はじめに
はじめまして。初投稿になります。
今回、バトンパの起点作りとして育成したアローラベトべトンをご紹介します。
初めてなので拙い点も多いと思いますが、よろしくお願いします。
- 一般的な略称を用います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のものを使用しています。
- 基本的にお互い理想個体、レベル50を前提としています。
- 不要という声が多ければ削除します。
ベトベトンRについて
アローラの地で、カラフルになって悪タイプが追加されたベトベトン。
優秀な耐性と高めの耐久を生かし、チョッキを持たせたサイクル型や、のろいを積みつつ、くいしんぼう、木の実+リサイクルで回復する型が有名です。
しかし、実は自己退場技のおきみやげ、起点回避のクリアスモッグほか、こわいかおやがんせきふうじなどのS操作技、ちょうはつ等もあり、補助型としての適性も十分なポケモンです。
イーブイバトンの起点作りとしてはすでに一定の結果を残しているようですが、当サイトには起点作りべトンの投稿はなかったため、自分なりのアレンジを加えて投稿しました。
採用理由
ペンドラーペンドラーの分身バトンパを使っていた際、起点作りとして電磁波、置き土産などを採用したラティオスラティオスを使用していましたが、みがわり持ちのメガゲンガーメガゲンガー、激流ゲッコウガゲッコウガ、ドラゴンZアーゴヨンアーゴヨン、パルシェンパルシェンなどに対して、起点を作ることができずに落ちる可能性が高いのがネックでした。
道具や技で一つ一つのポケモンに対する対策はできますが、汎用性や安定性が低くなるため、他にこれらのポケモンにある程度起点を作れるポケモンを探しました。おきみやげがあった方が相手の読み行動を許しにくく、使いやすいと思ったのでおきみやげ持ちで考えた結果、このベトベトンベトベトン(アローラ)に目をつけました。
高めの耐久と優秀な耐性、置き土産で自主退場できて、バークアウトによりゲッコウガゲッコウガは激流でも変幻自在(特殊型)でもなんとかなる、パルシェンパルシェンなどの積みアタッカーにもクリアスモッグが打てるなど、他の起点作りが辛くなりがちなポケモンに強いのが特徴だと思います。
また、起点作りの型があまり知られてないので、読まれづらいのも利点です。(シーズン14時点でおきみやげ、クリアスモッグ採用は3%前後、バークアウト、ちょうはつは圏外)
なお、他にすりぬけのたすきエルフーンエルフーンや、電気玉なげつける+内緒話ヨノワールヨノワールなども考えましたが、エルフーンは麻痺が命中75の痺れ粉のみ、ヨノワールはゲッコウガに悪の波動でひるまされたり、メガゲンガーに催眠→たたりめで落とされたりしそうなので、不採用となりました。
差別化
おきみやげを覚えるポケモンの中でトップクラスの特殊耐久と、弱点が特殊アタッカーで使用者が少ない地面であること。読まれにくさ等で十分に差別化されているものと考えます。
持ち物と型について
起点作りベトベトンは持ち物によって以下の2種類の型にわかれます。
- でんきだま
利点:麻痺による行動不能が期待できる。 挑発されてもSを下げる事ができる。
欠点:技構成によってはでんきだま消費後にS操作ができなくなる
- フィラのみ
フィラのみなどの半分回復実を持たせて、こわいかおでのS下げなどを行う型。1ターンで積みが終了し、耐久も上がるイーブイバトンイーブイや、ZテクスチャーポリゴンZポリゴンZなどの起点作りに向いています。こちらもオニゴーリオニゴーリにもつなげます。
利点:きのみにより耐久が高い。 S操作技を連発できる。でんきタイプのSを下げることができる。
欠点:でんきだま型より挑発に弱い。 積み技でS低下を打ち消される可能性がある。
イバンのみ(コメント1より、追加しました。)
フィラのみ型の亜型ともいえる持ち物です。基本的な動きや、向いているパーティについては同様です。起点を作ったらさっさと退場するという起点作りの特徴にマッチした持ち物であり、上から殴って倒せると思って居座った相手に、おきみやげやこわいかおを打ってから退場することができます。フィラのみと比較して欠点は連続攻撃に強くなれないことと、先制技でとどめをさされると腐る、位だと思います。(遅いポケモンに対しては、そもそも木の実なしで十分起点が作れる事が多いので問題なし。)
殻を破ったパルシェンのつららばりを耐えて、バークアウト2発でおとし、後続に先制でおきみやげするなどの動きも可能です。(ただし水Z型だと無理なので、クリアスモッグがあればそちらを打った方が良いです。)
ネットに記事が出ていたのがフィラのみ型だったので、フィラを基本として書いていますが、個人的にはイバンの方が使い勝手は上だと思います。
