はじめに
・相手は6V(個体値最高)を前提とします
・ダメージ計算にはポケモントレーナー天国様のダメージ計算機 for ポケモン サン/ムーンを使わせていただきました
・文章の体裁のために一部略称を使っているので、分からないことがあったらコメントで質問してください
シャンデラの採用理由
トリパ(トリックルームを主軸にするパーティ)を作る場合、まず考えるのはトリル要員(トリックルームを使うポケモン)でしょう
トリックルームを覚えるほのおタイプのポケモンはシャンデラとマフォクシー(とビクティニ)のみです
シャンデラはマフォクシーと比較してトリル下での素早さ、特攻で勝り、特性もらいびの存在、ゴーストタイプのためねこだましを無効にできるという点も大きいです
ハッサム、カミツルギを確実に倒せ、草虫鋼氷と広い範囲に抜群を取れる炎アタッカーの重要度は高いです
よってトリル要員兼炎アタッカーとしてシャンデラを採用できます
特性
- もらいび
炎タイプを無効にできるため、炎アタッカーに強くなります
また、炎の威力が上がるという福次効果から、相手にねっぷう、ふんかを撃ちづらくさせます
炎が苦手な味方と組ませた場合、味方まもる⇒相手ねっぷうでタダで火力アップというおいしい展開も期待できます
- ほのおのからだ
相手を選ぶうえに運次第
論外です
- すりぬけ
壁やみがわりを無視して攻撃できるというのはメリットになりますが、味方まで壁を無視できるわけではありません
この特性を採用して壁を見るよりねこだまし等で壁を貼らせないような立ち回りを意識するべきです
性格、努力値
れいせいHC残りDとします
火力は削れず、トリルの性質上Sに回すメリットはありません
残りDはダウンロード意識です
素早さ下降補正かつ素早さの個体値0(最遅)の場合、素早さの実数値は76で、これは補正なし無振り56族と同等です
素早さ60族は激戦区なので、トリル下で彼等を抜けるようこの数値にすることが望ましいです
もちろん抜けるかどうかは相手の調整次第であり、相手もトリパ意識で最遅にしているということも考えられます
技
- ねっぷう
メインウエポンその1
高い特攻からの大きな削り性能が期待できます
- シャドーボール
メインウエポンその2
一貫性が高いのもポイント
ゴースト+炎を両方半減できるポケモンは大きく限られます
- トリックルーム
採用理由
確定です
概要は割愛します
- まもる
ダブルにおける最重要技
特に先制技に縛られやすいので、あればかなり動きやすくなります
以上4つでほぼ確定ですが、以下のような技も候補に挙がります
- だいもんじ
得意な相手を確実に狩りたい場合に
かえんほうしゃは威力不足であり、オーバーヒートは居座れないデメリットが大きすぎるため候補外とします
- めざめるパワー氷
ガブリアス、ランドロス、ボーマンダに
- めざめるパワー地面
ほぼヒードランピンポ
確定で倒せないのが辛い
- エナジーボール
水、岩に
- サイコキネシス
毒、格闘に
持ち物
いずれも有用な場面は違えどそれぞれ大きな利点があります
他のトリル要員や使いたいアタッカーなどパーティと相談して選択してください
トリル貼り重視の場合
- きあいのタスキ
タイプ一致弱点だろうが一発耐えて強引にトリルが貼れます
苦手なアタッカーの前でも確実にトリルを貼りたいと思う場合に
トリル要員として使わない場合でも、行動回数の確保から決定力向上に繋がることもあります
- 各種半減実
襷との選択
先制技、砂嵐、霰で落ちにくいというメリットはありますが、ひとつのタイプにしか対応しないので不確実です
シャンデラは弱点が多いため襷より優先度は下がります
- ふうせん
シュカのみとの選択
こちらも地面タイプにしか対応せず不確実です
- ぼうじんゴーグル
トリルを貼ろうとする場合上から撃たれて無力化されてしまうねむりごな、キノコのほうしを防げます
特にトリパでは終始重くなるモロバレルに強くなれるのは大きいです
- ラムのみ
ぼうじんゴーグルとの選択
ぼうじんゴーグルと比較した場合、粉以外の眠り技や他の状態異常を無効にできる点で勝り、一度しか効果が無い点で劣ります
さいみんじゅつ、ダークホールはまず使われず、他の状態異常はそれほど脅威にならないので、ぼうじんゴーグルの方がやや優先度が高いです
アタッカー性能重視の場合
- ホノオZ
得意な相手を確実に狩りたい場合に
ねっぷうの場合、威力175の単体攻撃になります(ねっぷうの一体あたりの威力は95*3/4≒72)
- ゴーストZ
コータス等の炎ポケモン対策を確実に遂行したい場合に
苦手な雨パにも強くなります
- いのちのたま
継続的に高火力が出せます
削り性能が高くなる他、H振りアローラキュウコンやメガメタグロス、ヒードラン等への確定数が変わります
