1
D4振りバシャーモに69.6%〜81.9%
H212ヒードランに40.4%〜48.1%
H212D特化ヒードランに29.5%〜34.7%
H252クレセリアに58.1%〜68.7%
C↑でH252D4ギルガルドを確定1
Zシャドーボール 火力指数51840
H4メガボーマンダを確定1
無振りメガリザYに94.1%〜111.7%
C↑HD特化カバルドンに99.5%〜117.6%(最低乱数きって確定1)
C↑でH212D特化グライオンを確定1
C↑でH4ウツロイドを確定1
C↑でH252ドヒドイデを確定1
C↑でH252カプ・レヒレを確定1
耐久面
C252ハピナスの冷凍ビームが身代わりに57.5%〜69.6%
D↑でC252ハピナスの10万ボルトが身代わりに81.8%〜96.9%
A252メガメタグロスの思念の頭突きが77.7%〜91.8%
D↑でC252ウツロイドのパワージェムが75.5%〜88.8%
無振りカバルドンの地震が99.2%〜120%(砂込で確定)
- 技についての解説
シャドーボール
タイプ一致のメインウェポンで、高い一貫性を取れるZ元。瞑想を積むことで本来苦手とするアシレーヌ等の低速水も吹き飛ばせるようになる。
身代わりを使って行動保証を獲れば、後出しされるボーマンダにも大きな負荷をかけることができる。
瞑想
積み技。Dを上げることにより、後出しウツロイドのパワージェムなどを耐えれるようになったり、身代わりをより固くすることで起点にできる範囲を広げることができる技。シャドボZと合わせて、積みを無効化してくるドヒドイデも咎めることができる。瞬間火力を叩き出せるようになるためドヒドイデに再生力でうだうだと粘られないのも重要なポイントで、これは同じ指数が出せる交代読みシャドボの動きでもできないことである。
挑発と競合するのではという意見があったが、そもそも受けだされる低速水を瞑想霊Zで持っていくのがこの型のコンセプトであり、この技を切る選択肢はないと断言できる。
身代わり
ラッキーの毒々や電磁波を躱しつつ、行動保証を得る技。流し性能が高いため設置しやすい。相手の裏にいるポケモンを考えつつ瞑想と使い分けていくのがこのポケモンを運用するコツ。
受けループを見るだけならばこの枠は挑発でも良いのだが、ナットマンダなどのスタンよりなサイクルにも仮想敵を広げた本論においては身代わりが確定技。
クチートの不意打ちも躱すことができる。
火炎放射
命中安定火力不足の炎技。H振りテッカグヤすら怪しい乱数となるのは大きなデメリットだが、瞑想を積める前提ならば一番使い勝手が良い。
熱風
H244テッカグヤがそれなりに良い乱数で飛ぶようになる。命中85は信用できないが命中90は信用できるというのであればこの技を採用しても良いかもしれない。
大文字
命中不安だが、H振りギルガルドを現実的な乱数で落とせて連射できる炎技。瞑想後にHカバルドンも確定圏内に落とし込める火力が有る。
・オーバーヒートは居座りとの相性が悪いため候補外。
その他
- 構築
耐性が多くそれなりに受けだし性能は有るが、Z技によって火力インフレを起こしている現環境においてサイクルパで耐久無振りシャンデラを使うのは難しいだろう。
対面よりの構築の崩し枠を担うのが最も向いているポケモンであると投稿者は考える。そういった構築で、ある程度受け出せて鋼に強く、オニゴーリにも強い崩し枠がほしいと思った時に採用するといいだろう。
- 相性のいい味方
ポリゴン2
シャンデラに抜群が取れるゴーストを無効化でき、苦手なゲッコウガを受けれるポケモン。不利対面を取ったときの引き先として機能しやすい。またポリゴン2に抜群を取れる格闘をシャンデラが無力化できるのも大きなポイント。
キノガッサ
ナットレイやカプ・ブルルと言ったキノガッサが苦手なポケモンにシャンデラが強く、そしてキノガッサは選出画面からカバルドンの存在を抑止できる。ミミッキュに対面勝ちが取れる数少ない襷枠でも有るのも大きい。
メガミミロップ
メガミミロップが苦手なドヒドイデ回りのサイクルや、テッカグヤやエアームドの膝の通らない鋼に強く出ることができる。S135からシャンデラが暴れた後の〆役も担えるメガ枠。ポリゴン2と同様にタイプ面での補完も取れている。
- Q&A
Q.性格臆病で最速では駄目なのか?
A.最速キノガッサに上から岩石封じをされなくなり、襷を潰せていれば上を取ってそのまま倒せるようになること、同じ80族ミラーで少しでも有利に立てるようになるなどのメリットは大きい。調整の意図でも有る火炎放射も、大文字や熱風に差し替えることでカバーができる。
本論においては崩しを重視しあえて候補には上げなかったが、PTに臆病のほうがかみ合う場合も当然ありえるのでそこは読者の判断に任せたい。
Q.受けループを意識するのであれば瞑想<挑発ではないか?
A.そもそも強さのベクトルが違う技であると筆者は考えており、この2つが競合することはありえないと思っている。
100歩譲って競合するとしても瞑想霊Zでなければドヒドに対し役割破壊を仕掛ける部分において不安定になり、崩しきれない恐れも出てくるので、瞑想<挑発であるといい切るのは暴論というものだろう。