2つの型共通の特徴として以下のものがあげられます。
利点:地面タイプのSを下げられる。 おきみやげにより交代での起点回避を許さない。 技構成によってはみがわりや挑発に強い
欠点:Sが遅いため上から挑発や地面技を打たれやすい。 壁や追い風などの味方を強化する技がない
確定欄はでんきだま型ですが、フィラのみ(イバンのみ)型についても解説していきます。
技構成
- でんきだま型
なげつける / おきみやげ / 選択 / 選択
- フィラのみ(イバンのみ)型
こわいかお / おきみやげ / 選択 / 選択
なげつけるorこわいかおでSを下げておきみやげで退場するのが基本的な動きであるため、これらは確定です。なおこわいかおはタマゴ技、おきみやげ、なげつけるはレベル技です。
- 選択技
選択技は二つの型共通で、以下から2つを選択します。
クリアスモッグ
積み起点回避用の技です。パルシェンパルシェンにからをやぶるを積まれるのを防いだり、でんきだま型であれば麻痺を龍舞や蝶舞で打ち消そうとするポケモンのSをリセットして上をとる事もできます。また攻撃技なので、くろいきりと違い挑発されても出せますが、かわりにみがわりは貫通できません。タマゴ技。
バークアウト
みがわり貫通、挑発無効のC下げ技です。これがある事で変幻自在か激流かわからないゲッコウガゲッコウガに対してほぼ複数回行動できます。(とんぼがえりでランドロス(霊獣)とか出されるときついですが。)挑発持ちのカプにも刺さりますが、連打しても物理アタッカーに交代されるだけなので、あまり調子に乗らないように。技マシン。
ちょうはつ
ほえる、ふきとばしなどの対策に。またカバルドンカバルドンよりSが高いので、上から挑発しておきみやげすることもできます。どちらかというと、行動回数に余裕のあるフィラのみorイバンのみ型で採用しやすいです。技マシン。
がんせきふうじ
でんきだま型で候補にあがります。でんきだま使用後や電気タイプにも通るS操作技で、挑発されても打てるのが強みです。Sは1段階しか下げられないので、イーブイバトンの起点では向きません。技マシン。
まとわりつく(コメント1より追加)
交代をしばることにより、Sを下げた相手が逃げるのを防ぐ事ができます。交代読みで使用して、攻撃を耐えてS下げ⇒おきみやげと行動すれば、S下げと火力削ぎが両立できる可能性が高くなりますが、すぐにおきみやげするより1回多く攻撃を受ける可能性が高く、また基本的には交代が読める場面でもおきみやげすれば良い事が多いので、あまり優先度は高くないと思います。技マシン。
その他
かなしばり:こだわりアイテム持ちをしばります。
こわいかお:でんきだま型でなげつける、こわいかお両採用も一応ありかと。
ダストシュート:挑発持ちで積みにくいカプ・レヒレカプ・レヒレ、起点にし辛いカプ・コケコカプ・コケコ等を落としにいきます。
かみくだく:おきみやげを読んでクリアボディのメタグロスメタグロスに交代するのをさらに読んで打ちます。削ることでメガシンカを強要しておきみやげで退場します。(などという事ができるといいなという妄想)
特性について
- でんきだま型
どれでも良いです。というかどれもあまり意味ないです。かがくのちからなんていらないから原種のねんちゃくが欲しかった。
確定欄ではトレースされた時、チョッキ型などの単純なアタッカーを想起しやすいどくしゅにしていますが、環境に一番多いくいしんぼうや、トレースされても害が全くないかがくのちからでも良いと思います。
- フィラのみ(イバンのみ)型
くいしんぼう一択です。きのみ発動の確率がぐんとあがり、疑似的に耐久が強化されます。
調整
性格:ずぶとい 努力値:H252 B204 S52
実数値:H212 A112 B133 C85 D120 S77
調整意図:
HB:A特化ランドロス(霊獣)の地震81.2%耐え
HD:補正無しC252振りカプ・コケコのフィールド10万ボルトZ93.7%耐え
C特化メガリザードンYの晴れ大文字93.7%耐え
S:麻痺後101族抜き
調整は色々と考えられます。本論では環境に多いランドロスの地震を意識して、かなりBに割いた調整となっています。もっとも、A特化ランドロスは少ないため、少しBを削ってSに回すことで、最速ギャラドスや準速100族抜き調整のポケモンなどを麻痺後に抜けるようにしています。
フィラのみ(イバンのみ)型も同様の調整でも良いですが、でんきだま型と比べて行動回数が増える事が多いため、素早さにふらずに以下の調整でも良いと思います。
努力値:H252 B212 D44
実数値:H212 A112 B134 C85 D126 S70