- オボンのみ
基本耐久が厚くなります
相性の良い味方
- ハリテヤマ、カポエラー、ズルズキン
ねこだましでトリル貼り補助、壁張り妨害が可能です
格闘はシャンデラが苦手な岩、悪に強く、シャンデラは格闘が苦手なゴースト、エスパータイプに強いです
根性で火力に優れるハリテヤマ、威嚇ワイガファスガでサポートに優れるカポエラー、威嚇があり自身もゴーストエスパーに強いズルズキンといずれも違った特徴を持つためパーティと相談して選択しましょう
- カプ・ブルル
シャンデラが苦手な水、地面、岩タイプに有効打を与えられ、グラスフィールドで地震を半減できます
また、シャンデラのもらいびでブルルの苦手なねっぷうを牽制できます
グラスフィールド+ウッドハンマーの威力は等倍でもかなりのものでトリパエースとして十分な働きをしてくれます
- コータス
特性ひでりで水半減、炎強化の恩恵を受けられます
素早さが低く、トリパのエースとしては適任です
晴れ下でのコータス噴火⇒シャンデラ熱風の火力は凄まじく相手に大きな圧力をかけられます
シャンデラのシャドーボール、コータスのソーラービームの存在から中途半端なタイプ受けも許しません
どちらも特殊炎であるため、バンギラスやヌメルゴンなど対策が共通しやすいことには注意
与ダメージ計算
- ねっぷう(もらいび込の場合この1.5倍)
H252D252↑メガハッサム 117.5%〜142.3%
H4メガルカリオ 131.5%〜156.1%
H4アローラキュウコン 97.9%〜116.7% 乱数1発 (87.5%)
H252ギルガルド 61%〜73%
H252テッカグヤ 70.5%〜83.3%
H4メガメタグロス 78.2%〜93.5%
H4霊獣ランドロス 47.8%〜56.9% 乱数2発 (90.6%)
H252コータス(晴込) 37.2%〜44%
- シャドーボール(Zシャドーボールはこの2倍)
H252アローラガラガラ 118.5%〜140.1%
H252メガゲンガー 101.7%〜122.1%
H4カプ・テテフ 100%〜119.1%
H252クレセリア 58.1%〜68.7%
H4メガメタグロス 88.4%〜105.1% 乱数1発 (37.5%)
H252ペリッパー 65.2%〜77.2%
H4キングドラ 56.2%〜67.5%
H4ニョロトノ 45.1%〜53% 乱数2発 (28.9%)
H252カプ・レヒレ 37.2%〜44%
H252コータス 61.5%〜72.8%
H4ウインディ 54.2%〜63.8%
H4ヒードラン 46.7%〜55.6% 乱数2発 (69.5%)
H252メガリザードンY 39.4%〜47%
- だいもんじ
H252テッカグヤ 108.8%〜129.4%
H252ギルガルド 94.6%〜112.5% 乱数1発 (75%)
H4カプ・コケコ 97.2%〜115% 乱数1発 (81.3%)
- めざめるパワー氷
H4霊獣ランドロス 109%〜128.4%
H4メガボーマンダ 95.9%〜114.6% 乱数1発 (81.3%)
H4ガブリアス 93.4%〜110.8% 乱数1発 (62.5%)
- めざめるパワー地面
H252ヒードラン 72.7%〜86.8%
- エナジーボール
H4ゲッコウガ 108.1%〜128.3%
H252スイクン 53.1%〜62.8%
H252ギガイアス 52%〜61.4%
- サイコキネシス
H4ゴウカザル 105.2%〜125%
H252ローブシン 81.1%〜96.2%
H252メガフシギバナ 56.6%〜67.3%
- Zねっぷう
H4メガガルーラ 98.3%〜116% 乱数1発 (87.5%)
H252ランドロス 108.6%〜128.5%
H252アローラベトベトン 83.9%〜99%
被ダメージ計算
A252↑霊獣ランドロス じしん 100.5%〜118.5%
A252↑ミミッキュ シャドークロー(珠込) 88.6%〜104.1% 乱数1発 (18.8%)
C252↑スイクン ねっとう 76.6%〜91%
A252↑ギガイアス いわなだれ 69.4%〜83.8%
C252↑ヒードラン だいちのちから 74.2%〜88.6%
A252↑メガガルーラ ふいうち(親子込) 69.3%〜83.7%
C252↑カプ・テテフ サイコキネシス(フィールド込) 83.2%〜98.8%
C252カプ・コケコ 10まんボルト(フィールド込) 61%〜72.4%
C252↑ウインディ バークアウト 27.5%〜33.5%
おわりに
相性の良いポケモンの項で挙げたポケモンはあくまで筆者個人が思うものであり、ダブルトリパ構築の幅はとても広いです
是非このシャンデラの採用を検討し、より良いパーティを探してみてください