HB:A特化ランドロス(霊獣)の地震87.5%耐え
HD:補正無しC252振りメガリザードンYの晴れオーバーヒート81.2%耐え
立ち回り
基本的には技構成でも書いた通り、こわいかおorなげつけるでSを下げておきみやげで退場します。
みがわり持ちの物理アタッカーは苦手ですが、ベトベトン(アローラ)の型として多い、のろいリサイクル型や小さくなるを警戒されてみがわりされないこともしばしばあります。なので、みがわり持ちが多いメガボーマンダグライオンなどがいる場合は出しづらいですが、出せない訳じゃないです。
みがわりがありそうな特殊アタッカー相手にはバークアウトから入って、みがわりを張られなかったらなげつける、みがわりを張られたら、もう一発バークアウトを打ってから交代読みのなげつけるや、交代牽制のおきみやげを打つのが良いと思います。(身代わりにおきみやげしても瀕死にはなりません。)
ただし起点作りに求められることは後続の積み役の素早さや耐久によって変わってくるので、使うパーティに応じて立ち回りは大きくかわります。
有利・不利
有利な相手:ゲッコウガカプ・テテフメガゲンガーポリゴン2サザンドラメガガルーラなど。
基本的に大抵のポケモンになげつけるで麻痺させるくらいはできます。メガガルーラは速い個体が少ないので、麻痺で上をとって、グロウパンチで上がったAをクリアスモッグでリセットしてからおきみやげできることが多いです。
ミミッキュも最速やみがわり持ち以外はメガガルーラと同様の動きができます。
不利な相手:カプ・コケコボルトロス(霊獣)メガリザードンYグライオンキノガッサなど
電気タイプは麻痺が入らない上にZ持ちが多いので、厳しいです。初手おきみやげしても、相手がきのみ警戒で10万→電気Zと動くと、Z温存した相手が残ることになり、後続に負担がかかります。
ただし、カプ・コケコは通常のベトベトンには不利なので、ボルトチェンジしてくることもあります。相手がどこまで読んでくるか、予想しづらいのでいずれにしても辛いです。(ただしイバンのみであれば、こわいかおでSを下げてからイバン発動でおきみやげまで決められます。相手が10万⇒電気Zと動いても、S低下+Z消費させる事ができるのでイーブイバトン等であれば問題ありません)
メガリザードンYはオーバーヒートで倒されたり、麻痺させておきみやげしても、その間にニトロチャージ2回積まれてSリセットされたりするので辛く、メガリザードンXに対しても、Yよりはましなもののそれほど有利ではありません。ただし実戦では、メガリザードンYの大文字ならほぼ耐えますし、メガリザードンXは剣の舞を積んでくることも多かったので、なんとかなることも多いと思います。
なお、アーゴヨンは一旦Sを半分にできますが、悪巧み→竜Zで落とされ、Sブーストされてしまいます。積み役がS実数値143以上(こわいかおでのS下げなら127以上)無いと上から攻撃されるので注意が必要です。
耐久目安 ()内はC-1でのダメージ
A特化ミミッキュのミミッキュZ:59.9%〜70.7%
無補正C252振り変幻ゲッコウガ(命の玉)の冷凍ビーム:41%〜48.5%
無補正C252振りゲッコウガのハイドロカノンZ:68.3%〜81.1%(45.7%〜54.2%)
熱湯:27.3%〜33%(18.8%〜22.6%)
A特化メガボーマンダの捨て身タックル:62.2%〜73.5%
C特化カプ・テテフのムーンフォース:42.4%〜50% 0.39%の乱2
無補正C252振りメガゲンガーの気合玉:39.6%〜46.6%(26.4%〜31.6%)
たたりめ(眠り状態):31.6%〜37.7%(21.2%〜25.4%)
C特化ヒードランの大地の力: 53.7%〜64.1% (35.8%〜42.4%)
無補正C252振りアーゴヨンの竜星群Z:76.8%〜91%
A特化パルシェンのA+2つららばり(スキルリンク):80%〜99%
火力目安
クリアスモッグ:殻を破る使用後、耐久無振りパルシェンに対して45.6%〜53.6%
バークアウト:耐久無振りメガゲンガーに対して35.5%〜41.4%
耐久無振りメタグロス(メガ前)に対して32.2%〜38.7%
アタッカーじゃないので、火力計算はこのくらいで。
終わりに
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
起点作りベトベトンいかがでしょうか。Sの低さから、メインの起点作りは難しいかもしれませんが、多くの起点作り要員が起点を作りづらいポケモンに対して有利で、おきみやげによる読みの回避もできるポケモンなので、サブ起点作りとして優秀だと思います。ぜひ使ってみてください。その他考察や改善点ありましたらコメント欄までお願いします。